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第二章 再会の宴

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 明朝の五つ鐘にアカシア迷宮街の馬舎亭で待ち合わせをしてランディと別れると、アルフィはティアに向かって微笑んだ。
「まさか、ティアが助けてくれるとは思いもしなかったわ」
「私も、アルフィたちが木龍を四体も相手にしているなんて、びっくりしたわよ」
 そう告げると、ティアは左横に座るアルフィに腕を絡めて、その肩に頭を預けた。何度も夢に見たアルフィが傍らにいることを感じて、幸せそうに眼を閉じた。

「それにしても、木龍を倒した覇気は凄まじかったな。ずいぶんと腕を上げたみたいだ。老師の修行、厳しかったんだろう?」
 濃茶色の瞳に優しい光を浮かべてティアを見つめながら、ダグラスが微笑んだ。冒険者になって十年経つが、あれほどの覇気を見たのはダグラスも初めてだった。

「うん。何度死にかけたか数え切れないわ。ラインハルト様が若い女の子に優しいなんて、絶対に嘘よ。最初の頃なんて、一日に何回も腕を切り落とされたんだから……」
「え……」
「腕を……」
 ティアの告白に、アルフィとダグラスが顔を引き攣らせた。

「そうよ。その都度、上級回復ポーションのお世話になったわ。睡眠時間も一日四ザンだけだし、寝ている時以外は隙を見せると問答無用で斬りかかってくるのよ。一瞬たりとも気なんて抜けなかったわ」
 凄まじい話を笑顔で告げられ、アルフィたちは呆然とティアの表情を見つめた。
「ラインハルト様の居合いが見えるようになるまで、一年近くもかかっちゃった。私がラインハルト様の居合いを全て<紫苑>で受けられるようになると、覇気の使い方の訓練が始まったの。あれは本当に死ぬかと思ったわ」

「ど、どういう訓練だったの?」
 思い切り引きながら、恐る恐るアルフィが訊ねた。その様子を見て、ティアが笑いながら言った。
「上級ダンジョンの深層にあるサラマンダーの群れに、<紫苑>も取り上げられて丸腰のまま突っ込まされたわ」

「な……」
「ホントか……」
「うん。全身に覇気を纏っていないと、サラマンダーの火球であっという間に焼き殺されるわ。ラインハルト様ってひどいのよ。丸腰のまま、覇気だけで二十匹以上いるサラマンダーを全部倒すまで許してくれないんだから……」
 楽しそうに語るティアの訓練内容に、アルフィとダグラスは唖然として口を開いた。ラインハルトの修行が厳しいとは聞いていたが、その内容は二人の想像を遥かに超越していた。

「あんた……よく生きて帰ってきたわね」
「まったくだ。盾士の俺でも丸腰でサラマンダーの群れに入ったら死ぬぞ」
 アルフィがため息をつくと、ダグラスもそれに大きく頷いた。
「だって、生きて戻らないと、アルフィたちに会えないじゃない。私だって必死だったんだから……」

 アルフィの右腕に豊かな胸を押しつけながら、ティアが顔を上げてヘテロクロミアの瞳でアルフィを見つめた。
「そうね、ごめんね。戻ってきてくれてありがとう、ティア」
 そう告げると、アルフィはティアの唇を塞いだ。そのままティアの躰を寝台に押し倒すと、舌を入れて口腔を舐め回し、ネットリと舌を絡ませた。それに答えるようにティアも積極的に舌を動かすと、熱い吐息を漏らし始めた。

「ん……んっ……はっ……んはぁ……」
 長く濃厚な口づけを終え、アルフィが唇を離した。二人の唇を細い糸が繋ぎ、トロリとティアの唇に垂れ落ちた。官能に蕩けた瞳でアルフィを見上げながら、ティアは舌を出して唇を舐めると、コクンと喉を鳴らして呑み込んだ。

「ティア、脱ぎなさい。ダグラスと二人で愛してあげるわ」
 アルフィの言葉に小さく頷くと、ティアは寝台から起き上がって衣服を脱ぎ始めた。その様子を見ながら、アルフィとダグラスも着ていた服を全て脱ぎ捨て、一糸纏わぬ裸身となった。アルフィが女神の彫像のような完璧な肢体を晒し、ダグラスの長大な逸物が雄々しく天に向けてそそり勃った。

「ダグラス、欲しい……」
 トロンと官能に蕩けた瞳でダグラスを見上げると、ティアは寝台に腰掛けてダグラスの逸物に右手を添えた。ダグラスがその意味を悟り、一歩近づいて逸物をティアの顔の前に持っていった。ティアは両手を使って逸物を握るとゆっくりと扱きながら、先端部分に舌を這わせた。アルフィは寝台の上に乗ると、ティアの後ろから両脇に手を入れて豊かな胸を揉みしだき始めた。ティアが大きく口を開き、ダグラスの逸物を含んで頭を前後に振り始めた。

「ん……んっ……んくっ……ん、んはっ……」
(すごい大っきい……顎が外れそう……)
「ティア、少し胸が大きくなったわね。誰かに揉まれてたの?」
 アルフィが尖り始めた薄紅色の乳首を摘まみ上げ、乳房と一緒に捏ね回しながら訊ねた。逸物を口に含んだままティアが首を左右に振ると、淡紫色の髪が淫らに舞い靡いた。

「それなら、今日からあたしがティアの胸をもっと大きくしてあげるわ」
 そう告げると、アルフィは硬く屹立した乳首を指の間に挟んで、激しくティアの乳房を揉みしだいた。いびつに形を変える乳房から甘い刺激が背筋を舐め上げ、ティアは逸物を含みながらよがり声を上げた。

「んは……ん、んぁあ……ん、んっ……んはぁ……」
(すごい、気持ちいい……胸だけでいっちゃいそう……)
 愛するアルフィとダグラスに囲まれていると思うと、ティアの中で急速に官能が大きくなり、総身に鳥肌が沸き立った。くちゅっと音を立てて、ティアの秘唇から愛液が溢れ出た。アルフィはそれに気づくと、右手で叢をかき分けて濡れた秘唇に指を這わせた。くちゅくちゅと淫猥な音色が響き始めた。

「んっ! んくっ……んはぁ! ん、んぁあ!」
 秘唇から広がる甘い刺激に腰骨を震わせると、ティアはそれに抗うように激しく顔を上下させた。それと同時に、両手で逸物を扱く動きを速めた。

「て、ティア……待てッ!」
 ダグラスが慌てたようにティアの頭を押さえつけた。首を振ってダグラスの手を振り払うと、ティアはますます動きを速めた。
「ダグラス、ティアの口の中に出してあげなさい。ティアはちゃんと全部飲んであげるのよ」
 二人の様子を見ながら、ニヤリと笑みを浮かべてアルフィが言った。

「分かった……ティア、出すぞ!」
 ティアの口の中で、ダグラスの逸物が大きく跳ね上がり、喉の奥に熱い白濁を何度も放った。驚きのあまり、ヘテロクロミアの瞳を大きく見開くと、ティアは大量に放たれた白濁を何度か喉を鳴らして懸命に飲み込んだ。

(苦い……)
 初めて経験する男の味に、ティアは眉を顰めて上目遣いにダグラスを見上げた。満足そうな笑みを浮かべてダグラスが逸物を引き抜くと、飲みきれなかった白濁がティアの唇の端から白い糸を引きながらネットリと垂れ落ちた。

「今度は、ティアをいかせてあげるわ。ダグラス、ティアの大好きなところを可愛がってあげて」
「分かった」
 アルフィの言葉に頷くと、ダグラスはティアの太ももを掴んで両足を大きく広げさせた。
「あっ……いや、恥ずかしい! こんな格好……」
 真っ赤に染めた顔を逸らしながら言ったティアの抗議を無視して、ダグラスは右手の人差し指と中指を揃えると一気に濡れた秘唇を貫いた。そして、左手でクルンと包皮を剥き上げ、顔を近づけると赤く充血した陰核を舌でペロリと舐め上げた。

「ひぃいい! あ、だめ、そこ……あ、あっ、あひぃい!」
 後ろにいるアルフィにもたれかかるように、ティアが総身を大きく仰け反らせた。腰骨を灼き蕩かせるほどの喜悦が背筋を舐め上げて、脳天に雷撃が走った。
「悶え狂いなさい」
 アルフィはティアの左耳に熱い息を吹きかけながらそう告げると、舌を差し入れて舐り廻した。同時に、ここぞとばかりに乳房を揉みしだき、指先で硬く屹立した乳首を扱きながら捏ね回した。

 ダグラスはティアの中に入れた指を鉤状に折り曲げて細かく振動させ、天井のツブツブを引っ掻くように抉りあげた。それとともに、一回り大きくなった陰核を転がすように舐めると、唇で挟んで強く吸い上げた。
「だ、だめぇえ……! あ、あ、あっ、あひぃい! い、いっちゃうっ! だめ、いくぅうう!」

 全身の性感帯を同時に責められ、ティアは狂ったようによがり啼くと、ビックンッビックンッと総身を大きく痙攣させながら絶頂した。プシャァアっと秘唇から潮を噴出させ、ダグラスの厚い胸板をびっしょりと濡らした。ガクガクと硬直していた裸体を弛緩させると、ティアはぐったりとアルフィにもたれかかった。

「はっ……はぁ……は、はぁ……はひぃ……は、はぁ……」
 赤く染まった目尻から随喜の涙を滲ませ、濡れた唇を戦慄かせながらティアはせわしなく熱い息を切らせた。全身が蕩けて溶けそうなほどの官能に、ビクビクと痙攣を続けていた。

「ティアのいやらしい顔を見るのも、二年ぶりね。もっと見せて」
 そう告げると、アルフィが再び胸を揉みしだき始めた。それに合わせるように、ダグラスも指の抜き差しを再開し、真っ赤に充血した陰核を舌で舐り始めた。

「ま、まって……あっ、あああ……いま、いった……あ、だめぇ! 休ませ……あ、あひぃい!」
 絶頂に達したばかりの女体は、全身の感度が上がっている。その状態で性感帯を同時に責められたら、たまったものではなかった。

「ひ、ひぃい! やめて……あ、あっああ! だめぇえ! あ、また……いっちゃうっ! あ、あっ、あああ……い、いくぅうう!」
 ヘテロクロミアの瞳から大粒の涙を流し、口元から涎の糸を垂らしながらティアは歓悦の極みに駆け上った。プシャアップシャアッと二度にわたって秘唇から愛液が噴出した。全身に鳥肌をびっしりと沸き立て、ビックンッビックンッと痙攣すると、ティアは官能の愉悦を噛みしめるように硬直した。そして、グッタリと弛緩すると、右側に倒れて寝台に沈んだ。

「はぁ……は、はぁ……もう、だめ……は、はぁ……」
 随喜の涙と涎とを垂れ流し、総身をビクッビクッと痙攣させながら、ティアが熱い吐息とともに告げた。
「ティア、つれないこと言わないで。あたしもダグラスも、二年間この日を待ち続けていたのよ。もっとたくさん愛してあげるから、期待してね」
 愛しいはずのアルフィの言葉が、ティアには悪魔の囁きのように聞こえた。
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