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65. 未来を話してみては
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「いやだなぁ」
文句を言いながら、朝クリル達が練習をしていた練習場に重い足取りで、やって来たノエルとリエル
「二人とも頑張って!」
外では、応援をしているメイナの姿。クリルも何だか真剣な表情で、応援している様子
「何で二人とも練習好きなの……」
落ち込みながら、カノンの元へ向かうノエル。先に来ていたカノンは、朝のクリルとメイナの対戦資料を読んで待っていた
「おっ、来た来た」
ご機嫌そうなカノンに対し、前の練習の時の傷は治ったとはいえ、まだ数日しか経ってないため、ノエルとリエルの機嫌はとても悪そう
「あら、警戒していますか」
うんうん、と大きく頷くリエル
「前の練習はすみませんでした」
二人に深くお辞儀をするカノン。それを見た二人、むしろ戸惑ってあたふた
「いやー、君達があまりにもご両親にそっくりすぎて、思わず……」
そう話ながら苦笑いするカノン
「だからって……」
「じゃあ、今回は僕のことをボコボコにしていいよ」
まだ不機嫌そうなノエルに、これは良い提案と話しをする
「……だったら練習したくないですよ」
嫌そうなノエルの返事に同じくと、うんうんと頷くリエル
「まあ、そう言わずに。ねえ?」
そう言うと目線はメイナ達の方へ向くと、今か今かと待っているクリルとメイナがいた
「はぁ。じゃあ頑張るかぁ……」
「なあ、バルバさん……」
呼ばれて、その声の方に向くと、対戦を熱心に見ながら、話しかけているクリルがいた
「ノエルは、これからどうするとか話してるのか?」
「いや……まだ何も決めてないよ。これからだね」
「……そうか」
二人の話が聞こえていたカリア。話の内容に二人を心配に見ている。バルバも、どうしたものかと、言葉に詰まる
「……ノエル君と話してみたらどうだい?」
「彼も、リエルちゃんの事でも悩んでいるようだし……。これからを一緒に考えてみるのも良いと思うぞ」
バルバからのアドバイスを聞いて、メイナを見るクリル。大声でリエルを応援している姿を見て、しばらく考え込む
「……はい」
微かな声で返事をし、バルバとの話を終えて、対戦の様子を見てみると、言葉通りボコボコにされそうになっているカノンと、本気で倒そうとしているノエルとリエルが、もう少しという所まで追い込んでいた
「ゴメン。もうムリ。今日の練習終了ー!」
文句を言いながら、朝クリル達が練習をしていた練習場に重い足取りで、やって来たノエルとリエル
「二人とも頑張って!」
外では、応援をしているメイナの姿。クリルも何だか真剣な表情で、応援している様子
「何で二人とも練習好きなの……」
落ち込みながら、カノンの元へ向かうノエル。先に来ていたカノンは、朝のクリルとメイナの対戦資料を読んで待っていた
「おっ、来た来た」
ご機嫌そうなカノンに対し、前の練習の時の傷は治ったとはいえ、まだ数日しか経ってないため、ノエルとリエルの機嫌はとても悪そう
「あら、警戒していますか」
うんうん、と大きく頷くリエル
「前の練習はすみませんでした」
二人に深くお辞儀をするカノン。それを見た二人、むしろ戸惑ってあたふた
「いやー、君達があまりにもご両親にそっくりすぎて、思わず……」
そう話ながら苦笑いするカノン
「だからって……」
「じゃあ、今回は僕のことをボコボコにしていいよ」
まだ不機嫌そうなノエルに、これは良い提案と話しをする
「……だったら練習したくないですよ」
嫌そうなノエルの返事に同じくと、うんうんと頷くリエル
「まあ、そう言わずに。ねえ?」
そう言うと目線はメイナ達の方へ向くと、今か今かと待っているクリルとメイナがいた
「はぁ。じゃあ頑張るかぁ……」
「なあ、バルバさん……」
呼ばれて、その声の方に向くと、対戦を熱心に見ながら、話しかけているクリルがいた
「ノエルは、これからどうするとか話してるのか?」
「いや……まだ何も決めてないよ。これからだね」
「……そうか」
二人の話が聞こえていたカリア。話の内容に二人を心配に見ている。バルバも、どうしたものかと、言葉に詰まる
「……ノエル君と話してみたらどうだい?」
「彼も、リエルちゃんの事でも悩んでいるようだし……。これからを一緒に考えてみるのも良いと思うぞ」
バルバからのアドバイスを聞いて、メイナを見るクリル。大声でリエルを応援している姿を見て、しばらく考え込む
「……はい」
微かな声で返事をし、バルバとの話を終えて、対戦の様子を見てみると、言葉通りボコボコにされそうになっているカノンと、本気で倒そうとしているノエルとリエルが、もう少しという所まで追い込んでいた
「ゴメン。もうムリ。今日の練習終了ー!」
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