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パートナー試験
パートナー試験⑥
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「今日はこれを使うよ。痛かったら言うこと。いいね?」
いいね?と聞かれて首を縦に振れば、由良さんはそれにゼリーを纏わせ俺の性器の先端に押し付ける。
どうしよう。
一瞬セーフワードを言いかけて、口を噤む。
おそらく尿道プラグと呼ばれるものであろうそれは、俺のトラウマだ。
何年も前に由良さんに別れを告げられる直前、それを入れられそうになってセーフワードを叫んだら、”こんなことにすら耐えられないSubはいらない”、と冷たく突き放された記憶がある。
男同士のパートナー間ではそこそこメジャーなプレイだが、当時性的なプレイに慣れていなかった俺には大きな恐怖だった。
そして、その後一度も由良さんがこの道具を俺の前で出したことはない。
でも、どうして今になってそれを出すのか考えた時に、”パートナー試験”、というワードが頭に浮かんだ。
詳細はわからないが、どれだけSubがDomの欲求を受け入れられるかという試験なのかもしれない。
それならば、この行為を受け入れることによって由良さんへの忠誠を示すことができる。
だから、黙ってその行為を受け入れようと決めた。
それにきっと、彼の手が俺の身体を傷つけるわけがないと知っている。
少しでも俺が痛いと感じたら、俺が言うより先に気づいて手を止めるような人だ。
考えたら安心して、身体から力が抜けた。
その瞬間、由良さんが真剣な表情をしながら少しだけプラグを中に進める。
「んぅっ…。」
ほんの少し入っただけでも、異物感に襲われてくぐもった声がもれた。
その異物感をどうにか誤魔化そうとして、彼の横顔に視線を向ける。
…どうしよう、すごく、格好いい…。
どこまでも真剣な表情と、その視線のすぐ先に自分の恥ずかしい部分があることにひどく興奮させられて、状況だけで達してしまいそうになった。
いいね?と聞かれて首を縦に振れば、由良さんはそれにゼリーを纏わせ俺の性器の先端に押し付ける。
どうしよう。
一瞬セーフワードを言いかけて、口を噤む。
おそらく尿道プラグと呼ばれるものであろうそれは、俺のトラウマだ。
何年も前に由良さんに別れを告げられる直前、それを入れられそうになってセーフワードを叫んだら、”こんなことにすら耐えられないSubはいらない”、と冷たく突き放された記憶がある。
男同士のパートナー間ではそこそこメジャーなプレイだが、当時性的なプレイに慣れていなかった俺には大きな恐怖だった。
そして、その後一度も由良さんがこの道具を俺の前で出したことはない。
でも、どうして今になってそれを出すのか考えた時に、”パートナー試験”、というワードが頭に浮かんだ。
詳細はわからないが、どれだけSubがDomの欲求を受け入れられるかという試験なのかもしれない。
それならば、この行為を受け入れることによって由良さんへの忠誠を示すことができる。
だから、黙ってその行為を受け入れようと決めた。
それにきっと、彼の手が俺の身体を傷つけるわけがないと知っている。
少しでも俺が痛いと感じたら、俺が言うより先に気づいて手を止めるような人だ。
考えたら安心して、身体から力が抜けた。
その瞬間、由良さんが真剣な表情をしながら少しだけプラグを中に進める。
「んぅっ…。」
ほんの少し入っただけでも、異物感に襲われてくぐもった声がもれた。
その異物感をどうにか誤魔化そうとして、彼の横顔に視線を向ける。
…どうしよう、すごく、格好いい…。
どこまでも真剣な表情と、その視線のすぐ先に自分の恥ずかしい部分があることにひどく興奮させられて、状況だけで達してしまいそうになった。
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