夜薔薇《ナイト・ローズ》~闇夜に咲く薔薇のように

椎名 将也

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第6章 火焔黒剣

9 闇姫

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 目が覚めるとアトロポスは、愛する男に腕枕をされていた。彫りの深く精悍な男の横顔を見つめながら、アトロポスは喜びと恥ずかしさに思わず顔を赤らめてニヤニヤと笑いを浮かべた。
 昨夜の男との愛の営みは、アトロポスにかつてない悦びと心からの幸せをもたらした。身も心もこれ以上ないほどの充実感に満たされ、アトロポスは女としての幸福を噛みしめていた。

「おはよう、アトロポス……。起きてたのか?」
 アトロポスの気配に気づいたのか、バッカスが目を覚ますと優しい眼差しで見つめてきた。
「うん。おはよう、バッカス……」
 アトロポスは半身を起こすと、右手で長い黒髪を押さえながらバッカスに口づけをした。そして、濡れた唇を離すと恥じらいながらバッカスに告げた。

「昨日は素敵だったわ、バッカス。凄くよかった……」
「俺もだ……。ポーションなしっていうのも悪くないな……」
 強面の顔に獰猛な笑みを浮かべると、バッカスがアトロポスの体を引き寄せて自分の上に乗せた。アトロポスは厚い胸板に豊かな双乳を押しつけながら、バッカスに再び口づけをした。

 濃厚に舌を絡め合う長い口づけを交わすと、細い唾液の糸を引きながらアトロポスは唇を離した。そして、黒曜石のように輝く瞳に官能の埋み火を映しながら、バッカスを睨んだ。
「こら、朝からそんな口づけをしないで……。変な気分になっちゃうわ」
「もう遅い……。俺もその気になっちまった……」
 ニヤリと笑いながらそう告げると、バッカスが体を入れ替えてアトロポスの上に覆い被さった。そして唾液に濡れた淡い紅唇を塞ぐと、貪るように舌を絡め始めた。

 朝の陽光が差し込む寝室に、アトロポスの熱い喘ぎが響き渡った。


 『暁の女神亭』の一階にある食堂で、朝のお勧めセットを食べ終えると、アトロポスは目の前に座るバッカスをジト目で見つめていた。
(まったく……。朝から二回って、どんな体力しているのよ。おかげで、またポーションのお世話になったじゃないの……)
 失神こそしなかったものの、全身の痙攣が止まらなくなり、アトロポスは今日も中級回復ポーションを飲む羽目になったのだった。

「朝から動いた後は、飯が美味いな! アトロポスはもういいのか?」
「ば、ばか……。大声で変なこと言わないでよ」
 無神経なバッカスの言葉に、アトロポスはカアッと顔を赤らめながら文句を言った。たっぷりと三人前を胃袋に収めて、バッカスは満足そうに食後のお茶を啜っていた。

「誰も聞いてないって……。それより、午前中はギルドに行ってクロトーの姉御から装備を受け取るとして、午後はどうする?」
「そうね。久しぶりに模擬戦でもしようか? 私ばっかりポーションを飲まされているのも癪だしね」
 朝の仕返しとばかりに、アトロポスがニヤリと笑いながら告げた。

「か、勘弁してくれ……。っていうか、そもそも上級回復ポーションを使うことが前提の模擬戦って、おかしくないか?」
 強面の顔を引き攣らせながら、バッカスが慌てて言った。
「冗談よ。たまにはゆっくりと街を散策でもしない? 屋台で美味しい物を食べたり、色々なお店を覗いたり……」
「ああ、そういうのも悪くないな。そうしよう!」
 模擬戦から逃れられると知り、バッカスはアトロポスの提案に飛びついた。

「もう、朝の六つ鐘が鳴る頃よね? そろそろギルドに行きましょうか?」
「そうだな。クロトーの姉御を待たせたら悪いし、行くとするか?」
 アトロポスに続いて、バッカスも席を立った。会計を済ますと、二人は『暁の女神亭』を後にして、大通りを南に向かって歩き出した。


 冒険者ギルドに入ると、アトロポスはミランダに声を掛けて直接二階のギルドマスター室へと向かった。入口の扉をノックして名前を告げると、中からアイザックの入室を許可する声が聞こえた。
「おはようございます、アイザックさん、クロトー姉さん」
「おはようございます、ギルマス、クロトーの姉御」
 笑顔で挨拶をした二人に、アイザックがソファを勧めた。

「おはよう。まあ、座れ……」
「おはよう、装備の魔力付与は終わっているわよ」
 応接机の上に置かれた闇龍の外套ナイトドラーク・ケープやバックパックを差しながら、クロトーが微笑んだ。

「ありがとう、クロトー姉さん。早速身につけてもいいですか?」
「ありがとうございます、クロトーの姉御。次元転移ってどんなのか、楽しみです」
 そう告げると、アトロポスとバッカスは、それぞれの装備を身につけだした。
「うわあ、凄く軽くなってる! 着ているのを忘れそう!」
 闇龍の外套ナイトドラーク・ケープを羽織ると、アトロポスが嬉しそうに告げた。重量軽減魔法のおかげで、ほとんど重さを感じなかったのだ。

「ローズの闇龍の外套ナイトドラーク・ケープと小物入れには、収納量十倍の魔法を付与しておいたわ。もちろん、重量軽減も付与してあるから、目一杯入れてもほとんど重さを感じないはずよ」
「はい。ありがとう、クロトー姉さん」
 満面の笑顔で答えたアトロポスに、クロトーが続けた。
「それから、小物入れに付与した治癒と魔力回復だけど、常時発動じゃないから気をつけなさい。必要な時に魔力を通せば、上級ポーションと同じ効果が得られるわ。ただし、他人の回復は出来ないわよ」

「たとえば、この小物入れをバッカスにつけさせて、彼が魔力を通したら回復出来るんですか?」
「無理ね。ローズの闇属性魔力に調整してあるから、あなただけにしか使えないわ。バッカスに回復が必要な時には、口移しでポーションを飲ませてあげるのね」
「ク、クロトー姉さんッ!」
 笑いながら告げたクロトーの言葉に、アトロポスは真っ赤になった。

「それから、闇龍の外套ナイトドラーク・ケープに付与した索敵は、通した魔力量によって範囲が変わるわ。たぶん、ローズの魔力量ならば、最大で半径一ケーメッツェくらいまでは索敵できると思う。反応を感じられるのは、敵意がある相手だけよ。魔獣ならほとんど索敵可能だけど、敵意を隠した人間は索敵できないから気をつけなさい」
「はい。分かりました」
 クロトーの言葉に真剣な表情を浮かべながら、アトロポスは頷いた。ある意味、魔獣よりも人間の方が怖いことを彼女は知っていた。

「体感調整は昨日説明したから、大体理解していると思うけど、常時発動だからいちいち魔力を通す必要はないわ。温度を上げたり下げたりしたい場合には、魔力を通せば思い通りになるわよ。意識伝達はバッカスの時に説明したから省略するわ。慣れないうちは色々とダダ漏れになるから、恥ずかしい目に合わないようにね」
「は、はい……」
(恥ずかしい目って……。変なこと考えないようにしないと……)
 バッカスの失敗を思い出しながら、アトロポスは自らを戒めた。

「次は、バッカスのバックパックね。次元転移については昨日説明した通りよ。昨日も言ったけど、絶対に生き物は入れないようにしなさい。あたしの次元転移魔法と違うのは、そのバックパックの口に入る大きさでないと入れられないってところね。だから、火龍を丸ごと入れるなんてことは不可能だけど、小さい部位に切り刻めば一応全部入るわよ。現実的とは言えないけどね……」

「いえ……。それだけでも凄いですが、時間経過がないってことの方が俺には驚きですよ」
 その言葉は、紛れもないバッカスの本心だった。アイザックも驚愕していたが、そんな魔法付与は聞いたこともなかった。それだけで、このバックパックが国宝級の鞄に変わったのだ。

「クロトー姉さん、本当に色々とありがとうございました」
「クロトーの姉御、ありがとうございます」
 アトロポスがクロトーに礼を言うと、バッカスも彼女に続いて頭を下げた。
「気にしなくていいわ、二人とも……。この<鳳凰蒼輝フェニックス・ブルー>の首飾りネックレスのお礼として、このくらいは当然よ」
 クロトーが豊かな胸の谷間から、蒼輝の輝きを放つ首飾りネックレスを取り出した。

 バッカスの視線が、クロトーの胸に注がれていることに気づくと、アトロポスはムッとして彼を睨みつけた。

『どこ見てるのよッ!』
『……! アトロポス、もう意識伝達が使えるのか?』
『あなたのイヤらしい視線のおかげでね!』
『いや……俺は、別に……』
『これ以上、クロトー姉さんを変な眼で見たら、本当に午後は模擬戦に切り替えるわよ!』
『わ、悪かった! 勘弁してくれ……』

 二人の無言のやり取りに気づかず、クロトーが笑顔で告げた。
「それから、ローズ。装備も揃ったし、バッカスという護衛もいるから、あなたには暖簾分のれんわけをするわ」
「暖簾分け?」
 クロトーの言った意味が分からずに、アトロポスは首を傾げた。

「あなたとバッカスは<星月夜スターリー・ナイト>の一員であると同時に、独自のパーティを組みなさい。パーティ名は好きに決めていいわ。もちろん、依頼を受注するのも自由だし、パーティ・メンバーを増やしてもいいわよ。早い話が、<星月夜スターリーナイト>の看板を背負った独立ね」
「クロトー姉さんッ!?」
 黒曜石の瞳を大きく見開いて、思わずアトロポスが叫んだ。まさか、そんなことを言われるとは思ってもいなかった。

「独立の条件は、月に一度くらいでいいから、あたしに活動を報告すること。もし遠くに行くのであれば、そのことをあらかじめ知らせること。そして、このザルーエクに戻った時には、必ず顔を見せること。この三点ね」
 ニッコリと笑いながら告げたクロトーの言葉を補足するように、アイザックが言った。

「これは、昨日、姉御と相談して決めたことだ。剣士クラスSのお前をあんまり過保護にするのは良くないからな。一度、姉御の庇護を離れてみるのも、いい経験になる。バッカスもいることだしな」
「アイザックさん……」
 ニヤリと笑いながら告げたアイザックの言葉に、アトロポスは驚いた。まさか、二人でそんな相談をしていたなど、思いも寄らなかった。

「ギルド証に登録するから、パーティ名を決めろ」
「そんな急に言われても……」
 動揺するアトロポスの横から、バッカスが告げた。
「<闇姫ノクス・コンチュア>……これしかねえな!」
「<闇姫ノクス・コンチュア>……」
 バッカスが告げたパーティ名を、アトロポスが口にした。

「いいわね。『夜薔薇ナイト・ローズ』にぴったりね」
「決まりだな。お前たちのパーティ名は、<闇姫ノクス・コンチュア>だ」
 クロトーとアイザックが頷きながら告げた。

 パーティ・リーダーであるアトロポスの意向を無視して、二人のパーティ名は<闇姫ノクス・コンチュア>に決定した。


 一階の受付でミランダにギルド証を渡し、パーティ名を<闇姫ノクス・コンチュア>に変更してもらうと、二人は隣の食堂に入った。
「いきなり独立って言われても、何をしたらいいのか分からないわ」
 ため息をつきながら告げたアトロポスに、バッカスは笑いながら言った。
「まずは、パーティ・メンバーをどうするかだな。俺としてはお前と二人きりでも全然構わないが、もしメンバーを増やしたいのなら募集するのが手っ取り早いぞ」

「メンバーねえ……。私も無理に増やすつもりはないけど、やっぱりある程度の人数がいた方がいいのかな?」
「普通はそうだな。近接職、遠距離職、盾士、術士っていうのが基本だからな。剣士二人のパーティなんて、聞いたことないな」
 笑いながら告げると、バッカスは三分の一ほど残ったエールを一気に飲み干した。

「私とバッカスの能力を考えると、足りないのは回復役よね? 二人とも覇気攻撃が出来るから、別に弓士や魔道士は不要だし……」
「盾士はどうする?」
「装備も揃っているし、多少の攻撃は覇気で相殺できるから、いらないんじゃない?」
 鳳凰茶フェニックス・ティーの入ったカップを手に取ると、アトロポスが一口飲んだ。柑橘系の爽やかな香りとともに、甘さとほろ苦さが絶妙に混ざり合った味わいがアトロポスの味覚を楽しませた。クロトーのお店『銀河の泉』で飲んだお茶の味が忘れられず、アトロポスが無理を言ってギルドの食堂にも卸してもらったのだ。

「それを言うなら、上級と中級のポーションを前もって買っておけば、回復役の術士も不要だぞ」
「そう言えば、そうね。ということは……」
「無理にメンバーを増やす必要はないってことだ。当面は二人で行動して、どうしても入れたい奴が出て来たら考えればいい」
「そうね。そうしましょう」
 笑顔でお互いの顔を見つめると、二人は頷き合った。


 冒険者ギルドを後にした二人は、ザルーエクの街の中心部から東地区にかけて立ち並ぶ露店を見て廻った。安い串焼きや甘い果実を買っては食べ比べ、古着や安物の装飾品を身につけて楽しんだ。

「こんなに寛いだのも、ずいぶんと久しぶりだわ。いつ以来かしら?」
 喫茶室の店先にあるテラスでお茶を飲みながら、アトロポスが楽しそうに笑顔で告げた。
「そうか? 俺はお前と出会う前までは、毎日のように露店で飯を食ってたけどな」
「え? だって、あの頃のバッカスって、剣士クラスBだったでしょ? 普通に宿屋や酒家に行くお金くらいあったんじゃないの?」
 不思議そうな表情で、アトロポスが訊ねた。

「だって、あの頃は、飲む、打つ、買うの生活だったからな」
 笑いながら告げたバッカスの言葉に、アトロポスの表情が硬くなった。
「飲む、打つは分かるわ。買うって何……?」
「あ、いや……酒を買って飲んでただけだ……」
 自らの失言に気づいたバッカスが、背中に冷や汗をかきながら慌てて言った。

「それは、飲む・・でしょ? まさか、女を買っていたなんてことないわよね?」
「あ、当たり前だろう……? 俺が、そんなことするはずないって……」
 ジロリと睨まれて、バッカスは顔を引き攣らせながら言い訳を考えた。
(やべえ……! バレたら殺されるぞ! とにかく、誤魔化さねえと……)

「よお、バッカスじゃねえか? 久しぶりだな!」
「珍しく女連れじゃねえか? どおりで最近、娼館みせで会わねえと思ったぜ」
「お、なかなかいい女だな! 紹介しろよ、バッカス」
 露店街を歩いていた三人組みが、バッカスに声を掛けてきた。

「お前ら、何でザルーエクに……?」
 首都レウルーラでの悪友の姿を見て、バッカスは顔を引き攣らせた。アトロポスと出会う前まで、バッカスは彼らと賭場や娼館に入り浸っていたのだ。

「店って……? どんな店ですか?」
 悪友の言葉を聞いたアトロポスが、ニッコリと微笑みながら訊ねた。
「そりゃあ、お嬢ちゃんには縁のない店だ。いい女がうんとサービスしてくれるところだぜ」
「そういやあ、お前が贔屓にしていたソフィアが、最近来てくれないって嘆いてたぞ。たまには顔出してやれよ」
「行く時は俺らにも声かけろよ。じゃあ、またな……」
 嵐のようにバッカスの黒歴史を暴露して、悪友三人はアトロポスに名乗りもせずに歩き去って行った。

「ふーん、いい女がサービスねえ……」
「い、いや……それは……」
(あいつら、とんでもねえことを……)
 暑くもないのにバッカスは全身から汗を流し始めた。

「ソフィアねえ……。贔屓にしてたんだって?」
「ち、違う……。ご、誤解だ……」
 バッカスの本能が、水龍と遭遇した時と同じように警鐘を鳴らしていた。今すぐにでも逃げ出せと告げるその警告に、バッカスは素直に従いたくなった。

「何が誤解なのかな、バッカス……?」
 口元だけで笑いを浮かべているアトロポスの表情を見て、バッカスは蒼白になった。黒曜石の瞳には笑いどころか怒りの炎が燃えていた。
「ま、待て、アトロポス……」
「何を待つのかな……?」
 アトロポスの右手がテーブルの上にあった鉄製の文鎮を掴んだ。羊皮紙の伝票が風で飛ばないように重りに使われている物だった。

 バッキン……!!

 アトロポスの手の中で、鉄製の文鎮が真っ二つに折れた。バッカスの濃茶色の瞳に、驚愕と恐怖が映った。

「む、昔のことだ! 今は、そんなところに行ってもいないし、行きたいとも思わないッ!」
 ガバッとバッカスが、テーブルに額をぶつけるようにアトロポスに向かって頭を下げた。周囲の客が、何事かと驚きながら振り向いた。筋骨隆々とした大男が美少女に向かって震えながら頭を下げている光景は、異様以外の何ものでもなかった。

「俺が大切なのは、お前だけだ! 信じてくれ、アトロポス!」
 傍から見れば痴話喧嘩にしか聞こえないセリフを、バッカスは大真面目でアトロポスに告げた。しばらくの間、頭を下げているバッカスを見つめていたアトロポスが、小さくため息をついた。
「分かったわ。昔のことだしね。今回は大目に見てあげるわ」
 アトロポスの言葉を聞いて、バッカスがパッと顔を上げた。

「だけど、もしそんなところに行ったら……腕の一、二本じゃ済まさないからね、バッカス」
「ぜ、絶対に行かねえ! 約束する!」
 強面の顔を蒼白に変えながら、バッカスがガクガクと頷いた。
(ちくしょう! あいつら、今度会ったらタダじゃおかねえ!)
 バッカスは己の黒歴史を暴露した悪友たちに、きっちりと落とし前をつけようと決意した。

 <闇姫ノクス・コンチュア>結成後、初の解散の危機は辛うじて回避されたのだった。
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