163 / 310
第3章謎の少女とダンジョン革命
134・マヨヒガ島の探索
しおりを挟む
「そういえばこの島って探索したことないですよね。
これを機会に探索してもいいかもしれませんね」
「ああ、それならオラの方が詳しいので案内するダス」
そういうとタイレルは地図を取り出した。
地図には果物がよく取れる場所に、
魚釣りに適した場所などが載っていた。
「あれ、ここはどういう場所なんですか?」
地図の中で洞窟と書かれている場所が気になった。
「ああ、ここは洞窟ダス。
恐ろしく長い洞窟ダス。
先が見えないので、途中で引き返したダス」
「へぇ洞窟ですか、そこに金銀財宝がありそうですね」
このマヨヒガ島には金銀財宝があるという伝説がある。
そういうお宝を隠すのに洞窟は適している。
「あれ、財宝には興味ないんじゃなかったの?」
「貰えるお宝があるなら貰いましょうよ。
正直言うと最近家を借りたり、出費が多いんですよね」
エドナの言葉に私はそう返す。
だって神殿に寄付しないといけないし、
家賃も払わないといけないし、お金がかかる。
それにトレジャーハンターって一度してみたかったんだよな。
わくわくしてきたぜ。
「じゃあ、洞窟にレッツゴーです!」
「はぁ、本当にあなたのやることは突然ね」
やれやれといった感じでエドナが言った。
「面白そうですね。わたくしも行きます」
「私も行くのだ」
フォルトゥーナとイオがそう言った。
そうして私達は洞窟に行くことにした。
◆
その洞窟は島の端っこにあった。
「ここがその洞窟ですか。
魔物がいるかもしれません、気を付けましょう」
「ああ、それならこの島には魔物は居ないから、
大丈夫だと思うダス」
「え、魔物が居ない?」
「そうダス。一度も出会ったことはないダス」
町の中みたいに結界がはってあるなら別だが、
こんな辺境の無人島にそれがある可能性は低いだろう。
普通なら魔物であふれかえってもよさそうなのに、
それがないとなると不思議だ。
「じゃあ中に入りましょう」
中に入ると真っ暗だったので、魔法で火の玉を作りそれを宙に浮かす。
「ジトジトしてますね」
何度も洞窟には入ったことがあるが、
ここの洞窟は普通の洞窟よりじっとりとしている。
壁に触れるとドロドロとした泥が絡まり、
地面もぬかるんでいる。
「転ばないように気を付けてください」
一応全員の足に魔法をかけて、滑らないようにする。
それから黙って進むが、
洞窟の中は1本道だったため迷うことはなかったが、
かなり長かった。
「いつになったら終わるんでしょうか?」
「引き返す?」
「ここまで来たら進むしかないでしょう」
そうして進むこと数時間。
ようやく長かった洞窟が終わり、開けた場所に出た。
そこには一つの湖があった。
湖全体が青白く光り輝き、幻想的な雰囲気を出していた。
「うわぁ綺麗…」
「幻想的ね。お宝は無いみたいだけど、これだけでも見る価値はあったわ」
「ん? 待ってください、あれは…」
フォルトゥーナが指さした場所から、ミミズのようなうねった生き物が現れる。
体長は約2メートル程か、やっぱり魔物がいたんだな。
「タイレルさんは下がっていてください」
魔物退治なら私達は専門だ。
みんな戦闘モードに入る。
「行くわよ!」
エドナは持っていた大剣で魔物をぶった切る。
魔物はのたうちながら絶命した。
「まだまだ来ます!」
湖の中から続々とミミズのような魔物が現れる。
「うらぁ!」
イオが魔物を掴むとその体を引きちぎる。
「《聖槍(ホーリーランス)》」
フォルトゥーナが魔法を使い、その場に居た魔物を殲滅する。
その時、ボトボトと天井から魔物が落ちてきた。
「ぎゃーー!!」
うぇえ、ヌメヌメしてて気持ち悪い。
私は魔物から離れると魔法で燃やした。
すると天井からまた魔物が落ちてきた。
「っく、この《ファイヤー・ボール乱れ打ち!!》」
私は天井にいる魔物に向かって魔法を何発も放つ。
しかし何発かは魔物に当たらず、天井の壁に激突する。
「アアァァアアアァァァーーー!!!」
すると地響きのような音が響いた。
「バカ! そんなことしたら天井が崩落するに決まっているでしょ!!」
「す、すみません。《転移》」
私はその場にいた全員をマヨヒガ島の外の温泉がある場所に転移した。
「はぁはぁ、何とか助かりましたね」
「待って!! あれを見て!!」
「はい? って、なんじゃこりゃあぁぁーーー!!!」
エドナが指さした先には驚きの存在が居たのだった。
これを機会に探索してもいいかもしれませんね」
「ああ、それならオラの方が詳しいので案内するダス」
そういうとタイレルは地図を取り出した。
地図には果物がよく取れる場所に、
魚釣りに適した場所などが載っていた。
「あれ、ここはどういう場所なんですか?」
地図の中で洞窟と書かれている場所が気になった。
「ああ、ここは洞窟ダス。
恐ろしく長い洞窟ダス。
先が見えないので、途中で引き返したダス」
「へぇ洞窟ですか、そこに金銀財宝がありそうですね」
このマヨヒガ島には金銀財宝があるという伝説がある。
そういうお宝を隠すのに洞窟は適している。
「あれ、財宝には興味ないんじゃなかったの?」
「貰えるお宝があるなら貰いましょうよ。
正直言うと最近家を借りたり、出費が多いんですよね」
エドナの言葉に私はそう返す。
だって神殿に寄付しないといけないし、
家賃も払わないといけないし、お金がかかる。
それにトレジャーハンターって一度してみたかったんだよな。
わくわくしてきたぜ。
「じゃあ、洞窟にレッツゴーです!」
「はぁ、本当にあなたのやることは突然ね」
やれやれといった感じでエドナが言った。
「面白そうですね。わたくしも行きます」
「私も行くのだ」
フォルトゥーナとイオがそう言った。
そうして私達は洞窟に行くことにした。
◆
その洞窟は島の端っこにあった。
「ここがその洞窟ですか。
魔物がいるかもしれません、気を付けましょう」
「ああ、それならこの島には魔物は居ないから、
大丈夫だと思うダス」
「え、魔物が居ない?」
「そうダス。一度も出会ったことはないダス」
町の中みたいに結界がはってあるなら別だが、
こんな辺境の無人島にそれがある可能性は低いだろう。
普通なら魔物であふれかえってもよさそうなのに、
それがないとなると不思議だ。
「じゃあ中に入りましょう」
中に入ると真っ暗だったので、魔法で火の玉を作りそれを宙に浮かす。
「ジトジトしてますね」
何度も洞窟には入ったことがあるが、
ここの洞窟は普通の洞窟よりじっとりとしている。
壁に触れるとドロドロとした泥が絡まり、
地面もぬかるんでいる。
「転ばないように気を付けてください」
一応全員の足に魔法をかけて、滑らないようにする。
それから黙って進むが、
洞窟の中は1本道だったため迷うことはなかったが、
かなり長かった。
「いつになったら終わるんでしょうか?」
「引き返す?」
「ここまで来たら進むしかないでしょう」
そうして進むこと数時間。
ようやく長かった洞窟が終わり、開けた場所に出た。
そこには一つの湖があった。
湖全体が青白く光り輝き、幻想的な雰囲気を出していた。
「うわぁ綺麗…」
「幻想的ね。お宝は無いみたいだけど、これだけでも見る価値はあったわ」
「ん? 待ってください、あれは…」
フォルトゥーナが指さした場所から、ミミズのようなうねった生き物が現れる。
体長は約2メートル程か、やっぱり魔物がいたんだな。
「タイレルさんは下がっていてください」
魔物退治なら私達は専門だ。
みんな戦闘モードに入る。
「行くわよ!」
エドナは持っていた大剣で魔物をぶった切る。
魔物はのたうちながら絶命した。
「まだまだ来ます!」
湖の中から続々とミミズのような魔物が現れる。
「うらぁ!」
イオが魔物を掴むとその体を引きちぎる。
「《聖槍(ホーリーランス)》」
フォルトゥーナが魔法を使い、その場に居た魔物を殲滅する。
その時、ボトボトと天井から魔物が落ちてきた。
「ぎゃーー!!」
うぇえ、ヌメヌメしてて気持ち悪い。
私は魔物から離れると魔法で燃やした。
すると天井からまた魔物が落ちてきた。
「っく、この《ファイヤー・ボール乱れ打ち!!》」
私は天井にいる魔物に向かって魔法を何発も放つ。
しかし何発かは魔物に当たらず、天井の壁に激突する。
「アアァァアアアァァァーーー!!!」
すると地響きのような音が響いた。
「バカ! そんなことしたら天井が崩落するに決まっているでしょ!!」
「す、すみません。《転移》」
私はその場にいた全員をマヨヒガ島の外の温泉がある場所に転移した。
「はぁはぁ、何とか助かりましたね」
「待って!! あれを見て!!」
「はい? って、なんじゃこりゃあぁぁーーー!!!」
エドナが指さした先には驚きの存在が居たのだった。
0
お気に入りに追加
52
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
転移ですか!? どうせなら、便利に楽させて! ~役立ち少女の異世界ライフ~
ままるり
ファンタジー
女子高生、美咲瑠璃(みさきるり)は、気がつくと泉の前にたたずんでいた。
あれ? 朝学校に行こうって玄関を出たはずなのに……。
現れた女神は言う。
「あなたは、異世界に飛んできました」
……え? 帰してください。私、勇者とか聖女とか興味ないですから……。
帰還の方法がないことを知り、女神に願う。
……分かりました。私はこの世界で生きていきます。
でも、戦いたくないからチカラとかいらない。
『どうせなら便利に楽させて!』
実はチートな自称普通の少女が、周りを幸せに、いや、巻き込みながら成長していく冒険ストーリー。
便利に生きるためなら自重しない。
令嬢の想いも、王女のわがままも、剣と魔法と、現代知識で無自覚に解決!!
「あなたのお役に立てましたか?」
「そうですわね。……でも、あなたやり過ぎですわ……」
※R15は保険です。
※小説家になろう様、カクヨム様でも連載しております。
暇つぶし転生~お使いしながらぶらり旅~
暇人太一
ファンタジー
仲良し3人組の高校生とともに勇者召喚に巻き込まれた、30歳の病人。
ラノベの召喚もののテンプレのごとく、おっさんで病人はお呼びでない。
結局雑魚スキルを渡され、3人組のパシリとして扱われ、最後は儀式の生贄として3人組に殺されることに……。
そんなおっさんの前に厳ついおっさんが登場。果たして病人のおっさんはどうなる!?
この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる