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第6章 火焔黒剣

8 究極の魔法付与

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 ノックに応えたアイザックの声を聞くと、アトロポスは扉を開けてギルドマスター室に足を踏み入れた。
「ただいま戻りました、クロトー姉さん、アイザックさん」
「久しぶりです。ギルマス、クロトーの姉御」
 応接ソファに座っている二人に向かって、アトロポスとバッカスは同時に頭を下げた。

「お帰り、ローズ。いいじゃない、それ……」
 アトロポスが身につけている闇龍の外套ナイトドラーク・ケープを見つめて、クロトーが笑顔で告げた。
「はい。ハインツさんは性格はアレですが、腕はやはり一流でした」
「そうでしょ? 腕だけ・・・は一流なのよね」
 クロトーの言葉に、アトロポスが笑い出した。

「まあ、座ってくれ。バッカスも元気そうだな」
「おかげさまで……。アトロポスといると、退屈しませんから……」
 アイザックの目の前に腰を下ろすと、バッカスが笑いながら告げた。その言葉を聞き、アトロポスがジロリと彼の顔を睨んだ。

「じゃあ、早速、その闇龍の外套ナイトドラーク・ケープに魔法付与をしましょうか? 希望は決めてある?」
「はい。でも、その前に私たちからクロトー姉さんにお土産があるんです」
 アトロポスの言葉に、バッカスが荷物入れから無地の羊皮紙に包まれた長方形の小箱を取り出した。アトロポスはそれを受け取ると、クロトーに手渡した。

「別に魔法付与くらい、タダでしてあげるから気を遣わなくていいのに……」
 そう言いながらも、クロトーは嬉しそうにその小箱を受け取った。
「開けてみてくれますか?」
「ありがとう。それじゃあ……」
 羊皮紙の包装を開くと、中から天鵞絨ビロードの小箱が姿を現した。それを見て、クロトーが驚いたようにアトロポスの顔を見つめた。

「ローズ、これは……?」
「いいから、開けてみてください。バッカスと私の気持ちです」
「ええ……」
 天鵞絨ビロードの蓋を開けた瞬間、クロトーの黒瞳が大きく見開かれた。その中から現れた物を見て、アイザックも言葉を失った。

 美しく幻想的な輝きに満ちた<鳳凰蒼輝フェニックス・ブルー>の首飾りネックレスが、圧倒的な存在感と壮麗な光輝を放っていた。。
「こ、これは……<鳳凰蒼輝フェニックス・ブルー>……!?」
 クロトーは一目でその宝石の価値に気づいた。四百年以上の長い彼女の人生においても、これほど見事な<鳳凰蒼輝フェニックス・ブルー>を眼にしたのは初めてだった。

「ローズ……あなた……」
 驚愕のあまり、クロトーは言葉を失ってアトロポスを見つめた。
「クロトー姉さんにはお世話になりっぱなしなので、一度くらいはちゃんとお礼がしたいって思っていたんです。だから、バッカスと一緒に選びました」
「俺は一緒に選んだだけで、金を出したのはアトロポス一人ですけどね」
 バッカスは正直にクロトーに向かって告げた。

「でも、バッカスから私はこの指輪をもらいました。クロトー姉さんとお揃いですよ」
 そう告げると、アトロポスは嬉しそうな表情で左手の薬指につけた<鳳凰蒼輝フェニックス・ブルー>の指輪をクロトーに見せた。
「ローズ……。ありがとう。でも、これ、高かったでしょう?」
 美しい容貌に満面の笑みを浮かべながら、クロトーが訊ねた。

「気にしないでください。今までクロトー姉さんから受けたご恩に比べれば、大したことありません。お金を出したのは私かも知れませんが、それはバッカスと私の二人からの贈り物ということにしてくださいね」
 アトロポスが横に座るバッカスの顔をチラリと見ながら、クロトーに告げた。その言葉に頷くと、クロトーが二人の顔を交互に見ながら言った。

「ありがとう、ローズ、バッカス……。それにしても、こんなに驚いたのは何十年ぶりかしら?」
 心から嬉しそうな表情を浮かべるクロトーに、アイザックが笑いながら言った。
「何百年ぶりの間違いじゃないのか、姉御?」
「うるさいわね! 人がいい気持ちでいるところに、水を差すんじゃないわよ!」
 クロトーの言葉に、全員が楽しそうに笑い声を上げた。


「これほどの贈り物を貰ったからには、魔力付与も本気でやってあげるわ。色々と新しい装備を揃えたみたいだし、どれにどんな付与をしたいのか言ってご覧なさい」
 笑顔で告げたクロトーに、アトロポスとバッカスはお互いの顔を見て頷き合った。

「では、遠慮なく……。私が付与をお願いしたいのは、この闇龍の外套ナイトドラーク・ケープと小物入れ、そして<鳳凰蒼輝フェニックス・ブルー>の指輪です。闇龍の外套ナイトドラーク・ケープには、重量軽減、収納増加、治癒、魔力回復の四つをお願いします。そして小物入れには重量軽減と収納増加を、<鳳凰蒼輝フェニックス・ブルー>の指輪には意識伝達の付与をお願いします」
 アトロポスの希望を訊いて、クロトーが首を傾げた。

「その小物入れも、混沌龍カオス・ドラゴンの革で作ったんでしょう? 付与は四つ出来るわよ。重量軽減と収納増加だけでいいの?」
「はい。取りあえずはその二つで……。あとは必要になったら、その時にお願いできますか?」
「それでもいいけど……。こうしたらどうかしら?」
 クロトーは少し考えると、アトロポスに提案をしてきた。

「小物入れに重量軽減、収納増加、治癒、魔力回復の四つを付与した方がいいと思うわ。闇龍の外套ナイトドラーク・ケープは脱ぐ時もあるでしょう? 常時身につけている小物入れに治癒と魔力回復があった方が役立つわよ」
「なるほど……。言われてみるとそうですね」
 クロトーの意見に納得すると、アトロポスは笑顔で頷いた。

「そして、闇龍の外套ナイトドラーク・ケープには、重量軽減と収納増加の他に、索敵と体感調整を付与することをお勧めするわ」
「索敵は分かりますが、体感調整って何ですか?」
 アトロポスが首を傾げながら、クロトーに訊ねた。

闇龍の外套ナイトドラーク・ケープの内側の温度を、適温に保つ魔法よ。夏は涼しく、冬は暖かく感じられるわ。これがあれば、真夏でもその外套ケープを着ていられるわよ。常時発動だから、いちいち魔力を通す必要もないしね」
「凄いですね。じゃあ、それでお願いします」
 予想もしなかった魔法付与に、アトロポスは驚きながら告げた。

「じゃあ、確認するわね。闇龍の外套ナイトドラーク・ケープには、重量軽減、収納増加、索敵、体感調整の四つね。小物入れは重量軽減、収納増加、治癒、魔力回復……。そして、<鳳凰蒼輝フェニックス・ブルー>の指輪は意識伝達でいいわね?」
「はい。よろしくお願いします」
 全部で九つもの魔力付与になることに、アトロポスは恐縮しながら頭を下げた。

「この首飾りネックレスのお礼と考えたら、安いものよ。次はバッカスの番よ。希望を言いなさい」
 笑顔でアトロポスに告げると、クロトーはバッカスに視線を移して訊ねた。
「はい。俺はこの火龍のバックパックに重量軽減と収納増加をお願いします」
「四大龍の革なら、あと二つ魔法付与を出来るわよ。他に希望はないの?」
「今のところは……。何かお勧めがあったら教えてください」
 バッカスの言葉に、クロトーは少しの間考えてから答えた。

「そうね。バックパックだと外していることも多いだろうから、筋力強化や速度強化はあまり意味がないわね。付与できる魔法が一つだけになるけど、次元転移はどうかしら?」
「次元転移って、あの火龍を丸ごと運んだヤツですか?」
 濃茶色の瞳を驚愕に大きく見開きながら、バッカスが訊ねた。

「さすがにあそこまで本格的な魔法は付与できないけど、そのバックパックに入る大きさの物ならば、収納量に制限はなくなるし、重さも感じないわ。その上、時間経過がないから、出来たての食事なんかを入れておけば暖かいままよ」
「凄え……」
「お、おい、姉御! それって国宝級の付与じゃないのか!?」
 単に感嘆の声を上げたバッカスと違い、アイザックが驚愕の表情で訊ねた。

「まあ、そうかもね。でも、ローズたちがくれた<鳳凰蒼輝フェニックス・ブルー>の首飾りネックレスも、国宝級の物よ。お礼として、このくらいは当然じゃない?」
 アイザックの言葉を笑って聞き流すと、クロトーが続けた。
「でも、一つだけ注意点があるわ。生きている物は絶対に入れてはダメよ。繋がっている次元には空気がないの。生き物を入れたら窒息して死んでしまうわ」

「分かりました。それにしても、凄いな……。量や重さはともかく、時間経過がないって言うのは……」
「本当ね。さすがクロトー姉さんだわ。信じられない……」
 バッカスの言葉に頷きながら、アトロポスは尊敬と親愛を込めた黒瞳でクロトーを見つめた。

「そうなると、ローズとバッカスの付与を合計して十個ね。さすがにすぐには出来ないから、装備を置いて行きなさい。明日の朝までには付与をしておいてあげるわ」
「はい、クロトー姉さん」
「よろしくお願いします」
 アトロポスとバッカスはクロトーに頭を下げると、付与してもらう装備を応接机の上に置き始めた。

「それじゃあ、明日の午前中に取りに来なさい」
「はい。分かりました」
「クロトーの姉御、ありがとうございます」
 席を立ってギルドマスター室を出ようとしたアトロポスたちを、クロトーが呼び止めた。

「バッカス、ローズにポーションを飲ませすぎないようにね」
「……!」
「ク、クロトー姉さんッ!」
 クロトーの告げた言葉の意味に気づき、アトロポスが真っ赤になりながら叫んだ。その様子を見て、クロトーとアイザックが顔を見合わせながら笑った。
 アトロポスは恥ずかしさのあまり、逃げ出すようにしてギルドマスター室を後にした。


 ギルドから北に五タルほど歩いたところにある上級宿『暁の女神亭』に到着すると、バッカスは受付で二階の角部屋を二日間予約した。『神明の鍛治士ゴッド・スミス』ドゥリンのところに両手長剣ロングソードを受け取りに行くのが二日後だったからだ。
 二人は予約した部屋に入ると、荷物を置いて居間のソファに並んで腰を下ろした。

「恥ずかしかった! 何で、クロトー姉さんにあんなことがバレてるの?」
 真っ赤に染まった顔を両手で隠しながら、アトロポスが告げた。
「さあ……。クロトーの姉御、めちゃくちゃ勘が鋭いからな。俺とお前の関係に気づいて、カマをかけられたんじゃないのか?」
 今までに何度も不埒な考えを見透かされたバッカスが、苦笑いを浮かべながら言った。

「それにしたって……、明日、どんな顔してクロトー姉さんに会えばいいのよ!」
「大丈夫さ。クロトーの姉御はそんな細かいこと気にする人じゃないよ」
 バッカスは左手でアトロポスの肩を抱くと、自分の方へ引き寄せながら告げた。アトロポスは真っ赤に染まった顔を隠すように、バッカスの厚い胸に顔を埋めた。

「ねえ、バッカス。話があるの……。大事な話よ……」
 不意にアトロポスが顔を上げて、バッカスの眼を見つめながら告げた。
「何だ、改まって……?」
「バッカスが毎晩、私を抱くのは何で……?」
 黒曜石の瞳に真剣な光を浮かべながら、アトロポスが訊ねた。

「嫌なのか?」
「嫌じゃないわ。あなたに抱かれるのは凄く嬉しいし、幸せな気分になる。でも、気を失うまで何度も抱くのって、違うと思う……」
 恥ずかしさに顔を赤らめながらも、アトロポスはバッカスの濃茶色の瞳を真っ直ぐに見つめた。

「私も女だから、抱かれれば気持ちよくなるし、高まれば達してしまうわ。でも、バッカスは私が許してと言ってもやめてくれない。達している最中に責められ続けるなんて、女にとっては拷問と同じよ。その上、気を失ったらポーションで無理矢理目覚めさせられて、また責められる。こんなことを毎日続けられたら、私、おかしくなっちゃうわ……」
「アトロポス……」
 赤裸々なアトロポスの告白に、バッカスは言葉を失った。

「あなたが私を抱き続ける理由を、私なりに考えてみたの。もしかしたら、私があなたをシルヴァと同じように愛していると言ったことが原因かも知れないと思った。考えすぎかも知れないけど、私がシルヴァを思い出さないようにするために、あんなに激しく愛しているのかも知れないって……」
「アトロポス……」
 バッカスはアトロポスの告白に圧倒されていた。ここまで本音をぶつけてくるとは予想さえもしていなかった。

「もしそうなら、私はあなたに伝えておくことがあるわ。今の私の正直な気持ちよ……。たしかに、私はまだシルヴァを愛している。でも、その気持ちよりもあなたへの気持ちの方が少しずつ大きくなっているわ。今すぐにシルヴァを忘れるなんて無理だけど、いつかはそういう日が来るような気がするの」
「アトロポス、それは……」
 バッカスが驚きの表情でアトロポスを見つめた。

「バッカス、今の私にとって、一番側にいて欲しい人はあなたよ。だから、もしあなたが不安に思っているなら、安心して……。私はあなたの側を絶対に離れないわ。たとえ死んだとしても、魂となってあなたの側にいる。愛しているわ、バッカス……」
 そう告げると、アトロポスはバッカスの唇に口づけをした。そして、小さく熱い舌を差し入れると、バッカスに自分の愛情を教え込むかのように激しく絡め始めた。

 熱く長い口づけを交わし終えると、細い唾液の糸を引きながらアトロポスが唇を離した。そして、官能に潤んだ黒瞳でバッカスを見つめながら言った。
「抱いて、バッカス……。でも、二回までよ。もちろん、ポーションの数じゃないからね……」
「アトロポス……」
 バッカスがソファの上にアトロポスの体を押し倒した。そして、その愛らしい唇を塞ぐと、激しく舌を絡めた。アトロポスも熱い吐息を漏らしながら、積極的にバッカスに応えた。

 窓から差し込む月明かりが、激しく抱擁を続ける二人の裸身を優しく照らし続けていた。
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