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24. 知らなかった街並み
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「すごーい」
「人がいっぱい!」
ガヤガヤと人だかりがすごい街並み。やって来たのは、本部から一番近い場所
この国の一番大きな街なので、この世界の時間問わず、たくさんの人がやってくる
「ここは、タストスという街です。時間という概念があまりないと言われています。午前の人、午後の人が時間関係なく働き、商売が成り立っています。なので世界中から人という人がやってくる。そんな場所の一つですね」
カノンの説明も聞く耳持たず、あっちこっちお店を指さし楽しそうな妹二人と、呆気に取られる兄二人
「ここ以外も、似たような場所はあるのか?」
「勿論、人がいれば似たような場所はあります。ここまで都心化するのは、なかなかないですね。本部が近いというのも有るのかもしれませんが……」
街を探索すると、知らない本や食べ物、服などがたくさん売られている
「そういや、ノエル達は、どこに住んでいたんだ?」
クリルが、思い出したように質問してきた
「言ってなかった?ドーケムって所だよ」
「えっ?」
ノエルが、その場所を話したらクリルとメイナが驚いた顔で、突然立ち止まった
「どうしたの?」
リエルが心配そうに話しかけた時
「俺もドーケムにいたあぁぁ!」
「メイナもいたあぁぁ!」
人目も気にせず、叫びだす二人
「えっ?えっ?」
突然の叫びに焦るノエルとリエル、叫びに驚きガン見する周りの人々と、その様子に苦笑いのカリアとカノン
「なあなあ、サアタおばさん知ってるか?」
興奮したままノエルの肩を掴み、ゆらゆら揺らすクリル
「んーと、商店のおばちゃん?」
ノエルの答えが合っていたのか、更に肩を揺らす
「そうだ!そうだ!」
「リエル、本当にドーケムにいたんだ!」
メイナも、嬉しそうな様子
「同じ街に住んでたのに知らなかったなんて……」
リエルは長い間その場所に住んでいたのに、存在を知らなくて戸惑う
「時間が違うからね。クリル達の活動の時には、僕らは寝てるから……」
「なんだとー!」
「ちょっとお客さん……」
突然、お店から怒号が聞こえてきた
大男が、お店の人を掴んで、何やら叫んでいる
「あらあら……」
カリアが困った様子で見守るその店に、一人向かうカノン
「すみませーん、どうしました?」
二人の雰囲気とは、違うヘラヘラした男がやって来て、大男は、余計に大声を上げていく
「なんだ?!誰だてめえ!」
テンションの上がっていく男に掴まっている店員も更に焦りだす
「まあ、落ち着いて、どうしました?」
店員に話しかけるカノン
「いや、あのその……」
言葉に困る店員
「お前に関係ねぇ!引っ込んでろ!」
そんな二人の会話に割って入ってくる大男
「はあ、ちなみに貴方はどちら派です?」
仕方なく、大男に話しかけるカノン
「俺は午後だ!どうせ午前だろ!引っ込んでろ!」
「ああ?!」
大男の言葉にカチンときたクリル
殴りかかろうとして、メイナ達に止められる
別問題が起きたカノンの後ろ、それを気にせずたんたんと、大男と店員に話を続けていく
「えーと、お兄さん。私、境界線本部のカノンと申します」
そういうと、何かを見せるカノン
「えっ?境界線本部……」
本部の人間と分かり、焦りだす大男とホッとする店員
「ええ、ですので私と一緒に本部にて話を聞かせてもらえます?」
さっきまでの気合いとは一転しょんぼりとカノンと共にとぼとぼ歩く大男と店員
「すみません、その子達よろしく」
カリアにそう伝えると、本部に帰ってくカノン
「あー行っちゃった」
「せっかくの休みなのに……」
こちらも、しょんぼりする妹二人。カリアもはぁ。とため息をつく
「仕方ないですねぇ、カノンには内緒で、美味しいお店探しに行きましょうか」
「人がいっぱい!」
ガヤガヤと人だかりがすごい街並み。やって来たのは、本部から一番近い場所
この国の一番大きな街なので、この世界の時間問わず、たくさんの人がやってくる
「ここは、タストスという街です。時間という概念があまりないと言われています。午前の人、午後の人が時間関係なく働き、商売が成り立っています。なので世界中から人という人がやってくる。そんな場所の一つですね」
カノンの説明も聞く耳持たず、あっちこっちお店を指さし楽しそうな妹二人と、呆気に取られる兄二人
「ここ以外も、似たような場所はあるのか?」
「勿論、人がいれば似たような場所はあります。ここまで都心化するのは、なかなかないですね。本部が近いというのも有るのかもしれませんが……」
街を探索すると、知らない本や食べ物、服などがたくさん売られている
「そういや、ノエル達は、どこに住んでいたんだ?」
クリルが、思い出したように質問してきた
「言ってなかった?ドーケムって所だよ」
「えっ?」
ノエルが、その場所を話したらクリルとメイナが驚いた顔で、突然立ち止まった
「どうしたの?」
リエルが心配そうに話しかけた時
「俺もドーケムにいたあぁぁ!」
「メイナもいたあぁぁ!」
人目も気にせず、叫びだす二人
「えっ?えっ?」
突然の叫びに焦るノエルとリエル、叫びに驚きガン見する周りの人々と、その様子に苦笑いのカリアとカノン
「なあなあ、サアタおばさん知ってるか?」
興奮したままノエルの肩を掴み、ゆらゆら揺らすクリル
「んーと、商店のおばちゃん?」
ノエルの答えが合っていたのか、更に肩を揺らす
「そうだ!そうだ!」
「リエル、本当にドーケムにいたんだ!」
メイナも、嬉しそうな様子
「同じ街に住んでたのに知らなかったなんて……」
リエルは長い間その場所に住んでいたのに、存在を知らなくて戸惑う
「時間が違うからね。クリル達の活動の時には、僕らは寝てるから……」
「なんだとー!」
「ちょっとお客さん……」
突然、お店から怒号が聞こえてきた
大男が、お店の人を掴んで、何やら叫んでいる
「あらあら……」
カリアが困った様子で見守るその店に、一人向かうカノン
「すみませーん、どうしました?」
二人の雰囲気とは、違うヘラヘラした男がやって来て、大男は、余計に大声を上げていく
「なんだ?!誰だてめえ!」
テンションの上がっていく男に掴まっている店員も更に焦りだす
「まあ、落ち着いて、どうしました?」
店員に話しかけるカノン
「いや、あのその……」
言葉に困る店員
「お前に関係ねぇ!引っ込んでろ!」
そんな二人の会話に割って入ってくる大男
「はあ、ちなみに貴方はどちら派です?」
仕方なく、大男に話しかけるカノン
「俺は午後だ!どうせ午前だろ!引っ込んでろ!」
「ああ?!」
大男の言葉にカチンときたクリル
殴りかかろうとして、メイナ達に止められる
別問題が起きたカノンの後ろ、それを気にせずたんたんと、大男と店員に話を続けていく
「えーと、お兄さん。私、境界線本部のカノンと申します」
そういうと、何かを見せるカノン
「えっ?境界線本部……」
本部の人間と分かり、焦りだす大男とホッとする店員
「ええ、ですので私と一緒に本部にて話を聞かせてもらえます?」
さっきまでの気合いとは一転しょんぼりとカノンと共にとぼとぼ歩く大男と店員
「すみません、その子達よろしく」
カリアにそう伝えると、本部に帰ってくカノン
「あー行っちゃった」
「せっかくの休みなのに……」
こちらも、しょんぼりする妹二人。カリアもはぁ。とため息をつく
「仕方ないですねぇ、カノンには内緒で、美味しいお店探しに行きましょうか」
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