時を奏でる境界線

シャオえる

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13. 戦いのあとは休みましょう

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「つ、疲れた……」

 カリアとのテストという名の戦いを終えて、医務室で傷の手当てを受けるクリルとメイナ
 ベットに安静にするように言われて、早二時間が経とうとしている

「魔力使いすぎだよ」

 手当ての様子を見守っていたノエルとリエル
二人が呆れるほど、ヘトヘトになるまで戦っていた様子
「メイナもスゴかったね」
 そんなカリアとの戦いを見てて、まだ興奮しているリエル
 それもそう、メイナもぬいぐるみもボロボロになるほど、戦っていた様子

午前レクトの強い人ってあまり見ないから楽しくて……」
 メイナも、たくさん体を動かしたので、あちこち怪我をしていても満足そう
「リエル達は、強い人と戦ったことないの?」
 
「うーん……」

「こらこら、バータナ兄妹は安静にしてなさい」
 四人のテスト結果をまとめ終えた、カノン隊長とバルバ大佐が、医務室にやってきた

 看護師に、安静にするよう言われていたクリルとメイナ
 その注意を忘れていたようで、二人に言われて少し落ち込む

「そういえば、カリアさんは?」
 目を覚ましてから、姿が見えないカリアの様子に心配するメイナ
 そういえば、と今更ながら気づいた様子のクリルが反応する
「カリアさんは、やりすぎということで始末書書いてるみたいだよ」
 メイナの質問にはリエルが答える
「そうなの……」

「でも、中々だな。ここまで、カリアと戦えるのは偉いぞ」
 バルバ大佐が、先程までの二人の戦いっぷりを思い出して関心している
「うん、楽しかった」
 ニコニコと返事するメイナ
表情から、とても楽しかった気持ちが溢れている

「君達の能力、学力はわかったから、これからのことを話しするので……、また回復次第、話し合いをするので。とりあえず、ライム兄妹は後程、話し合いをするので、よろしくな」

「わかりました……」

「では、二人は休んでおくように。君たちは話し合いまで、部屋で休むように」
 四人の元気な様子に安心したのか、もう医務室から出ていこうとする大人二人 
「なあ、またカリアさんと戦わせてくれ!」
 怪我も治っていないのに、また戦う気のクリル
「それはダメだ。カリアは我が本部の大切な戦力だ。簡単に戦わすのは、望ましくない」

 バルバ大佐が即提案を却下する
不満そうなクリルに、カノン隊長も呆れつつこれからについて、少し話する

「まあ、これからは強い人とたくさん戦えるさ。その為にも、今は休むように」

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