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嫌、やめて…。

いっそもう、セーフワードを叫んでしまおうかと思う。

…けれど、それをしたらさらに嫌われてしまうかもしれない。

頭がパニックになったその瞬間、

「大丈夫。」

ふと、優しい声が降ってきた。

泣きそうになりながら見上げると、由良さんの瞳から出るglareが、大きく弱められている。

そのまま彼は震える俺の手を、優しく包み込んで握って、笑いかけてくれた。

…あれ、なんだろう。すごく安心する…。

「できなかったからって、捨てたりしない。でも、怖くない。もしできたらきっと、とても気持ちいい。」

続いた言葉が、俺の中で歯止めをかけていた何かを、甘く優しく溶かしていって。

この人は、俺のこと全部わかってくれているんだ…。

そう考えたら、うそみたいに恐怖がなくなった。

俺は、羞恥を快楽と認めてしまうのが怖かったらしい。その二つを結びつけることで、自分がどうしようもなくはしたない人間になってしまう気がして。

…由良さんに従うことで得られるものならば、なんだって快楽なのに。

ゆっくりと足を開き、彼の目の前に秘孔を晒す。

そのまま震える指をナカに挿れて、ゆっくりと動かし始めた。

由良さんは満足そうに頷くと、またプレイ中の冷ややかな調子に戻っていく。

慣れない体勢なうえに(もともと慣れた体勢などないが)、値踏みするような由良さんの眼差しに気を取られ、うまくいかない。

…でも、気持ちいい。

脳が馬鹿になってしまったみたいだ。冷ややかな視線さえ、自分を見ていてくれているのだと思うと、快楽に変換される。

プラグは指が3本入れば入りそうな大きさだが、このままでは2本挿れることすら難しそうだ。

「それじゃダメだよ。」

突然、声とともに由良さんが俺の太ももに手を添え、かと思うと由良さんの指がナカに挿入はいってきた。

まだ俺の指は入ったままなのに。

「幹斗の気持ちいいところは、ここ。」

「あっ…んっ…!!」

ここ、と言った途端由良さんがくいっと指先を曲げ、俺のナカの何処かを押した。
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