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番外編 〜2人の夏休み〜
モートン島と最後の1日⑤
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「…幹斗君、酔ってる?」
ふるふると彼が首を振る。
…これは確実に酔っているね。
「明日が辛くなるんじゃないかな?」
「おれとしたくないんですか?きらいになりましたか…?」
咥えていたスキンを手に握らされ、泣きそうな表情で訴えられれば、この誘惑に勝てる人間がこの世のどこにいるだろう。
そもそも旅行に自らスキンを持参しているなんて、想定外だ。
「幹斗、お仕置きだよ。present. 」
「はい。」
glareを放ちながら出した命令に従い、彼は躊躇なく服を脱ぎベッドに仰向けに寝転がる。
普段の恥ずかしがりな幹斗君もかわいいけれど、大胆に僕を求める彼もとても可愛い。
ローションを持ち合わせていないのでハンドクリームをたっぷりと掬い彼の蕾にそっと載せる。
「ぁっ…、んっ…。」
頬を染めて身をよじりながらあえかな声を漏らして屹立を震わせる、その姿が明るい室内のせいでしっかりとよく見えた。
丁寧に解さなければならないと頭ではわかっているのに、酔っているせいか指で触れている彼の中はとても熱く、身体のうごきや表情もみだらで、僕の理性を狂わせる。
「もっ…、挿れてっ…。がまんできない、です。」
「そんなに煽ってどうするの。」
尋ねれば、
「由良さんとひとつになります。」
そう言って彼はふにゃりと笑んだ。
…限界。
「んんっ…。」
唇を塞ぎ、彼の表情が痛がっていないかを確認しながらゆっくりと中を進めると、淡い唇からひっきりなしに喘ぎ声が漏れる。
結局その夜は行為に耽ってしまい朝は寝坊しかけたが、なんとか飛行機に乗ることができた。
ちなみに彼は昨日のことを覚えていないと言っていたが、本当に覚えていないのかと問い詰めたときに真っ赤に顔を染めていたから、おそらく嘘だろう。
こうして3泊5日の旅行は楽しく終わりを告げた。
次はどこがいい、と僕が尋ねたら幹斗君が“由良さんと一緒ならどこでも楽しい”、なんて愛らしい返事をするものだから、また遠くない未来に、今度はハワイにでも行こうと思う。
ふるふると彼が首を振る。
…これは確実に酔っているね。
「明日が辛くなるんじゃないかな?」
「おれとしたくないんですか?きらいになりましたか…?」
咥えていたスキンを手に握らされ、泣きそうな表情で訴えられれば、この誘惑に勝てる人間がこの世のどこにいるだろう。
そもそも旅行に自らスキンを持参しているなんて、想定外だ。
「幹斗、お仕置きだよ。present. 」
「はい。」
glareを放ちながら出した命令に従い、彼は躊躇なく服を脱ぎベッドに仰向けに寝転がる。
普段の恥ずかしがりな幹斗君もかわいいけれど、大胆に僕を求める彼もとても可愛い。
ローションを持ち合わせていないのでハンドクリームをたっぷりと掬い彼の蕾にそっと載せる。
「ぁっ…、んっ…。」
頬を染めて身をよじりながらあえかな声を漏らして屹立を震わせる、その姿が明るい室内のせいでしっかりとよく見えた。
丁寧に解さなければならないと頭ではわかっているのに、酔っているせいか指で触れている彼の中はとても熱く、身体のうごきや表情もみだらで、僕の理性を狂わせる。
「もっ…、挿れてっ…。がまんできない、です。」
「そんなに煽ってどうするの。」
尋ねれば、
「由良さんとひとつになります。」
そう言って彼はふにゃりと笑んだ。
…限界。
「んんっ…。」
唇を塞ぎ、彼の表情が痛がっていないかを確認しながらゆっくりと中を進めると、淡い唇からひっきりなしに喘ぎ声が漏れる。
結局その夜は行為に耽ってしまい朝は寝坊しかけたが、なんとか飛行機に乗ることができた。
ちなみに彼は昨日のことを覚えていないと言っていたが、本当に覚えていないのかと問い詰めたときに真っ赤に顔を染めていたから、おそらく嘘だろう。
こうして3泊5日の旅行は楽しく終わりを告げた。
次はどこがいい、と僕が尋ねたら幹斗君が“由良さんと一緒ならどこでも楽しい”、なんて愛らしい返事をするものだから、また遠くない未来に、今度はハワイにでも行こうと思う。
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