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3.お日様のハーブティー
過去からの道標
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午後の研究報告会ではエルスオング大公国の調香院長であるシャルロッタが「ハーブ園と国家権力の闘争における歴史」という題目で研究報告を行う予定だ。レリウス男爵が予想した通り、報告前に参加者たちにハーブティーがそれぞれ三つ配られた。それらは爽やかな酸味を感じさせるものと、ハーブらしい香りがするものと、フローラル系の香りがするものとそれぞれ異なる風味だった。しかし、なぜかどれもクセが強いような気がした。
午前に行われた調香師会議とは違って、調香師の免許を持つものならば誰でも聴講できるもので、第一級認定調香師のみならず第二級認定調香師たちも列席していたし、各国の調香院理事たちも参加するようで、最前列に並んで座っていた。
「さて今回はこのエルスオング大公国公都周辺のいくつかの薬草園にご協力いただき、朝摘みハーブティーをご用意させていただきました。お味の方はいかがでしょうか」
その言葉に満足げな声がちらほら上がる。シャルロッタ院長は嬉しそうに頷き、ありがとうございますと返した。
「ええ、こうやって朝摘みハーブティーを飲めるのはごく最近、五大公国の建国、そしてベルンデルブルス条約が結ばれたときからです」
そう語り出す院長の言葉を追うように資料をめくる。シャルロッタ院長は凛とした声で続けていく。
「それまでは朝摘みハーブティーは嗜好品の中でも最高級のものでした」
まずはハーブティーそのものの歴史を振り返ってみましょうか。すでにこの場にいる調香師たちならば知っている知識。しかし、だれもがシャルロッタ院長の世界に連れ込まれた。
『ハーブの湯』という名称としては古代帝国時代からすでに存在していて、おもにドライハーブから抽出した薬湯がのどの痛みや二日酔いなどに効くとされていた。しかし、今でこそ認定調香師という国家資格として存在しているが、当時はほかの医学とともに民間療法として認知されていた。きちんとした薬湯師もいたにはいたが、中にはいわゆる“えせ医者(闇医者)”も存在し、安価で『ハーブの湯』を処方してもらったものの、死にいたるケースも少なからずあった。
そんな状態を見かねたのは『調香典範』や認定調香師制度を制定した大皇帝カストの父であるドナート。彼は偉大な武人であるとともに、ハーブやアロマオイルにも通じ、その粗悪品が流通していることに心を痛めた。
一方、その頃には朝摘みハーブの方がドライハーブよりも効能があるということがわかった。
「彼はすべてを一度に変革することは難しいと判断し、まずはハーブティーの栽培環境を整えることに着手しました」
まず現五大公国が存在する辺境は帝国内でも諸民族が活発に活動する地域。しかし、彼らの栽培するハーブやアロマオイルの原料なとなる植物は良質なもの。それを中心部でも栽培できないか研究を重ねた結果、一部の地域では栽培が可能であることがわかり、皇帝の権限によってその環境を整えさせることにした。しかし、一部の領主たちは『皇帝からのお墨付き』という利権を得るがために、宮廷内での派閥闘争をくりひろげることになった。
「その中でも比較的だれでも栽培しやすいレモングラスやカモミール、ローズマリーなどはあまり取りあいになることはありませんでした」
その一方で栽培しにくいもの、とくにバラやラベンダー、月桃、あとはアロマオイルの原料であるサンダルウッドなどはかなり熾烈な争いに発展した。
「そのなかでもエルニーニ暦五十六年、今から千七百年前のバルシュベの戦いでは、皇都に近い南部地方が焼け野原になるぐらいまでの争いが起きました」
その後、ドナート帝やその子ども、カスト帝によってサンダルウッドなどの希少産物の栽培地はすべて保護地、直轄地ではないものの、それに近いかたちで治めることになった。また、カスト帝によって『調香典範』ならびに認定調香師制度が制定され、民間療法から国家が認める治療法となった。それと同時に『ハーブを国が管理する』というシステムが成り立った。
しかしこの話はそれだけでは終わらなかった。もともと高値で売っていた辺境周辺の諸民族や土着貴族たちはこの制度に猛反発し、たびたびテロ行為を帝国中心部に仕掛けた。その頃には近親者による絶対帝政を行っていた帝国内部の腐敗によって宮廷は機能しておらず、各領地内でハーブやアロマオイルの密造を行うようになっていた。それに加え、人の癒し、治療するためのハーブやアロマにもかかわらず、それを用いて人を傷つけるようにもなった。
「認定調香師制度もその腐敗に巻き込まれ、金や名誉によってその資格を与えられ、どんどんその資質は衰えました」
その後、大皇帝カストから数えて五代目の皇帝ドナート、通称『小ドナート』の第四皇女、アレクサンドラは『皇女』という身分によって認定調香師を与えられたものの、勤勉家であり、宮廷内における帝室の実権を取り戻すとともに、認定調香師の立場を復権させた。皇女でありながらさまざまな施策を行ったことで保守派の貴族の反発を買い、五年後に暗殺されたものの、彼女の施策は彼女の息子に引き継がれ、彼や彼の子息によって帝国内の認定調香師たちは帝室の保護を受けることになった。
復権した認定調香師たちとともに帝室は完全直轄地としてハーブの産地の保護にあたり、辺境地域の産地に対しても保護政策をとることを決める。さらにハーブやアロマを本来の目的外、とくに人を傷つけるようなことをした場合、傷つけた張本人以外にも彼らを利用した人間もあわせて罪に問えるようになった。
「結果、政治的理由によって五大公国が独立するまでの三百年強の間にハーブなどの安定供給が行われ、乾燥させたハーブのみならず、朝摘みハーブを貴族たちが楽しむことができるようになりました」
五大公国がそれぞれ独立、同盟を結んだあとも帝国が作りあげたものは引き継がれ、今に至る。
認定調香師になるには三つの必須教養科目に七つの選択教養科目が必要だ。しかし、あまり歴史について学ぶことは多くない。またひとつ、知識が増えたような気がした。
午前に行われた調香師会議とは違って、調香師の免許を持つものならば誰でも聴講できるもので、第一級認定調香師のみならず第二級認定調香師たちも列席していたし、各国の調香院理事たちも参加するようで、最前列に並んで座っていた。
「さて今回はこのエルスオング大公国公都周辺のいくつかの薬草園にご協力いただき、朝摘みハーブティーをご用意させていただきました。お味の方はいかがでしょうか」
その言葉に満足げな声がちらほら上がる。シャルロッタ院長は嬉しそうに頷き、ありがとうございますと返した。
「ええ、こうやって朝摘みハーブティーを飲めるのはごく最近、五大公国の建国、そしてベルンデルブルス条約が結ばれたときからです」
そう語り出す院長の言葉を追うように資料をめくる。シャルロッタ院長は凛とした声で続けていく。
「それまでは朝摘みハーブティーは嗜好品の中でも最高級のものでした」
まずはハーブティーそのものの歴史を振り返ってみましょうか。すでにこの場にいる調香師たちならば知っている知識。しかし、だれもがシャルロッタ院長の世界に連れ込まれた。
『ハーブの湯』という名称としては古代帝国時代からすでに存在していて、おもにドライハーブから抽出した薬湯がのどの痛みや二日酔いなどに効くとされていた。しかし、今でこそ認定調香師という国家資格として存在しているが、当時はほかの医学とともに民間療法として認知されていた。きちんとした薬湯師もいたにはいたが、中にはいわゆる“えせ医者(闇医者)”も存在し、安価で『ハーブの湯』を処方してもらったものの、死にいたるケースも少なからずあった。
そんな状態を見かねたのは『調香典範』や認定調香師制度を制定した大皇帝カストの父であるドナート。彼は偉大な武人であるとともに、ハーブやアロマオイルにも通じ、その粗悪品が流通していることに心を痛めた。
一方、その頃には朝摘みハーブの方がドライハーブよりも効能があるということがわかった。
「彼はすべてを一度に変革することは難しいと判断し、まずはハーブティーの栽培環境を整えることに着手しました」
まず現五大公国が存在する辺境は帝国内でも諸民族が活発に活動する地域。しかし、彼らの栽培するハーブやアロマオイルの原料なとなる植物は良質なもの。それを中心部でも栽培できないか研究を重ねた結果、一部の地域では栽培が可能であることがわかり、皇帝の権限によってその環境を整えさせることにした。しかし、一部の領主たちは『皇帝からのお墨付き』という利権を得るがために、宮廷内での派閥闘争をくりひろげることになった。
「その中でも比較的だれでも栽培しやすいレモングラスやカモミール、ローズマリーなどはあまり取りあいになることはありませんでした」
その一方で栽培しにくいもの、とくにバラやラベンダー、月桃、あとはアロマオイルの原料であるサンダルウッドなどはかなり熾烈な争いに発展した。
「そのなかでもエルニーニ暦五十六年、今から千七百年前のバルシュベの戦いでは、皇都に近い南部地方が焼け野原になるぐらいまでの争いが起きました」
その後、ドナート帝やその子ども、カスト帝によってサンダルウッドなどの希少産物の栽培地はすべて保護地、直轄地ではないものの、それに近いかたちで治めることになった。また、カスト帝によって『調香典範』ならびに認定調香師制度が制定され、民間療法から国家が認める治療法となった。それと同時に『ハーブを国が管理する』というシステムが成り立った。
しかしこの話はそれだけでは終わらなかった。もともと高値で売っていた辺境周辺の諸民族や土着貴族たちはこの制度に猛反発し、たびたびテロ行為を帝国中心部に仕掛けた。その頃には近親者による絶対帝政を行っていた帝国内部の腐敗によって宮廷は機能しておらず、各領地内でハーブやアロマオイルの密造を行うようになっていた。それに加え、人の癒し、治療するためのハーブやアロマにもかかわらず、それを用いて人を傷つけるようにもなった。
「認定調香師制度もその腐敗に巻き込まれ、金や名誉によってその資格を与えられ、どんどんその資質は衰えました」
その後、大皇帝カストから数えて五代目の皇帝ドナート、通称『小ドナート』の第四皇女、アレクサンドラは『皇女』という身分によって認定調香師を与えられたものの、勤勉家であり、宮廷内における帝室の実権を取り戻すとともに、認定調香師の立場を復権させた。皇女でありながらさまざまな施策を行ったことで保守派の貴族の反発を買い、五年後に暗殺されたものの、彼女の施策は彼女の息子に引き継がれ、彼や彼の子息によって帝国内の認定調香師たちは帝室の保護を受けることになった。
復権した認定調香師たちとともに帝室は完全直轄地としてハーブの産地の保護にあたり、辺境地域の産地に対しても保護政策をとることを決める。さらにハーブやアロマを本来の目的外、とくに人を傷つけるようなことをした場合、傷つけた張本人以外にも彼らを利用した人間もあわせて罪に問えるようになった。
「結果、政治的理由によって五大公国が独立するまでの三百年強の間にハーブなどの安定供給が行われ、乾燥させたハーブのみならず、朝摘みハーブを貴族たちが楽しむことができるようになりました」
五大公国がそれぞれ独立、同盟を結んだあとも帝国が作りあげたものは引き継がれ、今に至る。
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