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プレイをすると聞いててっきりホテルに行くのかと思ったが、由良さんに連れられたのは由良さんの部屋だった。
相変わらず高級ビジネスホテルのような部屋のソファーに座り、現在俺は由良さんがシャワーを浴び終えるのを待っている。
ちなみに手元には由良さんが淹れてくれたミルクコーヒーのマグがあるのだが、牛乳の脂肪率が高いのかわからないが、驚くほど美味しい。
部屋に来てすぐに、由良さんがシャワーを浴びてくると言った時は驚いたけれど、どうせ泊まるなら身体を綺麗にしてからプレイした方がいい、という意見を聞いて納得したし、それ以上に泊まっていいと言われたことが嬉しかった。
今日は金曜日。明日の予定はなにもない。
由良さんがどんなプレイをするのか、少し怖い反面とても楽しみで、横に置いてあるクッションを抱きしめながら、意図せず足をバタバタとさせた。
待ち時間さえも楽しいだなんて、本当にどうかしてる。
「その体勢、かわいいね。」
ガチャリとドアが開いて、愉快そうに笑いながら由良さんが入ってきた。
振り返ると、彼はVネックの黒い長Tシャツと、ぴったりとしたシルエットの黒いスウェットを着ていた。首にタオルをかけて片手で髪を拭いているところなどはもうすでにドラマのワンシーン。
「…あ、部屋着じゃ嫌かな?幹斗君が私服やスーツがよければ、着替えるから言ってね。」
あまりの美しさに見惚れていると、彼が柔らかにそう言ってきて、俺は首を横に振った。
部屋着が部屋着じゃないし、スウェットがぴったりしてる意味がよくわからないし、しかも濡れたままの前髪が下りていて爆発的な色気を醸し出している。
水も滴るいい男という言葉を考えた人を、多分天才か何かだと思った。
「あ、あの、俺も入った方がいいですか…?」
下着とか着替えは持っていないし、他人の家のシャワーを借りていいものかもわからない。けれど、ともかく口から何かを発していないとそのうち心臓が飛び出てしまいそうだったので、聞いてみる。
「できれば。一応僕のシャツと下着、少し大きいかもしれないけど置いておいたから。シャンプーとかは勝手に使ってね。」
「ありがとうございます。」
即座にその場を立ち去り、由良さんに教えてもらったバスルームへと向かう。
洗濯機の上に籠が置いてあり、その中にふわふわのタオルと新品のパンツ、そしてTシャツが入っていた。
ドアを開けると由良さんが入った後にもかかわらず中は掃除したてのような美しさ。
…やばい完璧すぎる…。
ドキドキしたままシャワーを浴び終え、Tシャツを着ると、ゆったりとしている上に丈が長く、ワンピースのような感じになった。
「…あの…。」
バスルームを出て由良さんのところへ行くと、2つのソファーの間に置いたあった机がなくなっていた。
「プレイしやすいように、ね。あ、そこに座って。」
ソファーに座っている由良さんが、自分の足元を指差し言う。足元と言っても床ではなく、カーペットの上。
言われた通りに腰を下ろすと、後ろからドライヤーの音が聞こえ、ここまでしてくれるのかと驚いた。
由良さんの指が頭皮やうなじに触れるたび、甘い刺激が走る。
俺の髪を完璧に乾かし終わると、彼はドライヤーを片付け、照明を小さくし、またソファーに腰掛けた。
俺はどうして良いのかわからず、とりあえずその場に立ちつくす。
「始めようか。」
薄暗い部屋に由良さんの声が反響した。
「幹斗、よろしくね。」
ワントーン低い凛とした声で、呼び捨てられた名前に、全身が震える。
振り返った先に、もう先ほどまでの穏やかな彼はいない。
俺をしっかりと見据えるのは、glareを伴った雄の眼差し。
思わず息を呑んだ俺に、彼は意地悪く笑い唇を開く。
「kneel」
頭で考えるよりも先に、反射的に、身体が由良さんの足元に跪いた。
相変わらず高級ビジネスホテルのような部屋のソファーに座り、現在俺は由良さんがシャワーを浴び終えるのを待っている。
ちなみに手元には由良さんが淹れてくれたミルクコーヒーのマグがあるのだが、牛乳の脂肪率が高いのかわからないが、驚くほど美味しい。
部屋に来てすぐに、由良さんがシャワーを浴びてくると言った時は驚いたけれど、どうせ泊まるなら身体を綺麗にしてからプレイした方がいい、という意見を聞いて納得したし、それ以上に泊まっていいと言われたことが嬉しかった。
今日は金曜日。明日の予定はなにもない。
由良さんがどんなプレイをするのか、少し怖い反面とても楽しみで、横に置いてあるクッションを抱きしめながら、意図せず足をバタバタとさせた。
待ち時間さえも楽しいだなんて、本当にどうかしてる。
「その体勢、かわいいね。」
ガチャリとドアが開いて、愉快そうに笑いながら由良さんが入ってきた。
振り返ると、彼はVネックの黒い長Tシャツと、ぴったりとしたシルエットの黒いスウェットを着ていた。首にタオルをかけて片手で髪を拭いているところなどはもうすでにドラマのワンシーン。
「…あ、部屋着じゃ嫌かな?幹斗君が私服やスーツがよければ、着替えるから言ってね。」
あまりの美しさに見惚れていると、彼が柔らかにそう言ってきて、俺は首を横に振った。
部屋着が部屋着じゃないし、スウェットがぴったりしてる意味がよくわからないし、しかも濡れたままの前髪が下りていて爆発的な色気を醸し出している。
水も滴るいい男という言葉を考えた人を、多分天才か何かだと思った。
「あ、あの、俺も入った方がいいですか…?」
下着とか着替えは持っていないし、他人の家のシャワーを借りていいものかもわからない。けれど、ともかく口から何かを発していないとそのうち心臓が飛び出てしまいそうだったので、聞いてみる。
「できれば。一応僕のシャツと下着、少し大きいかもしれないけど置いておいたから。シャンプーとかは勝手に使ってね。」
「ありがとうございます。」
即座にその場を立ち去り、由良さんに教えてもらったバスルームへと向かう。
洗濯機の上に籠が置いてあり、その中にふわふわのタオルと新品のパンツ、そしてTシャツが入っていた。
ドアを開けると由良さんが入った後にもかかわらず中は掃除したてのような美しさ。
…やばい完璧すぎる…。
ドキドキしたままシャワーを浴び終え、Tシャツを着ると、ゆったりとしている上に丈が長く、ワンピースのような感じになった。
「…あの…。」
バスルームを出て由良さんのところへ行くと、2つのソファーの間に置いたあった机がなくなっていた。
「プレイしやすいように、ね。あ、そこに座って。」
ソファーに座っている由良さんが、自分の足元を指差し言う。足元と言っても床ではなく、カーペットの上。
言われた通りに腰を下ろすと、後ろからドライヤーの音が聞こえ、ここまでしてくれるのかと驚いた。
由良さんの指が頭皮やうなじに触れるたび、甘い刺激が走る。
俺の髪を完璧に乾かし終わると、彼はドライヤーを片付け、照明を小さくし、またソファーに腰掛けた。
俺はどうして良いのかわからず、とりあえずその場に立ちつくす。
「始めようか。」
薄暗い部屋に由良さんの声が反響した。
「幹斗、よろしくね。」
ワントーン低い凛とした声で、呼び捨てられた名前に、全身が震える。
振り返った先に、もう先ほどまでの穏やかな彼はいない。
俺をしっかりと見据えるのは、glareを伴った雄の眼差し。
思わず息を呑んだ俺に、彼は意地悪く笑い唇を開く。
「kneel」
頭で考えるよりも先に、反射的に、身体が由良さんの足元に跪いた。
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