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14.ナイスタイミングな人はキラキラ(物理)
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しかし、今回の殴り方は弱かったらしく、すぐさまユリウスさんは立ちあがったけれど、怯えた目でアイリーンを見ていた。いつもの光景にミミィは黙ってお茶をすすり、ジェイドさんはそっと目をそらしただけだった。
何回か彼女の魔の手からかばっている私でも、今回ばかりはかばえない。むしろ、ざまぁ見やがれと思ってしまった。
人体実験をしようとした罰ですね、はい。
「これ以上なにも言わないでくださいね、宰相補佐殿」
アイリーンはなにかを言おうとしたユリウスさんをにっこりと制止する。
「まずそもそもですが、いくら爵位を持たない街の娘といえ、なんで夫でもない男性に足元を見られなければならないのでしょうか。それにどうしても緊急性は高くないのにアンクレットを外さなければならないのでしょう?」
森の賢者(知識)というだけあって、どの世界、どの種族のマナーにも詳しいアイリーンがつらつらと言っていくと、顔色をなくすユリウスさん。
そりゃそうですよねー(棒)。
だって、一国の宰相補佐、将来は王太子殿下の側近になるはずの人がそんなマナー違反をしていては元も子もない。
「それは……」
消え入りそうな声で呟くユリウスさんだけれど、アイリーンは彼の言葉を聞いていなかった。
「べつにミコではなくたって『洗浄』スキルを持つものならば、だれだって構わないでしょう? あなたたちからすればただの使い捨てできる駒の一人なのでしょうが、私たちにとってミコは大切なメンバーです」
彼女が渡した引導にくっとしか吐きだせなかった時点でアイリーンの勝ち。
さすがは一人を引き取るために伯爵や悪徳奴隷商に立ち向かっていたアイリーンだ。ジェイドさんも気迫のある態度になにも言えなかった。
彼女はすっと息をつき、それではと目を細める。
「ですので、これ以上ミコを侮辱するようなことをおっしゃるのでしたら、ジェイド殿をこのパーティから追いだし、すぐさまこの国を出立させていただきます」
飲み癖が悪かろうと金銭感覚がおかしい彼女であろうとも、一つのパーティのリーダーである。決して仲良しこよしのなれ合いではない。私にとっても彼女はかけがえのない人だ。
「なかなか辛辣だな!!」
私たちとユリウスさんが無言で向きあっているとき、勢いよく開いた扉の音とともに赤毛の男がそう言いながら入ってきた。
赤毛の男はユリウスさんやジェイドさんよりも豪華な服に身を包んでいる。まさかとは思うけれど、この人って二人よりも立場が上?
ジェイドさんとユリウスさんはバツが悪そうな顔をしたが、アイリーンは涼しい顔をしている。さすがは(暫定)勝者の余裕。赤毛の男はこの状態を見て、なるほどなぁと笑いながらアイリーンの方に近づいていく。
「長命族の賢者か。はじめまして、うちの腹黒銀髪が失礼なことを言った」
「いえ、謝罪なら彼女に」
『腹黒銀髪』って……ユリウスさんか、ユリウスさんしかいないな。
差し出された男の手を握らず、私の方に振ったアイリーン。マジか。
「うむ、そうだな。申し訳なかった、お嬢さん」
「い、いいえ……」
赤毛の男は私に近づいてきて手を取り、軽く口付ける。
……――――う、うん。
イケメン男性に(挨拶代わりの)キスをされるって、夢のような光景だけれど、いざ自分がされたらドン引くわぁ。
私の心の中の悲鳴に気づくこともなく、ニコニコとしている赤毛男。
なんというか、ジェイドさんやユリウスさんとはまた違った個性的な人だなぁ。
「あのぅ……つかぬことをお伺いしたいのですが、騎士さんの周りがきらーって輝いているように見えるんですけれど、なんででしょうか?」
うん?
ミミィの声に男の行為にドン引いていた私は現実に戻される。たしかに言われてみればこの男の周りは妙にキラキラとしているね。
この男と同じくらいジェイドさんやユリウスさんもイケメンだけれど、なんかこうエフェクトがかっているような気がした。
「……そうか、殿下も『洗浄』をお持ちでしたね」
「ああ、そうだが?」
彼女の疑問に納得した様子のジェイドさん。どういう意味だろうか。
「しかも常に発動」
あ、なるほど。
そりゃあ、エフェクトがかってるように見えるわ。
言ってしまえば“人間掃除機”といったところだろうか。私はジェイドさんに理解したと頷いたが、ほかの二人は理解していないようで、彼は二人のために説明を続けた。
「この方のスキルが常に発動ということは、この方がいる周囲は必ず『洗浄』されるんだ」
「そういうこと」
便利な機能ねぇと若干違った眼差しで赤毛男をみるアイリーン。
あなた、絶対に金儲けをしようとしているでしょう。
「そうだな。俺の周りはいつでも綺麗になってしまうな」
「なるほど!」
赤毛男の自己紹介にミミィは純粋な憧れの眼差しを向ける。
うん、アイリーンとは違って初々しいねぇ。
赤毛男が部屋に来てからひと悶着あったけれど、それもすぐに収まったあと、私たちは王一度席に着いた。私たちの前に先ほどの赤毛男とユリウスさんが座る。ユリウスさんが少し遠慮したから、“彼”はユリウスさんよりも身分が上なのだろうと想像がついた。
「で、あらためてさっきはうちの宰相補佐が失礼なことを言った」
「申し訳ございませんでした」
「いえ、もう気にしてませんので」
赤毛の男とユリウスさんの謝罪に首を横に降った。
されたこと、言われたことはあまり気分は良くないものだったけれど、もうなんかどうでもよくなっていたのだ。
「そうか、ならよかった」
「殿下」
少しホッとした様子の赤毛男だったけれど、前からジェイドさんがすっと声をかける。“殿下”と言ったということは……
「うん? ああ、私はレヴィヨン王国の王太子ニコラス・リヴィヒタイン、だ」
やっぱりだ。
アイリーンもミミィもどのタイミングでそれぞれわかったのかはわからないけれど、男の正体になんとなく気づいていたようで、落ちついている。
「所有スキルは『洗浄』と『大撃弾』の二つ、そしてジェイドたち、『魔法壁』所持者の管理人でもある」
ニコラス殿下の最後に加えられた一言にだれかが息を吸った。アイリーンか、ミミィか、私か……それとも三人ともか。
張本人であるジェイドさんを見ると、無表情でなにを考えているのかがわからなかった。
「スキル保持者ということは知っていると思うが、Sランク以上のスキルについては国、次期国王が管理するという立場にある。だから、君たちの動向もジェイドの居場所を探るうえで監視させてもらった」
先ほどまでの陽気さとは一転した冷たい一言に、息をのんでしまった。
まあ、Sランクスキル保持者の管理は知っていたけれど、GPSのこともそっかぁ。国が“管理”しているのだから、そりゃ安全のために居場所を把握しておかなきゃいけないよねぇ。
しかもギルドにいた人が突然、自分の意思で出奔したんだし。
なんだかこういうところも前世でいう個人情報の管理と似てるよねぇ。
「だから、君たちがどういう性格をしているのか、どういったスキルを所持、行使してきたのかなどを調べさせてもらっている。その点について悪いとは思うが、反省はできない」
そう言われた一言にアイリーンは怒らない、怒れないのだろう。
彼が入ったからには致し方ないと踏んだのだろう。
「ところでジェイドの報告にあった“新しい種類の魔物”についてだが、君たちがやつらの感触をつかんでいる以上、封じこめの作業をお願いしたいところだ。けれども、すべての負担を強いるわけにはいかない」
「どういう意味ですか?」
先ほどのユリウスさんのときと違って、穏やかに“お願い”するニコラス殿下。とはいえ、その最後の一文が気になる。
「文字通りだ。金銭的、精神的負担をできるだけ減らしたいということだ」
胸を張って言う赤毛男、もといニコラス殿下。
いや、そういうことが聞きたいんじゃないですが。
しかし、アイリーンはなにかに気づいたらしく、少し考えた後に殿下に確認する。
「私たち、とくに私とミミィは書類上この国に所属していますが、実際にはこの国の人間ではありません。貴族籍を与えるとかは無理ですよね」
うん、そうだなとあっけらかんと殿下は頷く。
だわな。
“スキル所持=貴族”ではない世界だ。本来の伝統(血筋)には勝てないのだろう。
「では、どうやって私たちを守ってくださるというのです? だれかと結婚しろとか言うんじゃないですよね」
アイリーンの質問に良い質問をしたなという目をするニコラス殿下。
え。
「『洗浄』のスキルを持つミコ・ダルミアンには特別王宮浄化師、『審美眼』を持つアイリーンには特別王宮鑑定士、『大撃弾』を持つアンバレダ・ミミィには準騎士として特別王宮鑑定士の護衛を命ずるというのではどうだ」
何回か彼女の魔の手からかばっている私でも、今回ばかりはかばえない。むしろ、ざまぁ見やがれと思ってしまった。
人体実験をしようとした罰ですね、はい。
「これ以上なにも言わないでくださいね、宰相補佐殿」
アイリーンはなにかを言おうとしたユリウスさんをにっこりと制止する。
「まずそもそもですが、いくら爵位を持たない街の娘といえ、なんで夫でもない男性に足元を見られなければならないのでしょうか。それにどうしても緊急性は高くないのにアンクレットを外さなければならないのでしょう?」
森の賢者(知識)というだけあって、どの世界、どの種族のマナーにも詳しいアイリーンがつらつらと言っていくと、顔色をなくすユリウスさん。
そりゃそうですよねー(棒)。
だって、一国の宰相補佐、将来は王太子殿下の側近になるはずの人がそんなマナー違反をしていては元も子もない。
「それは……」
消え入りそうな声で呟くユリウスさんだけれど、アイリーンは彼の言葉を聞いていなかった。
「べつにミコではなくたって『洗浄』スキルを持つものならば、だれだって構わないでしょう? あなたたちからすればただの使い捨てできる駒の一人なのでしょうが、私たちにとってミコは大切なメンバーです」
彼女が渡した引導にくっとしか吐きだせなかった時点でアイリーンの勝ち。
さすがは一人を引き取るために伯爵や悪徳奴隷商に立ち向かっていたアイリーンだ。ジェイドさんも気迫のある態度になにも言えなかった。
彼女はすっと息をつき、それではと目を細める。
「ですので、これ以上ミコを侮辱するようなことをおっしゃるのでしたら、ジェイド殿をこのパーティから追いだし、すぐさまこの国を出立させていただきます」
飲み癖が悪かろうと金銭感覚がおかしい彼女であろうとも、一つのパーティのリーダーである。決して仲良しこよしのなれ合いではない。私にとっても彼女はかけがえのない人だ。
「なかなか辛辣だな!!」
私たちとユリウスさんが無言で向きあっているとき、勢いよく開いた扉の音とともに赤毛の男がそう言いながら入ってきた。
赤毛の男はユリウスさんやジェイドさんよりも豪華な服に身を包んでいる。まさかとは思うけれど、この人って二人よりも立場が上?
ジェイドさんとユリウスさんはバツが悪そうな顔をしたが、アイリーンは涼しい顔をしている。さすがは(暫定)勝者の余裕。赤毛の男はこの状態を見て、なるほどなぁと笑いながらアイリーンの方に近づいていく。
「長命族の賢者か。はじめまして、うちの腹黒銀髪が失礼なことを言った」
「いえ、謝罪なら彼女に」
『腹黒銀髪』って……ユリウスさんか、ユリウスさんしかいないな。
差し出された男の手を握らず、私の方に振ったアイリーン。マジか。
「うむ、そうだな。申し訳なかった、お嬢さん」
「い、いいえ……」
赤毛の男は私に近づいてきて手を取り、軽く口付ける。
……――――う、うん。
イケメン男性に(挨拶代わりの)キスをされるって、夢のような光景だけれど、いざ自分がされたらドン引くわぁ。
私の心の中の悲鳴に気づくこともなく、ニコニコとしている赤毛男。
なんというか、ジェイドさんやユリウスさんとはまた違った個性的な人だなぁ。
「あのぅ……つかぬことをお伺いしたいのですが、騎士さんの周りがきらーって輝いているように見えるんですけれど、なんででしょうか?」
うん?
ミミィの声に男の行為にドン引いていた私は現実に戻される。たしかに言われてみればこの男の周りは妙にキラキラとしているね。
この男と同じくらいジェイドさんやユリウスさんもイケメンだけれど、なんかこうエフェクトがかっているような気がした。
「……そうか、殿下も『洗浄』をお持ちでしたね」
「ああ、そうだが?」
彼女の疑問に納得した様子のジェイドさん。どういう意味だろうか。
「しかも常に発動」
あ、なるほど。
そりゃあ、エフェクトがかってるように見えるわ。
言ってしまえば“人間掃除機”といったところだろうか。私はジェイドさんに理解したと頷いたが、ほかの二人は理解していないようで、彼は二人のために説明を続けた。
「この方のスキルが常に発動ということは、この方がいる周囲は必ず『洗浄』されるんだ」
「そういうこと」
便利な機能ねぇと若干違った眼差しで赤毛男をみるアイリーン。
あなた、絶対に金儲けをしようとしているでしょう。
「そうだな。俺の周りはいつでも綺麗になってしまうな」
「なるほど!」
赤毛男の自己紹介にミミィは純粋な憧れの眼差しを向ける。
うん、アイリーンとは違って初々しいねぇ。
赤毛男が部屋に来てからひと悶着あったけれど、それもすぐに収まったあと、私たちは王一度席に着いた。私たちの前に先ほどの赤毛男とユリウスさんが座る。ユリウスさんが少し遠慮したから、“彼”はユリウスさんよりも身分が上なのだろうと想像がついた。
「で、あらためてさっきはうちの宰相補佐が失礼なことを言った」
「申し訳ございませんでした」
「いえ、もう気にしてませんので」
赤毛の男とユリウスさんの謝罪に首を横に降った。
されたこと、言われたことはあまり気分は良くないものだったけれど、もうなんかどうでもよくなっていたのだ。
「そうか、ならよかった」
「殿下」
少しホッとした様子の赤毛男だったけれど、前からジェイドさんがすっと声をかける。“殿下”と言ったということは……
「うん? ああ、私はレヴィヨン王国の王太子ニコラス・リヴィヒタイン、だ」
やっぱりだ。
アイリーンもミミィもどのタイミングでそれぞれわかったのかはわからないけれど、男の正体になんとなく気づいていたようで、落ちついている。
「所有スキルは『洗浄』と『大撃弾』の二つ、そしてジェイドたち、『魔法壁』所持者の管理人でもある」
ニコラス殿下の最後に加えられた一言にだれかが息を吸った。アイリーンか、ミミィか、私か……それとも三人ともか。
張本人であるジェイドさんを見ると、無表情でなにを考えているのかがわからなかった。
「スキル保持者ということは知っていると思うが、Sランク以上のスキルについては国、次期国王が管理するという立場にある。だから、君たちの動向もジェイドの居場所を探るうえで監視させてもらった」
先ほどまでの陽気さとは一転した冷たい一言に、息をのんでしまった。
まあ、Sランクスキル保持者の管理は知っていたけれど、GPSのこともそっかぁ。国が“管理”しているのだから、そりゃ安全のために居場所を把握しておかなきゃいけないよねぇ。
しかもギルドにいた人が突然、自分の意思で出奔したんだし。
なんだかこういうところも前世でいう個人情報の管理と似てるよねぇ。
「だから、君たちがどういう性格をしているのか、どういったスキルを所持、行使してきたのかなどを調べさせてもらっている。その点について悪いとは思うが、反省はできない」
そう言われた一言にアイリーンは怒らない、怒れないのだろう。
彼が入ったからには致し方ないと踏んだのだろう。
「ところでジェイドの報告にあった“新しい種類の魔物”についてだが、君たちがやつらの感触をつかんでいる以上、封じこめの作業をお願いしたいところだ。けれども、すべての負担を強いるわけにはいかない」
「どういう意味ですか?」
先ほどのユリウスさんのときと違って、穏やかに“お願い”するニコラス殿下。とはいえ、その最後の一文が気になる。
「文字通りだ。金銭的、精神的負担をできるだけ減らしたいということだ」
胸を張って言う赤毛男、もといニコラス殿下。
いや、そういうことが聞きたいんじゃないですが。
しかし、アイリーンはなにかに気づいたらしく、少し考えた後に殿下に確認する。
「私たち、とくに私とミミィは書類上この国に所属していますが、実際にはこの国の人間ではありません。貴族籍を与えるとかは無理ですよね」
うん、そうだなとあっけらかんと殿下は頷く。
だわな。
“スキル所持=貴族”ではない世界だ。本来の伝統(血筋)には勝てないのだろう。
「では、どうやって私たちを守ってくださるというのです? だれかと結婚しろとか言うんじゃないですよね」
アイリーンの質問に良い質問をしたなという目をするニコラス殿下。
え。
「『洗浄』のスキルを持つミコ・ダルミアンには特別王宮浄化師、『審美眼』を持つアイリーンには特別王宮鑑定士、『大撃弾』を持つアンバレダ・ミミィには準騎士として特別王宮鑑定士の護衛を命ずるというのではどうだ」
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