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「気持ち悪いね。…まずはこっちに集中して。」

「ぐっ…、んんっ…、ぅっ… 」

痛みはない。けれど異物が入り込んできたと認識したそこは、由良さんの指の侵入を拒むように大きく収縮する。

そんな俺を咎めることなく、由良さんは、丁寧な愛撫の末より強く主張を始めた屹立を、もう一方の手で刺激し始めた。

確かな快楽を受け、正直な脳はそちらに過敏に反応する。

「あぁっ…、きもちっ…ぃっ… 」

耐えきれず漏れた声は、自分のものだとは信じがたい酷に甘い。

「上手。このまま一回出しちゃおうか。」

由良さんが俺の雄の先端を親指で刺激していく。

「ぁぁっ…、い、…ィっちゃ… !!」

びゅっ、と勢いよく出た白濁は、俺にかかることはなく、由良さんの手と頬を汚した。

「ごめっ…「いい子だね。」

謝ろうとする言葉を遮りながら、由良さんは白濁をティッシュで拭う。

身体から力が脱けきり、由良さんの指により深い侵入を許す。

「ああ、…ここかな?」

何かを探るように動かしていた人差し指を、由良さんがある一点でゆるく曲げた。

「あぅっ…、ぁっ…、」

途端、今までに感じたことのない刺激が脳を犯した。痛みと勘違いするほどの激しい快楽が由良さんの指が掠めたところから身体に広がっていく。

あとはもうなし崩しに、2本、3本と増えていく指に目立った抵抗を示すことなく、俺はただ喘ぎ続けた。

指が多くなるにつれ、次第に思う。服の上からでもわかるほどに大きく主張している彼をこの場所に受け入れたら、どれだけの快楽が待っているのだろうか。

「由良さん、もっ、ほしいっ…!!」

手を伸ばし、由良さんの猛りに触れながら喘ぐ。

「うん、僕も限界。」

ぞっとするほど色を帯びた低い掠れ声とともに由良さんが自らのベルトに手をかけた。

俺から指を抜くことはせず、そそり立つ雄のみを取り出し、覆いの袋を片手と唇で開ける。

その瞳はしっかりと肉欲を纏っていて。

怖くて、かっこよくて、glareも出ていないのに被支配欲を強く刺激された。

「ぁっ… 」

ちゅぷん、と音を立て由良さんの指が離れていく。

そのあと両足を高く持ち上げられ、大きく股を割り開かれた。

薄いゴム一枚で覆われた昂りが入り口に押し当てられる。

「挿れるよ。」

欲望を噛み殺したような声で、由良さんが静かに告げた。
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