時を奏でる境界線

シャオえる

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37. 青春日和な夜と昔話

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「メイナァァァー!」
 説教が終わったメイナとクリルを見つけて、一目散に向かっていくリエル。そのまま勢い余って、メイナに激突する。メイナが抱いていたリーリルは飛んでいき、二人も地面に倒れこむ
 起き上がって、満面の笑みで声を出して笑う二人
 少し遅れてメイナの後に着いた、クリルにノエルが気づいた
 学園見学がダメになったのに怒ることもせずに、クリルに微笑むノエル

「おかえり」
「……た、ただいま」

 さっきまで、良くない空気から、ほんわかした雰囲気に変わっていく。少し遠くから見ていたカノンとバルバが、微笑ましく四人を見守っている
「いやー、青春ですねー。羨ましいなぁ」
 和気あいあいと、楽しそうな四人に昔を思い出すカノン
「ああ、昔のお前を見ているみたいだな」
 バルバも思い出して、何だか嫌そうな顔
「ちょいとバルバ。それ以上言わないでよ」

 各自楽しそうに会話が弾んで、本部の廊下で立ち話
が長くなっていると
「みなさん、お揃いですね」
 リエルが、どこかへぶっ飛ばしていたリーリルを抱きしめてカリアが、メイナ達の側にやってきた
「……カリアさん」
 リエルと共にまだ倒れているメイナに、リーリルを渡すカリア
 何だか恥ずかしいメイナ。を、差し置いてカリアに抱きつくリエル

「じゃあ、カリアも来たことだし、ごはん……」
 みんなの側に来たカノンが話しかけた時
「カノン隊長」
 また話を遮るように現れた、女性隊員がカノンを呼ぶ
「急遽会議があります。ご同行願いますが、よろしいですか?」
「あー……わかりました」
 隊員の後ろを肩を落として歩くカノン
「……かなり落ち込んでる」
 クリルが見ても分かるくらい、歩く姿が暗い
「パフェ食べたかったのかな?」
 真面目な表情で話すリエル。それを苦笑いで否定するノエル
「……多分、違うと思うよ」
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