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1章 王都ルーデリー 出会い編

1‐32 夜の約束 ★

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 今日はあまりお酒を飲むつもりではなかったが、進められるとついつい飲んでしまう。

 話を戻すと、リーズやカリーナの強さについては実際に見てみないと分からないので、どうしようもない。

「一対一ならカリーナさんが有利でしょうけど、一対多の戦闘においてはリーズが有利だと思いますよ。」

 拗ねたリーズをフォローするようにナツキが慰める。

「何にせよ、早くレベル20にならないと次に進めないってことだな…」

 到達するにはあと何日かかるのやら。

「今のペースで池は数日で到達すると思いますので、焦らなくても大丈夫だと思います。」

 焦らずに、か。

「ま、明日からは私も同行するし、一気にダンジョンの深部に行っちゃおうか。」

 話を聞いて元気が出てきたのか、テンションの戻ったリーズが言う。

「リーゼが同行してくれるなら大丈夫だと思うので、それもいいと思います。」

 ナツキ的にも「アリ」な提案のようだ。
 まあ、ナツキが良いというのなら問題ないだろう。

 いつの間にやらリーズのペースで話は進み、明日の予定は決定だ。

ーーーーーーーーー
 お酒も進み、リーズの好きな女のタイプ(凛として、胸のつつましい女性など)を延々と聞かされ始める。

「そう言えば、昨日リーズの膣内に出しちゃったけど、大丈夫なのかな。」

 すっかり忘れてた。
 そんな大事な事を忘れるくらいには、ひどい男になってしまったのだ。
 自己嫌悪。

「それは大丈夫、私のピアスに妊娠防止効果もあるから。」

 そういって左耳を指さす。

 この世界の避妊具は一般的に子宮を保護する術式の入ったアクセサリーだという。
 人を犯し、孕ませて繁殖するタイプの魔物対策を兼ねて開発されたものだが、需要が大きかった為一般化され、
珍しいものではないらしい。

「私のこれはプレゼントで貰ったものだけど、役に立ってよかったね。」

 それは正直その通りだ、妊娠してたらどうしようかと思った(忘れてた癖に)。
 安堵し、緊張がゆるむと尿意を催す。

「これにどうぞっ。」

 状況を察したナツキは空の酒瓶を差し出す。

 ジョボッ、ジョボボボボボボ…

 一本には入りきらず、少しあふれたところで急いで止める。
 リーズがまだ酒の入った瓶をナツキに渡し、残りをそこに入れていく。
 お酒、まだ飲みたかったなぁ。


 おしっこを終えると、ナツキはおしっこの付着した指を舐め取り、二人のグラスに注ごうとするがそれを制止する。

「待って、ナツキ。
 これからルールを決めます。」

 そういってナツキを指さす。

「順番を決めます。
 ナツキを第一小便器とします。
 リーズは第二小便器です。」

 わざとナツキの興奮するであろう言葉を選ぶ。

 リーズは異論はなさそうだが笑いをこらえているようだ。

「次に二つ目、夜の情事について。
 ナツキとリーズも仲良くすること。」

 ナツキはいまいち理解できていないようだが、リーズの方はすぐに理解できたようだ。

「もうっ!
 あんた大好きっ!」

 そういってキスをしようとするが、直前で止める。
 
「まだ全部言ってないから。
 最初はナツキも抵抗有ると思うけど、無理せずやっていこう。」

 ようやく意味が理解できたのか、真っ赤な顔で小さく頷く。
 うん、カワイイ。
 
「じゃぁ、ナツキから飲んでいいよ。」

 そういって瓶を受け取り、ナツキのグラスに注ぐ。
 ナツキはそれを口に運び、

「ンッ、コクッ、コクッ」

 ナツキが飲んでいる間にリーズのグラスにも注いでいく。

「あんたの事も、本気で好きになったよ。
 ありがとね、私の為でしょ?」

 リーズの為って訳でもないが、そう受け取ってくれるならありがたい。
 彼女にとっては好きな女とエッチな事が出来る許可を貰ったに等しいのだから。

 そしてリーズもグラスのおしっこを一気に飲み干す。
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