44 / 63
44.後退は無い
しおりを挟む
大幣先生が隠した鍵を見つけ、そこから繋がる絵画を探し出した俺ら。鍵を見つけろなどと言っていたが、鍵を見つけることがゴールではなく、その先の謎解きに紛れて不意打ち気味に驚かせてくるのだとわかった。
「……本当に性格が悪いです」
五分ほど気を失っていたコズハだったが、今では元気いっぱい憤っている。頬をふくらませて絵画を隅々まで確認している。
「てっきり頭を使わせてくるだけかと思いきや、不意打ち気味にジャンプスケアまで導入してくるとは。よくもまあそんな倫理観で教師を名乗れますね」
「まあ怒るなよ。大幣先生もそのくらいお前を警戒してるってことだろ」
そうは言ったが、軽い慰め程度でコズハの怒りは治まらないらしい。口をへの字に曲げながらこちらを見てきた。
「それだけではありません。大幣先生は途中退室の方法すら私たちに伝えませんでした。つまりクリア以外は敗北となるわけです。我々の精神を逆撫でた上ですり減らす気なのですよ」
「クリアすれば良いだけだろ」
「それは……そうですが……」
「あはははっ!!」
憂いのあまり落ち着かないコズハに対し、額縁に腰掛けた単眼少女は元気よく笑った。
「笑わないでください。いえ、別に笑っているわけでは無いのでしょうが……はぁ」
コズハは額縁から作品表を丁寧に剥がすと、手元に持ってきて懐中電灯で照らす。
「やはり手がかりはこれしか無さそうですね。とりあえずは家庭科室を目指すしかなさそうですね。モノアイさんは女優魂に燃えていてなんにも答えてくれません」
「見つけた鍵もどこで使えるかはっきりしねえからな。とりあえず先進むしかねえか」
「あはははっ!!」
俺とコズハはラウンジを後にし、家庭科室へと向かった。家庭科室は一階にあり、玄関からも地続きだ。
しかし、廊下を照らす明かりは一切なく途方もないほど遠く見える。何も見えない黒い闇が続いているのでは無く、引き込まれるような深い藍色のコントラストがかかった空間が延々と続いているのだ。物音一つしない静けさも相まって、かなり雰囲気がある。
支給された懐中電灯も大して光が強い訳では無いらしく、廊下の端から端を見渡せない。薄ぼんやりと俺らの行先を照らし、壁の後ろの死角を黒黒と際立たせる。コズハ程では無いにしろ恐怖に耐性が無い俺には、全くもって気乗りしない道のりだ。
「はぁ……行くか」
「……」
重々しい一歩を踏み出した俺の手を、コズハが何も言わず引っ張った。
「なんだよ?」
「……」
振り返ってコズハを見ると、物も言わず一点を見つめている。いや、言えずと言うのが正しいのだろう。口元は歪み、歯の根が合わず音を立てている。次第に息を上げつつコズハは、俺の後ろを震える指先で懸命に指し示した。
きっと見ない方がいい。頭ではわかっていた。しかし、俺はコズハの指先が指す方を深く考える前に向いてしまったのだ。
俺の背丈をゆうに超える人体模型が、その剥き出しの目が俺を見下ろしていた。大きさもさることながら、意志を持っているかのように身を屈めて俺の顔を覗き込んでくるのだ。身じろぐ度に油のささっていないドアのような金属音がした。
「ぎゃあああああっ!!」
震え上がるよりも驚きが勝った俺は、思わず飛び上がった……が。
「……」
人体模型は物も言わず、その場に立ち止まっている。どうやら肝試しのていは守ってくれるらしい。胸を撫で下ろしつつ、コズハの震える手を数度引いた。
「行けそうか?」
「……」
コズハは青い顔をしたまま首を縦に振った。しかし、完璧に膝が笑っている。目も俺の方を向いていない。
「……そうか」
コズハは本気で怖がっているようだ。小さい頃に行ったお化け屋敷の時と同じだ。確かあの時は小さめのお化け屋敷だった気がするのだが、一度入ったあと震えながらも3時間粘り、後続の人に道を譲りつつ、最後は這ってゴールしていた。
今回は学校全体がコースであり、謎解きはコズハを想定したレベルに作られているはずだ。俺一人では到底歯が立たない。夜明け前までに屋上に出られるだろうか。
一抹の不安は抱えつつも、俺は人体模型の隣で壁にもたれかかった。
「びっくりしすぎて腰抜けたかもしんねぇわ。1回休もうぜ」
「……」
「あ、あんたもな」
「……?」
人体模型は自分の顔を指さしたので俺が頷くと、腑に落ちていない様子でその場に正座した。コズハは返事こそしなかったがその場に座り込み、人体模型から隠れるように俺の陰にちょこちょこ移動した。
「……」
「……」
「……」
誰も喋る気配がない、身に染みる静けさだ。俺は風紀委員の貼っている手洗い啓発のポスターを呆然と眺める。耳を澄ますと、虫の声と定期的に四方からラップ音がする。凝りすぎだろ大幣。
「……?」
状況が掴めず混乱しているらしい人体模型は俺の方を見ながら首を傾げた。
「……お前マジで怖かったから誇っていいぞ。なんていうかよ、でっかいのがすげぇ怖い。意表を突く怖さしてる」
「……」
人体模型は無機質な顔のまま、明後日の方を向いて頬をかいた。なんとも、人っぽい仕草だ。
俺がひっそりと和んでいると、コズハが俺の手を引いてきた。
「……お待たせしました。い、行けます」
そうは言っているが言葉の端々が震えている。
「俺もうちょっと休みてえんだけどダメか?」
「今ようやく覚悟が決まりましたので、今のタイミングを逃すと立てなくなりそうです」
「そうか、なら行くか」
コズハに腕を掴ませ、一緒に立ち上がる。空いている方の手で懐中電灯を握り、家庭科室までの道のりを照らした。
コズハはまるで足に力が入っておらず、足取りは重々しい上普段の半分程度の歩幅だ。俺の腕を掴んでもなお不安定なコズハは、壁を伝いながら懸命に足を動かした。
どう考えても立って歩くべきでは無いだろう状態だ。どうしてこんなに満身創痍の状態でも、前に進もうとするのだろう。何がコズハを突き動かすのだろう。
「……」
「ど、どうしたのですか……ナナイ君」
不安げにコズハは俺を見上げてきた。恐らく目の前の暗闇と沈黙に耐えきれなかったのだろう。一歩一歩歩みを進めながら、俺はコズハに問いかけていった。
「なあ、コズハ」
「どうしましたか……」
「なんでそんなに肝試しやりてえんだ?」
「……ど、どういう……意図ですか?」
「だってお前、昔からこういうの苦手だろ?なのに肝試しの話が出たら即返事したらしいじゃねえか」
「そ、それは……少しでも知らないものを減らそうと思ったまででして……耐性を少しでも持っておきたくなったのです……」
「本当にそれだけか?」
「……なんのことですか?」
「なんて言うんだろうな。ここまで頑張るのは何でなんだろうなって思ったんだよ」
「……はあ」
「俺は深く考えるのが苦手だから肝心なところで考えるのを止める。だけどお前は苦手だと認識しつつ、克服しようとしてるだろ?それはなんでだろうなって」
「……なるほど」
コズハは足を震わせつつ、少し大人しくなった。おそらく、今恐怖でかじかむ頭を懸命に回して考えているのだ。俺はそれを黙って見守り、コズハの歩幅に合わせながら歩みを進めた。
しばらくすると、コズハは俺の方を見上げて口を開いた。
「……最近、明確に怖いものが一個無くなったんです。だから次に怖かったお化けも、もしかしたら克服できるかもしれないと思ったのです」
「へぇ、意外だな。よく分からないものが怖いんだと思ってたが、明確に怖いものがあるのか」
「……はい。それとこれは別問題ですから」
好奇心に駆られた俺はコズハに再び問いかけた。
「ちなみに、お前が怖かったものって何なんだ?」
「えっと……それは……」
数秒の沈黙の後、顔を伏せつつコズハは呟いた。
「……宇宙人です」
目を見開いていたと思う。息はしていなかったはずだ。心臓すらとまっていたかもしれない。
「………………そうか」
俺はそれ以上の言葉を見つけられなかった。
「……本当に性格が悪いです」
五分ほど気を失っていたコズハだったが、今では元気いっぱい憤っている。頬をふくらませて絵画を隅々まで確認している。
「てっきり頭を使わせてくるだけかと思いきや、不意打ち気味にジャンプスケアまで導入してくるとは。よくもまあそんな倫理観で教師を名乗れますね」
「まあ怒るなよ。大幣先生もそのくらいお前を警戒してるってことだろ」
そうは言ったが、軽い慰め程度でコズハの怒りは治まらないらしい。口をへの字に曲げながらこちらを見てきた。
「それだけではありません。大幣先生は途中退室の方法すら私たちに伝えませんでした。つまりクリア以外は敗北となるわけです。我々の精神を逆撫でた上ですり減らす気なのですよ」
「クリアすれば良いだけだろ」
「それは……そうですが……」
「あはははっ!!」
憂いのあまり落ち着かないコズハに対し、額縁に腰掛けた単眼少女は元気よく笑った。
「笑わないでください。いえ、別に笑っているわけでは無いのでしょうが……はぁ」
コズハは額縁から作品表を丁寧に剥がすと、手元に持ってきて懐中電灯で照らす。
「やはり手がかりはこれしか無さそうですね。とりあえずは家庭科室を目指すしかなさそうですね。モノアイさんは女優魂に燃えていてなんにも答えてくれません」
「見つけた鍵もどこで使えるかはっきりしねえからな。とりあえず先進むしかねえか」
「あはははっ!!」
俺とコズハはラウンジを後にし、家庭科室へと向かった。家庭科室は一階にあり、玄関からも地続きだ。
しかし、廊下を照らす明かりは一切なく途方もないほど遠く見える。何も見えない黒い闇が続いているのでは無く、引き込まれるような深い藍色のコントラストがかかった空間が延々と続いているのだ。物音一つしない静けさも相まって、かなり雰囲気がある。
支給された懐中電灯も大して光が強い訳では無いらしく、廊下の端から端を見渡せない。薄ぼんやりと俺らの行先を照らし、壁の後ろの死角を黒黒と際立たせる。コズハ程では無いにしろ恐怖に耐性が無い俺には、全くもって気乗りしない道のりだ。
「はぁ……行くか」
「……」
重々しい一歩を踏み出した俺の手を、コズハが何も言わず引っ張った。
「なんだよ?」
「……」
振り返ってコズハを見ると、物も言わず一点を見つめている。いや、言えずと言うのが正しいのだろう。口元は歪み、歯の根が合わず音を立てている。次第に息を上げつつコズハは、俺の後ろを震える指先で懸命に指し示した。
きっと見ない方がいい。頭ではわかっていた。しかし、俺はコズハの指先が指す方を深く考える前に向いてしまったのだ。
俺の背丈をゆうに超える人体模型が、その剥き出しの目が俺を見下ろしていた。大きさもさることながら、意志を持っているかのように身を屈めて俺の顔を覗き込んでくるのだ。身じろぐ度に油のささっていないドアのような金属音がした。
「ぎゃあああああっ!!」
震え上がるよりも驚きが勝った俺は、思わず飛び上がった……が。
「……」
人体模型は物も言わず、その場に立ち止まっている。どうやら肝試しのていは守ってくれるらしい。胸を撫で下ろしつつ、コズハの震える手を数度引いた。
「行けそうか?」
「……」
コズハは青い顔をしたまま首を縦に振った。しかし、完璧に膝が笑っている。目も俺の方を向いていない。
「……そうか」
コズハは本気で怖がっているようだ。小さい頃に行ったお化け屋敷の時と同じだ。確かあの時は小さめのお化け屋敷だった気がするのだが、一度入ったあと震えながらも3時間粘り、後続の人に道を譲りつつ、最後は這ってゴールしていた。
今回は学校全体がコースであり、謎解きはコズハを想定したレベルに作られているはずだ。俺一人では到底歯が立たない。夜明け前までに屋上に出られるだろうか。
一抹の不安は抱えつつも、俺は人体模型の隣で壁にもたれかかった。
「びっくりしすぎて腰抜けたかもしんねぇわ。1回休もうぜ」
「……」
「あ、あんたもな」
「……?」
人体模型は自分の顔を指さしたので俺が頷くと、腑に落ちていない様子でその場に正座した。コズハは返事こそしなかったがその場に座り込み、人体模型から隠れるように俺の陰にちょこちょこ移動した。
「……」
「……」
「……」
誰も喋る気配がない、身に染みる静けさだ。俺は風紀委員の貼っている手洗い啓発のポスターを呆然と眺める。耳を澄ますと、虫の声と定期的に四方からラップ音がする。凝りすぎだろ大幣。
「……?」
状況が掴めず混乱しているらしい人体模型は俺の方を見ながら首を傾げた。
「……お前マジで怖かったから誇っていいぞ。なんていうかよ、でっかいのがすげぇ怖い。意表を突く怖さしてる」
「……」
人体模型は無機質な顔のまま、明後日の方を向いて頬をかいた。なんとも、人っぽい仕草だ。
俺がひっそりと和んでいると、コズハが俺の手を引いてきた。
「……お待たせしました。い、行けます」
そうは言っているが言葉の端々が震えている。
「俺もうちょっと休みてえんだけどダメか?」
「今ようやく覚悟が決まりましたので、今のタイミングを逃すと立てなくなりそうです」
「そうか、なら行くか」
コズハに腕を掴ませ、一緒に立ち上がる。空いている方の手で懐中電灯を握り、家庭科室までの道のりを照らした。
コズハはまるで足に力が入っておらず、足取りは重々しい上普段の半分程度の歩幅だ。俺の腕を掴んでもなお不安定なコズハは、壁を伝いながら懸命に足を動かした。
どう考えても立って歩くべきでは無いだろう状態だ。どうしてこんなに満身創痍の状態でも、前に進もうとするのだろう。何がコズハを突き動かすのだろう。
「……」
「ど、どうしたのですか……ナナイ君」
不安げにコズハは俺を見上げてきた。恐らく目の前の暗闇と沈黙に耐えきれなかったのだろう。一歩一歩歩みを進めながら、俺はコズハに問いかけていった。
「なあ、コズハ」
「どうしましたか……」
「なんでそんなに肝試しやりてえんだ?」
「……ど、どういう……意図ですか?」
「だってお前、昔からこういうの苦手だろ?なのに肝試しの話が出たら即返事したらしいじゃねえか」
「そ、それは……少しでも知らないものを減らそうと思ったまででして……耐性を少しでも持っておきたくなったのです……」
「本当にそれだけか?」
「……なんのことですか?」
「なんて言うんだろうな。ここまで頑張るのは何でなんだろうなって思ったんだよ」
「……はあ」
「俺は深く考えるのが苦手だから肝心なところで考えるのを止める。だけどお前は苦手だと認識しつつ、克服しようとしてるだろ?それはなんでだろうなって」
「……なるほど」
コズハは足を震わせつつ、少し大人しくなった。おそらく、今恐怖でかじかむ頭を懸命に回して考えているのだ。俺はそれを黙って見守り、コズハの歩幅に合わせながら歩みを進めた。
しばらくすると、コズハは俺の方を見上げて口を開いた。
「……最近、明確に怖いものが一個無くなったんです。だから次に怖かったお化けも、もしかしたら克服できるかもしれないと思ったのです」
「へぇ、意外だな。よく分からないものが怖いんだと思ってたが、明確に怖いものがあるのか」
「……はい。それとこれは別問題ですから」
好奇心に駆られた俺はコズハに再び問いかけた。
「ちなみに、お前が怖かったものって何なんだ?」
「えっと……それは……」
数秒の沈黙の後、顔を伏せつつコズハは呟いた。
「……宇宙人です」
目を見開いていたと思う。息はしていなかったはずだ。心臓すらとまっていたかもしれない。
「………………そうか」
俺はそれ以上の言葉を見つけられなかった。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ここタマ! ~ここは府立珠河高等学校~
NKS
青春
府立珠河高等学校生物部の部員たちが巻き起こす学園コメディ。
進学したばかりの主人公の少年は校内で迷子に。そんな主人公を助けた人物は学校でも有名な名物人間だった。それが縁でその人物が部長を務めるクラブのお茶会に招待される事となる。
そのお茶会は怪しさ爆裂。癖の強い先輩たちの洗礼を受ける事となるが、少年はそれに染まる事なく無事に高校生活を送る事が出来るのか⁈
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
真っ白のバンドスコア
夏木
青春
親父みたいに、プロのバンドとして絶対にデビューしてやる!
そう意気込んで恭弥が入学した羽宮高校には軽音楽部がなかった。
しかし、多くのプロが通ってきたバンドコンテストの出場条件は「部活動であること」。
まずは軽音楽部を作るために、与えられた条件を満たさなければならない。
バンドメンバーを集めて、1つの曲を作る。
その曲が、人を変える。
それを信じて、前に進む青春×バンド物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる