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第1章 女豹蹂躙
6 地獄の顎
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王雲嵐の愛撫は執拗だった。
それはまるで、女が自ら男を求めるのを待っているかのような、焦らしにも似た愛撫だった。白い乳房をシナシナと優しく揉み上げたかと思うと、形が変わるほど強く絞られた。触れるかどうか分からないほどの力で横腹をくすぐられながら、脇の下にネットリと舌を這われた。耳たぶを甘噛みされて、首筋から鎖骨にかけてたっぷりと涎を塗りつけられた。
「くッ……ん、くッ……はッ……んあッ……」
否が応でも体が反応し、何度も恥ずかしい声が漏れ出そうになった。その度に握り締めた右拳を噛みしめ、瑞紀は喘ぎ声を抑え込んだ。豊かな双乳の頂きでは淡紅色の乳首が痛いほど勃起し、男に吸われるのを待ち望むように震えていた。羞恥の源泉は愛蜜に濡れ光り、男を迎い入れることを渇望していた。
だが、王はツンと尖り立った媚芯や、熱く濡れた花唇には一切触れようとしなかった。それが女の官能を極限まで高める術であることを熟知しているかのようだった。
「どうした……? 耳まで真っ赤に染めて……? 感じているのなら、声を出してもいいんだぞ……」
自分の愛撫が瑞紀をどの程度追い込んでいるのかを測るように、王が口元に笑いを浮かべながら告げた。瑞紀はこの焦らすような愛撫を一時間近くも続けられていた。自分の体が更なる刺激とより激しい愛撫を求めていることは、瑞紀自身が嫌というほど知っていた。
「感じて……なんて……ない……んッ、あッ……!」
拒絶の言葉を告げた瞬間、瑞紀は白い喉を仰け反らせて熱い喘ぎ声を上げた。王が舌をすぼめて左耳穴に挿し込み、音を立てて舐り始めたのだ。
「ひッ……! やめ……いやッ……! あッ、あッ……だめッ……!」
ゾクゾクとした愉悦が背筋を伝って、四肢の先端まで甘く痺れさせた。脳髄を直接舐められているような喜悦に、瑞紀は両手でシーツを握り締めながら裸身を大きく仰け反らせた。プシャッという音とともに、花唇から愛蜜が飛び散ってシーツに淫らな模様を描いた。軽い愉悦に達したのだ。
「耳だけでイッたのか……? 随分とイヤらしい女になったな……」
健全な女体が一時間近くも愛撫され続けたら、当然の反応だった。それをまるで淫乱な女のように言われ、瑞紀は羞恥のあまり真っ赤に染まった。
「口惜しい……」
思わず漏れ出た瑞紀の言葉に、王がニヤリと笑みを浮かべた。
「涙を流しながら抱いてくださいと頼んできたのは、お前ではないか? だから私はこのように、お前を悦ばせてやっているのだ……」
「悦んでなんて……アッ、アァアアッ……!」
瑞紀の抗議の言葉は、凄まじい衝撃に途切れた。王がカリッと瑞紀の右乳首に歯を立てたのだ。待ち望んでいた快感が全身を駆け巡り、瑞紀は白い裸身を仰け反らせながら悶え啼いた。
「あッ、ひッ、あッ、だめッ……! アッ、アッ、アァアアッ……!」
王が左乳首を甘噛みしながら、そそり勃つ媚芯を舌で激しく舐った。そして、右手で左の乳房を揉みしだくと、親指と人差し指で尖り立った乳首を摘まみ上げて扱きだした。
(うそッ……! 乳首がこんなに感じるなんてッ……!)
一時間近くも焦らされ続けた女の媚芯は、男に嬲られることを渇望していたのだ。硬く屹立した先端から送り込まれる喜悦に、瑞紀は激しくのたうち回った。
「だめぇえッ! アッ、アッ、アッアアッ……! いやぁああッ……!」
ビクンッビックンッと総身を痙攣させると、瑞紀は絶頂を極めた。全身に鳥肌が沸き立ち、花唇からプシャアッと愛蜜が迸った。官能の愉悦を噛みしめるように総身をガクッガクッと硬直させると、グッタリと弛緩してシーツの波間に沈み込んだ。
「はッ……はぁッ……はあぁッ……はッ、はぁあッ……」
せわしなく熱い吐息を漏らす唇からはネットリと糸を引いて涎が垂れ落ちた。ビクンビクンッと痙攣を続ける裸身の左胸には、真紅に咲く薔薇が汗で濡れ光っていた。
(私……胸だけで……イカされたの……?)
官能に蕩けた黒瞳から随喜の涙が溢れ出て、頬を伝って流れ落ちた。それこそが、快絶の凄まじさを物語る証に他ならなかった。
「胸だけでこれほど激しくイクとは、本当に淫らな女だ……」
羞恥にカアッと顔を赤らめながら、瑞紀はその言葉を否定するように顔を横に振った。
「イッて……なんて……ない……」
思わず口をついた虚勢の言葉を聞いて、王はニヤリと口元を綻ばせた。
「そうか、イッてないか……。それでは、これなら悦んでもらえるか……?」
そう告げると、王はビクビクンッと痙攣を続けている瑞紀の両脚を開いて、自分の両肩に担ぎ上げた。そして、ビッショリとぬれそぼる花弁を開くかのように、ピチャピチャと音を立てて舐り始めた。
「ひッ……! いやッ……やめッ……あッ、いやぁああッ……!」
憎むべき男に女の最も大切な部分を嬲られ、瑞紀は羞恥と屈辱のあまり長い黒髪を振り乱して叫んだ。だが、次の瞬間にはビックンッと大きく裸身を仰け反らせると、堪えきれない女の嬌声で啼き始めた。王が慣れた手つきで薄皮を剥き上げ、真っ赤に充血した真珠粒に舌をネットリと這わせたのだ。
「ひぃいぃいッ……! だめぇえッ……! そこッ……いやぁああぁあッ……!」
絶頂に達したばかりの女体が、女の最大の弱点を責められたら堪ったものではなかった。腰骨を灼き溶かすほどの快絶が背筋を舐め上げて、脳天に凄まじい熱雷を落とした。全身の細胞がドロドロに溶けて、四肢の先端まで衝撃が駆け抜けた。
次の瞬間、ビクンッビクンッと総身を激しく痙攣させると、瑞紀は二度目の絶頂を極めた。
花唇からプシャアッと大量の愛蜜が噴出し、王の顔をビッショリと濡らした。王は右手で蜜液を拭い取ると、その香りを楽しみながら舌で味わうように舐め取った。
「お前の蜜は美味いな、瑞紀……」
「はぁッ……はあぁッ……変……態ッ……はぁ、はぁあッ……」
想像を絶する恥ずかしさのあまり、瑞紀は真っ赤に染まりながらフイッと王から顔を背けた。その様子を楽しげに見下ろすと、王が真珠粒への責めを再開した。今度は同時に右手の中指と薬指を花唇に挿し入れ、鉤状に折り曲げて天井の粒だった部分を同時に嬲り始めた。
「あッ、ひぃいぃいッ……! やめてぇえッ……! いやぁああッ……!」
快美の火柱が瑞紀の全身を駆け抜け、脳髄さえも灼き爛れさせた。両手でシーツを固く握り締め、白い顎をツンと仰け反らせながら、瑞紀はビックンッビックンッと総身を痙攣させた。絶頂したと思った次の瞬間には、新たな絶頂の奔流が瑞紀を包み込んだ。継ぎ目のない絶頂の連鎖に、瑞紀は呼吸さえもまともにできなかった。心臓は張り裂けそうなほど激しく脈打ち、全身の痙攣は止まらず、花唇から迸る愛蜜は王だけでなく白いシーツにも淫らな模様を描いた。
「おね……がいッ……! もう……許してぇえッ……! 狂っちゃうッ……! イクの……止まらないッ……! また、イクッ……! 死んじゃうッ……! イクぅッ……ぅううッ!」
プッシャアァーッと大量の愛蜜を噴出すると、ビックッンビックッンッと壮絶な痙攣をして瑞紀は絶頂を極めた。真っ赤に染まった裸身をガクッガクッと硬直させると、大きく見開いた黒瞳から随喜の涙が溢れ出て、ツゥツッーっと頬を伝って流れ落ちた。官能の愉悦を噛みしめた唇の端からは、涎がトロリと糸を引いて垂れ落ちた。ビッシリと鳥肌を立てた全身からすべての力を抜くと、瑞紀はグッタリとして寝台に沈み込んだ。
「まだ感じてないと言い張るか……?」
ニヤリと口元に笑みを浮かべながら王が訊ねてきた。瑞紀は全身をビクンビックンッと痙攣させながら、官能の愉悦に蕩けきった黒瞳で王を見つめた。
「……もう……ゆるして……」
それは屈服を認めた言葉であると同時に、哀願であった。
(これ以上続けられたら……私、壊れる……)
恐怖にも似た感情が瑞紀の心を支配していた。だが、王が次に告げた言葉を聞き、瑞紀は絶望に震え上がった。
「許してだと……? 何を言っている、瑞紀……。まだ、前戯をしただけではないか? 私はまだ一度もお前の中に入っていないぞ……」
そう告げると、王は猛々しく天を衝いた長大な男を、濡れそぼった瑞紀の秘苑に充てがった。そして、恐怖に慄く瑞紀の顔を見据えながら、グチュッという音を奏でて埋没させた。
「アッ、アァアアァアッ……!」
肉襞を抉りながら押し進んでくる凄まじい圧迫に、瑞紀は白い喉を仰け反らせて熱く喘ぎ啼いた。快美の火柱で最奥まで貫かれたと感じた瞬間、ビクッビックンッと全身を痙攣させて瑞紀は絶頂していた。
だが、王がたった一突きで果てるはずもなかった。グイッと腰を引くと、王の男は肉襞を抉り出すように入口付近まで引き抜かれた。そして、粒だった天井部分を三度擦り上げると、一気に最奥まで挿し込まれた。三浅一深という女を狂わせる性技だった。その悪魔の動きで、王は瑞紀を責めだした。
「アッ、アッ、アッ、アァアアッ……! だめぇえッ! アッ、アンッ、アッ、アヒィイイッ……!」
王の動きに合わせるかのように、瑞紀の艶めかしい喘ぎ声が響き渡った。浅い部分を擦られたときには腰骨がドロドロに灼き溶け、最奥まで貫かれると凄絶な愉悦が背筋を駆け上がって脳天で弾けた。
(こんなの……知らないッ……! 私……ダメになるッ……!)
「アヒッ、アッ、アンッ、アッアァアアッ……!」
無意識に瑞紀は両手を王の背中に廻してしがみついた。そして、両膝を立てると快感を貪るように王の動きに合わせて激しく腰を振った。
(だめッ……気持ちいいッ……! おかしく……なるッ……! だめぇえッ……!)
王の男が送り込んでくる快感に、瑞紀の目尻から随喜の涙が溢れ出た。熱い喘ぎを漏らす唇の端からは、ネットリとした涎が糸を引いて垂れ落ちた。男を咥えている花唇からはプシャプシャッと蜜液が迸った。
瑞紀の崩壊が近いことを悟った王は、責め方を変えた。三浅一深の動きを止め、瑞紀を追い込むかのように一転して激しく抜き挿しを始めたのだ。その怒濤の責めを耐えることなど、瑞紀には不可能だった。
(だめッ……! イッちゃうッ……! ダメェッ……!)
「イクッ……! 許してぇッ……! イクッぅ……ぅううッ!」
断末魔の叫びを告げた瞬間、瑞紀の裸身はかつてないほどの壮絶な痙攣に襲われた。同時に、濡れた肉襞がギュウッと収縮し、王の男を壮絶な力で締め上げた。
「くぅッ……! 出すぞッ、瑞紀ッ……!」
「あッ……ひぃいいぃいッ……!」
七年分の欲望をすべて解き放つかのように、王が瑞紀の最奥で爆ぜた。熱い迸りが子宮口を叩きつけた瞬間、瑞紀はかつてない凄絶な極致感を極めた。目の前が真っ白に染まり、自分がどこにいるのかさえ分からなくなった。すべての細胞がドロドロに溶けて、超絶な快感のみが瑞紀を支配した。
(龍成……ごめん……)
その意識を最後に、瑞紀はガクリと頭を垂れて失神した。
閉じた瞼の縁から大粒の涙を流し、熱い吐息を漏らす唇の端から涎の糸を引きながら、瑞紀は総身をビクンッビクンッと痙攣させていた。ビッショリと濡れた花唇からは、愛蜜とともに王の放った白濁がドロリと垂れ落ちていた。
凄まじい官能の奔流に翻弄されたその姿は、女の哀しい末路そのものだった。その左胸には、一輪の真紅の薔薇が妖しく咲いていた。
目を覚ますと、瑞紀は自分が取らされている姿に愕然とした。体操競技の跳馬台のようなものにうつ伏せで寝かされていた。その台には四本の脚があり、そのそれぞれに両手足を縄で括りつけられていた。その上、台には二十度くらいの傾斜が付けられており、頭は低い側を向いていた。当然の如く全裸だったので、尻を突き出す形で拘束されていたのだ。後ろから見ると女の大切な部分はもちろんのこと、尻穴まで晒していることに気づいて、瑞紀は羞恥のあまり真っ赤に染まった。
「起きたかね、瑞紀……」
左前から王雲嵐の声が聞こえた。慌てて振り向くと、王は見たこともない器具を右手に持ちながら瑞紀の裸身を見下ろしていた。
(何、あれ……?)
一見すると短い鞭のようにも思えた。色はピンクで、よく見ると多数の球体が数珠のように繋がっていた。先端の方が小さく手元に行くほど球体が大きくなっていた。
「さっきは随分と気持ちよさそうだったな。私も久しぶりに楽しめた……」
「何する気なの……? 女をこんな格好で拘束するなんて……! 早く解いてッ……!」
キッと王を睨みながら、瑞紀が叫んだ。だが、その叫びさえも王には楽しい旋律としか聞こえていないようだった。
「七年前のことを覚えているかい、瑞紀……。あの時、君は十八歳だった……」
「……」
突然、七年前の話をしだした王の意図が分からず、瑞紀は黙って続きを待った。
「あの時、君の処女は私が頂いた。君に女の悦びを教えてやったのも、この私だ……」
「あなたは私を強姦しただけよッ! 悦びなんて感じなかったわッ!」
瑞紀の抗議を無視して、王が続けた。
「今から、君のもう一つの処女を頂く……。それで、君は完全な女として目覚める……」
「もう一つの……?」
(……ッ! まさかッ……!)
王の言わんとしていることに気づくと、瑞紀は蒼白になった。彼の手にある器具の用途を察して、瑞紀の全身はガタガタと震えだした。
「いきなり私のモノを入れると、裂けてしまうからね……。これで徐々に慣らしていってあげよう。どうだい、やはり私は紳士だろう……?」
「や……やめてッ……! そんなこと……しないでッ……!」
恐怖のあまり、大きく見開いた黒瞳から涙が溢れ出た。普段の気の強さなど吹き飛び、瑞紀は王に縋るように哀願した。
「お願いッ……! 他のことなら、何でもするわッ……! だから、そんなことは……やめてッ……!」
「食わず嫌いはよくないよ、瑞紀……。何事も経験が大切だ……」
そう告げると、王は笑いを浮かべながら瑞紀の背後へと廻った。そして、白桃のような尻を優しく撫で回すと、その中心にある蕾を指先で円を描くように刺激してきた。
「ひぃッ……! そんなとこ、触らないでッ……! いやッ……お願いッ! やめてッ……!」
龍成にも触られたことのない器官をコリコリと嬲られ、瑞紀は長い黒髪を振り乱しながら叫んだ。一瞬もじっとしていられず、瑞紀はその恥辱から逃れようと暴れたが、手足を拘束された状態では尻を振ることしかできなかった。
「女にとって、ここも立派な性感帯だ。美咲の映像を見ただろう……? 彼女が尻穴に挿入されてよがり狂っていたことを忘れたのか……?」
「嘘よッ……! そんなことないわッ! お願い、やめてッ……! 挿れるなら、前にしてッ……!」
「ほう、自分から挿れてと言ったのか……? 随分と淫乱な女だな、君は……」
自分が何を口走ったのかに気づき、瑞紀はカアッと顔を赤らめた。
「では、私が望む言葉でお願いするのなら、お前の希望を叶えよう……」
「くッ……! お、お願いします……前の穴に……挿れて……ください……」
羞恥のあまり真っ赤になりながら、瑞紀は屈辱の言葉を告げた。
「前の穴……? どこのことだ……?」
だが、その表現は王の望むものではなかった。瑞紀は屈辱に唇を噛みしめると、別の言葉を使った。
「お願いします……女性器に……挿れてください……」
「特別捜査官ともなると、随分と高尚な言葉を知っているようだ。だが、残念ながら私はそんな言葉を知らないな……」
ニヤリと笑みを浮かべながら、王が告げた。そして、早く言わないと挿入するぞとばかり、その器具を瑞紀の尻穴に押しつけた。
「ひッ……! いやッ……! お、お願いしますッ! 私のオマ×コに、挿れてくださいッ!」
その言葉を告げた瞬間、瑞紀の自尊心はズタズタに崩壊した。屈辱のあまり涙が溢れ、嗚咽が止まらなかった。
「もう、いや……こんなの……くッ……ひっくッ……」
殺しても飽き足りないほど憎い男の前で、瑞紀は少女のように泣き出した。
だが、瑞紀には咽び泣く時間など与えられなかった。瑞紀の懇願を実行に移すため、王が女性器用の太いバイブレーターを手に取り、瑞紀の花唇に押しつけてきたのだ。
「ひいッ……! やだッ……! やめてぇッ……! いやぁああ……!」
「オマ×コに挿れて欲しかったのだろう……? 私は紳士だから、女性の願いはきちんと叶えてやるぞッ……! 遠慮することはないッ……!」
まだろくに濡れてもいない瑞紀の花唇に、王はバイブレーターを挿し入れてきた。
「痛いッ……! やめッ……痛いッ……! 裂けちゃうッ……! やめてぇえッ……!」
肉襞を抉り取りながら挿入される激痛に、瑞紀は長い黒髪を振り乱しながら泣き叫んだ。
「お願いッ……! 抜いてッ……! 壊れちゃうッ……! 痛いッ……! いやぁあ……!」
「挿れてと言ったり抜いてと言ったり、君は案外と我が儘だな……。では、願い通り、挿れたり抜いたりしてやろう……」
そう告げると、王は笑みを浮かべながらバイブレーターをゆっくりと抜き挿しし始めた。
「ひぃいッ……! 許してぇえッ……! 痛いッ……! 抜いてぇえッ……!」
黒曜石の瞳から大粒の涙を流しながら、瑞紀が狂ったように黒髪を振り乱した。激痛のあまり、全身に脂汗が滲み出ていた。だが、その様子さえ、王にとっては楽しい演目の一つでしかなかった。王は一切の手加減をせずに、バイブレーターの抜き挿しを続けた。
「あッ……いやッ……やめッ……あッ、あッ……だめッ……ア、アッ、アァアッ……!」
しばらくすると、瑞紀の声色が変わってきた。女性器を守るためか、それとも快感を得始めたのか、バイブレーターを抜き挿しするたびにクチュックチュッという音が響き始めた。
脂汗を浮かべていた瑞紀の背中に、ビッシリと鳥肌が沸き立っていた。白い裸身がピンク色に染まり、淡紅色の乳首が硬く屹立し始めた。瑞紀の吐息が熱くせわしなくなってくるのを感じ取ると、王は手元のスイッチをオンにした。ヴィーンッという稼働音が鳴り響き、バイブレーターが細かく振動してウネリ始めた。
「あッ、いやぁあッ……! だめぇえッ……! 止めてぇえッ……! アッ、アンッ、アァッアアッ……!
瑞紀が白い喉を仰け反らせると、大きく喘ぎだした。花唇から蜜液が溢れ出て、白い内股を伝って流れ落ちた。ビクッビクンッと総身が痙攣を始め、白桃のような尻が左右に揺れ始めた。それは紛れもなく、快感を貪る女の浅ましい姿であった。
「いやッ……! だめぇッ……! イッちゃうッ……! ゆるしてぇッ……! イクッ……! イクッぅううッ……!」
歓喜の極みを告げる言葉とともに、瑞紀が大きく仰け反りながら絶頂を極めた。プシャッと花唇から愛蜜が迸り、床に淫らな染みを描いた。ビクンッビクンッと総身を激しく痙攣させると、瑞紀は噛みしめた唇の端から涎の糸を引きながら硬直した。そして、長い黒髪を床に垂らすと、ガクリと首を折って弛緩した。赤く染まった裸身はビクッビックンッと細かく痙攣を続け、左胸に浮かんだ真紅の薔薇は汗で妖しく濡れ輝いていた。
「では、次はこちらの番だな……」
濡れた花唇からズボッとバイブレーターを抜き取ると、王はアナル用バイブにローションをかけ始めた。そして、左手でバイブを扱くようにローションを馴染ませると、ビクンッビクンッと痙攣を続けている後ろの蕾に先端を充てがった。
「えッ……? うそッ……! やだッ……! やめてッ……!」
突然、尻穴に押しつけられた異物感に、瑞紀が慌てて後ろを振り向いた。
「約束が……違うッ……! あひぃいッ……! あッ、あひぃいいッ……!」
ヌメリと挿し込まれたアナルバイブの圧迫感に痛みを覚え、瑞紀は大きく仰け反りながら叫んだ。
「い、痛いッ……! いやぁあッ……! 抜いてぇえッ……! あ、あわわゎッ……!」
直腸を広げながら挿入されてくる異物感に、瑞紀は惑乱しながら悶え啼いた。アナルバイブが十センチほど埋まったところで、王はゆっくりと抜き挿しを始めた。直腸を擦り上げられる痛みの中に、カアッと灼けるような熱を感じて瑞紀は顔を真っ赤にしながら髪を振り乱した。
「ひぃあッ……! やめッ……あッ、痛いッ……! いやッ……! あわッ……! あひッ……あッ、あひぃいッ……!」
灼熱が腰全体に広がり、背筋がゾクゾクとして全身に鳥肌が沸き立った。抜き挿しされる速度が速まるにつれ、灼熱が全身へと広がっていった。クチュッという音とともに花唇から蜜が溢れ、トロリと糸を引いて床に垂れ落ちた。
「あはッ……いやッ……あひッ……あわわッ……だめッ……アッ、アッ、アヒィイッ……!」
全身を襲う凄まじい灼熱に、瑞紀は恥ずかしい喘ぎ声が止まらなかった。吐く息でさえ熱くなり、唇の端からはトロリと涎が垂れ落ちた。乳首はガチガチに尖りきり、花唇からは白い粘り気のある愛蜜がネットリと糸を引いて溢れ出た。
「初めてのアナルで感じているのか……? 淫乱な女めッ……!」
ニヤリと笑いを浮かべると、王は手元のスイッチをオンにした。その瞬間、アナルバイブが激しく振動を開始し、大きくウネリ始めた。
「ひぃあぁああッ……! だめぇえッ……! 止めてぇえッ……! やぁああぁあッ……!」
突然、直腸を激しくかき回され、瑞紀は狂ったように首を振って黒髪を舞い乱した。大きく見開いた黒瞳から涙が流れ、火の喘ぎを漏らす唇からは涎が止まらなくなった。全身がビクッビクンッと痙攣を始め、花唇からプシャップシャッと愛蜜が迸った。
「アッ、アッ、アァアアッ……! おかしく……なっちゃうッ……! あッ、だめッ……! アッ、アンッ、アヒィイッ……!」
(私……感じてるッ……? お尻で……? うそッ……! イカされるのッ……? お尻で……? だめッ、イッちゃうッ……!)
「アッ、アッ、アァアアアアアッ……!」
グンッと背中を大きく仰け反らせると、瑞紀は生まれて初めて尻穴での絶頂を極めた。ビクンッビックンッと総身を激しく痙攣させると、プシャアーッと大量の蜜液が花唇から迸った。官能の愉悦を噛みしめるように全身を硬直させると、瑞紀はグッタリと弛緩して首を折った。
「えッ……うそッ……! あひッ……だめッ……アッ、アッ……イヤッ……アッ、アッ、アァアアッ……!」
次の瞬間、更なる灼熱の奔流が全身を襲い、休む間もなく瑞紀は絶頂への階段を駆け上った。
「だめえぇッ……! いやぁあッ……! また、イクッ……! うそッ……! イッちゃうッ……! イクッぅ……ぅううッ……!」
プシャアッと愛蜜を迸らせながら、瑞紀は二度目の絶頂を極めた。
「あひぃいッ……! だめぇえッ! おかしく……なるッ……! 狂うッ……! 狂っちゃうッ……! いやぁああッ……!」
イッたと思った次の瞬間には、次の絶頂が襲ってきた。その途切れない官能地獄に突入し、瑞紀は涙と涎とを垂れ流しながら悶え啼いた。
「アナルの絶頂は女性器と比べて遥かに長く続く。これを知ったら、二度と戻れなくなるぞッ……!」
瑞紀の狂態を楽しげに見つめると、王は女性器用の太いバイブレーターを左手で掴んだ。そして、ビッショリと濡れた瑞紀の花唇を押し広げ、一気に最奥まで貫いた。
「ひぃいいいッ……! だめぇええッ……!」
王が右手のアナルバイブと左手のバイブレーターを、交互に激しく抜き挿しし始めた。薄皮一枚を隔てて二本のバイブレーターが擦れ合い、想像を絶する快感を瑞紀にもたらした。
「おね……がいッ……! 止め……てぇえッ……! 狂っ……ちゃうッ……!」
「死ん……じゃうッ……! イクのッ……止まらないッ……!」
「またッ……イクッ……! ゆるし……てぇえッ……! イグッぅううッ……!」
かつてないほどの凄絶な痙攣を見せると、瑞紀はガクッガクッと全身を激しく硬直させた。プシャアーッと凄まじい勢いで、花唇から黄金水が噴出した。次の瞬間、グッタリと総身を弛緩させると、ガクッと首を折って瑞紀は失神した。
美しい貌は涙と涎とに塗れ、白い裸身を赤く上気させながら、瑞紀はビックンッビックンッと激しく痙攣を続けていた。
限界を遥かに超える絶頂地獄に翻弄され、灼き溶かされた意識には愛する男の面影さえ残っていなかった。
それはまるで、女が自ら男を求めるのを待っているかのような、焦らしにも似た愛撫だった。白い乳房をシナシナと優しく揉み上げたかと思うと、形が変わるほど強く絞られた。触れるかどうか分からないほどの力で横腹をくすぐられながら、脇の下にネットリと舌を這われた。耳たぶを甘噛みされて、首筋から鎖骨にかけてたっぷりと涎を塗りつけられた。
「くッ……ん、くッ……はッ……んあッ……」
否が応でも体が反応し、何度も恥ずかしい声が漏れ出そうになった。その度に握り締めた右拳を噛みしめ、瑞紀は喘ぎ声を抑え込んだ。豊かな双乳の頂きでは淡紅色の乳首が痛いほど勃起し、男に吸われるのを待ち望むように震えていた。羞恥の源泉は愛蜜に濡れ光り、男を迎い入れることを渇望していた。
だが、王はツンと尖り立った媚芯や、熱く濡れた花唇には一切触れようとしなかった。それが女の官能を極限まで高める術であることを熟知しているかのようだった。
「どうした……? 耳まで真っ赤に染めて……? 感じているのなら、声を出してもいいんだぞ……」
自分の愛撫が瑞紀をどの程度追い込んでいるのかを測るように、王が口元に笑いを浮かべながら告げた。瑞紀はこの焦らすような愛撫を一時間近くも続けられていた。自分の体が更なる刺激とより激しい愛撫を求めていることは、瑞紀自身が嫌というほど知っていた。
「感じて……なんて……ない……んッ、あッ……!」
拒絶の言葉を告げた瞬間、瑞紀は白い喉を仰け反らせて熱い喘ぎ声を上げた。王が舌をすぼめて左耳穴に挿し込み、音を立てて舐り始めたのだ。
「ひッ……! やめ……いやッ……! あッ、あッ……だめッ……!」
ゾクゾクとした愉悦が背筋を伝って、四肢の先端まで甘く痺れさせた。脳髄を直接舐められているような喜悦に、瑞紀は両手でシーツを握り締めながら裸身を大きく仰け反らせた。プシャッという音とともに、花唇から愛蜜が飛び散ってシーツに淫らな模様を描いた。軽い愉悦に達したのだ。
「耳だけでイッたのか……? 随分とイヤらしい女になったな……」
健全な女体が一時間近くも愛撫され続けたら、当然の反応だった。それをまるで淫乱な女のように言われ、瑞紀は羞恥のあまり真っ赤に染まった。
「口惜しい……」
思わず漏れ出た瑞紀の言葉に、王がニヤリと笑みを浮かべた。
「涙を流しながら抱いてくださいと頼んできたのは、お前ではないか? だから私はこのように、お前を悦ばせてやっているのだ……」
「悦んでなんて……アッ、アァアアッ……!」
瑞紀の抗議の言葉は、凄まじい衝撃に途切れた。王がカリッと瑞紀の右乳首に歯を立てたのだ。待ち望んでいた快感が全身を駆け巡り、瑞紀は白い裸身を仰け反らせながら悶え啼いた。
「あッ、ひッ、あッ、だめッ……! アッ、アッ、アァアアッ……!」
王が左乳首を甘噛みしながら、そそり勃つ媚芯を舌で激しく舐った。そして、右手で左の乳房を揉みしだくと、親指と人差し指で尖り立った乳首を摘まみ上げて扱きだした。
(うそッ……! 乳首がこんなに感じるなんてッ……!)
一時間近くも焦らされ続けた女の媚芯は、男に嬲られることを渇望していたのだ。硬く屹立した先端から送り込まれる喜悦に、瑞紀は激しくのたうち回った。
「だめぇえッ! アッ、アッ、アッアアッ……! いやぁああッ……!」
ビクンッビックンッと総身を痙攣させると、瑞紀は絶頂を極めた。全身に鳥肌が沸き立ち、花唇からプシャアッと愛蜜が迸った。官能の愉悦を噛みしめるように総身をガクッガクッと硬直させると、グッタリと弛緩してシーツの波間に沈み込んだ。
「はッ……はぁッ……はあぁッ……はッ、はぁあッ……」
せわしなく熱い吐息を漏らす唇からはネットリと糸を引いて涎が垂れ落ちた。ビクンビクンッと痙攣を続ける裸身の左胸には、真紅に咲く薔薇が汗で濡れ光っていた。
(私……胸だけで……イカされたの……?)
官能に蕩けた黒瞳から随喜の涙が溢れ出て、頬を伝って流れ落ちた。それこそが、快絶の凄まじさを物語る証に他ならなかった。
「胸だけでこれほど激しくイクとは、本当に淫らな女だ……」
羞恥にカアッと顔を赤らめながら、瑞紀はその言葉を否定するように顔を横に振った。
「イッて……なんて……ない……」
思わず口をついた虚勢の言葉を聞いて、王はニヤリと口元を綻ばせた。
「そうか、イッてないか……。それでは、これなら悦んでもらえるか……?」
そう告げると、王はビクビクンッと痙攣を続けている瑞紀の両脚を開いて、自分の両肩に担ぎ上げた。そして、ビッショリとぬれそぼる花弁を開くかのように、ピチャピチャと音を立てて舐り始めた。
「ひッ……! いやッ……やめッ……あッ、いやぁああッ……!」
憎むべき男に女の最も大切な部分を嬲られ、瑞紀は羞恥と屈辱のあまり長い黒髪を振り乱して叫んだ。だが、次の瞬間にはビックンッと大きく裸身を仰け反らせると、堪えきれない女の嬌声で啼き始めた。王が慣れた手つきで薄皮を剥き上げ、真っ赤に充血した真珠粒に舌をネットリと這わせたのだ。
「ひぃいぃいッ……! だめぇえッ……! そこッ……いやぁああぁあッ……!」
絶頂に達したばかりの女体が、女の最大の弱点を責められたら堪ったものではなかった。腰骨を灼き溶かすほどの快絶が背筋を舐め上げて、脳天に凄まじい熱雷を落とした。全身の細胞がドロドロに溶けて、四肢の先端まで衝撃が駆け抜けた。
次の瞬間、ビクンッビクンッと総身を激しく痙攣させると、瑞紀は二度目の絶頂を極めた。
花唇からプシャアッと大量の愛蜜が噴出し、王の顔をビッショリと濡らした。王は右手で蜜液を拭い取ると、その香りを楽しみながら舌で味わうように舐め取った。
「お前の蜜は美味いな、瑞紀……」
「はぁッ……はあぁッ……変……態ッ……はぁ、はぁあッ……」
想像を絶する恥ずかしさのあまり、瑞紀は真っ赤に染まりながらフイッと王から顔を背けた。その様子を楽しげに見下ろすと、王が真珠粒への責めを再開した。今度は同時に右手の中指と薬指を花唇に挿し入れ、鉤状に折り曲げて天井の粒だった部分を同時に嬲り始めた。
「あッ、ひぃいぃいッ……! やめてぇえッ……! いやぁああッ……!」
快美の火柱が瑞紀の全身を駆け抜け、脳髄さえも灼き爛れさせた。両手でシーツを固く握り締め、白い顎をツンと仰け反らせながら、瑞紀はビックンッビックンッと総身を痙攣させた。絶頂したと思った次の瞬間には、新たな絶頂の奔流が瑞紀を包み込んだ。継ぎ目のない絶頂の連鎖に、瑞紀は呼吸さえもまともにできなかった。心臓は張り裂けそうなほど激しく脈打ち、全身の痙攣は止まらず、花唇から迸る愛蜜は王だけでなく白いシーツにも淫らな模様を描いた。
「おね……がいッ……! もう……許してぇえッ……! 狂っちゃうッ……! イクの……止まらないッ……! また、イクッ……! 死んじゃうッ……! イクぅッ……ぅううッ!」
プッシャアァーッと大量の愛蜜を噴出すると、ビックッンビックッンッと壮絶な痙攣をして瑞紀は絶頂を極めた。真っ赤に染まった裸身をガクッガクッと硬直させると、大きく見開いた黒瞳から随喜の涙が溢れ出て、ツゥツッーっと頬を伝って流れ落ちた。官能の愉悦を噛みしめた唇の端からは、涎がトロリと糸を引いて垂れ落ちた。ビッシリと鳥肌を立てた全身からすべての力を抜くと、瑞紀はグッタリとして寝台に沈み込んだ。
「まだ感じてないと言い張るか……?」
ニヤリと口元に笑みを浮かべながら王が訊ねてきた。瑞紀は全身をビクンビックンッと痙攣させながら、官能の愉悦に蕩けきった黒瞳で王を見つめた。
「……もう……ゆるして……」
それは屈服を認めた言葉であると同時に、哀願であった。
(これ以上続けられたら……私、壊れる……)
恐怖にも似た感情が瑞紀の心を支配していた。だが、王が次に告げた言葉を聞き、瑞紀は絶望に震え上がった。
「許してだと……? 何を言っている、瑞紀……。まだ、前戯をしただけではないか? 私はまだ一度もお前の中に入っていないぞ……」
そう告げると、王は猛々しく天を衝いた長大な男を、濡れそぼった瑞紀の秘苑に充てがった。そして、恐怖に慄く瑞紀の顔を見据えながら、グチュッという音を奏でて埋没させた。
「アッ、アァアアァアッ……!」
肉襞を抉りながら押し進んでくる凄まじい圧迫に、瑞紀は白い喉を仰け反らせて熱く喘ぎ啼いた。快美の火柱で最奥まで貫かれたと感じた瞬間、ビクッビックンッと全身を痙攣させて瑞紀は絶頂していた。
だが、王がたった一突きで果てるはずもなかった。グイッと腰を引くと、王の男は肉襞を抉り出すように入口付近まで引き抜かれた。そして、粒だった天井部分を三度擦り上げると、一気に最奥まで挿し込まれた。三浅一深という女を狂わせる性技だった。その悪魔の動きで、王は瑞紀を責めだした。
「アッ、アッ、アッ、アァアアッ……! だめぇえッ! アッ、アンッ、アッ、アヒィイイッ……!」
王の動きに合わせるかのように、瑞紀の艶めかしい喘ぎ声が響き渡った。浅い部分を擦られたときには腰骨がドロドロに灼き溶け、最奥まで貫かれると凄絶な愉悦が背筋を駆け上がって脳天で弾けた。
(こんなの……知らないッ……! 私……ダメになるッ……!)
「アヒッ、アッ、アンッ、アッアァアアッ……!」
無意識に瑞紀は両手を王の背中に廻してしがみついた。そして、両膝を立てると快感を貪るように王の動きに合わせて激しく腰を振った。
(だめッ……気持ちいいッ……! おかしく……なるッ……! だめぇえッ……!)
王の男が送り込んでくる快感に、瑞紀の目尻から随喜の涙が溢れ出た。熱い喘ぎを漏らす唇の端からは、ネットリとした涎が糸を引いて垂れ落ちた。男を咥えている花唇からはプシャプシャッと蜜液が迸った。
瑞紀の崩壊が近いことを悟った王は、責め方を変えた。三浅一深の動きを止め、瑞紀を追い込むかのように一転して激しく抜き挿しを始めたのだ。その怒濤の責めを耐えることなど、瑞紀には不可能だった。
(だめッ……! イッちゃうッ……! ダメェッ……!)
「イクッ……! 許してぇッ……! イクッぅ……ぅううッ!」
断末魔の叫びを告げた瞬間、瑞紀の裸身はかつてないほどの壮絶な痙攣に襲われた。同時に、濡れた肉襞がギュウッと収縮し、王の男を壮絶な力で締め上げた。
「くぅッ……! 出すぞッ、瑞紀ッ……!」
「あッ……ひぃいいぃいッ……!」
七年分の欲望をすべて解き放つかのように、王が瑞紀の最奥で爆ぜた。熱い迸りが子宮口を叩きつけた瞬間、瑞紀はかつてない凄絶な極致感を極めた。目の前が真っ白に染まり、自分がどこにいるのかさえ分からなくなった。すべての細胞がドロドロに溶けて、超絶な快感のみが瑞紀を支配した。
(龍成……ごめん……)
その意識を最後に、瑞紀はガクリと頭を垂れて失神した。
閉じた瞼の縁から大粒の涙を流し、熱い吐息を漏らす唇の端から涎の糸を引きながら、瑞紀は総身をビクンッビクンッと痙攣させていた。ビッショリと濡れた花唇からは、愛蜜とともに王の放った白濁がドロリと垂れ落ちていた。
凄まじい官能の奔流に翻弄されたその姿は、女の哀しい末路そのものだった。その左胸には、一輪の真紅の薔薇が妖しく咲いていた。
目を覚ますと、瑞紀は自分が取らされている姿に愕然とした。体操競技の跳馬台のようなものにうつ伏せで寝かされていた。その台には四本の脚があり、そのそれぞれに両手足を縄で括りつけられていた。その上、台には二十度くらいの傾斜が付けられており、頭は低い側を向いていた。当然の如く全裸だったので、尻を突き出す形で拘束されていたのだ。後ろから見ると女の大切な部分はもちろんのこと、尻穴まで晒していることに気づいて、瑞紀は羞恥のあまり真っ赤に染まった。
「起きたかね、瑞紀……」
左前から王雲嵐の声が聞こえた。慌てて振り向くと、王は見たこともない器具を右手に持ちながら瑞紀の裸身を見下ろしていた。
(何、あれ……?)
一見すると短い鞭のようにも思えた。色はピンクで、よく見ると多数の球体が数珠のように繋がっていた。先端の方が小さく手元に行くほど球体が大きくなっていた。
「さっきは随分と気持ちよさそうだったな。私も久しぶりに楽しめた……」
「何する気なの……? 女をこんな格好で拘束するなんて……! 早く解いてッ……!」
キッと王を睨みながら、瑞紀が叫んだ。だが、その叫びさえも王には楽しい旋律としか聞こえていないようだった。
「七年前のことを覚えているかい、瑞紀……。あの時、君は十八歳だった……」
「……」
突然、七年前の話をしだした王の意図が分からず、瑞紀は黙って続きを待った。
「あの時、君の処女は私が頂いた。君に女の悦びを教えてやったのも、この私だ……」
「あなたは私を強姦しただけよッ! 悦びなんて感じなかったわッ!」
瑞紀の抗議を無視して、王が続けた。
「今から、君のもう一つの処女を頂く……。それで、君は完全な女として目覚める……」
「もう一つの……?」
(……ッ! まさかッ……!)
王の言わんとしていることに気づくと、瑞紀は蒼白になった。彼の手にある器具の用途を察して、瑞紀の全身はガタガタと震えだした。
「いきなり私のモノを入れると、裂けてしまうからね……。これで徐々に慣らしていってあげよう。どうだい、やはり私は紳士だろう……?」
「や……やめてッ……! そんなこと……しないでッ……!」
恐怖のあまり、大きく見開いた黒瞳から涙が溢れ出た。普段の気の強さなど吹き飛び、瑞紀は王に縋るように哀願した。
「お願いッ……! 他のことなら、何でもするわッ……! だから、そんなことは……やめてッ……!」
「食わず嫌いはよくないよ、瑞紀……。何事も経験が大切だ……」
そう告げると、王は笑いを浮かべながら瑞紀の背後へと廻った。そして、白桃のような尻を優しく撫で回すと、その中心にある蕾を指先で円を描くように刺激してきた。
「ひぃッ……! そんなとこ、触らないでッ……! いやッ……お願いッ! やめてッ……!」
龍成にも触られたことのない器官をコリコリと嬲られ、瑞紀は長い黒髪を振り乱しながら叫んだ。一瞬もじっとしていられず、瑞紀はその恥辱から逃れようと暴れたが、手足を拘束された状態では尻を振ることしかできなかった。
「女にとって、ここも立派な性感帯だ。美咲の映像を見ただろう……? 彼女が尻穴に挿入されてよがり狂っていたことを忘れたのか……?」
「嘘よッ……! そんなことないわッ! お願い、やめてッ……! 挿れるなら、前にしてッ……!」
「ほう、自分から挿れてと言ったのか……? 随分と淫乱な女だな、君は……」
自分が何を口走ったのかに気づき、瑞紀はカアッと顔を赤らめた。
「では、私が望む言葉でお願いするのなら、お前の希望を叶えよう……」
「くッ……! お、お願いします……前の穴に……挿れて……ください……」
羞恥のあまり真っ赤になりながら、瑞紀は屈辱の言葉を告げた。
「前の穴……? どこのことだ……?」
だが、その表現は王の望むものではなかった。瑞紀は屈辱に唇を噛みしめると、別の言葉を使った。
「お願いします……女性器に……挿れてください……」
「特別捜査官ともなると、随分と高尚な言葉を知っているようだ。だが、残念ながら私はそんな言葉を知らないな……」
ニヤリと笑みを浮かべながら、王が告げた。そして、早く言わないと挿入するぞとばかり、その器具を瑞紀の尻穴に押しつけた。
「ひッ……! いやッ……! お、お願いしますッ! 私のオマ×コに、挿れてくださいッ!」
その言葉を告げた瞬間、瑞紀の自尊心はズタズタに崩壊した。屈辱のあまり涙が溢れ、嗚咽が止まらなかった。
「もう、いや……こんなの……くッ……ひっくッ……」
殺しても飽き足りないほど憎い男の前で、瑞紀は少女のように泣き出した。
だが、瑞紀には咽び泣く時間など与えられなかった。瑞紀の懇願を実行に移すため、王が女性器用の太いバイブレーターを手に取り、瑞紀の花唇に押しつけてきたのだ。
「ひいッ……! やだッ……! やめてぇッ……! いやぁああ……!」
「オマ×コに挿れて欲しかったのだろう……? 私は紳士だから、女性の願いはきちんと叶えてやるぞッ……! 遠慮することはないッ……!」
まだろくに濡れてもいない瑞紀の花唇に、王はバイブレーターを挿し入れてきた。
「痛いッ……! やめッ……痛いッ……! 裂けちゃうッ……! やめてぇえッ……!」
肉襞を抉り取りながら挿入される激痛に、瑞紀は長い黒髪を振り乱しながら泣き叫んだ。
「お願いッ……! 抜いてッ……! 壊れちゃうッ……! 痛いッ……! いやぁあ……!」
「挿れてと言ったり抜いてと言ったり、君は案外と我が儘だな……。では、願い通り、挿れたり抜いたりしてやろう……」
そう告げると、王は笑みを浮かべながらバイブレーターをゆっくりと抜き挿しし始めた。
「ひぃいッ……! 許してぇえッ……! 痛いッ……! 抜いてぇえッ……!」
黒曜石の瞳から大粒の涙を流しながら、瑞紀が狂ったように黒髪を振り乱した。激痛のあまり、全身に脂汗が滲み出ていた。だが、その様子さえ、王にとっては楽しい演目の一つでしかなかった。王は一切の手加減をせずに、バイブレーターの抜き挿しを続けた。
「あッ……いやッ……やめッ……あッ、あッ……だめッ……ア、アッ、アァアッ……!」
しばらくすると、瑞紀の声色が変わってきた。女性器を守るためか、それとも快感を得始めたのか、バイブレーターを抜き挿しするたびにクチュックチュッという音が響き始めた。
脂汗を浮かべていた瑞紀の背中に、ビッシリと鳥肌が沸き立っていた。白い裸身がピンク色に染まり、淡紅色の乳首が硬く屹立し始めた。瑞紀の吐息が熱くせわしなくなってくるのを感じ取ると、王は手元のスイッチをオンにした。ヴィーンッという稼働音が鳴り響き、バイブレーターが細かく振動してウネリ始めた。
「あッ、いやぁあッ……! だめぇえッ……! 止めてぇえッ……! アッ、アンッ、アァッアアッ……!
瑞紀が白い喉を仰け反らせると、大きく喘ぎだした。花唇から蜜液が溢れ出て、白い内股を伝って流れ落ちた。ビクッビクンッと総身が痙攣を始め、白桃のような尻が左右に揺れ始めた。それは紛れもなく、快感を貪る女の浅ましい姿であった。
「いやッ……! だめぇッ……! イッちゃうッ……! ゆるしてぇッ……! イクッ……! イクッぅううッ……!」
歓喜の極みを告げる言葉とともに、瑞紀が大きく仰け反りながら絶頂を極めた。プシャッと花唇から愛蜜が迸り、床に淫らな染みを描いた。ビクンッビクンッと総身を激しく痙攣させると、瑞紀は噛みしめた唇の端から涎の糸を引きながら硬直した。そして、長い黒髪を床に垂らすと、ガクリと首を折って弛緩した。赤く染まった裸身はビクッビックンッと細かく痙攣を続け、左胸に浮かんだ真紅の薔薇は汗で妖しく濡れ輝いていた。
「では、次はこちらの番だな……」
濡れた花唇からズボッとバイブレーターを抜き取ると、王はアナル用バイブにローションをかけ始めた。そして、左手でバイブを扱くようにローションを馴染ませると、ビクンッビクンッと痙攣を続けている後ろの蕾に先端を充てがった。
「えッ……? うそッ……! やだッ……! やめてッ……!」
突然、尻穴に押しつけられた異物感に、瑞紀が慌てて後ろを振り向いた。
「約束が……違うッ……! あひぃいッ……! あッ、あひぃいいッ……!」
ヌメリと挿し込まれたアナルバイブの圧迫感に痛みを覚え、瑞紀は大きく仰け反りながら叫んだ。
「い、痛いッ……! いやぁあッ……! 抜いてぇえッ……! あ、あわわゎッ……!」
直腸を広げながら挿入されてくる異物感に、瑞紀は惑乱しながら悶え啼いた。アナルバイブが十センチほど埋まったところで、王はゆっくりと抜き挿しを始めた。直腸を擦り上げられる痛みの中に、カアッと灼けるような熱を感じて瑞紀は顔を真っ赤にしながら髪を振り乱した。
「ひぃあッ……! やめッ……あッ、痛いッ……! いやッ……! あわッ……! あひッ……あッ、あひぃいッ……!」
灼熱が腰全体に広がり、背筋がゾクゾクとして全身に鳥肌が沸き立った。抜き挿しされる速度が速まるにつれ、灼熱が全身へと広がっていった。クチュッという音とともに花唇から蜜が溢れ、トロリと糸を引いて床に垂れ落ちた。
「あはッ……いやッ……あひッ……あわわッ……だめッ……アッ、アッ、アヒィイッ……!」
全身を襲う凄まじい灼熱に、瑞紀は恥ずかしい喘ぎ声が止まらなかった。吐く息でさえ熱くなり、唇の端からはトロリと涎が垂れ落ちた。乳首はガチガチに尖りきり、花唇からは白い粘り気のある愛蜜がネットリと糸を引いて溢れ出た。
「初めてのアナルで感じているのか……? 淫乱な女めッ……!」
ニヤリと笑いを浮かべると、王は手元のスイッチをオンにした。その瞬間、アナルバイブが激しく振動を開始し、大きくウネリ始めた。
「ひぃあぁああッ……! だめぇえッ……! 止めてぇえッ……! やぁああぁあッ……!」
突然、直腸を激しくかき回され、瑞紀は狂ったように首を振って黒髪を舞い乱した。大きく見開いた黒瞳から涙が流れ、火の喘ぎを漏らす唇からは涎が止まらなくなった。全身がビクッビクンッと痙攣を始め、花唇からプシャップシャッと愛蜜が迸った。
「アッ、アッ、アァアアッ……! おかしく……なっちゃうッ……! あッ、だめッ……! アッ、アンッ、アヒィイッ……!」
(私……感じてるッ……? お尻で……? うそッ……! イカされるのッ……? お尻で……? だめッ、イッちゃうッ……!)
「アッ、アッ、アァアアアアアッ……!」
グンッと背中を大きく仰け反らせると、瑞紀は生まれて初めて尻穴での絶頂を極めた。ビクンッビックンッと総身を激しく痙攣させると、プシャアーッと大量の蜜液が花唇から迸った。官能の愉悦を噛みしめるように全身を硬直させると、瑞紀はグッタリと弛緩して首を折った。
「えッ……うそッ……! あひッ……だめッ……アッ、アッ……イヤッ……アッ、アッ、アァアアッ……!」
次の瞬間、更なる灼熱の奔流が全身を襲い、休む間もなく瑞紀は絶頂への階段を駆け上った。
「だめえぇッ……! いやぁあッ……! また、イクッ……! うそッ……! イッちゃうッ……! イクッぅ……ぅううッ……!」
プシャアッと愛蜜を迸らせながら、瑞紀は二度目の絶頂を極めた。
「あひぃいッ……! だめぇえッ! おかしく……なるッ……! 狂うッ……! 狂っちゃうッ……! いやぁああッ……!」
イッたと思った次の瞬間には、次の絶頂が襲ってきた。その途切れない官能地獄に突入し、瑞紀は涙と涎とを垂れ流しながら悶え啼いた。
「アナルの絶頂は女性器と比べて遥かに長く続く。これを知ったら、二度と戻れなくなるぞッ……!」
瑞紀の狂態を楽しげに見つめると、王は女性器用の太いバイブレーターを左手で掴んだ。そして、ビッショリと濡れた瑞紀の花唇を押し広げ、一気に最奥まで貫いた。
「ひぃいいいッ……! だめぇええッ……!」
王が右手のアナルバイブと左手のバイブレーターを、交互に激しく抜き挿しし始めた。薄皮一枚を隔てて二本のバイブレーターが擦れ合い、想像を絶する快感を瑞紀にもたらした。
「おね……がいッ……! 止め……てぇえッ……! 狂っ……ちゃうッ……!」
「死ん……じゃうッ……! イクのッ……止まらないッ……!」
「またッ……イクッ……! ゆるし……てぇえッ……! イグッぅううッ……!」
かつてないほどの凄絶な痙攣を見せると、瑞紀はガクッガクッと全身を激しく硬直させた。プシャアーッと凄まじい勢いで、花唇から黄金水が噴出した。次の瞬間、グッタリと総身を弛緩させると、ガクッと首を折って瑞紀は失神した。
美しい貌は涙と涎とに塗れ、白い裸身を赤く上気させながら、瑞紀はビックンッビックンッと激しく痙攣を続けていた。
限界を遥かに超える絶頂地獄に翻弄され、灼き溶かされた意識には愛する男の面影さえ残っていなかった。
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