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ep20
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着替えを終えた紅司を前に、一糸まとわぬ姿となった一葉は羞恥で震えていた。
プレイが施される歓喜にツンと上を向いて勃ち上がる自らの性器が恥ずかしい。
だから一葉はぺたんと床におすわりの体勢をとり、自らの陰部を両手で覆った。
こんな状況でなければいつまでも見惚れてしまいそうなほど、紅司の医師の装いは格好いい。
黒には白が似合う。
真っ白な白衣に、紅司の艶やかな黒髪がやけに美しく映えていて。
その下にまとったスクラブの、V字に開いた襟元からのぞいた鎖骨はひどく色っぽい。
まるで病院から抜け出てきたみたいだ。
白衣もスクラブもすごく似合っていて、首からぶら下がる聴診器もおそらく本物。
鍛え上げられた体躯も、スーツの時よりずっとわかりやすく浮き出ていた。
そんな彼を前に裸でいることすらとんでもない羞恥だったが、それ以上に、目の前の下着を纏いワンピース型のナース服を着るのは躊躇われる。
「どうした、早くしないと風邪をひく。」
…わかっているくせに。
紅司はあたかもそれを着ることが当たり前のようにそう告げた。
寝間着を脱ぐのはcommandで強制された分身体が勝手に実施したが、目の前の衣服を纏うとしたら、それは自分の意思である。
…無理だ。絶対に無理だ。
あのレースショーツを纏いなどすれば、そそり勃った雄の部分が大きく盛り上がり、可愛らしい華奢な作りのそれにテントを張るだろう。
「仕方ないな。着せてやる。」
「嫌「Shush.」
嫌だと抵抗する一葉の言葉をcommandで封じそっと床に押し倒すと、紅司はレースショーツを見せつけるように広げ、一葉の片足を持ち上げた。
赤子がオムツをつけられるような屈辱的な体勢に、一葉は足をじたばたさせて抵抗を示すが、紅司の腕はびくともしない。
一葉は抵抗するたびに左右に振れる芯を持った雄棒を、両手で必死に覆い隠す。
そうしている間にもするすると一葉の肢体をショーツが這い、だんだん股間に近づいていく。
これほどとんでもない屈辱を味わってなお、一葉の身体は喜んで、雄は萎えるどころか余計に膨らんでいった。
どうして、と混乱しながらたまらず、性器を覆っていた両手を伸ばし、紅司の手を止めた。その時、
「本当に嫌になったらこの部屋から全力で逃げろ。俺を振り払って構わない。動きは止めないと約束しよう。」
一葉の目をじっと見つめ、紅司は優しくそう告げた。
…それがセーフワードの代わりというわけか。
ずるい、と思ったのはそれを言った途端、紅司の力が少しだけ弱まったこと。
振り払おうと思えばふりはらえる程度の力。
すぐにでも振り払ってこの空間から逃げ出そうと思ったが、
その力で、柔らかな声で、
「綺麗だ。全部見せて。」
と囁いて、紅司が一葉に覆いかぶさり、くちゅっと愛おしげに口内を犯してきたから、
なんだか逃げるに逃げられなくて、一葉は彼をじっと睨みながら抵抗することを諦めた。
プレイが施される歓喜にツンと上を向いて勃ち上がる自らの性器が恥ずかしい。
だから一葉はぺたんと床におすわりの体勢をとり、自らの陰部を両手で覆った。
こんな状況でなければいつまでも見惚れてしまいそうなほど、紅司の医師の装いは格好いい。
黒には白が似合う。
真っ白な白衣に、紅司の艶やかな黒髪がやけに美しく映えていて。
その下にまとったスクラブの、V字に開いた襟元からのぞいた鎖骨はひどく色っぽい。
まるで病院から抜け出てきたみたいだ。
白衣もスクラブもすごく似合っていて、首からぶら下がる聴診器もおそらく本物。
鍛え上げられた体躯も、スーツの時よりずっとわかりやすく浮き出ていた。
そんな彼を前に裸でいることすらとんでもない羞恥だったが、それ以上に、目の前の下着を纏いワンピース型のナース服を着るのは躊躇われる。
「どうした、早くしないと風邪をひく。」
…わかっているくせに。
紅司はあたかもそれを着ることが当たり前のようにそう告げた。
寝間着を脱ぐのはcommandで強制された分身体が勝手に実施したが、目の前の衣服を纏うとしたら、それは自分の意思である。
…無理だ。絶対に無理だ。
あのレースショーツを纏いなどすれば、そそり勃った雄の部分が大きく盛り上がり、可愛らしい華奢な作りのそれにテントを張るだろう。
「仕方ないな。着せてやる。」
「嫌「Shush.」
嫌だと抵抗する一葉の言葉をcommandで封じそっと床に押し倒すと、紅司はレースショーツを見せつけるように広げ、一葉の片足を持ち上げた。
赤子がオムツをつけられるような屈辱的な体勢に、一葉は足をじたばたさせて抵抗を示すが、紅司の腕はびくともしない。
一葉は抵抗するたびに左右に振れる芯を持った雄棒を、両手で必死に覆い隠す。
そうしている間にもするすると一葉の肢体をショーツが這い、だんだん股間に近づいていく。
これほどとんでもない屈辱を味わってなお、一葉の身体は喜んで、雄は萎えるどころか余計に膨らんでいった。
どうして、と混乱しながらたまらず、性器を覆っていた両手を伸ばし、紅司の手を止めた。その時、
「本当に嫌になったらこの部屋から全力で逃げろ。俺を振り払って構わない。動きは止めないと約束しよう。」
一葉の目をじっと見つめ、紅司は優しくそう告げた。
…それがセーフワードの代わりというわけか。
ずるい、と思ったのはそれを言った途端、紅司の力が少しだけ弱まったこと。
振り払おうと思えばふりはらえる程度の力。
すぐにでも振り払ってこの空間から逃げ出そうと思ったが、
その力で、柔らかな声で、
「綺麗だ。全部見せて。」
と囁いて、紅司が一葉に覆いかぶさり、くちゅっと愛おしげに口内を犯してきたから、
なんだか逃げるに逃げられなくて、一葉は彼をじっと睨みながら抵抗することを諦めた。
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