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ep51
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「すまないが、この住所に向かってくれ。」
屋敷まではあと数km。その交差点で車が止まった時、突然紅司が運転手にスマホの画面を見せた。
先程からなにか妙な寒気が止まらない。一葉は涼しげな横顔を見て、ふるりと肩を震わせた。
…目が、笑っていない。
「かしこまりました。」
車は、屋敷へとつながるものの2つ先の交差点で左折した。
車内はそれ以降パッタリと会話がなくなり、控えめに流された夜想曲だけが聞こえてくる。
「こちらでよろしいでしょうか。」
ドライバーの声が響いた。
「ああ、ここだ。4時間後に戻ってくる。それまではお前たちも自由に過ごしていてくれ。もちろんこの中にいても構わない。
一葉、出なさい。」
やけに長いドライブの末、車はずらりと並んだやけに大きな車庫の1つに入っていった。
…ここはどこだろうか。
紅司に促されるまま、車から出る。紅司は一葉がドアを開ける前に、自分で外に出て一葉の目をじっと見た。
「一葉、ついて来い。」
広い車庫の奥には段差があり、その左側に階段が付いている。そこまで見て、やっと一葉はここがどこかを把握する。
一階が車庫、二階が部屋になっている、ワンガレージホテルだ。それならずらりと並んだ車庫にも納得がいく。
しかし、なぜホテルに?
ホテルでなくとも、離れにあるプレイルームで十分ではないか。
「どうした?Come.」
もやもやと考えていると、すでに二階に行った紅司からcommandが放たれて。
従って階段を上った先で、紅司が部屋のドアにスマホをかざすと、
ガチャリ、と鍵が開き贅沢な造りの部屋がのぞいた。
…なにか、おかしい。何かはわからないのだが、なにかがおかしい、それだけははっきりと感じた。
中に入りじっくりと見渡してみる。
薄暗い部屋に、おそらく大人の玩具が収納されているであろう大量の引き出しがついた大きな棚。X字の拘束台に、手錠付きのベッド。
しかしどれもこの違和感の答えにはならない。ダイナミクス用のラブホテルにならあってもおかしくないものばかりだ。
しかし、数分見渡すうちにやっと違和感の正体に気がついた。
窓があるのだ。それも、ベランダに出るためについているような、大きな窓。
もちろんカーテンはかかっているが、そのカーテンは偽物の窓のカモフラージュではない。隙間からは外の光がのぞいている。
そしてその窓の目の前に、二台の拘束用チェアが置いてある。
1つは、座って足をM字固定し、恥部を大きく晒すようなもの。もう1つは、四つん這いに拘束し、後孔を大っぴらに晒すようなもの。
なぜ、このような大きさの窓がホテルに?通常、こういった趣向のホテルでは外から見えないように窓がないことが当たり前なのに。
紅司がカーテンの端を握る。
嫌な予感はさらに強まっていって。
シャッと紅司がカーテンを開け放ち、窓の全容が露わになった。
「こ、紅司様っ…!」
時刻は午後2時。容赦無く差し込む明るい光に、一葉は驚きの声をあげる。どういうわけか、目の前の道路には人通りが多い。
「一葉が俺だけのものだということを、世の中にしっかり知らしめてやらなくてはな。」
笑みとともに放たれた圧倒的な支配欲にまみれたグレアに、一葉のSub性が歓喜する。
支配されたい、彼のためならなんでもしたい。
こんなに大きな窓を全開にして、誰か歩行者がこちらを見上げたら…。
そう思うのに、身体は正直で。
「どうすればいいか、わかるな?」
その言葉とともに、一葉はすべての衣服を脱ぐと、自ら進んでおすわりの体勢をとった。
屋敷まではあと数km。その交差点で車が止まった時、突然紅司が運転手にスマホの画面を見せた。
先程からなにか妙な寒気が止まらない。一葉は涼しげな横顔を見て、ふるりと肩を震わせた。
…目が、笑っていない。
「かしこまりました。」
車は、屋敷へとつながるものの2つ先の交差点で左折した。
車内はそれ以降パッタリと会話がなくなり、控えめに流された夜想曲だけが聞こえてくる。
「こちらでよろしいでしょうか。」
ドライバーの声が響いた。
「ああ、ここだ。4時間後に戻ってくる。それまではお前たちも自由に過ごしていてくれ。もちろんこの中にいても構わない。
一葉、出なさい。」
やけに長いドライブの末、車はずらりと並んだやけに大きな車庫の1つに入っていった。
…ここはどこだろうか。
紅司に促されるまま、車から出る。紅司は一葉がドアを開ける前に、自分で外に出て一葉の目をじっと見た。
「一葉、ついて来い。」
広い車庫の奥には段差があり、その左側に階段が付いている。そこまで見て、やっと一葉はここがどこかを把握する。
一階が車庫、二階が部屋になっている、ワンガレージホテルだ。それならずらりと並んだ車庫にも納得がいく。
しかし、なぜホテルに?
ホテルでなくとも、離れにあるプレイルームで十分ではないか。
「どうした?Come.」
もやもやと考えていると、すでに二階に行った紅司からcommandが放たれて。
従って階段を上った先で、紅司が部屋のドアにスマホをかざすと、
ガチャリ、と鍵が開き贅沢な造りの部屋がのぞいた。
…なにか、おかしい。何かはわからないのだが、なにかがおかしい、それだけははっきりと感じた。
中に入りじっくりと見渡してみる。
薄暗い部屋に、おそらく大人の玩具が収納されているであろう大量の引き出しがついた大きな棚。X字の拘束台に、手錠付きのベッド。
しかしどれもこの違和感の答えにはならない。ダイナミクス用のラブホテルにならあってもおかしくないものばかりだ。
しかし、数分見渡すうちにやっと違和感の正体に気がついた。
窓があるのだ。それも、ベランダに出るためについているような、大きな窓。
もちろんカーテンはかかっているが、そのカーテンは偽物の窓のカモフラージュではない。隙間からは外の光がのぞいている。
そしてその窓の目の前に、二台の拘束用チェアが置いてある。
1つは、座って足をM字固定し、恥部を大きく晒すようなもの。もう1つは、四つん這いに拘束し、後孔を大っぴらに晒すようなもの。
なぜ、このような大きさの窓がホテルに?通常、こういった趣向のホテルでは外から見えないように窓がないことが当たり前なのに。
紅司がカーテンの端を握る。
嫌な予感はさらに強まっていって。
シャッと紅司がカーテンを開け放ち、窓の全容が露わになった。
「こ、紅司様っ…!」
時刻は午後2時。容赦無く差し込む明るい光に、一葉は驚きの声をあげる。どういうわけか、目の前の道路には人通りが多い。
「一葉が俺だけのものだということを、世の中にしっかり知らしめてやらなくてはな。」
笑みとともに放たれた圧倒的な支配欲にまみれたグレアに、一葉のSub性が歓喜する。
支配されたい、彼のためならなんでもしたい。
こんなに大きな窓を全開にして、誰か歩行者がこちらを見上げたら…。
そう思うのに、身体は正直で。
「どうすればいいか、わかるな?」
その言葉とともに、一葉はすべての衣服を脱ぐと、自ら進んでおすわりの体勢をとった。
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