14 / 35
14.ナイスタイミングな人はキラキラ(物理)
しおりを挟む
しかし、今回の殴り方は弱かったらしく、すぐさまユリウスさんは立ちあがったけれど、怯えた目でアイリーンを見ていた。いつもの光景にミミィは黙ってお茶をすすり、ジェイドさんはそっと目をそらしただけだった。
何回か彼女の魔の手からかばっている私でも、今回ばかりはかばえない。むしろ、ざまぁ見やがれと思ってしまった。
人体実験をしようとした罰ですね、はい。
「これ以上なにも言わないでくださいね、宰相補佐殿」
アイリーンはなにかを言おうとしたユリウスさんをにっこりと制止する。
「まずそもそもですが、いくら爵位を持たない街の娘といえ、なんで夫でもない男性に足元を見られなければならないのでしょうか。それにどうしても緊急性は高くないのにアンクレットを外さなければならないのでしょう?」
森の賢者(知識)というだけあって、どの世界、どの種族のマナーにも詳しいアイリーンがつらつらと言っていくと、顔色をなくすユリウスさん。
そりゃそうですよねー(棒)。
だって、一国の宰相補佐、将来は王太子殿下の側近になるはずの人がそんなマナー違反をしていては元も子もない。
「それは……」
消え入りそうな声で呟くユリウスさんだけれど、アイリーンは彼の言葉を聞いていなかった。
「べつにミコではなくたって『洗浄』スキルを持つものならば、だれだって構わないでしょう? あなたたちからすればただの使い捨てできる駒の一人なのでしょうが、私たちにとってミコは大切なメンバーです」
彼女が渡した引導にくっとしか吐きだせなかった時点でアイリーンの勝ち。
さすがは一人を引き取るために伯爵や悪徳奴隷商に立ち向かっていたアイリーンだ。ジェイドさんも気迫のある態度になにも言えなかった。
彼女はすっと息をつき、それではと目を細める。
「ですので、これ以上ミコを侮辱するようなことをおっしゃるのでしたら、ジェイド殿をこのパーティから追いだし、すぐさまこの国を出立させていただきます」
飲み癖が悪かろうと金銭感覚がおかしい彼女であろうとも、一つのパーティのリーダーである。決して仲良しこよしのなれ合いではない。私にとっても彼女はかけがえのない人だ。
「なかなか辛辣だな!!」
私たちとユリウスさんが無言で向きあっているとき、勢いよく開いた扉の音とともに赤毛の男がそう言いながら入ってきた。
赤毛の男はユリウスさんやジェイドさんよりも豪華な服に身を包んでいる。まさかとは思うけれど、この人って二人よりも立場が上?
ジェイドさんとユリウスさんはバツが悪そうな顔をしたが、アイリーンは涼しい顔をしている。さすがは(暫定)勝者の余裕。赤毛の男はこの状態を見て、なるほどなぁと笑いながらアイリーンの方に近づいていく。
「長命族の賢者か。はじめまして、うちの腹黒銀髪が失礼なことを言った」
「いえ、謝罪なら彼女に」
『腹黒銀髪』って……ユリウスさんか、ユリウスさんしかいないな。
差し出された男の手を握らず、私の方に振ったアイリーン。マジか。
「うむ、そうだな。申し訳なかった、お嬢さん」
「い、いいえ……」
赤毛の男は私に近づいてきて手を取り、軽く口付ける。
……――――う、うん。
イケメン男性に(挨拶代わりの)キスをされるって、夢のような光景だけれど、いざ自分がされたらドン引くわぁ。
私の心の中の悲鳴に気づくこともなく、ニコニコとしている赤毛男。
なんというか、ジェイドさんやユリウスさんとはまた違った個性的な人だなぁ。
「あのぅ……つかぬことをお伺いしたいのですが、騎士さんの周りがきらーって輝いているように見えるんですけれど、なんででしょうか?」
うん?
ミミィの声に男の行為にドン引いていた私は現実に戻される。たしかに言われてみればこの男の周りは妙にキラキラとしているね。
この男と同じくらいジェイドさんやユリウスさんもイケメンだけれど、なんかこうエフェクトがかっているような気がした。
「……そうか、殿下も『洗浄』をお持ちでしたね」
「ああ、そうだが?」
彼女の疑問に納得した様子のジェイドさん。どういう意味だろうか。
「しかも常に発動」
あ、なるほど。
そりゃあ、エフェクトがかってるように見えるわ。
言ってしまえば“人間掃除機”といったところだろうか。私はジェイドさんに理解したと頷いたが、ほかの二人は理解していないようで、彼は二人のために説明を続けた。
「この方のスキルが常に発動ということは、この方がいる周囲は必ず『洗浄』されるんだ」
「そういうこと」
便利な機能ねぇと若干違った眼差しで赤毛男をみるアイリーン。
あなた、絶対に金儲けをしようとしているでしょう。
「そうだな。俺の周りはいつでも綺麗になってしまうな」
「なるほど!」
赤毛男の自己紹介にミミィは純粋な憧れの眼差しを向ける。
うん、アイリーンとは違って初々しいねぇ。
赤毛男が部屋に来てからひと悶着あったけれど、それもすぐに収まったあと、私たちは王一度席に着いた。私たちの前に先ほどの赤毛男とユリウスさんが座る。ユリウスさんが少し遠慮したから、“彼”はユリウスさんよりも身分が上なのだろうと想像がついた。
「で、あらためてさっきはうちの宰相補佐が失礼なことを言った」
「申し訳ございませんでした」
「いえ、もう気にしてませんので」
赤毛の男とユリウスさんの謝罪に首を横に降った。
されたこと、言われたことはあまり気分は良くないものだったけれど、もうなんかどうでもよくなっていたのだ。
「そうか、ならよかった」
「殿下」
少しホッとした様子の赤毛男だったけれど、前からジェイドさんがすっと声をかける。“殿下”と言ったということは……
「うん? ああ、私はレヴィヨン王国の王太子ニコラス・リヴィヒタイン、だ」
やっぱりだ。
アイリーンもミミィもどのタイミングでそれぞれわかったのかはわからないけれど、男の正体になんとなく気づいていたようで、落ちついている。
「所有スキルは『洗浄』と『大撃弾』の二つ、そしてジェイドたち、『魔法壁』所持者の管理人でもある」
ニコラス殿下の最後に加えられた一言にだれかが息を吸った。アイリーンか、ミミィか、私か……それとも三人ともか。
張本人であるジェイドさんを見ると、無表情でなにを考えているのかがわからなかった。
「スキル保持者ということは知っていると思うが、Sランク以上のスキルについては国、次期国王が管理するという立場にある。だから、君たちの動向もジェイドの居場所を探るうえで監視させてもらった」
先ほどまでの陽気さとは一転した冷たい一言に、息をのんでしまった。
まあ、Sランクスキル保持者の管理は知っていたけれど、GPSのこともそっかぁ。国が“管理”しているのだから、そりゃ安全のために居場所を把握しておかなきゃいけないよねぇ。
しかもギルドにいた人が突然、自分の意思で出奔したんだし。
なんだかこういうところも前世でいう個人情報の管理と似てるよねぇ。
「だから、君たちがどういう性格をしているのか、どういったスキルを所持、行使してきたのかなどを調べさせてもらっている。その点について悪いとは思うが、反省はできない」
そう言われた一言にアイリーンは怒らない、怒れないのだろう。
彼が入ったからには致し方ないと踏んだのだろう。
「ところでジェイドの報告にあった“新しい種類の魔物”についてだが、君たちがやつらの感触をつかんでいる以上、封じこめの作業をお願いしたいところだ。けれども、すべての負担を強いるわけにはいかない」
「どういう意味ですか?」
先ほどのユリウスさんのときと違って、穏やかに“お願い”するニコラス殿下。とはいえ、その最後の一文が気になる。
「文字通りだ。金銭的、精神的負担をできるだけ減らしたいということだ」
胸を張って言う赤毛男、もといニコラス殿下。
いや、そういうことが聞きたいんじゃないですが。
しかし、アイリーンはなにかに気づいたらしく、少し考えた後に殿下に確認する。
「私たち、とくに私とミミィは書類上この国に所属していますが、実際にはこの国の人間ではありません。貴族籍を与えるとかは無理ですよね」
うん、そうだなとあっけらかんと殿下は頷く。
だわな。
“スキル所持=貴族”ではない世界だ。本来の伝統(血筋)には勝てないのだろう。
「では、どうやって私たちを守ってくださるというのです? だれかと結婚しろとか言うんじゃないですよね」
アイリーンの質問に良い質問をしたなという目をするニコラス殿下。
え。
「『洗浄』のスキルを持つミコ・ダルミアンには特別王宮浄化師、『審美眼』を持つアイリーンには特別王宮鑑定士、『大撃弾』を持つアンバレダ・ミミィには準騎士として特別王宮鑑定士の護衛を命ずるというのではどうだ」
何回か彼女の魔の手からかばっている私でも、今回ばかりはかばえない。むしろ、ざまぁ見やがれと思ってしまった。
人体実験をしようとした罰ですね、はい。
「これ以上なにも言わないでくださいね、宰相補佐殿」
アイリーンはなにかを言おうとしたユリウスさんをにっこりと制止する。
「まずそもそもですが、いくら爵位を持たない街の娘といえ、なんで夫でもない男性に足元を見られなければならないのでしょうか。それにどうしても緊急性は高くないのにアンクレットを外さなければならないのでしょう?」
森の賢者(知識)というだけあって、どの世界、どの種族のマナーにも詳しいアイリーンがつらつらと言っていくと、顔色をなくすユリウスさん。
そりゃそうですよねー(棒)。
だって、一国の宰相補佐、将来は王太子殿下の側近になるはずの人がそんなマナー違反をしていては元も子もない。
「それは……」
消え入りそうな声で呟くユリウスさんだけれど、アイリーンは彼の言葉を聞いていなかった。
「べつにミコではなくたって『洗浄』スキルを持つものならば、だれだって構わないでしょう? あなたたちからすればただの使い捨てできる駒の一人なのでしょうが、私たちにとってミコは大切なメンバーです」
彼女が渡した引導にくっとしか吐きだせなかった時点でアイリーンの勝ち。
さすがは一人を引き取るために伯爵や悪徳奴隷商に立ち向かっていたアイリーンだ。ジェイドさんも気迫のある態度になにも言えなかった。
彼女はすっと息をつき、それではと目を細める。
「ですので、これ以上ミコを侮辱するようなことをおっしゃるのでしたら、ジェイド殿をこのパーティから追いだし、すぐさまこの国を出立させていただきます」
飲み癖が悪かろうと金銭感覚がおかしい彼女であろうとも、一つのパーティのリーダーである。決して仲良しこよしのなれ合いではない。私にとっても彼女はかけがえのない人だ。
「なかなか辛辣だな!!」
私たちとユリウスさんが無言で向きあっているとき、勢いよく開いた扉の音とともに赤毛の男がそう言いながら入ってきた。
赤毛の男はユリウスさんやジェイドさんよりも豪華な服に身を包んでいる。まさかとは思うけれど、この人って二人よりも立場が上?
ジェイドさんとユリウスさんはバツが悪そうな顔をしたが、アイリーンは涼しい顔をしている。さすがは(暫定)勝者の余裕。赤毛の男はこの状態を見て、なるほどなぁと笑いながらアイリーンの方に近づいていく。
「長命族の賢者か。はじめまして、うちの腹黒銀髪が失礼なことを言った」
「いえ、謝罪なら彼女に」
『腹黒銀髪』って……ユリウスさんか、ユリウスさんしかいないな。
差し出された男の手を握らず、私の方に振ったアイリーン。マジか。
「うむ、そうだな。申し訳なかった、お嬢さん」
「い、いいえ……」
赤毛の男は私に近づいてきて手を取り、軽く口付ける。
……――――う、うん。
イケメン男性に(挨拶代わりの)キスをされるって、夢のような光景だけれど、いざ自分がされたらドン引くわぁ。
私の心の中の悲鳴に気づくこともなく、ニコニコとしている赤毛男。
なんというか、ジェイドさんやユリウスさんとはまた違った個性的な人だなぁ。
「あのぅ……つかぬことをお伺いしたいのですが、騎士さんの周りがきらーって輝いているように見えるんですけれど、なんででしょうか?」
うん?
ミミィの声に男の行為にドン引いていた私は現実に戻される。たしかに言われてみればこの男の周りは妙にキラキラとしているね。
この男と同じくらいジェイドさんやユリウスさんもイケメンだけれど、なんかこうエフェクトがかっているような気がした。
「……そうか、殿下も『洗浄』をお持ちでしたね」
「ああ、そうだが?」
彼女の疑問に納得した様子のジェイドさん。どういう意味だろうか。
「しかも常に発動」
あ、なるほど。
そりゃあ、エフェクトがかってるように見えるわ。
言ってしまえば“人間掃除機”といったところだろうか。私はジェイドさんに理解したと頷いたが、ほかの二人は理解していないようで、彼は二人のために説明を続けた。
「この方のスキルが常に発動ということは、この方がいる周囲は必ず『洗浄』されるんだ」
「そういうこと」
便利な機能ねぇと若干違った眼差しで赤毛男をみるアイリーン。
あなた、絶対に金儲けをしようとしているでしょう。
「そうだな。俺の周りはいつでも綺麗になってしまうな」
「なるほど!」
赤毛男の自己紹介にミミィは純粋な憧れの眼差しを向ける。
うん、アイリーンとは違って初々しいねぇ。
赤毛男が部屋に来てからひと悶着あったけれど、それもすぐに収まったあと、私たちは王一度席に着いた。私たちの前に先ほどの赤毛男とユリウスさんが座る。ユリウスさんが少し遠慮したから、“彼”はユリウスさんよりも身分が上なのだろうと想像がついた。
「で、あらためてさっきはうちの宰相補佐が失礼なことを言った」
「申し訳ございませんでした」
「いえ、もう気にしてませんので」
赤毛の男とユリウスさんの謝罪に首を横に降った。
されたこと、言われたことはあまり気分は良くないものだったけれど、もうなんかどうでもよくなっていたのだ。
「そうか、ならよかった」
「殿下」
少しホッとした様子の赤毛男だったけれど、前からジェイドさんがすっと声をかける。“殿下”と言ったということは……
「うん? ああ、私はレヴィヨン王国の王太子ニコラス・リヴィヒタイン、だ」
やっぱりだ。
アイリーンもミミィもどのタイミングでそれぞれわかったのかはわからないけれど、男の正体になんとなく気づいていたようで、落ちついている。
「所有スキルは『洗浄』と『大撃弾』の二つ、そしてジェイドたち、『魔法壁』所持者の管理人でもある」
ニコラス殿下の最後に加えられた一言にだれかが息を吸った。アイリーンか、ミミィか、私か……それとも三人ともか。
張本人であるジェイドさんを見ると、無表情でなにを考えているのかがわからなかった。
「スキル保持者ということは知っていると思うが、Sランク以上のスキルについては国、次期国王が管理するという立場にある。だから、君たちの動向もジェイドの居場所を探るうえで監視させてもらった」
先ほどまでの陽気さとは一転した冷たい一言に、息をのんでしまった。
まあ、Sランクスキル保持者の管理は知っていたけれど、GPSのこともそっかぁ。国が“管理”しているのだから、そりゃ安全のために居場所を把握しておかなきゃいけないよねぇ。
しかもギルドにいた人が突然、自分の意思で出奔したんだし。
なんだかこういうところも前世でいう個人情報の管理と似てるよねぇ。
「だから、君たちがどういう性格をしているのか、どういったスキルを所持、行使してきたのかなどを調べさせてもらっている。その点について悪いとは思うが、反省はできない」
そう言われた一言にアイリーンは怒らない、怒れないのだろう。
彼が入ったからには致し方ないと踏んだのだろう。
「ところでジェイドの報告にあった“新しい種類の魔物”についてだが、君たちがやつらの感触をつかんでいる以上、封じこめの作業をお願いしたいところだ。けれども、すべての負担を強いるわけにはいかない」
「どういう意味ですか?」
先ほどのユリウスさんのときと違って、穏やかに“お願い”するニコラス殿下。とはいえ、その最後の一文が気になる。
「文字通りだ。金銭的、精神的負担をできるだけ減らしたいということだ」
胸を張って言う赤毛男、もといニコラス殿下。
いや、そういうことが聞きたいんじゃないですが。
しかし、アイリーンはなにかに気づいたらしく、少し考えた後に殿下に確認する。
「私たち、とくに私とミミィは書類上この国に所属していますが、実際にはこの国の人間ではありません。貴族籍を与えるとかは無理ですよね」
うん、そうだなとあっけらかんと殿下は頷く。
だわな。
“スキル所持=貴族”ではない世界だ。本来の伝統(血筋)には勝てないのだろう。
「では、どうやって私たちを守ってくださるというのです? だれかと結婚しろとか言うんじゃないですよね」
アイリーンの質問に良い質問をしたなという目をするニコラス殿下。
え。
「『洗浄』のスキルを持つミコ・ダルミアンには特別王宮浄化師、『審美眼』を持つアイリーンには特別王宮鑑定士、『大撃弾』を持つアンバレダ・ミミィには準騎士として特別王宮鑑定士の護衛を命ずるというのではどうだ」
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説
あなたの愛が正しいわ
来須みかん
恋愛
旧題:あなたの愛が正しいわ~夫が私の悪口を言っていたので理想の妻になってあげたのに、どうしてそんな顔をするの?~
夫と一緒に訪れた夜会で、夫が男友達に私の悪口を言っているのを聞いてしまった。そのことをきっかけに、私は夫の理想の妻になることを決める。それまで夫を心の底から愛して尽くしていたけど、それがうっとうしかったそうだ。夫に付きまとうのをやめた私は、生まれ変わったように清々しい気分になっていた。
一方、夫は妻の変化に戸惑い、誤解があったことに気がつき、自分の今までの酷い態度を謝ったが、妻は美しい笑みを浮かべてこういった。
「いいえ、間違っていたのは私のほう。あなたの愛が正しいわ」
呪いを受けて醜くなっても、婚約者は変わらず愛してくれました
しろねこ。
恋愛
婚約者が倒れた。
そんな連絡を受け、ティタンは急いで彼女の元へと向かう。
そこで見たのはあれほどまでに美しかった彼女の変わり果てた姿だ。
全身包帯で覆われ、顔も見えない。
所々見える皮膚は赤や黒といった色をしている。
「なぜこのようなことに…」
愛する人のこのような姿にティタンはただただ悲しむばかりだ。
同名キャラで複数の話を書いています。
作品により立場や地位、性格が多少変わっていますので、アナザーワールド的に読んで頂ければありがたいです。
この作品は少し古く、設定がまだ凝り固まって無い頃のものです。
皆ちょっと性格違いますが、これもこれでいいかなと載せてみます。
短めの話なのですが、重めな愛です。
お楽しみいただければと思います。
小説家になろうさん、カクヨムさんでもアップしてます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
婚約者に選んでしまってごめんなさい。おかげさまで百年の恋も冷めましたので、お別れしましょう。
ふまさ
恋愛
「いや、それはいいのです。貴族の結婚に、愛など必要ないですから。問題は、僕が、エリカに対してなんの魅力も感じられないことなんです」
はじめて語られる婚約者の本音に、エリカの中にあるなにかが、音をたてて崩れていく。
「……僕は、エリカとの将来のために、正直に、自分の気持ちを晒しただけです……僕だって、エリカのことを愛したい。その気持ちはあるんです。でも、エリカは僕に甘えてばかりで……女性としての魅力が、なにもなくて」
──ああ。そんな風に思われていたのか。
エリカは胸中で、そっと呟いた。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
侍女から第2夫人、そして……
しゃーりん
恋愛
公爵家の2歳のお嬢様の侍女をしているルイーズは、酔って夢だと思い込んでお嬢様の父親であるガレントと関係を持ってしまう。
翌朝、現実だったと知った2人は親たちの話し合いの結果、ガレントの第2夫人になることに決まった。
ガレントの正妻セルフィが病弱でもう子供を望めないからだった。
一日で侍女から第2夫人になってしまったルイーズ。
正妻セルフィからは、娘を義母として可愛がり、夫を好きになってほしいと頼まれる。
セルフィの残り時間は少なく、ルイーズがやがて正妻になるというお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
傷物令嬢シャルロットは辺境伯様の人質となってスローライフ
悠木真帆
恋愛
侯爵令嬢シャルロット・ラドフォルンは幼いとき王子を庇って右上半身に大やけどを負う。
残ったやけどの痕はシャルロットに暗い影を落とす。
そんなシャルロットにも他国の貴族との婚約が決まり幸せとなるはずだった。
だがーー
月あかりに照らされた婚約者との初めての夜。
やけどの痕を目にした婚約者は顔色を変えて、そのままベッドの上でシャルロットに婚約破棄を申し渡した。
それ以来、屋敷に閉じこもる生活を送っていたシャルロットに父から敵国の人質となることを命じられる。
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる