婚約破棄された直後に同期から暴論吐かれましたが、なぜだか彼の様子がおかしいです

 いずれはこうなることがわかっていた。

 第二王子ロレンツォと政略的な婚約をしていた侯爵令嬢であり王立騎士団、第三師団長のレオノーラは自分が彼に望まれていないことを薄々感じていた。
 そしてとうとうある夜会で隣に自分とは違って可愛らしい少女を侍らせた彼から婚約破棄を言い渡された。

 その帰り道、偶然会った同期の第一師団長であるコジモから暴言を吐かれる。

 こんな男なんてごめんだ。

 翌日、むしゃくしゃして部下たちに八つ当たりしたレオノーラだが、その日から彼の様子がおかしい。

 なんでだ。
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