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4 デート
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4月25日 (土曜日)
昨日の夜、俺は勇気を出して小峠春菜にメールでデートに誘ってみた。あまり期待はしていなかったが、数分後に返信をくれた。
『明日は特に予定はないからいいよ』
彼女が誘いに乗ってくれたのですごく嬉しかった。もうドキドキが止まらない。自分の憧れの人とデートができるのだ。こんなの幸せしか感じないわ。
『ほんとに?じゃあ11時に駅前で集合でいいかな?』
『分かった。』
メールのやり取りはここで終わった。
そして今は昨日約束したとうりに駅前にあるベンチに座っている。
現時刻 10時58分
あと少しで11時になるというのに彼女の姿は見えない。
俺が少し来るのが早かったのかな?まぁ多少時間どうりに来なくても俺としては問題はないからいいや。
しかし30分経っても彼女は来なかった。
仕方がないので暇潰しに天夢に連絡して、スマホのアプリで遊び始めた。
春菜さんのことだ。きっとなにかあったに違いない。そう思いたい!
約一時間経って、やっとで小峠春菜はここに来た。息を切らしながら彼女は走ってきた。そしてテンプレの、
「ごめーん!待ったー!」
「ううん、俺も今来たとこー(嘘)。」
俺がたてている予定は多少狂ったが、まぁいいや。
「ちょっと準備に時間がかかっちゃってー。」
それは一目見た瞬間に分かった。服装もこっているとは思うが、明らかに化粧をしてきている。別にいいんだけど、化粧をするのにそんなに時間がかかるのか?
「大丈夫だよ。それよりちょうど昼になったしどこかに食べに行かない?」
最近駅の近くで開店したパスタ専門店がある。そこに俺は小峠春菜と行きたくてずっとマークしていたのだ。
彼女もきっと慌てて何も食べずに家からでたためお腹がすいていることだろう。
完璧だ。
「ごめん、私あまりお腹がすいてないの。」
まさかの家で昼食をとったパターンだった。
「あ、そうなの?じゃあどこか行きたいところある?」
朝から何も食べてないからきついけど、春菜さんに迷惑をかけるわけにはいかないから昼食はがまんしよう。
「ショッピングモールかな。」
「おけ」
二人はここから近いショッピングモールに向かった。
数えられるぐらいしかここに来たことないけど、やっぱり中は広い。いろいろな店があるが、なんと映画館もあるのだ。
そう、ここはデートにうってつけの場所なのだ。
「まずは洋服を見ましょ?」
「そうだね。」
やはり女の子オシャレをするのが好きみたいだ。もっとうちの天夢もこういうことに興味を持ってほしい。
二人は目の前にあった洋服店に入った。春菜は夢中になって服を選ぶと試着して俺に似合うかどうか聞いてきた。
俺は顔を赤くしながら似合っていると答えた。彼女は嬉しかったのか次々と服を試着していった。
次に向かったのは映画館だ。
休日だからか席はほぼ空いていなかった。唯一残っていたのは恋愛ものの映画とギャグアニメ系の映画だ。
ここは恋愛ものを取るべきかもしれないが、それは逆効果かもしれない。だから俺はギャグアニメのチケットを買おうとした。
その時小峠春菜は、
「ゾンビ・キル・アドベンチャーだ。ちょうど見たいと思っていたんだー。」
なんと自分の苦手なホラグロ系を選んできた。
ここは彼女に譲ってあげるべきだろうと思い、そのチケットを二枚買った。
上映されて1時半。
いうまでもなく俺は干からびていた。想像以上に怖かったのだ。特にリーダーらしき人物に容赦なくゾンビ達が襲いかかるシーンは気を失いそうになった。
対して小峠春菜はとても楽しんでいたようだ。
それならよかった。
このあともいろんな店をみていった。
午後5時17分
ついこの前まではこの時間帯になると夕焼けが見られたのに今はまだ全然明るい。しかし、それでもいろいろと危ないので、今日はここらへんでお開きにすることにした。
「今日は付き合ってくれてありがとう。」
「ううん、こっちも楽しかったわ。」
「「バイバイ!」」
小峠春菜は電車に乗って帰っていった。
本当に今日は楽しかった…?
昨日の夜、俺は勇気を出して小峠春菜にメールでデートに誘ってみた。あまり期待はしていなかったが、数分後に返信をくれた。
『明日は特に予定はないからいいよ』
彼女が誘いに乗ってくれたのですごく嬉しかった。もうドキドキが止まらない。自分の憧れの人とデートができるのだ。こんなの幸せしか感じないわ。
『ほんとに?じゃあ11時に駅前で集合でいいかな?』
『分かった。』
メールのやり取りはここで終わった。
そして今は昨日約束したとうりに駅前にあるベンチに座っている。
現時刻 10時58分
あと少しで11時になるというのに彼女の姿は見えない。
俺が少し来るのが早かったのかな?まぁ多少時間どうりに来なくても俺としては問題はないからいいや。
しかし30分経っても彼女は来なかった。
仕方がないので暇潰しに天夢に連絡して、スマホのアプリで遊び始めた。
春菜さんのことだ。きっとなにかあったに違いない。そう思いたい!
約一時間経って、やっとで小峠春菜はここに来た。息を切らしながら彼女は走ってきた。そしてテンプレの、
「ごめーん!待ったー!」
「ううん、俺も今来たとこー(嘘)。」
俺がたてている予定は多少狂ったが、まぁいいや。
「ちょっと準備に時間がかかっちゃってー。」
それは一目見た瞬間に分かった。服装もこっているとは思うが、明らかに化粧をしてきている。別にいいんだけど、化粧をするのにそんなに時間がかかるのか?
「大丈夫だよ。それよりちょうど昼になったしどこかに食べに行かない?」
最近駅の近くで開店したパスタ専門店がある。そこに俺は小峠春菜と行きたくてずっとマークしていたのだ。
彼女もきっと慌てて何も食べずに家からでたためお腹がすいていることだろう。
完璧だ。
「ごめん、私あまりお腹がすいてないの。」
まさかの家で昼食をとったパターンだった。
「あ、そうなの?じゃあどこか行きたいところある?」
朝から何も食べてないからきついけど、春菜さんに迷惑をかけるわけにはいかないから昼食はがまんしよう。
「ショッピングモールかな。」
「おけ」
二人はここから近いショッピングモールに向かった。
数えられるぐらいしかここに来たことないけど、やっぱり中は広い。いろいろな店があるが、なんと映画館もあるのだ。
そう、ここはデートにうってつけの場所なのだ。
「まずは洋服を見ましょ?」
「そうだね。」
やはり女の子オシャレをするのが好きみたいだ。もっとうちの天夢もこういうことに興味を持ってほしい。
二人は目の前にあった洋服店に入った。春菜は夢中になって服を選ぶと試着して俺に似合うかどうか聞いてきた。
俺は顔を赤くしながら似合っていると答えた。彼女は嬉しかったのか次々と服を試着していった。
次に向かったのは映画館だ。
休日だからか席はほぼ空いていなかった。唯一残っていたのは恋愛ものの映画とギャグアニメ系の映画だ。
ここは恋愛ものを取るべきかもしれないが、それは逆効果かもしれない。だから俺はギャグアニメのチケットを買おうとした。
その時小峠春菜は、
「ゾンビ・キル・アドベンチャーだ。ちょうど見たいと思っていたんだー。」
なんと自分の苦手なホラグロ系を選んできた。
ここは彼女に譲ってあげるべきだろうと思い、そのチケットを二枚買った。
上映されて1時半。
いうまでもなく俺は干からびていた。想像以上に怖かったのだ。特にリーダーらしき人物に容赦なくゾンビ達が襲いかかるシーンは気を失いそうになった。
対して小峠春菜はとても楽しんでいたようだ。
それならよかった。
このあともいろんな店をみていった。
午後5時17分
ついこの前まではこの時間帯になると夕焼けが見られたのに今はまだ全然明るい。しかし、それでもいろいろと危ないので、今日はここらへんでお開きにすることにした。
「今日は付き合ってくれてありがとう。」
「ううん、こっちも楽しかったわ。」
「「バイバイ!」」
小峠春菜は電車に乗って帰っていった。
本当に今日は楽しかった…?
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