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Chapter1 Our dreams and the future...
>>3 With someone
しおりを挟む「んんー……」
目覚まし時計の音がジリジリと鳴っている。
そろそろ起きなくちゃと思ってはいるのだが、なかなか身体が動いてくれない……。
とはいえ、今日は月曜日……、学校だ。
いつまでもこうして布団の中で眠っているわけにもいかない。
「起きよう……」
あたしは、まだ眠りたがっている目を擦って、渋々起き上がった──……。
「菜々ちゃん、おはよう」
「……あれ? おばーちゃんっ!! 」
リビングに行くと、おばーちゃんが朝食の準備をしていたのであたしは驚いた。
「まだ、寝てても大丈夫なのに……」
朝食の準備はいつもあたしがしている。おばーちゃんはもう歳だし、出来るだけ無理はしてほしくなかったのだ。
しかし、おばーちゃんはそんなあたしの気持ち等お構いなしに、温かい笑顔で笑った。
「菜々ちゃんばかりに、無理はさせられないよ」
「…………」
嬉しい様な、それでも心配なものは心配なんだよという様な……、複雑な気持ちだ。
おばーちゃんは昔から優しすぎる。
両親を早くに亡くしてから、あたしの面倒はずっとおばーちゃんが見てくれていた。
今まで沢山迷惑をかけてきたと思う。だからこそ、おばーちゃんにはゆっくり休んでいてほしい……。そう思っているのだが、おばーちゃんにはなかなか伝わらない。
「そういえば菜々ちゃん、ポストにお手紙が入っていたよ」
「手紙? 」
おばーちゃんは『これだよ』と、それを私に渡す。
誰だろう?
手紙のやり取りをする様な相手なんてあたしにはいないけど……、そう思いながら封を切ろうとした時、あたしは急にあることを思い出して手を止めた。
「……あっ!! もしかしてっ!! 」
もし、あたしが今頭に描いたそれであるならばどんなに嬉しいことか。
期待と不安が入り交じる中、あたしはゆっくりと……その封を切った。そして、中身を取り出す……。
「……!! 」
やっぱり!!
そこには、『Blue&Moon LIVE 抽選結果のお知らせ』と書かれていた。
Blue&Moonというのは、つい最近結成されたばかりの2人組の歌手の事だ。この2人の凄い所は、デビューしてまだ間もないのに知名度がかなり高い事である。
今回はそのBlue&Moonの初ライブなのだ。
実は、あたしはこのBlue&Moonの大ファンで、この2人が知名度を上げる前から知っていた。だからどうしても行きたくて、以前応募していたのである。確率は高いだろうから、期待はあまりしていなかったのだが……、こうしていざ抽選結果が届くとドキドキしてしまう。
結果はどうだろう……、当選してるといいな……。
あたしは、ゆっくりと視線を下に下ろしていく。
『──先日お申し込みいただきました抽選申込に関しまして、厳正なる抽選を行った結果、お客様はご当選されました』……。
……ご当選??
当選って何だっけ……?
「おばーちゃん、あたし、当選したって……!! もしかして、ライブに行けるの……?? 」
もしかしたら、あたしが解釈をし間違えているのかもしれない……。そう思って、おばーちゃんに恐る恐る聞いてみた。
すると、おばーちゃんはニッコリと笑ってあたしの頭を撫でてくれた。
「良かったねえ。楽しんでおいで」
……あたし、当選したんだ!!
Blue&Moonの歌を、生で聴けるんだ……!!
嬉しくて嬉しくて、あたしは『バンザーイ!! 』と両手を何度もあげた──……。
「──それでねっ! あともう1人ライブに行けるんだけど……、誰かあたしと一緒に行かないっ?? 」
Blue&Moonの初ライブは、チケット1枚につき2人まで行くことが可能だった。
1人で行くのはやっぱりちょっと寂しいし、どうせなら誰かと一緒に行って盛り上がりたかったので、あたしはクラスメイトの子を片っ端から誘ってみることにした。
「Blue&Moon? 何それ、聞いたことない」
「最近デビューしたばかりの2人組歌手だよっ! 凄くかっこいいんだ、だから一緒に行こうよっ」
知名度が高いとはいえ、デビューしたばかりなので知らないのも無理はない。しかし、彼女達の歌を聴けば絶対にハマるはず……!
しかし、クラスの子の反応はイマイチだった。
「興味無いかな」
「…………」
その日、用事があるとかならともかく、まだ彼女達の歌を聴いたこともないのに『興味が無い』だなんて……。聴いてみないと分からないのに。
でもまあ、人それぞれ好みはある。歌その物に興味が無い人も、いるのは当然だろう。無理強いするのは良くないよね。
……仕方ない、他を当たろう。
「興味無いのに誘っちゃってごめんね。他を当たってみるよ」
そう言って背中を向けようとした時、その子はあたしに話しかけてきた。
「菜々ちゃんってさ、せっかく可愛い顔してるのになんか頭おかしいよね」
「え? 」
急にそう言われて、あたしは反応に困った。
「分かる分かる。私らって菜々ちゃんとは友達でも何でもないのに誘ってきたりしてね。行くわけないじゃんっつーの」
『あはははは』
クラスの子は笑い出した。
「菜々ちゃん、男子にモテるからって、自分可愛いって思ってる系でしょ? 」
「え? そんなの思ったこと1度も……」
むしろ、あたしは全然モテないし……。
すると、クラスの子は急に笑いを止めて、表情を一変させた。
「そういうの、ウザいって言ってんの。二度と私らに話しかけないでよね。キモい」
「え……」
一瞬のこと過ぎて、理解が追いつかなかった。
つまり、友達だと思っていたのはあたしだけ……、ってこと?
「…………」
胸がチクチクする。痛い。
あたしは何をしてしまったんだろう……。悪い事をしたなら謝りたい。でも、心当たりが無い……。
というか、そもそもあたしは自分の事が可愛いだなんて思ったことは1回も無い。だから、まずは誤解を解いた方が良いのだろうか?
でも……。
「……はあ」
何だか面倒くさくなってしまった。
今日はもういいや……。あたしは次の授業の準備をすることにした。
「はあ……」
今日で、何回目のため息だろう……。
気がついたらもう放課後だった。
せっかくBlue&Moonのライブに行けることになったのに、さっきの出来事があってから私のテンションはずっとだだ下がりだ。
いつもなら、この後は公園に行ってボイストレーニング等を行っていたが……、今日はそれさえもやる気になれない。
このまま家に帰ってしまおうか……?
そう思った時、急にあの人の顔が頭に浮かんだ。
「そういえば……、今日はゆかり先輩いるのかな……? 」
日向ゆかり先輩。
まだ2日ほどしか顔を会わせたことが無かったが、沢山のお話をした記憶がある。
ゆかり先輩は、あれからどうなったのだろうか? 上手くやれているだろうか……。
でも、ゆかり先輩はもう公園には来ないかもしれない……。来る理由が無いから。元々あたしとは、友達でも何でも無いし……。
「……っ」
胸がきゅっと苦しくなる。
何でかは分からない。でも、このまま家に帰っても、色々考え事をしてしまって、きっと余計に辛くなるだけだろう。
──そうだよ。こういう時こそ、歌わなきゃ。
あたしは、重い足取りでいつもの公園に向かった。
……やっぱり、ゆかり先輩はいなかった。
でも、それは当然の事だ。『明日も来てね』なんて約束はそもそもしてないし……、それに、ゆかり先輩は小説を書いていた。きっと、今頃は家で頑張って続きを書いているのだろう。
あたしも頑張って、もっと声を出せるようにならないと……。
「あー……、」
……と思っても、何故かやる気が出ない。声も震えてしまって、全然出ない……。
さっき言っていたクラスメイトのあの言葉が、思ったよりも応えていた。
……あたしは今まで、皆と仲良く出来ていると思ってた。皆、あたしのことを『菜々ちゃん』と呼んで、気さくに話しかけてくれていたし……。
でもそれは、友達としてでは無かった。
あたしは……、ずっと1人だったんだ。
「──……っ、」
気を抜くと、涙が溢れてきそうになった。
あたしは唇を強く噛み締める。
泣いてはいけない……。
泣くならせめて、自分の部屋じゃなきゃダメだ。
あたしは、もう帰ろうと思った。
泣きたいのもあったし……、公園に1人でいるのは、何だか寂しく感じてしまったから。
「……よし」
あたしは家に帰るために、右足を1歩前に出した。──……その時、誰かが私の名前を呼ぶ声が聞こえた気がした。
「…………」
耳を済ませてみたが、声は聞こえない。
気のせいかと思って、あたしは今度こそ右足を1歩前に出そうとした。すると。
「──菜々ちゃんっ!! 」
今度は確かに声が聞こえた……。
あたしは声のする方へ振り向く。そこには……。
「……っ!! 」
……ゆかり先輩がいた。
鼓動が早くなる。
……嬉しい。あたしはその時、誰が見ても分かるくらい、笑顔だったのかもしれない。
でも、どうして……?
その問いに答えるように、ゆかり先輩は話し始めた。
「間に合ってよかったです! 菜々ちゃん、もう帰ろうとしてましたから……。今日は、昨日のことを言いに来たんです」
昨日のこと……??
ゆかり先輩はそのまま話を続ける。
「この間は、本当にありがとうございました! 私……、菜々ちゃんのおかげで、ちょっとずつだけど変わることが出来ました。本当に感謝しています!! 」
「そんな……、あたしなんて、本当に何も、」
あたしは思ったことをそのまま言っただけで、変わることが出来たのはゆかり先輩の努力のおかげだ。
だからあたしは本当に何もしていないのに、ゆかり先輩はどうしてこんなに感謝をしているのだろう……。
……でも、ゆかり先輩は変わることが出来たんだ。それは本当に凄い事で、あたしは尊敬する。
「……流石です。ゆかり先輩が努力した結果ですよ。良かったですね」
ゆかり先輩は、きっと努力家なのだろう。やる気を出せば、何でも出来てしまうタイプなのだ。
じゃなきゃ、あたしが先日あの言葉を言ったくらいで、そんなに直ぐに変われるはずがないだろう。ゆかり先輩は、元々器用なんだ。
「本当に、ありがとうございました。……それでですね、今日から、予定がある時以外この公園に来たいんですけど、良いでしょうか……? 」
「……え? 」
この公園に?
……どうして??
「そのー……、この公園人気が少ないですし、小説が書きやすいと思って。それに……、」
それに……?
「菜々ちゃんの歌、もっと聴いていたかったので……」
「──……っ!! 」
この言葉は、本心なのだろうか……?
もしお世辞じゃないのなら……、あたしは今、凄く嬉しかった。だって、こんな事を言われたのは、生まれて初めてだったから……。
「ゆ、ゆかり先輩……。褒めても何も出ませんよ……、」
あたしは照れ隠しで、思わず頬を掻く。
「本当の事ですよっ! 私、菜々ちゃんの歌や言葉に凄く救われたんです。だから、菜々ちゃんの歌は毎日でも聴いていたいんです……!! 」
「…………」
本当に、嬉しかった。
あたしの歌でゆかり先輩を救う事が出来たということも……、そして、その歌を聴いていたいと言ってもらえたことも。
「嫌ですか……? 」
ずっと返事をしないあたしに不安になったのか、ゆかり先輩はそう聞いてきた。
……嫌なはずが無い。
しかし今口を開くと……、嬉しすぎて涙が溢れてしまいそうだったので、あたしは首だけブンブンと横に振って伝える。
「良かった……!! 」
それを見たゆかり先輩は、途端にパッと表情を明るくさせた。
その様子は、しっぽをフリフリさせている様で……まるで犬みたいだった。それも、大型犬の。
あたしは『ふふっ』と思わず笑う。
……不思議だ。ゆかり先輩と話していたら、さっきの嫌な出来事等どうでもよく思えてきた。
ゆかり先輩はあたしの歌や言葉に『救われた』と言っていたが、あたしもきっとゆかり先輩の存在に救われているのだろう。
「……えっと、菜々ちゃん、今日はもう歌わないんですか? 」
「あー……」
そういえば、あたしは元々歌の練習をする為にここに来ていたんだっけ。結局なんやかんやあって、何も出来ていなかったけれど……。
『せっかくだし歌おうかな』と思った時、急にあたしはその事を思い出した。
そういえば……、Blue&Moonのライブに誘ったら、ゆかり先輩は来てくれるのかな?
「……菜々ちゃん? どうしました?? 」
『おーい』と、ゆかり先輩はあたしの目の前で手を振っている。
ゆかり先輩は小説家志望だし、きっと歌には興味無いかな……。
「……菜々ちゃん? 」
……でも、そんなの誘ってみたいと分からない。もしかしたら来てくれる可能性だってあるのだから……。その可能性を、最初から否定するのは良くないよな。
……よし。
あたしは『誘おう』と決めると、拳を強く握りしめた。
「あの、ゆかり先輩は、最近結成されたばかりの『Blue&Moon』って2人組歌手のこと知っていますか? 」
「……ぶるーあんどむーん?? 」
『知らないなあ』と言うように、ゆかり先輩は首を傾げている。
やっぱり知らないみたいだ。
「あの、あたし、その歌手の大ファンで……。今度Blue&Moonの初ライブがあるんですけど、それに当選したんですよっ! 」
「お~!! それは良かったですね、おめでとうございます!! 」
ゆかり先輩は、パチパチと大きく手を叩く。
「それでですね……えっと、チケットなんですけど、1枚につき2人まで行くことが出来るんです! 良かったらあたしと一緒に行きませんか? 」
「え? 」
ゆかり先輩は急に『うーん……』と、黙り込んだ。
辺りが静かになる……。
やっぱり、ゆかり先輩も興味が無いのだろうか……?
その時、クラスメイトのあの言葉が急にフラッシュバックした。
『興味ないかな』
『私らって菜々ちゃんとは友達でも何でもないのに誘ってきたりしてね。行くわけないじゃんっつーの』
『あはははは』……。
頭が、痛い。
……誘わなければ良かった。
もしゆかり先輩が、クラスメイトの様にあの言葉を言ってしまったら、私はどんな気持ちになるのだろう……。
あたしは沈黙に耐えられなくなって、話を切り出す。
「……っ、嫌なら勿論行かなくても大丈夫ですよっ! そしたらあたしは1人で行くだけですし……!! 」
『あはははは……』と笑ってみせる。
……すると、ゆかり先輩はあたしが想像していた事とはまるで違う事を言い出した。
「んー、全然嫌では無いんですよ? ただ、私Blue&Moonって初めて聞きましたし……、邪魔じゃないかな、」
「え? 」
……嫌じゃないの?
あたしは思わずキョトンとする。
「ほら、私ライブってテレビでチラッとしか見たことないんで分かんないですけど……、振り付け? とか、掛け声ってありますよね? 私、そういうの分からないですし……」
──……何だ、それで黙ってたんだ……。
「……ふふ、ふふふ……っ!! 」
あたしは思わず、耐え切れなくなって笑ってしまった。
ゆかり先輩、ちゃんと考えてくれていたんだ……。
どうしよう。
嬉しくて、笑いが止まらない。
「ど、どうして笑ってるんですかっ!? 私は真剣に……っ」
「すみませんすみません、ふふ、ふふふ……っ」
こんなにお腹がよじれるほど笑ったのは久しぶりかもしれない……。でも、あたしは今、凄く幸せだった。
「そんなこと、全然気にしなくて大丈夫ですよっ! 振り付けが分からない人なんてライブ会場には沢山いますし……、それでも気になるなら、あたしが教えますからっ」
「そうなんですか? じゃあ、その日用事が無ければ行こうかな……。そのライブはいつあるんですか? 」
「やったーっ!! 」
言葉に出来ないほど嬉しくて、あたしは返事をする前に、思わずゆかり先輩に抱きついてしまった。
「うわっ!? な、菜々ちゃん!?? 」
ゆかり先輩が固まっているのが分かる。
それでも、今は抱きついていたい気分だった。
嬉しいな。
誰かと一緒にライブに行くなんて、本当に初めてだったから……。
「……菜々ちゃん、あのー……、ちょっと恥ずかしいかも……」
「……あっ! すみません……」
『恥ずかしい』と言われて我に返る。
強く抱き締めすぎてしまったかもしれない。
あたしはパッと、ゆかり先輩から身体を離す。
……何だか、あたしまで急に恥ずかしくなってきてしまった。
そういえば、ライブの日がいつなのか聞かれていたっけ。
「日付は、──ですよっ! ……どうですか? 」
「ああ、えっと……、その日なら多分大丈夫です! 何も無かったと思います! 」
……良かった。
安心して、肩の力を抜く。
この流れで、もしその日ゆかり先輩に用事があったとしたら、あたしはガッカリなんて言葉じゃ表現出来ないくらい落ち込んでいたかもしれない……。
「とはいえ、Blue&Moonって私本当に初めて聞いたので、帰ったら調べてみますね。オススメの曲とかってありますか? 」
「ああっ! それなら、明日CD貸しますよ。素敵な曲ばかりなので」
確かに、初めて聞いた人からしたらBlue&Moonと言われても、何が何だか想像も出来ないだろう。2人とも20代前半の女性で、可愛らしい見た目なのだが、それとは裏腹にとてもクールな歌ばかり歌うのが特徴的だ。つまり、凄くかっこいいのだ。
このカッコ良さはCDを聞いただけでも充分伝わるはず……!! だから、ゆかり先輩にも是非聞いてほしかった。
「ありがとうございます! それは助かります。どんな曲なんだろう……!! 」
何も知らない状態でライブを見て、曲のかっこよさに痺れるのも勿論良いのだが、確かに何も知らないと、逆に不安になる気持ちも分かる。
「ゆかり先輩の好みに合うと嬉しいです」
きっと、ゆかり先輩なら分かってくれる。
そんな風に思ってしまうあたしが、少しだけこそばゆかった。
……でも、本当に楽しみだな。
ゆかり先輩とBlue&Moonのライブを見に行けるなんて。
あたしは、今からワクワクが止まらなかった──……。
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