強く握って、離さないで 〜この愛はいけないと分かっていても、俺はあなたに出会えてよかった〜 

沈丁花

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Strip脱いで.」

俺の顎を親指と人差し指で優しく掴み、glareを注ぎながら由良さんが言う。

冷たいglareにふるりと身体が震えた。彼の支配が気持ちいい。

俺は自らの衣服に手をかけ由良さんに肌を晒す。彼に身体を晒すことはもちろん恥ずかしいが、それが彼の命令であるならば、羞恥さえも飴となるのだ。

…しかし。

俺は一つ忘れていた。前のプレイでつけられた虫刺されパッチのような針が、まだ胸に刺さったままなのである。

途中で思い出し、どうしてもシャツを脱ぐのを躊躇ってしまった。

「どうした?手が止まっているよ。やっぱり水の中は怖い?」

…違う。

これを脱がなければ、水槽には入れない。ぎゅっと目を閉じ、一思いにシャツを剥がす。

「…いい子。ちゃんと針もつけているね。」

「ぁっ… 」

言いながら、由良さんが突起についた針を取った。続いてすでに敏感になっているそこを、彼の指の腹が優しく押しつぶす。

信じられないような刺激が走った。嘘だ、少なくとも2週間前までそこは、こんなにも大きな快楽を生まなかったはずなのに。

「顔を真っ赤にして、ここをこんなに腫らして…。いやらしい子だね。これから幹斗はあの中に入って、この身体をじっくりと観察されながら過ごすんだよ。」

くつくつと由良さんが笑う。

恥ずかしさで顔が熱い。

思わず俯くと、“とても綺麗だよ”と歯の浮くようなセリフを耳元でささやかれ、そのまま軽々抱き上げられた。

値踏みするような由良さんの視線が、俺の身体をなぞる。

…恥ずかしくてたまらない。だって、そんなふうに横抱きにされたら、見えてしまうのだ。

赤く熟れた乳頭も、熱い身体も、そしてゆるく芯を帯びた屹立まで、全てが。

由良さんは水槽へと繋がる階段を登り、俺を檻の中に優しく降ろした。熱を帯びた身体に冷たい金属が当たる。

「鍵かけるけど、怖くない?」

プレイ中なのに優しく言われ、それが意外で驚いた。

この檻の中に入ることなど、ずっと前からわかっていたことだし、別に怖くもないだろう。

頷くと、由良さんが優しいglareとともに、執拗に頭を撫でてくれた。

時間をかけて、丁寧に。

そして檻が閉められ、鍵をかける無機質な音がした。
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