朝日に捧ぐセレナーデ 〜天使なSubの育て方〜

沈丁花

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Prorogue〜拝啓、東弥〜

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“拝啓 東弥

この手紙を東弥が見ているということは、僕はもうこの世にいないんだね。

突然の連絡を許してください。どうしても東弥にしか頼めないことがあって、こうして手紙にしました。

東弥も知っている通り、僕は今でもずっと、あの時の腫瘍が残っていて、いつ死ぬかわからない状態です。そんな中、とある事情で7年前から男の子と同居を始めました。

詳しいことは、同封している手帳を見てください。名前は、静留と言います。

人生に未練はないけれど、僕がいなくなったあとの静留のことだけがどうしても気がかりで。

だから東弥、静留のことを、よろしくお願いできませんか。

わがまま言ってごめんなさい。でもきっと彼は、東弥にも大切な存在になると思います。

敬具”
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