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2章
2‐16 グリフォン
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「終わり~!」
すべての狼を運び終える頃には日はすっかり上っていた。
リーズが血抜きなどの処理を済ませて残りがせっせと運ぶ。
すべて運び終える頃にはグリフォンは目を覚ましてリーズの傍でおとなしくしていた。
グリフォンまで運ぶ必要が無くて良かった。
拠点へ連れて帰ろうとしたとき、小さな問題が起こる。
「キュィ」
なぜかなつかれてしまった。
俺の傍に来ては頭を擦り付けてくる。
「この子は賢い子だ、恐らく聖水の匂いであんたが救ってくれたってわかってるのよ。」
頭を撫でてやる。
「近くで見ると、思ったより小さいんだな。」
明るい所で見るとよくわかるが仔馬程のサイズしかなかった。
「まだ幼い子なんだよ。
どうやってここまで来たかは分からないけど、巣立って間もなく襲われたのは間違いないね。」
そういえばモンスターにもレベルとかあるのだろうか。
「ある。
ただ、「鑑定」系統の高レベルスキル出なければ見抜けない上、大体鑑定スキル持ちは戦闘に不向きだから強い魔物のレベルはほとんどわかってない。」
そういえば長らく新しいスキルを獲得してない、もしかすると鑑定スキルも獲得できるかもしれない。
いやしかし、リーズみたいに飛ぶスキルも欲しい。
そんなことを考えている間もそばを離れないグリフォン。
「まずは拠点へ帰ろう。」
ーーーーーーーーー
「キュー」
想像してたグリフォンの鳴き声とはだいぶ違うが可愛いものだ。
「この子の名前は「シルフィ」に決定。」
いきなりそう言うと、頭を撫でながら
「君はシルフィだよ。」
自分の子を可愛がる親のようだ。
「いい名前だね。」
そう言ってリーズの頭を撫でる。
「風の精霊から取ったの。」
嬉しそうにこちらを見るリーズ。
やばい、めちゃくちゃカワイイ。
「新しい仲間も増えてめでたいけど、大量の狼を処理しなくちゃね。」
頭を撫でながらも仕事の催促をする。
「そうね、やれることはさっさと済ませましょう。」
ーーーーーーーーー
シルフィは賢い子だ、俺たちが狼の処理をしている間おとなしく待っていた。
俺たちが食べる部位などを確保し、「温度干渉」スキルを応用して作った簡易氷室に保管する。
「あれば荷車を購入して、なければギルドに発注お願い。」
素材と肉を売りにナツキとアンナとミーシャが「村」へ行くことに。
仲間が増え、必要な道具も多くなる。
移動に便利な荷車が確保できれば移動が楽になる。
「もしあれば荷馬車の方が良いわね。」
「シルフィにひかせるの?」
引いてくれるだろうか?
「大丈夫、引いてくれるよね?」
「キュー!」
本当に意味が分かってるのか、可愛く鳴く。
ま、その時考えればいいか。
すべての狼を運び終える頃には日はすっかり上っていた。
リーズが血抜きなどの処理を済ませて残りがせっせと運ぶ。
すべて運び終える頃にはグリフォンは目を覚ましてリーズの傍でおとなしくしていた。
グリフォンまで運ぶ必要が無くて良かった。
拠点へ連れて帰ろうとしたとき、小さな問題が起こる。
「キュィ」
なぜかなつかれてしまった。
俺の傍に来ては頭を擦り付けてくる。
「この子は賢い子だ、恐らく聖水の匂いであんたが救ってくれたってわかってるのよ。」
頭を撫でてやる。
「近くで見ると、思ったより小さいんだな。」
明るい所で見るとよくわかるが仔馬程のサイズしかなかった。
「まだ幼い子なんだよ。
どうやってここまで来たかは分からないけど、巣立って間もなく襲われたのは間違いないね。」
そういえばモンスターにもレベルとかあるのだろうか。
「ある。
ただ、「鑑定」系統の高レベルスキル出なければ見抜けない上、大体鑑定スキル持ちは戦闘に不向きだから強い魔物のレベルはほとんどわかってない。」
そういえば長らく新しいスキルを獲得してない、もしかすると鑑定スキルも獲得できるかもしれない。
いやしかし、リーズみたいに飛ぶスキルも欲しい。
そんなことを考えている間もそばを離れないグリフォン。
「まずは拠点へ帰ろう。」
ーーーーーーーーー
「キュー」
想像してたグリフォンの鳴き声とはだいぶ違うが可愛いものだ。
「この子の名前は「シルフィ」に決定。」
いきなりそう言うと、頭を撫でながら
「君はシルフィだよ。」
自分の子を可愛がる親のようだ。
「いい名前だね。」
そう言ってリーズの頭を撫でる。
「風の精霊から取ったの。」
嬉しそうにこちらを見るリーズ。
やばい、めちゃくちゃカワイイ。
「新しい仲間も増えてめでたいけど、大量の狼を処理しなくちゃね。」
頭を撫でながらも仕事の催促をする。
「そうね、やれることはさっさと済ませましょう。」
ーーーーーーーーー
シルフィは賢い子だ、俺たちが狼の処理をしている間おとなしく待っていた。
俺たちが食べる部位などを確保し、「温度干渉」スキルを応用して作った簡易氷室に保管する。
「あれば荷車を購入して、なければギルドに発注お願い。」
素材と肉を売りにナツキとアンナとミーシャが「村」へ行くことに。
仲間が増え、必要な道具も多くなる。
移動に便利な荷車が確保できれば移動が楽になる。
「もしあれば荷馬車の方が良いわね。」
「シルフィにひかせるの?」
引いてくれるだろうか?
「大丈夫、引いてくれるよね?」
「キュー!」
本当に意味が分かってるのか、可愛く鳴く。
ま、その時考えればいいか。
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