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番外編 〜2人の夏休み〜
動物園でのコアラとの出会い②
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動物園についてからは、ガイドさんの案内に従って出し物を見たり子山羊に由良さんとミルクをあげたり羊の毛刈りを見たりした。
特に子山羊が俺の手からミルクを飲む姿は可愛くて、感動で泣きそうになってしまった。
これが母性かもしれない。…なんて、そんなことはないか。
「では、次はお待ちかねのコアラとの触れ合いです!」
「!!」
ガイドさんの声にピクリと反応した俺を見て、気づいた由良さんがくすりと笑む。
しかし興奮のあまり笑われてしまったこともあまり気にならなかった。
だって一昨日由良さんにコアラを抱っこできると聞いた時から実はずっと楽しみにしていたのだから、興奮するのも仕方がない。
列に並ぶ前に、まず注意点を説明された。
要点をまとめると、撮影の際にコアラがびっくりしてしまうので強く抱かないように、また、もしおしっこなどの粗相をコアラがしてしまっても動揺で落としたりしないように、の2つだ。
赤ちゃんだと聞いてさらに愛しく感じる。むしろ粗相をされてみたい。
「では順番に列に並んでくださいね。」
案内に従って列に並ぶ。
結構な人数が並んでいて、抱っこをしている最前列の方がどんな風になっているのかは見ることができない。
「本当に可愛いね。コアラに妬きそうになるよ。」
ふと、後ろに並んでいる由良さんに言われ、俺は首を傾げた。
由良さんは格好いいことが魅力だと思うが、コアラのように可愛らしくなりたいのだろうか?
「由良さん、可愛くなりたいんですか?」
思わず聞き返す。
だって今のままで十分魅力的なのに。
「えっ?」
すると今度は由良さんが驚いたように目をぱちぱちと瞬かせた。
「…ああ、可愛いのは幹斗君のことだよ。コアラに夢中で可愛いなって思って。」
恥ずかしげもなく言われれば、顔が真っ赤になってコアラどころではなくなってしまう。
「!!…あの、由良さんが、その、…一番好きです…。」
何を当たり前のことを言っているんだ、俺は…。
「僕も幹斗君が1番好きだよ。」
「!!」
谷津に聞かれたら絶対にからかわれるような会話を繰り返しているうちに、まず俺の順番が回ってきて、撮影場所へと足を進めた。
特に子山羊が俺の手からミルクを飲む姿は可愛くて、感動で泣きそうになってしまった。
これが母性かもしれない。…なんて、そんなことはないか。
「では、次はお待ちかねのコアラとの触れ合いです!」
「!!」
ガイドさんの声にピクリと反応した俺を見て、気づいた由良さんがくすりと笑む。
しかし興奮のあまり笑われてしまったこともあまり気にならなかった。
だって一昨日由良さんにコアラを抱っこできると聞いた時から実はずっと楽しみにしていたのだから、興奮するのも仕方がない。
列に並ぶ前に、まず注意点を説明された。
要点をまとめると、撮影の際にコアラがびっくりしてしまうので強く抱かないように、また、もしおしっこなどの粗相をコアラがしてしまっても動揺で落としたりしないように、の2つだ。
赤ちゃんだと聞いてさらに愛しく感じる。むしろ粗相をされてみたい。
「では順番に列に並んでくださいね。」
案内に従って列に並ぶ。
結構な人数が並んでいて、抱っこをしている最前列の方がどんな風になっているのかは見ることができない。
「本当に可愛いね。コアラに妬きそうになるよ。」
ふと、後ろに並んでいる由良さんに言われ、俺は首を傾げた。
由良さんは格好いいことが魅力だと思うが、コアラのように可愛らしくなりたいのだろうか?
「由良さん、可愛くなりたいんですか?」
思わず聞き返す。
だって今のままで十分魅力的なのに。
「えっ?」
すると今度は由良さんが驚いたように目をぱちぱちと瞬かせた。
「…ああ、可愛いのは幹斗君のことだよ。コアラに夢中で可愛いなって思って。」
恥ずかしげもなく言われれば、顔が真っ赤になってコアラどころではなくなってしまう。
「!!…あの、由良さんが、その、…一番好きです…。」
何を当たり前のことを言っているんだ、俺は…。
「僕も幹斗君が1番好きだよ。」
「!!」
谷津に聞かれたら絶対にからかわれるような会話を繰り返しているうちに、まず俺の順番が回ってきて、撮影場所へと足を進めた。
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