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番外編 〜2人の夏休み〜
動物園でのコアラとの出会い⑤
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「あの、由良さん…。」
「どうしたの?」
…なんで俺、子供みたいに由良さんの膝の上に乗せられて背中から抱きしめられてるんですか…。
そう言おうとしたが少し遡って考えればすぐに理由が思い当たり、頭を抱えたくなった。
どうしたもこうしたも俺が悪い。
「…えっと、今この体勢になってるのって、俺が由良さんに抱きしめられたいって言ったからですよね…。でも、重いので…。」
理由に気づいたら今度は申し訳なくなり、じっと由良さんの目を見て膝から下ろすように求める。
しかし彼が俺の身体を離すことはなく、代わりに微笑みながら頬に唇を落とされた。
そのまま耳元で彼の唇が開き、吐息が鼓膜を震わせる。
そんなふうにされたら身体が熱くなってしまうと、気づいた時にはもう遅い。
すでに鼓動が加速を始めてしまった。
「僕が幹斗君を抱きしめたかったから、の方が正しいかな。だからもう少しこのままで。」
甘く囁きながらさらに力を込めて抱かれ、安心と動揺で思考がおかしくなる。
“僕が抱きしめたい、もう少しこのままで。”
そんな台詞を言われたらもう、何も返せなくなるではないか。
せめて彼に身体の熱や心臓の鼓動が伝わらないようにと願いながら彼の温もりにそっと身体を預ける。
「…由良さん、プレイして欲しいです。」
…ん?
しばらくして近くで声が聞こえ、何かと思ったら自分の唇が開いていた。
とっさに両手で自分の口を塞ぐ。どうやら彼の腕の中にいることで刺激された被支配欲がいつのまにか暴走を始めていたらしい。
…まずい。旅行中に、しかも夜でもないのにプレイをしたいだなんて変だ。
それに自分からこんなにもはっきりとプレイをしたいと強請るだなんて…。
「あの、気にしないでください。自然に口から出てしまっただけなので…。」
「幹斗。」
慌てて否定しようとしたのに突然先ほどより低い声で名前を呼ばれた。
…低い声と、呼び捨て…。
驚いて彼の方を振り返れば、紫紺の瞳からは強いglareが放たれている。
どくん、と心臓が大きく脈打ち、彼に従いたいと本能が叫ぶ。
そのまま反射的に彼の膝を降り床にkneelの体勢を取ると、彼の膝の間の熱を帯びた雄が目に入った。
「どうしたの?」
…なんで俺、子供みたいに由良さんの膝の上に乗せられて背中から抱きしめられてるんですか…。
そう言おうとしたが少し遡って考えればすぐに理由が思い当たり、頭を抱えたくなった。
どうしたもこうしたも俺が悪い。
「…えっと、今この体勢になってるのって、俺が由良さんに抱きしめられたいって言ったからですよね…。でも、重いので…。」
理由に気づいたら今度は申し訳なくなり、じっと由良さんの目を見て膝から下ろすように求める。
しかし彼が俺の身体を離すことはなく、代わりに微笑みながら頬に唇を落とされた。
そのまま耳元で彼の唇が開き、吐息が鼓膜を震わせる。
そんなふうにされたら身体が熱くなってしまうと、気づいた時にはもう遅い。
すでに鼓動が加速を始めてしまった。
「僕が幹斗君を抱きしめたかったから、の方が正しいかな。だからもう少しこのままで。」
甘く囁きながらさらに力を込めて抱かれ、安心と動揺で思考がおかしくなる。
“僕が抱きしめたい、もう少しこのままで。”
そんな台詞を言われたらもう、何も返せなくなるではないか。
せめて彼に身体の熱や心臓の鼓動が伝わらないようにと願いながら彼の温もりにそっと身体を預ける。
「…由良さん、プレイして欲しいです。」
…ん?
しばらくして近くで声が聞こえ、何かと思ったら自分の唇が開いていた。
とっさに両手で自分の口を塞ぐ。どうやら彼の腕の中にいることで刺激された被支配欲がいつのまにか暴走を始めていたらしい。
…まずい。旅行中に、しかも夜でもないのにプレイをしたいだなんて変だ。
それに自分からこんなにもはっきりとプレイをしたいと強請るだなんて…。
「あの、気にしないでください。自然に口から出てしまっただけなので…。」
「幹斗。」
慌てて否定しようとしたのに突然先ほどより低い声で名前を呼ばれた。
…低い声と、呼び捨て…。
驚いて彼の方を振り返れば、紫紺の瞳からは強いglareが放たれている。
どくん、と心臓が大きく脈打ち、彼に従いたいと本能が叫ぶ。
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