跪くのはあなただけ

沈丁花

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ep52

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「もっ…、むりっ…、でちゃっ… 」

「出てもいいだろう。中はさっきしっかり洗ったから、汚いものは出ない。」

紅司はそう言って意地悪く笑う。

一葉は目の前に見える通行者たちがこちらを向かないようにと心の中で懇願しながら、後孔に力を入れてぎゅっと締まりを強めた。

…絶対に、無理だ。

「まだ余裕そうだな。いい子だ。もう少し重くしても大丈夫だな。」

「…やぁっ…!!んんっ…!」

さきほどカーテンを開け放たれた状態で、拘束台に乗せられたまま紅司の手で中を洗われた。

それすら耐えがたい屈辱であったが、今行われている仕置はさらに残酷である。

洗浄の際は、四つん這いで窓に対して後孔を晒すような体勢を取っていたため、窓は一葉の視界に入ってこなかった。それに、一定時間が経った後はトイレに連れて行ってもらえたのだ。

けれど。

今一葉は窓を向き、大きく開脚した状態で拘束台に乗せられ、大きめのプラグを入れられているのだった。

それもただのプラグではない。先に輪っかが付いていて、その輪から重りを吊るすことができる。

一つ重りをつけて、1分耐えられればより大きなものに。紅司の手によりだんだんとその重量は大きくなっていく。

わかっている。もう耐えられないと出してしまえば、それ以上の無理を強いられることはおそらくない。いつ人に見られるかわからないこの状況を早く終わらせるためにも、そうするべきだ。

しかし、耐えるごとに紅司が褒めてくれるから。また、それがずるりと抜ける感覚は排泄のそれと酷似しているから。

その二つの理由で、一葉は反射的に重りが増えるごとにより力を入れ、耐えてしまっていた。

「もう一つ、いけるな。」

紅司がそう言って、また少し重りが重くなる。

後孔への負荷がどんどん大きくなっていき、重りを外して軽くなった後、さらに重い重りをつけた瞬間は、その重量差に何度も孔から重りが落ちそうになるのを感じた。

通りにカップルが歩いている。デートの最中のようだ。そして女性の方の顔がゆっくりとこちらの方を見上げて。

こっちを向かないで!!

一葉の心の叫びはあっけなく裏切られ、女性は立ち止まり、こちらを指差して口を押さえていた。そのまま隣の男性(おそらく彼氏)の方を向き、こちらをチラチラとのぞいている。





彼女の表情は流石に見ることができないが、それでも明らかにこちらを指差していた。

…終わった。人として、赤の他人にこんな姿を見られてしまうなんて…。

そう思い、気が抜けた刹那。

「ああっ…!!いやっ…!!でちゃっ…、ぁっ!!」

後孔が緩み、ぼとりとその間から重りがこぼれ落ちた。先ほどまでずっと中を圧迫していたものが抜け落ち、身体を電流のような快楽か駆け抜ける。

足ががくがくと痙攣した。後孔はひくひくと収縮を繰り返す。一葉の足は四つん這いの支えきれず、腹ばいにがくんと体勢が崩れた。

人前で、擬似的なものではあるが排泄行為を行ってしまった。そしてそれは主人にもしっかりと見られていて。

羞恥と罪悪感が募る。一番見られてはいけないものを、3人もの人に見られてしまった。

しかし、絶望に心が支配されているのにもかかわらず、開放感と凄まじい快楽により、一葉の雄はしっかりと芯を持って隆起し始める。

それを見て紅司は、やれやれと言った様子でため息をついて、

「こんなにひくついて、いやらしい孔だな。」

「ひゃっ…!!」

まだ収縮を繰り返す一葉の後孔の表面に触れた。

…失望させてしまっただろうか。不安になる。こんな排泄にも似た行為を見られて、形だけでも興奮しているような淫乱な自分を、紅司は捨ててしまわないだろうか。

少し、不安になる。それを悟るかのように彼は口角を上げて。

「見られて興奮しているのか?悪い子だ。でも、よくここまで耐えられたな。

…ご褒美に俺のものだと、もっと見せつけてやろうか。」

怪しく響いたその声に、耳を疑った。もっと見せつけてやる、とはどういうことだろうか。

もう、十分ではないか。あんなところまで晒したのに。

先ほどのカップルは、流石に一葉の痴態に嫌気がさしたのだろうか。もうすでに見えない位置まで行っていて。

そのかわりに中高生らしき子供たちがわらわらと集団で歩いているのが見える。

…そうか、そろそろ下校時間か。どうしよう、流石に彼らに見られては犯罪の域だ。
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