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君付けで呼ばれるようになったら、プレイ終了の合図。
無機質な塊が抜けたばかりの後孔は、熱を求めてまだ甘く疼いていている。
まだズボンを履いたままの由良さんのそこに目をやると、ニット地を押し除けて、窮屈そうに屹立していた。
こんなに苦しそうなのに、どうして何もしようとしないのだろう。
引き寄せられるようにして服の上からそこへ手を添え、彼の瞳を覗く。
「誘ってるの?」
由良さんが耳元でふわりと甘く囁き、自分が何をしているのか自覚して、俺は思わず顔を覆い隠した。
自分から誘うだなんてはしたない、と思うから、何もいえずに黙ってしまう。
けれど次第に、“由良さんに気持ち良くなってほしい”、という従属欲と、“由良さんのコレが欲しい”、という身勝手な欲望が、泉のように湧き上がって、ぐちゃぐちゃに混じり合って俺の脳を満たしていった。
ねえどうなの?と由良さんが額に口づけを落としながら問いかけてくる。
プレイは終わったはずなのに、ちょっとだけ意地が悪い。
「…由良さんのここ、欲しい…です…。」
俯きながらなんとか紡いで、自分がそれを言いきったことに驚いた。
今までは“求めても意味がない”と思っていたから、こんなふうに図々しく自分から相手にしたいことを求めたのは、初めてで。
「僕も幹斗君のナカ、入りたい。…プレイで無理させちゃったけど、体力は大丈夫?辛くない?」
由良さんの瞳は熱っぽくて、低く掠れた声も色っぽい。
俺から求めたのにそんなふうに求め返されたことが、とても嬉しくて、しっかりとうなずく。
「後ろを向いて、お尻をこっちに向けて、……そう、上手。その方が辛くないから。」
指示通りの体勢をとると、後ろから優しく抱きしめられ、頭を撫でられた。
彼の身体が俺の背中に貼り付いていて、その熱がとても気持ちいい。
無機質な塊が抜けたばかりの後孔は、熱を求めてまだ甘く疼いていている。
まだズボンを履いたままの由良さんのそこに目をやると、ニット地を押し除けて、窮屈そうに屹立していた。
こんなに苦しそうなのに、どうして何もしようとしないのだろう。
引き寄せられるようにして服の上からそこへ手を添え、彼の瞳を覗く。
「誘ってるの?」
由良さんが耳元でふわりと甘く囁き、自分が何をしているのか自覚して、俺は思わず顔を覆い隠した。
自分から誘うだなんてはしたない、と思うから、何もいえずに黙ってしまう。
けれど次第に、“由良さんに気持ち良くなってほしい”、という従属欲と、“由良さんのコレが欲しい”、という身勝手な欲望が、泉のように湧き上がって、ぐちゃぐちゃに混じり合って俺の脳を満たしていった。
ねえどうなの?と由良さんが額に口づけを落としながら問いかけてくる。
プレイは終わったはずなのに、ちょっとだけ意地が悪い。
「…由良さんのここ、欲しい…です…。」
俯きながらなんとか紡いで、自分がそれを言いきったことに驚いた。
今までは“求めても意味がない”と思っていたから、こんなふうに図々しく自分から相手にしたいことを求めたのは、初めてで。
「僕も幹斗君のナカ、入りたい。…プレイで無理させちゃったけど、体力は大丈夫?辛くない?」
由良さんの瞳は熱っぽくて、低く掠れた声も色っぽい。
俺から求めたのにそんなふうに求め返されたことが、とても嬉しくて、しっかりとうなずく。
「後ろを向いて、お尻をこっちに向けて、……そう、上手。その方が辛くないから。」
指示通りの体勢をとると、後ろから優しく抱きしめられ、頭を撫でられた。
彼の身体が俺の背中に貼り付いていて、その熱がとても気持ちいい。
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