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本編
13.
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執務室で仕事をしていると、メリッサが慌てた様子で俺を訪ねてきた。
「殿下っ!モモ様がいないんです!」
…モモがいない?その言葉に一瞬頭が真っ白になる。
だめだ、まずはモモを探すのが先だ、冷静になれ。
「城にいる騎士全員にモモの捜索を命ずる!モモは必ず王城内にいるはずだ。」
なぜかモモが王城内にいるという確証がある。これも運命だからなのだろう。
ひとまず俺もモモを探しに行こう。
しらみ潰しに探しても時間がかかるだけだ。考えろ、モモはどこにいる?
モモはドアからは出ていない。護衛の騎士が姿を見ていないからだ。だとしたら窓だが、万が一のことがないように窓からはモモは出られないようになっている。
部屋の中で消えた、としか考えられない。となると……
「神か……」
神がモモをどこかに連れて行ったのか。ならばもう場所はひとつしかないだろう。
俺は急いで神殿に向かった。
「いたっ、モモ!!」
神殿のドアを開くとモモが中央で涙を流し、驚いた様子でこちらを見ていた。
その姿が儚くて今にも消えていまいそうだ。
慌ててモモのそばに行き、抱きしめる。
「……るー」
「よしよし、迎えにきたよ。帰ろう?」
「うん…神様、ばいばい。」
「神様がいるの?」
「ううん、声だけ聞こえる、よ?」
モモだけに聞こえているということか。
とりあえずモモを部屋に連れていこう。じっくり話を聞くのが最優先だな、
神の像に一礼して神殿を後にした。
部屋に戻り、モモをベットに寝かせようとしたが、モモがいやいやと首を振るので抱っこしたままベットに腰掛けた。
「あのね、ルー、僕、知らなくて…ルーが運命の人だって。さっき神様に聞いたの。」
モモはきっと気づいてないだろうとは思っていたがやはりそうだったか。
「そっか…モモはそれを聞いてどう思ったの?いやだった?」
こんな質問をしているが、嫌だったと言われても離してあげるつもりはさらさらない。
「ううん、嬉しいの。うれしくてうれしくてずっと頭がふわふわしてる」
「モモ…それって…」
俺の事が好きだと言っているようなものだ。それも恋愛的に。
「でも、考えちゃう。ルーは僕が神子だから優しくしてくれるんじゃないかって…」
「モモ。」
うるうるしている大きな目がこちらを見る。
「俺は……モモが好きだよ。モモに恋をしている。神子だからでも運命だからでもない。毎日一生懸命生きているモモが愛おしくてたまらないんだ。」
モモに間違いなく伝わるように、素直な言葉を囁いた。
「…ルー、ぼくっ、も、好き、大好きなのっ…」
「あぁ、モモ。その言葉をずっと待っていたよ。」
強く抱きしめると、首に回された腕が強くなる。
腕の中の小さな子が愛おしすぎてどうにかなりそうだ。
「俺の恋人になってくれる?」
「恋人……なるっ、なりたい!」
まぁ今は恋人で我慢しよう。
抱きしめている腕をほどきモモの顔を見ると、幸せそうに笑っている。
あー、なんでこんなに可愛いのだろう。
そっとその唇にキスを落とす。
「……ちゅー?」
「ふふ、そうだよ。可愛いね、びっくりした?」
「うん、ぼく初めてっ。もう1回して?」
「もちろん。何回でもしてあげる。」
モモの唇は極上だ。本当はこの唇をこじ開けてモモの蕩ける顔が見たいがそれはまたのお楽しみにしとくとしよう。
「殿下っ!モモ様がいないんです!」
…モモがいない?その言葉に一瞬頭が真っ白になる。
だめだ、まずはモモを探すのが先だ、冷静になれ。
「城にいる騎士全員にモモの捜索を命ずる!モモは必ず王城内にいるはずだ。」
なぜかモモが王城内にいるという確証がある。これも運命だからなのだろう。
ひとまず俺もモモを探しに行こう。
しらみ潰しに探しても時間がかかるだけだ。考えろ、モモはどこにいる?
モモはドアからは出ていない。護衛の騎士が姿を見ていないからだ。だとしたら窓だが、万が一のことがないように窓からはモモは出られないようになっている。
部屋の中で消えた、としか考えられない。となると……
「神か……」
神がモモをどこかに連れて行ったのか。ならばもう場所はひとつしかないだろう。
俺は急いで神殿に向かった。
「いたっ、モモ!!」
神殿のドアを開くとモモが中央で涙を流し、驚いた様子でこちらを見ていた。
その姿が儚くて今にも消えていまいそうだ。
慌ててモモのそばに行き、抱きしめる。
「……るー」
「よしよし、迎えにきたよ。帰ろう?」
「うん…神様、ばいばい。」
「神様がいるの?」
「ううん、声だけ聞こえる、よ?」
モモだけに聞こえているということか。
とりあえずモモを部屋に連れていこう。じっくり話を聞くのが最優先だな、
神の像に一礼して神殿を後にした。
部屋に戻り、モモをベットに寝かせようとしたが、モモがいやいやと首を振るので抱っこしたままベットに腰掛けた。
「あのね、ルー、僕、知らなくて…ルーが運命の人だって。さっき神様に聞いたの。」
モモはきっと気づいてないだろうとは思っていたがやはりそうだったか。
「そっか…モモはそれを聞いてどう思ったの?いやだった?」
こんな質問をしているが、嫌だったと言われても離してあげるつもりはさらさらない。
「ううん、嬉しいの。うれしくてうれしくてずっと頭がふわふわしてる」
「モモ…それって…」
俺の事が好きだと言っているようなものだ。それも恋愛的に。
「でも、考えちゃう。ルーは僕が神子だから優しくしてくれるんじゃないかって…」
「モモ。」
うるうるしている大きな目がこちらを見る。
「俺は……モモが好きだよ。モモに恋をしている。神子だからでも運命だからでもない。毎日一生懸命生きているモモが愛おしくてたまらないんだ。」
モモに間違いなく伝わるように、素直な言葉を囁いた。
「…ルー、ぼくっ、も、好き、大好きなのっ…」
「あぁ、モモ。その言葉をずっと待っていたよ。」
強く抱きしめると、首に回された腕が強くなる。
腕の中の小さな子が愛おしすぎてどうにかなりそうだ。
「俺の恋人になってくれる?」
「恋人……なるっ、なりたい!」
まぁ今は恋人で我慢しよう。
抱きしめている腕をほどきモモの顔を見ると、幸せそうに笑っている。
あー、なんでこんなに可愛いのだろう。
そっとその唇にキスを落とす。
「……ちゅー?」
「ふふ、そうだよ。可愛いね、びっくりした?」
「うん、ぼく初めてっ。もう1回して?」
「もちろん。何回でもしてあげる。」
モモの唇は極上だ。本当はこの唇をこじ開けてモモの蕩ける顔が見たいがそれはまたのお楽しみにしとくとしよう。
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