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本編
28.
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その後、昼食をとったあとも、花を見たりとゆったりとした時間を過ごした。
「見てっ、花かんむり。」
「上手だね。それにモモは花が良く似合う。ほら」
僕の頭に花かんむりを乗せるとルーは幸せそうに笑った。
その顔を見ると僕も幸せになってくるんだ。
「ねぇ、ルー。僕、この世界に来れて、ルーと出会えて幸せだよ。幸せすぎて怖いくらい。」
こんな僕でも愛してくれた、ルーもそれに城の皆も。
「俺はこれからもっとモモを幸せにしていくつもりだよ。」
「ふふ、じゃあ僕はルーを幸せにするね。」
そう言うとチュッと優しいキスをされる。
「じゃあ俺のお願い、聞いてくれる?」
「?うんっ。」
ルーがお願いするなんて、珍しい……。
僕に出来ることなら何でもするよっ!
「モモ──────
俺と、結婚してくれませんか?」
跪きいたルーの手にはキラキラした指輪がある。
ルーの言葉を数秒たって理解すると、涙がボロボロ溢れてきた。
「あれっ、なんで……っ、嬉しいのに……涙が止まんないっ……」
こんな気持ち初めてだから。僕の体の中の幸せが溢れすぎて涙で出てきちゃったんだ、きっと。
目を擦っていると手をやんわり掴まれる。
「モモの気持ち、聞かせて?」
僕は……
「結婚したいっ、ルーとこれからも一緒にいたい……!」
そう言うとルーは僕を強く抱き締めた。
「はぁっ……どうしよう、嬉しい……。もう一生離してあげない。」
「ふふ、うん…離さないで?」
「モモ……」
体を離し、僕を優しい目で見つめる。
「愛してるよ、これまでも、これからも。」
僕の手を取り、左の薬指に指輪をはめた。
「きらきら……ルー、ありがとう。」
お礼の気持ちをこめて、背伸びをしてルーにキスをした。
「……もう、可愛すぎだよ、モモ。」
「わわっ……」
抱き上げられ、顔が一気に近づいた。
「幸せになろうね、俺と一緒に。」
「……!うんっ!」
微笑み合う僕達を、色とりどりの花々が見守るように包み込んでいた。
「見てっ、花かんむり。」
「上手だね。それにモモは花が良く似合う。ほら」
僕の頭に花かんむりを乗せるとルーは幸せそうに笑った。
その顔を見ると僕も幸せになってくるんだ。
「ねぇ、ルー。僕、この世界に来れて、ルーと出会えて幸せだよ。幸せすぎて怖いくらい。」
こんな僕でも愛してくれた、ルーもそれに城の皆も。
「俺はこれからもっとモモを幸せにしていくつもりだよ。」
「ふふ、じゃあ僕はルーを幸せにするね。」
そう言うとチュッと優しいキスをされる。
「じゃあ俺のお願い、聞いてくれる?」
「?うんっ。」
ルーがお願いするなんて、珍しい……。
僕に出来ることなら何でもするよっ!
「モモ──────
俺と、結婚してくれませんか?」
跪きいたルーの手にはキラキラした指輪がある。
ルーの言葉を数秒たって理解すると、涙がボロボロ溢れてきた。
「あれっ、なんで……っ、嬉しいのに……涙が止まんないっ……」
こんな気持ち初めてだから。僕の体の中の幸せが溢れすぎて涙で出てきちゃったんだ、きっと。
目を擦っていると手をやんわり掴まれる。
「モモの気持ち、聞かせて?」
僕は……
「結婚したいっ、ルーとこれからも一緒にいたい……!」
そう言うとルーは僕を強く抱き締めた。
「はぁっ……どうしよう、嬉しい……。もう一生離してあげない。」
「ふふ、うん…離さないで?」
「モモ……」
体を離し、僕を優しい目で見つめる。
「愛してるよ、これまでも、これからも。」
僕の手を取り、左の薬指に指輪をはめた。
「きらきら……ルー、ありがとう。」
お礼の気持ちをこめて、背伸びをしてルーにキスをした。
「……もう、可愛すぎだよ、モモ。」
「わわっ……」
抱き上げられ、顔が一気に近づいた。
「幸せになろうね、俺と一緒に。」
「……!うんっ!」
微笑み合う僕達を、色とりどりの花々が見守るように包み込んでいた。
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