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第3章謎の少女とダンジョン革命
178・湯屋
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「ぐふふふ」
「どうしたの?」
「出来たんですよ。例のアレが」
「アレって何?」
「湯屋ですよ。お風呂!」
私が伯爵夫人に頼んでいた湯屋。
それが今日オープンするのだ。
「しかしずいぶんと時間がかかりましたね」
「まぁ建物って完成するまで、
時間がかかるのが普通だからね」
「ふふふ、楽しみですみんなで行きましょうよ」
「そうね。行ってみましょう」
そうしてみんなで湯屋に行くことにした。
「うおー、すごい人です」
湯屋の前には人だかりが出来ていた。
「みんなオープンするのを楽しみにしていたんじゃないの」
「そうですね。あ、開きました」
続々と人が湯屋の中に入っていく、私達も後に続いた。
入り口で料金を支払い、鍵をもらう。
そして女湯に入って、
脱衣所で服を脱いで裸になって扉を開けた。
「うぉー、すごいです」
湯屋の中は広く、そこに色々な種類の湯があった。
普通の浴場に、薬が入れられた薬湯、
ジャグジーが備えられたジャグジー風呂。
サウナ、そして露天風呂もあった。
「これはすごいわね」
「実はこの湯屋を動かしている魔道具って私が作ったんですよ」
「え、そうなの?」
「はい、私が作りました。
この水をお湯にする装置も私お手製のものです」
「…才能の無駄遣いね」
「むー、いいじゃないですかー。
好きなことに才能が使えるって良いことですよー」
「それよりこのジャグジー風呂ってすごいわね。
疲れが溶けて消えるようだわ」
「ふふふ、私の自信作ですから」
そう渾身のしたり顔でそう言うとイオが口を開いた。
「ところでセツナは年末はどう過ごすのだ?」
「え、うーん特に考えていませんけど、
まぁ家でゆっくり過ごすことになるかもしれません」
「私は年末は実家には帰らないのだ」
「え、何でですか?」
「実は獣人の村では風習があって、
年末には悪い霊が出るから、
年末と年越しの間には、
村の外に居る人を村の中に入れたらダメなのだ」
「ああ、だから帰れないんですか」
「だから年末には村には入れないのだ。
だから今年の年末はセツナ達と過ごすことになると思うのだ」
「はい、よろしくです」
そうしてお風呂を堪能すると、
お金を払って牛乳を飲む。
「くー、冷えた牛乳は最高です」
「確かにおいしいわね」
「ふぅ、頼んだかいがありました」
そうして牛乳瓶を箱に捨てると、今度はマッサージを受けることにした。
「マッサージお願いします」
「はい、分かりました」
マッサージを行うのは機械ではなく人の手で行う。
500円で10分ぐらいで施術をしてもらえる。
「はぁ、極楽ですう」
「確かにこれはすごくいいわね」
マッサージを受けていると本当に疲れがどこかに行ってしまった。
「しかしこの湯屋はすごいわね。
女湯と男湯にちゃんと別れているし、
お湯も凄かったし、これ繁盛するんじゃないの」
「確かにそうですよね」
それから湯屋は評判が評判を呼び。
疲れがとれる湯屋として繁盛していくのだが、
それは別の話だ。
「どうしたの?」
「出来たんですよ。例のアレが」
「アレって何?」
「湯屋ですよ。お風呂!」
私が伯爵夫人に頼んでいた湯屋。
それが今日オープンするのだ。
「しかしずいぶんと時間がかかりましたね」
「まぁ建物って完成するまで、
時間がかかるのが普通だからね」
「ふふふ、楽しみですみんなで行きましょうよ」
「そうね。行ってみましょう」
そうしてみんなで湯屋に行くことにした。
「うおー、すごい人です」
湯屋の前には人だかりが出来ていた。
「みんなオープンするのを楽しみにしていたんじゃないの」
「そうですね。あ、開きました」
続々と人が湯屋の中に入っていく、私達も後に続いた。
入り口で料金を支払い、鍵をもらう。
そして女湯に入って、
脱衣所で服を脱いで裸になって扉を開けた。
「うぉー、すごいです」
湯屋の中は広く、そこに色々な種類の湯があった。
普通の浴場に、薬が入れられた薬湯、
ジャグジーが備えられたジャグジー風呂。
サウナ、そして露天風呂もあった。
「これはすごいわね」
「実はこの湯屋を動かしている魔道具って私が作ったんですよ」
「え、そうなの?」
「はい、私が作りました。
この水をお湯にする装置も私お手製のものです」
「…才能の無駄遣いね」
「むー、いいじゃないですかー。
好きなことに才能が使えるって良いことですよー」
「それよりこのジャグジー風呂ってすごいわね。
疲れが溶けて消えるようだわ」
「ふふふ、私の自信作ですから」
そう渾身のしたり顔でそう言うとイオが口を開いた。
「ところでセツナは年末はどう過ごすのだ?」
「え、うーん特に考えていませんけど、
まぁ家でゆっくり過ごすことになるかもしれません」
「私は年末は実家には帰らないのだ」
「え、何でですか?」
「実は獣人の村では風習があって、
年末には悪い霊が出るから、
年末と年越しの間には、
村の外に居る人を村の中に入れたらダメなのだ」
「ああ、だから帰れないんですか」
「だから年末には村には入れないのだ。
だから今年の年末はセツナ達と過ごすことになると思うのだ」
「はい、よろしくです」
そうしてお風呂を堪能すると、
お金を払って牛乳を飲む。
「くー、冷えた牛乳は最高です」
「確かにおいしいわね」
「ふぅ、頼んだかいがありました」
そうして牛乳瓶を箱に捨てると、今度はマッサージを受けることにした。
「マッサージお願いします」
「はい、分かりました」
マッサージを行うのは機械ではなく人の手で行う。
500円で10分ぐらいで施術をしてもらえる。
「はぁ、極楽ですう」
「確かにこれはすごくいいわね」
マッサージを受けていると本当に疲れがどこかに行ってしまった。
「しかしこの湯屋はすごいわね。
女湯と男湯にちゃんと別れているし、
お湯も凄かったし、これ繁盛するんじゃないの」
「確かにそうですよね」
それから湯屋は評判が評判を呼び。
疲れがとれる湯屋として繁盛していくのだが、
それは別の話だ。
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