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第四章 双頭の銀龍

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「あら? 皇女殿下、もしかしていってしまわれたのですか? 潮まで噴いてらっしゃいませんでしたか?」
「はっ……はぁ……は、はぁ……いって……ない……はっ、はぁ……」
 赤く染まった目尻から涙を滲ませ、官能に蕩けきった瞳でティアはアルフィを見上げながら言った。

「そうですか。ダグラス、皇女殿下は満足されていないそうよ。もっと悦ばせてあげなさい」
「それは失礼しました、皇女殿下。では、これはいかがですか?」
 ニヤリと笑いながらダグラスはそう告げると、両手で太ももを抱えてティアの体を持ち上げた。そして、不意に両手を離した。

「ひぃっ!」
 自分の体重でダグラスの逸物を最奥まで貫かされ、ティアは大きく顎を反らして悲鳴を上げた。ダグラスは再びティアを持ち上げると、また手を離した。その行為を何度も繰り返し始めた。
「ひ、ひぃっ! やめ……あ、ひぃいい! あ、あっああ!」
 淡紫色の長い髪を振り乱しながら、ティアは激しく首を振った。熱い官能に灼き尽くされた腰骨が蕩け、総身がブルブルと震えだした。全身に鳥肌が沸き立ち、薄紅色の乳首が硬く屹立した。最奥まで貫かれるたびに、プシャップシャッと秘唇から飛沫が噴き出し、床に淫らな染みを描いた。

「や、やめて……あ、だめぇ……ひぃいい! だめぇ、いっちゃうっ! あっ、ああ……い、いくぅう!」
 ビックンッビックンッと総身を痙攣させると、ティアは歓悦の極みに駆け上った。大きく見開いたヘテロクロミアの瞳から大粒の涙が溢れ、頬を伝って流れ落ちた。歯をガチガチと鳴らせながら硬直を解き放つと、グッタリと力を抜いてダグラスに倒れ込んだ。

「ディアナ皇女殿下ともあろうお方が、『だめぇ、いっちゃう!』なんて言って恥ずかしくないんですか?」
 真っ赤に染まったティアの表情を観察するように、アルフィはわざと顔を近づけて言った。アルフィが言葉でも嬲るつもりでいることに気づき、ティアは小さく首を振った。

「そんなこと……言ってない……」
「あら、そうですか。ダグラス、皇女殿下はまだいってないそうよ。続けなさい」
「それは失礼しました、ディアナ第一皇女殿下」
 アルフィの意図を察すると、ダグラスは再びティアの体を持ち上げて手を離した。その動きを何度も続け始めた。

「ひっいいぃ! やめてぇ! だめぇ!」
 絶頂を極めたばかりの女体にとって、ダグラスの責めは拷問と変わらなかった。ティアは大きく髪を舞い乱して悶え啼いた。随喜の涙が幾筋も頬を濡らし、口元からネットリとした涎の糸を垂らしながら、ティアは総身をビクンッビクンッと痙攣させた。快絶の極みに昇りつめたのだ。

 だが、ダグラスはそれを無視して、ティアの体を持ち上げた。そして、手を離すと同時に腰を突き上げた。今までよりも更に深く貫かれ、衝撃的なほどの官能がティアの総身を走り抜けた。腰骨が灼き溶け、四肢の先まで歓喜が迸り、脳天を虹色の雷撃が襲った。

「ひぃいいい! いっくううぅ!」
 背骨が折れそうなほど総身を仰け反らせると、ティアは激しく痙攣し、秘唇からプシャアァっと大量の愛液を噴出させた。ガクガクと硬直しながら官能の愉悦を噛みしめると、ティアは弛緩した躰をダグラスに預けようとした。だが、ティアに休ませる間さえ与えずに、ダグラスは責めを再開した。

「ひぃあっ! やめて! おかしくなる! あ、あっああ! 許してぇえ!」
 凄絶なダグラスの責めに、ティアは涙と涎を垂れ流しながら淡紫色の髪を振り乱した。すでに何度絶頂を極めさせられたかさえも分からなくなり、ティアは赤く染まった総身にびっしりと鳥肌を沸き立て、ビクンッビクンッと痙攣し続けていた。

「ダグラス、皇女殿下に感想を聞きたいわ。一度やめてあげて」
 アルフィの言葉に、ダグラスがやっと動きを止めた。ティアは痙攣が止まらなくなった躰をダグラスに預けると、激しく息を切らせながらアルフィを見上げた。そのヘテロクロミアの瞳は壮絶な官能に蕩けきっており、ボウッと潤んで焦点さえも合わなかった。
「どうですか、皇女殿下。ご満足いただいていますか?」
 アルフィはティアの顎に左手を添えると、上を向かせながら訊ねた。

「はっ……はぁ……は、はぁ……もう……許して……おかしく……なっちゃう……」
 大粒の涙を流しながら、ティアがアルフィに哀願した。これ以上されたら、本当に気が狂いそうだった。
「ダグラス、皇女殿下はご満足されたそうよ。褒美として中に出させてもらいなさい」
「わかった。ディアナ第一皇女殿下、最後にもう一度お楽しみください」
 そう告げると、ダグラスは今までの動きが手加減でしかないことをティアに知らしめた。倍以上の速度で腰を突き上げ、その長大な逸物で激しくティアの膣壁を擦り上げ始めた。

「ひぃいいい! だめぇえ! やめてぇ! あ、あっああ! おかしくなるっ! い、いくぅう! 死んじゃうぅ!」
 壮絶なダグラスの責めを一タルと耐えることも出来ずに、ティアは限界まで大きく仰け反ると、総身をビックンッビックンッと激しく痙攣させた。プシャアップシャアッと二度にわたって秘唇から大量の愛液が噴出し、床に淫らな染みを描いた。同時に、歓喜の愉悦を極めた膣壁が、凄まじい力でダグラスの逸物を締め上げた。

「くっ! 出るっ!」
 呻くように告げると、ダグラスは我慢し続けていた欲望をティアの膣奥に熱く叩きつけた。待ち望んだ熱い滾りを受け止めた女体は、更なる高みを極めて激しく痙攣した。

「あ、あぁああ! 凄いっ! また、いくぅうう!」
 凄まじいほどの官能の大悦に押し上げられ、狂ったように何度も大きく体を跳ね上げると、ティアは硬直した躰をグッタリと弛緩させてダグラスにもたれかかった。その肢体は真っ赤に染まり、ビックンッビックンッと痙攣を続けていた。

(もう……だめ……)
 カクンっと首を落とすと、ティアは意識を失った。涙と涎に塗れたその表情は、限界を超える凄絶な官能の奔流に狂わされた凄艶な女の色香に染まっていた。
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