強く握って、離さないで 〜この愛はいけないと分かっていても、俺はあなたに出会えてよかった〜 

沈丁花

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「自分でお尻を出して、お願いしますって言いなさい。」

「ごめんなさい… 」

厳しい口調で言われ、由良さんの膝にうつ伏せになり、ズボンを下ろす。

「ごめんなさいじゃなくて、お仕置きしてくださいでしょう。」

こんなお仕置きを強請るだなんて、そんな、はしたない…。

泣きたくなったが、きっと泣いても由良さんは許してくれない。

「…お仕置き、して、ください… 」

自らの恥ずかしい部分を晒した上で、さらにこんなことを口にするなんて…。羞恥でおかしくなってしまいそうだ。

「いいよ。」

この後もあるから五回にしておこうね、と由良さんが言って、今回も声に出して回数を数えさせられる。

「…ありがとうございました。」

お仕置きに対して礼を言わなくてはならないと教えられたのは2回目のプレイの時だった。あの時は服の上から緊縛されていて、軽い鞭打ちだったけれど。

「どういたしまして。」

言いながら、由良さんは俺のズボンを戻し、さらに俺を由良さんの上に座るような体勢にさせる。

戸惑っていると、そのまま服が捲り上げられ…

「お仕置きできたからご褒美だよ。」

次の瞬間、ちゅ、と音を立てて唇を塞がれた。

「んっ…、ふぅっ…ぁっ… 」

由良さんの舌が侵入し、口内を生き物のように蹂躙していく。歯列をなぞり、上歯茎と喉の間の、柔らかい部分まで犯される。

苦しくて、気持ち良くて。

たまらず声が漏れた。

「ぷはっ…!!」

由良さんの唇が離れ、それを惜しみながらも身体は新たな空気を求めて大きく吸い込む。

…あれ、なんか変な感じが…。

胸のあたりに違和感を覚えて、見ると突起の部分に先程のシールが貼られている。

「ね、痛くはなかったでしょう?」

確かに、キスに夢中でなにも感じられなかった。しかしなんと言うか、シールでその部分だけ隠すと恥部を強調しているようで恥ずかしい。

「ぁっ…// 」

由良さんの親指の爪先でその部分を緩く引っ掻かれ、声が漏れる。

「2、3日おきに自分で貼り替えて、毎日つけておきなさい。あと、この部分への刺激は普段避けるように。できるね?」

「はい。」

もちろん自信はなかったが、由良さんの命令なら従わなければならない。

「じゃあ次は… Strip脱いで. 」

ああそんな、強いglareを発されたら…

身体がびくんと震える。

俺は黙って全ての衣服を脱ぎ、そして再び由良さんの足元に跪いた。
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