上 下
34 / 36
第七章 エルフの里

しおりを挟む
 アストレアの家の二階には、部屋が三つあった。
 一つは、アルフィが魔力回路を修復してもらったアストレアの寝室だった。その他に、アンジェの寝室と客室が用意されていた。
 ティアは、アルフィとダグラスに客室を譲り、自分はアンジェの部屋に避難をしてきた。もちろん、アルフィに魔道具を使われることから逃げてきたのだった。

「お願い、アンジェ。今晩はここで寝かせて」
「別に構いませんけど……アルフィさんと一緒にティアを愛せないのはちょっと残念です」
 必死の表情で頼み込むティアに、笑顔を浮かべながらアンジェが告げた。
「アンジェ、冗談でもそんなこと言わないで。毎回のようにあんな魔道具を使われたら、おかしくなっちゃうわ」
「そうですね。確かにあれはちょっと……」
 実際に使われた経験を思い出して、アンジェも顔を赤くしながら同意した。

「そういえば、前から訊こうと思ってたんですけど、ランディさんに強姦されかけたって言ってましたが、どうしてそんなことになったんですか?」
 金色の瞳に興味を浮かべながら、アンジェが訊ねた。
「私、二年間、剣聖ラインハルト様の元で修行をしていたのよ」
「え? 剣聖って、たしかムズンガルド大陸でたった三人しかいない剣士クラスSSの一人ですよね?」
 驚きの表情を浮かべながら、アンジェが言った。まさか、ティアが剣聖の弟子だったとは想像もしていなかった。

「そう。そして、修行が終わった後で<漆黒の翼>に戻るために、冒険者ギルド皇都本部に行ったの。そこで、ランディと会ったのよ。彼は<デビメシア>に攫われた妹を助けるために、<漆黒の翼>に指名依頼を出していたの」
「そうだったんですか?」
「うん。その時、アルフィとダグラスは皇都の近くにある上級ダンジョン『アカシアの煉獄』に行っていたわ。私はランディを連れて、『アカシアの煉獄』があるアカシア迷宮街に行ったの。そこにある『子猫の槍亭』という酒家で、ランディに無理矢理お酒を飲まされたのよ」
 ティアは当時を思い出して、嫌そうな表情を浮かべた。

「ランディは私を酔い潰すと宿屋に連れ込んで、寝ている間に裸にして襲いかかっていたの。途中で目が覚めて、<イルシオン>を突きつけてぎりぎり未遂ですんだわ」
「ひどいです。ティアを酔わせて無理矢理抱こうとするなんて、許せません」
 自分のことのように怒りながら、アンジェが言った。その様子を見て、ティアはアンジェを優しく抱きしめた。

「ありがとう、アンジェ。アンジェもランディに会ったら絶対に気を許しちゃだめよ」
「はい。あたし、そんな人とは口も聞きたくありません」
 潔癖なエルフであるアンジェは、ランディの話を聞いただけで嫌悪した。まして、大切なティアを強姦しようとした男など、絶対に許せるものではなかった。

「もしランディがアンジェに手を出そうとしたら、私が斬り殺してやるから安心してね」
「はい。あたしもランディさんがティアに手を出したら、古代エルフの結界魔法で閉じ込めてやります」
 そう告げると、アンジェはティアの腕の中で顔を上げて金碧異色ヘテロクロミアの瞳を見つめた。

「アンジェ、大好き……」
「ティア、あたしも……」
 長い睫毛を震わせながら金色の瞳を閉じると、アンジェはティアと唇を重ねた。お互いの甘い唾液を味わうようにネットリと舌を絡め、濃厚な口づけを交わした。細い唾液の糸を繋いだ唇を離すと、二人はお互いの衣服を脱がせ始めた。

「アンジェ、綺麗……。それに、凄く柔らかいわ」
 ティアはアンジェの後ろに回ると、豊かな胸を背中に押しつけながら両手で彼女の白い乳房を包み込んだ。そして、ゆっくりと優しく揉みしだき始めた。
「あっ……ずるいです、ティア。今日はあたしがティアを……あんっ」
 アンジェの苦情を拒絶するように、ティアが頭をもたげてきた薄紅色の乳首を摘まんだ。

「だめよ、私がアンジェを愛したいの。寝台に横になって、アンジェ」
 そう告げると、ティアはアンジェの手を取って寝台に誘った。そして、アンジェを横たえると、細く長い両足を大きく開かせた。
「いや、こんな格好……恥ずかしいです」
 慌てて足を閉じようとしたアンジェの股間に躰を入れると、ティアは濡れた秘唇に顔を埋めた。そして、両手でアンジェの花びらを開くと嬉しそうに告げた。

「アンジェ、もう糸を引いている。すごく綺麗でいやらしいわ」
「いや……言わないでください」
 アンジェが羞恥のあまり両手で顔を覆った。その様子を楽しそうに見つめると、ティアは舌で溢れる蜜を舐め上げた。
「ひっ! あ、いや……あっ、あぁあ……」
 ビクンッとアンジェが総身を震わせてよがり声を上げた。

「アンジェ、どんどん溢れてくるわ。いやらしい。ここもこんなに硬くして……」
 そう告げると、ティアは秘唇の上にある肉豆に蜜を塗り込み、コリコリと扱くように転がした。
「ひぃい! そこっ! だめです! あ、あっ、いやぁあ!」
 女の最大の弱点を責められ、アンジェは総身を大きく仰け反らせながら悶えた。峻烈な喜悦が全身を襲い、腰骨が熱く溶けてビクッビクッと裸身を震わせた。

「もっと可愛い声を聞かせて……」
 ティアは両手を肉豆に添えると、クルンと薄皮を剥き上げた。そして、恥ずかしげに顔を出した陰核を転がすように舌で舐め始めた。
「あ、ひぃいいい! だ、だめぇえ! あっ、あぁああ!」
 長い銀髪を舞い乱しながら、アンジェは随喜の涙を滲ませ顔を激しく横に振り始めた。凄まじい愉悦が背筋を舐め上げ、白い稲妻が何度も脳天を襲った。

 ティアは右手の人差し指と中指を揃えると、愛液が溢れ出ている秘唇に差し込んだ。くちゅくちゅと音を立てながら指を出し入れすると、真っ赤に充血した陰核を唇で咥えてチューッと吸い上げた。

「ひぃいいい! それ、だめぇえ! あっ、あっあああ!」
 ビックンッビックンッと総身を痙攣させると、アンジェは大きく仰け反りながら絶頂に達した。歓喜の愉悦を噛みしめた硬直を解き放つと、アンジェはグッタリと裸身を寝台に沈めた。

「はっ、はぁ……は、はぁ……はひぃ……はぁあ……」
 熱い吐息をせわしなく漏らすと、アンジェは赤く染まった目尻から随喜の涙を流して頬に伝わせた。峻烈な官能が四肢の隅々まで痺れさせ、アンジェはビクンビクンと痙攣を続けた。

「まだまだ愛したりないわ。もっと気持ちよくしてあげる」
 そう告げると、ティアは右手に覇気を集めた。白い覇気が収斂しゅうれんし、男の一物を形成した。ティアはその光の一物をアンジェの濡れた秘唇に充てがうと、一気に貫いた。ぐちゅっと音を立てて逸物が膣壁を抉りながら子宮口まで達した。

「ひぃあぁあ!」
 背骨が折れるほど大きく仰け反ると、アンジェは壮絶な愉悦に翻弄されて一気に絶頂を極めた。プシャアアっと秘唇から大量の愛液を噴出させると、アンジェはビックンッビックンッと総身を痙攣させた。金色の瞳から大粒の涙を流し、全身に鳥肌を沸き立てながらガクガクと硬直すると、アンジェはグッタリと弛緩して寝台に沈み込んだ。

「入れただけでいっちゃったみたいね、アンジェ。でも、気持ちよくなるのはこれからよ」
 最奥まで貫いている逸物を入口付近まで引き抜くと、ティアはゆっくりと抜き差しを始めた。ぐちゅぐちゅと卑猥な音が鳴り響き、アンジェの秘唇から飛沫が噴き出して寝台に淫らな模様を描いた。

「あっ、あっ、あっああ! だ、だめぇ! あ、ひぃいい! やめてぇえ!」
 凄絶な歓悦の嵐が全身を襲い、何度も雷撃がアンジェの脳天を直撃した。涙と涎を垂れ流しながら、アンジェは激しく顔を振った。銀色の長い髪が舞い乱れ、凄惨な女の色香を撒き散らした。
 ビックンッビックンッと総身を痙攣させ続け、アンジェは歓喜の愉悦を噛みしめる硬直さえ許されずに何度も絶頂を極めた。

「ひぃいいい! ゆるしてぇえ! おかしくなるっ! あっ、あぁああ!」
 壮絶な喜悦に悶え狂うアンジェを見つめながら、ティアは激しく抜き差しをしている逸物に魔力を流した。逸物が激しく振動し、大きく波打ちながらアンジェの膣壁を抉り始めた。それと同時に、ティアは固く尖った陰核を唇に咥えると、舌で転がしながらチューッと強く吸い上げた。

「あっひぃいいい! それ、だめぇえ! また、いっちゃうぅう!」
 プシャアアッと秘唇から大量の愛液を迸ると、アンジェは総身を跳ね上げるように大きく痙攣をした。全身を蕩かし溶かすほどの凄まじい官能の大悦に翻弄され、真っ赤に染まった美貌から涙と涎を流しながら、アンジェは歯をガチガチと鳴らして硬直した。そして、汗に塗れた裸体を脱力させると、アンジェはバッタリと倒れ込むように寝台に沈んだ。
 プシャアッという音が再び鳴り響き、黄金の水が秘唇から噴出した。

(もうだめぇ……)
 ビクンッビクンッと痙攣を続けながら、アンジェはガクリと首を折って意識を失った。
 妖精のような美貌は汗にまみれ、長い睫毛を震わせている目尻からは大粒の涙が頬を伝って流れ落ちた。半開きになった紅唇からはネットリとした涎が垂れ落ち、寝台に淫らな染みを描いた。四肢の先端までブルブルと震わせているその様は、凄艶な歓喜の奔流に狂わされた女の悲しい末路そのものだった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン
青春
名門復活を目指し厳しい練習を続ける鐘ヶ岡学園の女子バレー部 キャプテンを務める新田まどかは、身体能力を飛躍的に伸ばすため、ある行動に出るが…

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...