47 / 90
三章L:暫時、言を繰るえ
八話:リンはどこへ
しおりを挟む
「ええ!? なんで早く教えてくれなかったのマザー?!」
「し、仕方ないでしょう! まさか貴方たちがあの方たちを追っていただなんて、知らなかったんですのよ!?」
ゼラはカノコさんの両肩を掴んで揺さぶっている。カノコさんはかなり動揺しているようで、目を回しながら答えた。
俺も内心興奮している。リンがここに居たのだ。追うための手がかりがあるかもしれないし、何か言い残したかもしれない。それに『たち』と言っていた。つまりリンは一人でここに来ていた訳では無い。俺もカノコさんに熱視線を注ぐ……!
しかし、カノコさんはゼラの両腕を掴んだ。
「落ち着きなさい!」
そう言って背面にゼラをぶん投げた。ゼラは宙を舞い、背中から床に叩きつけられた。
「ぎゃあああああ!!何すんのよ!」
「あなたこそ!! どれほど私のことを揺さぶれば気が済むんですか!」
「なんでよ!! これ以上無駄な時間は使えないじゃない! さっさと吐きなさいよ!!」
「それが恩師にいう言葉ですか! このぺちゃむくれツンデレ! そんな難儀な性格だから巡礼の際に通常の三倍の時間がかかったんですよ!!」
「言ったわね若作りババア!! ヒールの力を若返りのために使ってんじゃないわよ!」
ゼラは仰向けのまま、カノコさんとギャンギャン言い争っている。やっぱりこの二人、性格が似すぎている。すっかり俺を置いてけぼりにして、とても盛り上がっているのだ。
自分よりも怒っている人を見ると冷静になると言うが、本当にその通りだと分かった。こんなことで知りたくはなかったが。どうでもいいけどリンを捕まえに行きたいのだが……。
そんなことを考えながらも、白熱した闘いの行く末を見守っていた。何度目かのアームロックを、カノコさんがかけた頃だった。
「 というか恐らくあの方々はしばらく足止めされるはずです!ですから焦る必要はありません!!」
カノコさんはそう言い放った。
「はぁ!? 何言って…… 痛゛だだだだ! ギブ!ギブ!! ギブっつってんでしょ!!」
苦しみながらカノコさんを叩くゼラを無視して、カノコさんに聞いた。
「……何かリンから聞いたんですか? それと足止めされるとは?」
「私が聞いたのは『角尾村』に向かうとだけ……ですが、あの村から出るには一筋縄ではいかないはずです」
「どういうことよ? ただの村なんでしょ? 痛だだ」
「あの村に入った人間は、『ドラゴンに食べられてしまう』のです」
「はぁ? ドラゴンって伝説上の生き物もいいとこでしょ? 気でも狂ったの……って痛だだだだだ!!!」
[グキッ]
「ぎゃああああああ!!!」
鈍い音がしてから、ゼラはピクリともしなくなった。だらりと首からも腕からも足からも力が抜けている。変なところが折れたんじゃ無いだろうか?
カノコさんはゼラをソファに置き、先程までの瀟洒な振る舞いに戻った。口を抑えておしとやかに座る。俺も仕事モードに切り替える。
「はしたない所をお見せいたしました。しかし先程申し上げた通り、リンさんに逃げられてしまうだなんてことはないでしょう。 角尾村からは逃れられません」
「その角尾村には何があるんですか? 」
「ドラゴンがあります。それ以上は非常に申し上げにくいのですが……」
ドラゴン。神がまだこの世にいた頃にはいたとか言われている大きなトカゲだ。天罰を受けて滅ぼされたのだったか。たまたま大きな骨が見つかると、生き残りがいるとかそういう話が盛り上がる。
正直作り話でしかないと思うのだが、カノコさんの目は本気だ。とても冗談で言っているようには見えなかった。
「わかりました。信じましょう」
俺ははっきりとそう伝えた。カノコさんは柔らかな笑みを浮かべてそれに応えた。
「ええ。 ローレルさんならわかっていただけると思っていました!」
「いえいえ。ただ、貴女が知っているリンの動向が知りたいです。なるべく教えてくれますか?」
「……ええ。 わかりました」
カノコさんはつらつらとリンの話を語り始めた。
要約すると、リンは王国を出発して一日で森をぬけ、近隣の村で1日過ごした。この近隣の村ってのはあの焼けた村のことだろう。そこで『ステラ』とかいう悪魔みたいな見た目の魔女と会い、進んできたらしい。
それでここに来た一日で『ツメク』と名乗る魔王軍幹部を追い払い、一日休んで出ていったらしい。
色々突っ込みたいことはあるが、何より不自然なのがその移動スピードである。
いつから起きたのか、ゼラは仰向けのまま話す。
「……アタシたちは川に着くまでに一日、そこからだいたいまるまる三日歩いてやっとここに来たのよね?」
「ええ。それも限界まで歩いてこの成果ですからね」
「……馬使ったわね」
「間違いないですね」
あんな山道を馬に乗って来るとは考えられないが、それ以外考えようが無い速さだ。
それだけではない。なんであの森を抜けるのに一日かかったんだ? いくら暗い道の中とはいえ、あそこならどんなにかかっても五時間ほどなはずだ。
そして三日目が速すぎる。俺らが三日かけて歩いたあの道をたったの一日で? おかしい。朝から出発して昼過ぎにここにつけること自体おかしい。馬でも使っていないと計算が合わない。
やはりあの焼け野原みたいな村で馬を拝借したのだろうか。
リンは……何をやっているんだ? 俺の頭からその疑念がはなれることはなかった。
頭を抱える俺を横目に、ゼラはカノコさんに聞く。
「そういや、マザー? アタシ本部からここに修道士派遣したはずだけど元気にしてる?」
そう言うと、少しだけカノコさんの表情が曇った。
「あ……か、彼は数日前に退職しまして…… 」
「アイツまじ? 真面目そうだったのに……根を詰めすぎちゃったのかしらね 」
「え、ええ。……きっとそうなんでしょう」
時間にしてほんの数瞬だろうが、長い沈黙を感じた。
カノコさんが外を見て、ハッとしたように手を打った。
「そうです。 アナタたち行くあてが無いのでしょう? 今日はここに泊まると良いですよ! お食事もご馳走しましょう!」
「やった! さすがマザー、太っ腹なんだから!」
「それでは。私はお食事の準備をしてまいりますので、食堂までいらしてくださいね! 」
そう言っていなくなった。カノコさんが離れたのを確認して、
「マザー……あの感じ、何か隠してるわね」
ゼラはそう言った。
「ええ。今思えばこの孤児院、不可解な点が多いんですよ。先程の修道士さんのこともそうですし、来る時そういえば窓も所々割れていました」
「恐らく何か言い出せない理由があるのね 」
「探りましょう、ゼラ。 幸いリンは足止めを食らっているようですし」
「無論よ。でもまずは……」
ゼラは両腕をこちらに伸ばしてきた。
「動けないから食堂までお願い!」
「はぁ……金貨二枚です」
「ずいぶん高いわね! ぼったくりもいいところじゃない! 」
俺はゼラを抱き抱え、案内されるまま食堂へと向かった。
「し、仕方ないでしょう! まさか貴方たちがあの方たちを追っていただなんて、知らなかったんですのよ!?」
ゼラはカノコさんの両肩を掴んで揺さぶっている。カノコさんはかなり動揺しているようで、目を回しながら答えた。
俺も内心興奮している。リンがここに居たのだ。追うための手がかりがあるかもしれないし、何か言い残したかもしれない。それに『たち』と言っていた。つまりリンは一人でここに来ていた訳では無い。俺もカノコさんに熱視線を注ぐ……!
しかし、カノコさんはゼラの両腕を掴んだ。
「落ち着きなさい!」
そう言って背面にゼラをぶん投げた。ゼラは宙を舞い、背中から床に叩きつけられた。
「ぎゃあああああ!!何すんのよ!」
「あなたこそ!! どれほど私のことを揺さぶれば気が済むんですか!」
「なんでよ!! これ以上無駄な時間は使えないじゃない! さっさと吐きなさいよ!!」
「それが恩師にいう言葉ですか! このぺちゃむくれツンデレ! そんな難儀な性格だから巡礼の際に通常の三倍の時間がかかったんですよ!!」
「言ったわね若作りババア!! ヒールの力を若返りのために使ってんじゃないわよ!」
ゼラは仰向けのまま、カノコさんとギャンギャン言い争っている。やっぱりこの二人、性格が似すぎている。すっかり俺を置いてけぼりにして、とても盛り上がっているのだ。
自分よりも怒っている人を見ると冷静になると言うが、本当にその通りだと分かった。こんなことで知りたくはなかったが。どうでもいいけどリンを捕まえに行きたいのだが……。
そんなことを考えながらも、白熱した闘いの行く末を見守っていた。何度目かのアームロックを、カノコさんがかけた頃だった。
「 というか恐らくあの方々はしばらく足止めされるはずです!ですから焦る必要はありません!!」
カノコさんはそう言い放った。
「はぁ!? 何言って…… 痛゛だだだだ! ギブ!ギブ!! ギブっつってんでしょ!!」
苦しみながらカノコさんを叩くゼラを無視して、カノコさんに聞いた。
「……何かリンから聞いたんですか? それと足止めされるとは?」
「私が聞いたのは『角尾村』に向かうとだけ……ですが、あの村から出るには一筋縄ではいかないはずです」
「どういうことよ? ただの村なんでしょ? 痛だだ」
「あの村に入った人間は、『ドラゴンに食べられてしまう』のです」
「はぁ? ドラゴンって伝説上の生き物もいいとこでしょ? 気でも狂ったの……って痛だだだだだ!!!」
[グキッ]
「ぎゃああああああ!!!」
鈍い音がしてから、ゼラはピクリともしなくなった。だらりと首からも腕からも足からも力が抜けている。変なところが折れたんじゃ無いだろうか?
カノコさんはゼラをソファに置き、先程までの瀟洒な振る舞いに戻った。口を抑えておしとやかに座る。俺も仕事モードに切り替える。
「はしたない所をお見せいたしました。しかし先程申し上げた通り、リンさんに逃げられてしまうだなんてことはないでしょう。 角尾村からは逃れられません」
「その角尾村には何があるんですか? 」
「ドラゴンがあります。それ以上は非常に申し上げにくいのですが……」
ドラゴン。神がまだこの世にいた頃にはいたとか言われている大きなトカゲだ。天罰を受けて滅ぼされたのだったか。たまたま大きな骨が見つかると、生き残りがいるとかそういう話が盛り上がる。
正直作り話でしかないと思うのだが、カノコさんの目は本気だ。とても冗談で言っているようには見えなかった。
「わかりました。信じましょう」
俺ははっきりとそう伝えた。カノコさんは柔らかな笑みを浮かべてそれに応えた。
「ええ。 ローレルさんならわかっていただけると思っていました!」
「いえいえ。ただ、貴女が知っているリンの動向が知りたいです。なるべく教えてくれますか?」
「……ええ。 わかりました」
カノコさんはつらつらとリンの話を語り始めた。
要約すると、リンは王国を出発して一日で森をぬけ、近隣の村で1日過ごした。この近隣の村ってのはあの焼けた村のことだろう。そこで『ステラ』とかいう悪魔みたいな見た目の魔女と会い、進んできたらしい。
それでここに来た一日で『ツメク』と名乗る魔王軍幹部を追い払い、一日休んで出ていったらしい。
色々突っ込みたいことはあるが、何より不自然なのがその移動スピードである。
いつから起きたのか、ゼラは仰向けのまま話す。
「……アタシたちは川に着くまでに一日、そこからだいたいまるまる三日歩いてやっとここに来たのよね?」
「ええ。それも限界まで歩いてこの成果ですからね」
「……馬使ったわね」
「間違いないですね」
あんな山道を馬に乗って来るとは考えられないが、それ以外考えようが無い速さだ。
それだけではない。なんであの森を抜けるのに一日かかったんだ? いくら暗い道の中とはいえ、あそこならどんなにかかっても五時間ほどなはずだ。
そして三日目が速すぎる。俺らが三日かけて歩いたあの道をたったの一日で? おかしい。朝から出発して昼過ぎにここにつけること自体おかしい。馬でも使っていないと計算が合わない。
やはりあの焼け野原みたいな村で馬を拝借したのだろうか。
リンは……何をやっているんだ? 俺の頭からその疑念がはなれることはなかった。
頭を抱える俺を横目に、ゼラはカノコさんに聞く。
「そういや、マザー? アタシ本部からここに修道士派遣したはずだけど元気にしてる?」
そう言うと、少しだけカノコさんの表情が曇った。
「あ……か、彼は数日前に退職しまして…… 」
「アイツまじ? 真面目そうだったのに……根を詰めすぎちゃったのかしらね 」
「え、ええ。……きっとそうなんでしょう」
時間にしてほんの数瞬だろうが、長い沈黙を感じた。
カノコさんが外を見て、ハッとしたように手を打った。
「そうです。 アナタたち行くあてが無いのでしょう? 今日はここに泊まると良いですよ! お食事もご馳走しましょう!」
「やった! さすがマザー、太っ腹なんだから!」
「それでは。私はお食事の準備をしてまいりますので、食堂までいらしてくださいね! 」
そう言っていなくなった。カノコさんが離れたのを確認して、
「マザー……あの感じ、何か隠してるわね」
ゼラはそう言った。
「ええ。今思えばこの孤児院、不可解な点が多いんですよ。先程の修道士さんのこともそうですし、来る時そういえば窓も所々割れていました」
「恐らく何か言い出せない理由があるのね 」
「探りましょう、ゼラ。 幸いリンは足止めを食らっているようですし」
「無論よ。でもまずは……」
ゼラは両腕をこちらに伸ばしてきた。
「動けないから食堂までお願い!」
「はぁ……金貨二枚です」
「ずいぶん高いわね! ぼったくりもいいところじゃない! 」
俺はゼラを抱き抱え、案内されるまま食堂へと向かった。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

転生勇者の三軒隣んちの俺
@aozora
ファンタジー
ある日幼馴染のエミリーと遊んでいる時に木の枝から落ちて気を失ったジェイク。目を覚ました時、彼は自分が転生したと言う事を自覚する。ここはRPGファンタジーゲーム”ソードオブファンタジー”の世界、そして俺はオーランド王国の勇者、”赤髪のジェイク”。あのゲームで主人公は国王からの依頼で冒険の旅に旅立ったはず。ならばそれまでにゲーム開始時以上の力を手に入れれば。滾る想い、燃え上がる野心。少年は俺Tueeeをすべく行動を開始するのだった。
で、そんな様子を見て”うわ、まさにリアル中二病、マジかよ。”とか考える男が一人。
これはそんな二人が関わったり関わらなかったりする物語である。
この作品はカクヨム様、ノベルピア様、小説になろう様でも掲載させて頂いております。
よろしくお願いします。

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。

とある元令嬢の選択
こうじ
ファンタジー
アメリアは1年前まで公爵令嬢であり王太子の婚約者だった。しかし、ある日を境に一変した。今の彼女は小さな村で暮らすただの平民だ。そして、それは彼女が自ら下した選択であり結果だった。彼女は言う『今が1番幸せ』だ、と。何故貴族としての幸せよりも平民としての暮らしを決断したのか。そこには彼女しかわからない悩みがあった……。
【商業企画進行中・取り下げ予定】さようなら、私の初恋。
ごろごろみかん。
ファンタジー
結婚式の夜、私はあなたに殺された。
彼に嫌悪されているのは知っていたけど、でも、殺されるほどだとは思っていなかった。
「誰も、お前なんか必要としていない」
最期の時に言われた言葉。彼に嫌われていても、彼にほかに愛するひとがいても、私は彼の婚約者であることをやめなかった。やめられなかった。私には責務があるから。
だけどそれも、意味のないことだったのだ。
彼に殺されて、気がつけば彼と結婚する半年前に戻っていた。
なぜ時が戻ったのかは分からない。
それでも、ひとつだけ確かなことがある。
あなたは私をいらないと言ったけど──私も、私の人生にあなたはいらない。
私は、私の生きたいように生きます。
【完結】私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね
江崎美彩
恋愛
王太子殿下の婚約者候補を探すために開かれていると噂されるお茶会に招待された、伯爵令嬢のミンディ・ハーミング。
幼馴染のブライアンが好きなのに、当のブライアンは「ミンディみたいなじゃじゃ馬がお茶会に出ても恥をかくだけだ」なんて揶揄うばかり。
「私が王太子殿下のお茶会に誘われたからって、今更あわてても遅いんだからね! 王太子殿下に見染められても知らないんだから!」
ミンディはブライアンに告げ、お茶会に向かう……
〜登場人物〜
ミンディ・ハーミング
元気が取り柄の伯爵令嬢。
幼馴染のブライアンに揶揄われてばかりだが、ブライアンが自分にだけ向けるクシャクシャな笑顔が大好き。
ブライアン・ケイリー
ミンディの幼馴染の伯爵家嫡男。
天邪鬼な性格で、ミンディの事を揶揄ってばかりいる。
ベリンダ・ケイリー
ブライアンの年子の妹。
ミンディとブライアンの良き理解者。
王太子殿下
婚約者が決まらない事に対して色々な噂を立てられている。
『小説家になろう』にも投稿しています


ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる