14 / 90
二章R:その道は魔女の導き
五話:魔女は追われる
しおりを挟む
私がステラと一緒に村に向かうと、何故か小屋の前に人だかりが……!?みんな松明やら稲刈り用の鎌やら物騒なものを持っている。
私たちは茂みの中でその様子を見ていた。
「クソっ!魔女を連れて行きやがったな勇者!!どこに逃げやがった!」
「馬がここに居るってことはまだ遠くまで行ってねえはずだ!!」
「どうしようか……この不気味な小屋燃やした方がいいんじゃねえか?」
そんなことを村の大人たちは口々に言っている。
「(ど、どうしてなんでしょうか……)」
小声でステラは言う。なんだか肩を竦めて不安そうだ。
「(分からない……一体どうしたんだろう……)」
どうやら私とステラを探しているようだ。話の雰囲気的に丸く収まりそうではないけど……。
「(とりあえず、私が先に話をしてくるから。しばらくそこにいてね)」
そう言うと、ステラは首を何度も縦に振って応えた。
私は茂みから抜けて、村人たちの前に出た。
「ゆ、勇者が戻ってきたぞう!!」
一人がそう言うと、わらわらと私のところに向かってきた。
「化け物は一体どこに!?」
「魔女を連れていったのか!? お前何するつもりだ!」
「やっぱりお前俺らを殺しに来たんだな!」
私は両手を広げて密着されないようにする。いくら訓練していないとはいえ、凶器を持った大勢襲ってくるとなるとひとたまりもない。
「お、落ち着いてください。 どなたかきちんとお話をさせてください!」
私がそう言うと、一際ご高齢の方が後ろからやってきた。
「……失礼したな勇者殿。わしはこの村の長老。若いもんに代わろう 」
そう行ってきたので私は目線を合わせて答える。
「はい。それはいいですが……どうされたんですか?ま、魔物なら倒してきたので問題ないですよ 」
本日二度目のなれない嘘をついた。
「そうか。辺りにいた魔物を倒してくれたのなら、礼を言う。しかしな……」
そこまでいって小屋の方を指さす。
「魔女は……どこに居るのだ。 あやつはこの村の汚点。しかしこの村から外に出す訳にはいかん」
「なぜ……ステラをそこまで毛嫌いしているんですか」
「好き嫌いの話ではない。それがこの村……否、この世界のためなのだ」
「ですがステラは子供たちに何をされていたかご存知ですか? 暴力を受けていたんですよ!? そんな扱いが許されるわけないでしょう!?」
私がそう言うと、長老はため息をついた。
「……魔女に肩入れするか勇者よ。あの女は呪われておる。世にはなってはならんのだ!災いが起こるのだ!……答えようによってはここで死んでもらうぞ!」
後ろをちらりと見ると、ステラが私を潤んだ目で見ていた。
……私は一呼吸して、答えた。
「肩入れなどしていない」
「ほう?」
「私とステラはもう仲間だ。これ以上の暴力はどんな理由だろうと見過ごせない」
「ならば仕方あるまい。……小屋に火をつけろ」
「──!」
長老の一言と共に、ステラの小屋に火が放たれる。火は屋根の端から一気に燃え広がり、ごうごうと燃え始めた。
「い、いや…… !わたしの家がっ!」
ステラが驚いて茂みから出てきてしまう。
「おい、魔女だ!魔女がいたぞ!」
「今だ!殺せ!」
そして瞬く間に見つかってしまった。ステラは結構走るのが苦手のようだ、逃げてもすぐに追いつかれてしまうだろう。
一体どうすれば……!
「おい! さっさと進めじゃじゃ馬!」
「ブルルルッ!! 」
「う、うわあ! お前手綱をちゃんと持ちやがれ!ひっ!蹴られる!」
これだ!きっと彼は賢い。何とかしてくれるはずだ!
私は人混みを押し分け、必死の抵抗をする彼の方に真っ直ぐ走る。
「な、なんだ! 邪魔するな!」
「邪魔なのはそっちだよ!」
手綱を掴んでいる男の胸の当たりを、走った勢いのまま思いっきり殴りつける!
「ぶへっ!!」
男の体は中を舞い、そのさなかに手綱から手を離した。そして私は彼の鼻の頭に両手を擦り付ける。
「この匂いだよ! あの子を連れて森の中に!」
「ヒヒンッ!!」
私がそう言うと、彼はステラの方に一直線。道中の村人を蹴散らしていく。
「ぎゃあああ!!」
「ぐわっ!」
「馬を離しやがったな!あの野郎!」
さすがに武器を持っていようと、訓練していない以上、急にやってきた馬に反応できるはずがないだろうと踏んでいたが大当たりだったようだ。
そのまま栗毛の彼はステラを咥え、ひょいと背中に乗せて森の中に走り去った。
それを見届けると同時に、私は燃える小屋に突っ込む!
「ば、馬鹿!死にてえのかこの勇者!」
「水を持ってこい! さすがに勇者がここで死んだとなればこの村が潰されてしまう!」
そんな声を小耳に挟みながら、大急ぎで書類をまとめる。小屋にはたくさんの紙があり、どれも壁に貼られていたり、床に散乱しているせいで所々火がついている。
「ぐ、ぐうっ!」
それをできるだけ文字に影響のないよう踏みつけ、消して、束ねていく。置いてあった彫刻、絵、飾りなども拾い集める。
あとは大急ぎで本棚のものを……! 私がそう思って本棚の大きな本を抜こうとした時だ。
「ぐぎぎ……抜けなっ……軽い?」
本は本棚から全然抜けそうな気配が無かったものの、それを持ち手に本棚を浮かせることが出来そうなほど、本棚は軽かった。火事場の馬鹿力ってやつだろうか?なんにせよ好都合だ!
「それなら!」
私は本棚を寝かせ、荷物を本棚に載せて乗せて乗せて……!
[バキッ……!]
頭上の梁がそんな音を立てて折れ曲がった。
「……っ!」
まずい!小屋が崩れる!
[ズドーン!!]
小屋が崩れる様を、私は少し遠くの場所からみていた。
ステラの家が……壊された。
しかし傷心している場合ではない。私は本棚を頭上に抱えて森の中に入った。
何とか森を走り抜け、川までたどり着く。ステラは座って休んでいた馬の背で泣きじゃくっていた。
「うぅ……りんさんがぁぁ……わたしのいえがぁ……わたしのいばしょがぁぁぁ…………」
川岸に本棚を寝かせ、ステラの肩を叩いた。
「ごめんなさい……まさかあんなことになるだなんて……」
ステラは私の姿を見ると驚いたのか目をまん丸にして飛び上がり、そして私にすがりついた。
「よかったぁぁぁぁ!!! りんさんもいなくなっちゃったかとおもいましたぁぁぁ!!」
「ごめん……ごめんね……」
追っ手も来ない今、私はステラを抱きしめ返すことしか出来なかった。
落ち着いたステラに本棚を見せる。
「一応全部持ってきたと思うんだけど……どうかな…… ?」
「す、すごい……全部、全部入ってます……い、いったいどうやって!?」
喜びと言うより、驚きの表情を見せるステラ。
「うーん? なんでだか分からないけど……思ったより軽かったよ」
「と、とにかくこれでわたし!実験を続けられますっ!ありがとうござい……ま……すぅ……」
「す、ステラ!!」
緊張が解けたのだろう。倒れ込んだステラは緩みきった顔で、すやすやと眠っていた。
私はマントを外してステラの体にかける。もっとも、足は膝まで出てしまうくらいサイズが足りないのだが。
私は焚き火を焚いて、すっかり暮れてしまった辺りを見張ることにした。
私たちは茂みの中でその様子を見ていた。
「クソっ!魔女を連れて行きやがったな勇者!!どこに逃げやがった!」
「馬がここに居るってことはまだ遠くまで行ってねえはずだ!!」
「どうしようか……この不気味な小屋燃やした方がいいんじゃねえか?」
そんなことを村の大人たちは口々に言っている。
「(ど、どうしてなんでしょうか……)」
小声でステラは言う。なんだか肩を竦めて不安そうだ。
「(分からない……一体どうしたんだろう……)」
どうやら私とステラを探しているようだ。話の雰囲気的に丸く収まりそうではないけど……。
「(とりあえず、私が先に話をしてくるから。しばらくそこにいてね)」
そう言うと、ステラは首を何度も縦に振って応えた。
私は茂みから抜けて、村人たちの前に出た。
「ゆ、勇者が戻ってきたぞう!!」
一人がそう言うと、わらわらと私のところに向かってきた。
「化け物は一体どこに!?」
「魔女を連れていったのか!? お前何するつもりだ!」
「やっぱりお前俺らを殺しに来たんだな!」
私は両手を広げて密着されないようにする。いくら訓練していないとはいえ、凶器を持った大勢襲ってくるとなるとひとたまりもない。
「お、落ち着いてください。 どなたかきちんとお話をさせてください!」
私がそう言うと、一際ご高齢の方が後ろからやってきた。
「……失礼したな勇者殿。わしはこの村の長老。若いもんに代わろう 」
そう行ってきたので私は目線を合わせて答える。
「はい。それはいいですが……どうされたんですか?ま、魔物なら倒してきたので問題ないですよ 」
本日二度目のなれない嘘をついた。
「そうか。辺りにいた魔物を倒してくれたのなら、礼を言う。しかしな……」
そこまでいって小屋の方を指さす。
「魔女は……どこに居るのだ。 あやつはこの村の汚点。しかしこの村から外に出す訳にはいかん」
「なぜ……ステラをそこまで毛嫌いしているんですか」
「好き嫌いの話ではない。それがこの村……否、この世界のためなのだ」
「ですがステラは子供たちに何をされていたかご存知ですか? 暴力を受けていたんですよ!? そんな扱いが許されるわけないでしょう!?」
私がそう言うと、長老はため息をついた。
「……魔女に肩入れするか勇者よ。あの女は呪われておる。世にはなってはならんのだ!災いが起こるのだ!……答えようによってはここで死んでもらうぞ!」
後ろをちらりと見ると、ステラが私を潤んだ目で見ていた。
……私は一呼吸して、答えた。
「肩入れなどしていない」
「ほう?」
「私とステラはもう仲間だ。これ以上の暴力はどんな理由だろうと見過ごせない」
「ならば仕方あるまい。……小屋に火をつけろ」
「──!」
長老の一言と共に、ステラの小屋に火が放たれる。火は屋根の端から一気に燃え広がり、ごうごうと燃え始めた。
「い、いや…… !わたしの家がっ!」
ステラが驚いて茂みから出てきてしまう。
「おい、魔女だ!魔女がいたぞ!」
「今だ!殺せ!」
そして瞬く間に見つかってしまった。ステラは結構走るのが苦手のようだ、逃げてもすぐに追いつかれてしまうだろう。
一体どうすれば……!
「おい! さっさと進めじゃじゃ馬!」
「ブルルルッ!! 」
「う、うわあ! お前手綱をちゃんと持ちやがれ!ひっ!蹴られる!」
これだ!きっと彼は賢い。何とかしてくれるはずだ!
私は人混みを押し分け、必死の抵抗をする彼の方に真っ直ぐ走る。
「な、なんだ! 邪魔するな!」
「邪魔なのはそっちだよ!」
手綱を掴んでいる男の胸の当たりを、走った勢いのまま思いっきり殴りつける!
「ぶへっ!!」
男の体は中を舞い、そのさなかに手綱から手を離した。そして私は彼の鼻の頭に両手を擦り付ける。
「この匂いだよ! あの子を連れて森の中に!」
「ヒヒンッ!!」
私がそう言うと、彼はステラの方に一直線。道中の村人を蹴散らしていく。
「ぎゃあああ!!」
「ぐわっ!」
「馬を離しやがったな!あの野郎!」
さすがに武器を持っていようと、訓練していない以上、急にやってきた馬に反応できるはずがないだろうと踏んでいたが大当たりだったようだ。
そのまま栗毛の彼はステラを咥え、ひょいと背中に乗せて森の中に走り去った。
それを見届けると同時に、私は燃える小屋に突っ込む!
「ば、馬鹿!死にてえのかこの勇者!」
「水を持ってこい! さすがに勇者がここで死んだとなればこの村が潰されてしまう!」
そんな声を小耳に挟みながら、大急ぎで書類をまとめる。小屋にはたくさんの紙があり、どれも壁に貼られていたり、床に散乱しているせいで所々火がついている。
「ぐ、ぐうっ!」
それをできるだけ文字に影響のないよう踏みつけ、消して、束ねていく。置いてあった彫刻、絵、飾りなども拾い集める。
あとは大急ぎで本棚のものを……! 私がそう思って本棚の大きな本を抜こうとした時だ。
「ぐぎぎ……抜けなっ……軽い?」
本は本棚から全然抜けそうな気配が無かったものの、それを持ち手に本棚を浮かせることが出来そうなほど、本棚は軽かった。火事場の馬鹿力ってやつだろうか?なんにせよ好都合だ!
「それなら!」
私は本棚を寝かせ、荷物を本棚に載せて乗せて乗せて……!
[バキッ……!]
頭上の梁がそんな音を立てて折れ曲がった。
「……っ!」
まずい!小屋が崩れる!
[ズドーン!!]
小屋が崩れる様を、私は少し遠くの場所からみていた。
ステラの家が……壊された。
しかし傷心している場合ではない。私は本棚を頭上に抱えて森の中に入った。
何とか森を走り抜け、川までたどり着く。ステラは座って休んでいた馬の背で泣きじゃくっていた。
「うぅ……りんさんがぁぁ……わたしのいえがぁ……わたしのいばしょがぁぁぁ…………」
川岸に本棚を寝かせ、ステラの肩を叩いた。
「ごめんなさい……まさかあんなことになるだなんて……」
ステラは私の姿を見ると驚いたのか目をまん丸にして飛び上がり、そして私にすがりついた。
「よかったぁぁぁぁ!!! りんさんもいなくなっちゃったかとおもいましたぁぁぁ!!」
「ごめん……ごめんね……」
追っ手も来ない今、私はステラを抱きしめ返すことしか出来なかった。
落ち着いたステラに本棚を見せる。
「一応全部持ってきたと思うんだけど……どうかな…… ?」
「す、すごい……全部、全部入ってます……い、いったいどうやって!?」
喜びと言うより、驚きの表情を見せるステラ。
「うーん? なんでだか分からないけど……思ったより軽かったよ」
「と、とにかくこれでわたし!実験を続けられますっ!ありがとうござい……ま……すぅ……」
「す、ステラ!!」
緊張が解けたのだろう。倒れ込んだステラは緩みきった顔で、すやすやと眠っていた。
私はマントを外してステラの体にかける。もっとも、足は膝まで出てしまうくらいサイズが足りないのだが。
私は焚き火を焚いて、すっかり暮れてしまった辺りを見張ることにした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる