54 / 132
54. 憧れの人は、みんなも同じ
しおりを挟む
クリルとカノンが、話をしている頃、本部の学園に到着した、ノエルとリエルとメイナ。付き添いでカリアとバルバ。そして、ダングも一緒に付いてきた
「何度見てもスゴいお城だね……」
メイナが学園の建物と学生の多さに圧倒されている。その隣では、リエルが人酔いで不機嫌状態になっている
「ちょっとクリルが嫌がるのが分かる気がする……」
前よりも学生と街の人々で、街の活気が更に溢れ、ノエルも呆気に取られている
「洋服が同じだけど……ちょっと違うのはなに?」
女子男子で別れて、それぞれ服に男子は、右袖に一本線で、女子はワンピース風の服の腰の紐の部分に、橙色、緑色と二種類別れている様子
「あれは、制服といってな。色違いはどちらの時間の子か分かるためだよ。授業時間が被るから見分けつくようにしてるんだよ」
「あっ!カリアさん!!」
一人の女子生徒が気づいて騒ぎ始める。周りもその声にカリアの存在に気づいて、ざわつき始める
「本当だ……」
「素敵……」
段々周りに人が囲うように集まってくる。学生の視線はカリアに向いているが、初めての光景に、戸惑うメイナ達。まだ、ざわつきが収まらない。手を振り答えてくカリアは、状況に慣れてる様子
「……カリアさんって人気者?」
ビクビクとするリエル。人酔い対策で抱いているリーリルを更に強く抱き締めて、この状況を踏ん張って耐えている
「そりゃあ、魔術本部1位2位を争う、午前魔術師だからな。この学校の目標の人だよ」
バルバやダングもこの状況に慣れている様子で笑ってカリアを待っている
「そんなスゴい人が、僕らと一緒で良いんですか?」
「ああ、それは上層部からも直々の命令来ているから問題はないが……」
人混みから近寄ってくる人影
「バルバ大佐、ダングにカリアさん、こんにちは……」
黒髪で長髪の暗そうな男性が、声をかけ近寄ってくる
「やあ、問題はないかい?」
バルバも、挨拶をする。どうやら、ここの先生のようである
「……問題ない。この子達は?」
男性が、ノエル達をちらりと見る。怖そうな雰囲気に一瞬、強張るリエル達
「今度入学予定の子達だよ。あと一人男子がいるが……」
「どこかで見た顔だな……」
ノエルとリエルを凝視する、長髪の男性。更に怖じ気づく三人
「……アゼルの子だよ」
バルバがそう言うと、驚きと納得といった表情の男性
「そうか……。アゼルから連絡が数ヶ月前にあったが子供の話は無かったが……」
連絡があったという情報に、驚くノエルと、ノエル以上に驚くバルバとダング
「それは……あとで話が聞きたいのだが……」
「聞くといっても、この街の時間と天気を聞かれただけだからな……話すことはない」
そう言うとくるりと、ノエル達に背を向け学園の方へと歩き始める男性。周りはまだ、カリアへの憧れの声が響いている。男性の雰囲気に負けて、メイナとリエルがリーリルを抱き締めて不安そうに固まったまま。そんな二人に気づいた男性がニヤリと笑う
「アゼルの子とは、君達も大変だな……。まあ、好きに学園を見ていくが良い」
「何度見てもスゴいお城だね……」
メイナが学園の建物と学生の多さに圧倒されている。その隣では、リエルが人酔いで不機嫌状態になっている
「ちょっとクリルが嫌がるのが分かる気がする……」
前よりも学生と街の人々で、街の活気が更に溢れ、ノエルも呆気に取られている
「洋服が同じだけど……ちょっと違うのはなに?」
女子男子で別れて、それぞれ服に男子は、右袖に一本線で、女子はワンピース風の服の腰の紐の部分に、橙色、緑色と二種類別れている様子
「あれは、制服といってな。色違いはどちらの時間の子か分かるためだよ。授業時間が被るから見分けつくようにしてるんだよ」
「あっ!カリアさん!!」
一人の女子生徒が気づいて騒ぎ始める。周りもその声にカリアの存在に気づいて、ざわつき始める
「本当だ……」
「素敵……」
段々周りに人が囲うように集まってくる。学生の視線はカリアに向いているが、初めての光景に、戸惑うメイナ達。まだ、ざわつきが収まらない。手を振り答えてくカリアは、状況に慣れてる様子
「……カリアさんって人気者?」
ビクビクとするリエル。人酔い対策で抱いているリーリルを更に強く抱き締めて、この状況を踏ん張って耐えている
「そりゃあ、魔術本部1位2位を争う、午前魔術師だからな。この学校の目標の人だよ」
バルバやダングもこの状況に慣れている様子で笑ってカリアを待っている
「そんなスゴい人が、僕らと一緒で良いんですか?」
「ああ、それは上層部からも直々の命令来ているから問題はないが……」
人混みから近寄ってくる人影
「バルバ大佐、ダングにカリアさん、こんにちは……」
黒髪で長髪の暗そうな男性が、声をかけ近寄ってくる
「やあ、問題はないかい?」
バルバも、挨拶をする。どうやら、ここの先生のようである
「……問題ない。この子達は?」
男性が、ノエル達をちらりと見る。怖そうな雰囲気に一瞬、強張るリエル達
「今度入学予定の子達だよ。あと一人男子がいるが……」
「どこかで見た顔だな……」
ノエルとリエルを凝視する、長髪の男性。更に怖じ気づく三人
「……アゼルの子だよ」
バルバがそう言うと、驚きと納得といった表情の男性
「そうか……。アゼルから連絡が数ヶ月前にあったが子供の話は無かったが……」
連絡があったという情報に、驚くノエルと、ノエル以上に驚くバルバとダング
「それは……あとで話が聞きたいのだが……」
「聞くといっても、この街の時間と天気を聞かれただけだからな……話すことはない」
そう言うとくるりと、ノエル達に背を向け学園の方へと歩き始める男性。周りはまだ、カリアへの憧れの声が響いている。男性の雰囲気に負けて、メイナとリエルがリーリルを抱き締めて不安そうに固まったまま。そんな二人に気づいた男性がニヤリと笑う
「アゼルの子とは、君達も大変だな……。まあ、好きに学園を見ていくが良い」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

孤児院で育った俺、ある日目覚めたスキル、万物を見通す目と共に最強へと成りあがる
シア07
ファンタジー
主人公、ファクトは親の顔も知らない孤児だった。
そんな彼は孤児院で育って10年が経った頃、突如として能力が目覚める。
なんでも見通せるという万物を見通す目だった。
目で見れば材料や相手の能力がわかるというものだった。
これは、この――能力は一体……なんなんだぁぁぁぁぁぁぁ!?
その能力に振り回されながらも孤児院が魔獣の到来によってなくなり、同じ孤児院育ちで幼馴染であるミクと共に旅に出ることにした。
魔法、スキルなんでもあるこの世界で今、孤児院で育った彼が個性豊かな仲間と共に最強へと成りあがる物語が今、幕を開ける。
※他サイトでも連載しています。
大体21:30分ごろに更新してます。
完結 貴族生活を棄てたら王子が追って来てメンドクサイ。
音爽(ネソウ)
恋愛
王子の婚約者になってから様々な嫌がらせを受けるようになった侯爵令嬢。
王子は助けてくれないし、母親と妹まで嫉妬を向ける始末。
貴族社会が嫌になった彼女は家出を決行した。
だが、有能がゆえに王子妃に選ばれた彼女は追われることに……
女神様の使い、5歳からやってます
めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。
「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」
女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに?
優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕!
基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。
戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。

転生貴族可愛い弟妹連れて開墾します!~弟妹は俺が育てる!~
桜月雪兎
ファンタジー
祖父に勘当された叔父の襲撃を受け、カイト・ランドール伯爵令息は幼い弟妹と幾人かの使用人たちを連れて領地の奥にある魔の森の隠れ家に逃げ込んだ。
両親は殺され、屋敷と人の住まう領地を乗っ取られてしまった。
しかし、カイトには前世の記憶が残っており、それを活用して魔の森の開墾をすることにした。
幼い弟妹をしっかりと育て、ランドール伯爵家を取り戻すために。

外れスキルと馬鹿にされた【経験値固定】は実はチートスキルだった件
霜月雹花
ファンタジー
15歳を迎えた者は神よりスキルを授かる。
どんなスキルを得られたのか神殿で確認した少年、アルフレッドは【経験値固定】という訳の分からないスキルだけを授かり、無能として扱われた。
そして一年後、一つ下の妹が才能がある者だと分かるとアルフレッドは家から追放処分となった。
しかし、一年という歳月があったおかげで覚悟が決まっていたアルフレッドは動揺する事なく、今後の生活基盤として冒険者になろうと考えていた。
「スキルが一つですか? それも攻撃系でも魔法系のスキルでもないスキル……すみませんが、それでは冒険者として務まらないと思うので登録は出来ません」
だがそこで待っていたのは、無能なアルフレッドは冒険者にすらなれないという現実だった。
受付との会話を聞いていた冒険者達から逃げるようにギルドを出ていき、これからどうしようと悩んでいると目の前で苦しんでいる老人が目に入った。
アルフレッドとその老人、この出会いにより無能な少年として終わるはずだったアルフレッドの人生は大きく変わる事となった。
2024/10/05 HOT男性向けランキング一位。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる