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転生石原莞爾
第11話 対戦車戦闘始め!
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ソ連軍はハルハ河を超えて攻撃を開始したが、航空戦の大敗北から地上戦のゴリ押しを強いられ、圧倒的な兵数を大祖国砲兵の支援の下で突撃させた。三方向から一挙に押し潰すことで押し込む。そして、ソ連軍の代表たる機甲部隊の一斉突撃が始まった。この頃の戦車は概して軽装甲である。内部の乗員が「ypaaaaaaaaaa!!」と叫ぶ声が聞こえてきそうだが、あいにく、巧妙に仕組まれた対戦車陣地に届いていなかった。
「あれだけ苦労して敷設した地雷原をこうも易々と突破されてはかなわない。野砲をやたらと撃っていたのは地雷の効率的な除去だったか。ソビエト連邦は恐ろしい国だ」
「敵戦車が発砲!」
「まるで野砲の支援を信頼していないと言わんばかり、遠距離から榴弾を叩き込んでくるわ」
ソ連軍の機甲部隊はT-26やBT-5、BT-7、BA装甲車から構成される。どれも45mm戦車砲を装備して当時は高火力を以てスペイン内戦で独伊軍の戦車を圧倒した。BT-5とBT-7は非常に優秀な機動力を有し、自慢の快速性から大陸の平坦な地形で猛威を振るい、T-26は派生型の化学戦車(火炎放射戦車)が歩兵を脅かす。BA装甲車は装甲車の割に高火力を発揮したが、45mmは物足りないと76mm榴弾砲に換装され、高機動と高火力から対地砲撃に活躍した。
日中軍はソ連軍機甲部隊の大進撃に後退を重ねざるを得ない。このままではジリ貧というところで頑強な防御線が間に合った。敵軍の進撃に遅延を強いたことが功を奏した。地雷原を幾重にも敷いて直接的な損害は出ずとも除去に時間を費やす。その他にも対戦車障害物に古典的な落とし穴が立派な時間稼ぎを果たした。工兵が必死に築き上げた遅滞の甲斐あって対戦車陣地が完成する。
「はっきり言って、下手くそであります。あんな照準で撃って来るなんて素人です」
「それだけ数を過信しているわけだ。航空部隊が来る前に平らげる。対戦車戦闘用意!」
「対戦車戦闘用意! 弾種は原則として徹甲榴弾! 急げぇ!」
「山砲は敵歩兵の肉迫に備えよ。野砲は直接照準で叩け」
敵戦車隊の接近は履帯の音を聞くまでもなかった。敵砲兵隊による野砲の支援砲撃から察知できる。直近に登場した152mm榴弾砲の威力は凄まじい。日本軍指揮官は「我が方を質も量も上回る」と述べた。それも当たらなければどうということはない。圧倒的な制圧砲撃も素っ頓狂な方へ飛んでいる。日本軍の擬装技術は世界最高峰に達した。これに中華民国軍の人海戦術を組み合わせてダミー陣地を短期間で拵える。敵戦車隊は砲兵の女神に微笑まれていると自信を抱いて突撃した。彼らを五体満足の対戦車陣地が歓迎する。
「まだ撃つな! 十分に引き付けてから一挙に叩く!」
「10cm野砲は敢えて敵後方を狙わせて後退を絶ってはいかがでしょうか。左右に展開すれば思う壺です」
「10cm野砲は数こそ少ないが運用で補える。それを採用しよう」
「山砲が対戦車戦闘の参加を求めていますが…」
「状況に応じて認める。敵歩兵はどこかに行ってしまったらしい」
このように会話している間も制圧砲撃は続いた。45mm戦車砲は対戦車と対地、対歩兵を兼ね備える。世界に衝撃を与えたT-34-76が登場して尚も現役を務め上げた。それも野砲同様に当たらなければどうということはない。これだけ榴弾を撃ち込まれると感情的に反撃を命じたくなるが冷静を欠かさなかった。
敵戦車が軽装甲と知っていても必中距離まで引き付けて一挙に撃滅する策を採る。日中軍が運用する対戦車砲は37mm対戦車砲ではない。最新の47mm機動対戦車砲(又は速射砲)である。九四式37mm対戦車砲を基に47mmまで拡大した。37mm級の対戦車砲は各国の主流だが、ソ連軍は45mmの一回り大きな口径を使っているため、これに対抗して47mmまで拡大する。
もっとも、最大の変更点は車両による牽引を想定してゴムのタイヤを履いた点だ。トラクターなど車両牽引による迅速な展開と撤収を可能にしている。日本陸軍は機動戦を重視して兵器開発を行った。37mm対戦車砲は対戦車砲と旧式化したが、歩兵砲に転用して現役を続行しており、敵兵の突撃に榴弾と榴散弾を投射して迎えよう。
「まもなく!」
「対戦車戦闘始めぇ!」
「撃てぇ!」
47mm対戦車砲から次々と砲弾が撃ち放たれた。砲弾はズンズンと敵戦車に突き進んでいる。47mmの長砲身は高初速を誇った。37mm対戦車砲から初速向上に伴い命中精度も向上して「当てやすい」と評判である。これを証明するように敵戦車と敵装甲車に命中し、爆散するか、炎上するか、擱座するか、多種多様でも一様に一撃で撃破された。
それもそのはず、砲弾は徹甲弾は徹甲弾でも徹甲榴弾を装填している。徹甲榴弾は中に炸薬を詰め込まれた。目標を貫通した際は内部から破壊をもたらす。対戦車の砲弾の中でも貫徹時の破壊力に優れた。弱点は純粋な徹甲弾に比べて貫徹力に劣る。重装甲には無力で砕かれた。
したがって、最近は徹甲榴弾をやめて徹甲弾への移行を模索する。柔らかい鋼鉄を纏った被帽付徹甲弾や先が鋭い鋼鉄を纏った仮帽付徹甲弾、双方を兼ね備える仮帽・被帽付徹甲弾を研究した。これらと別に旧式化した短砲身の山砲、歩兵砲、野砲向けにモンロー・ノイマン効果の対戦車榴弾も鋭意開発中である。
「敵戦車はブリキのようです。10cm榴弾砲の活躍も目覚ましい。75mm野砲もこの時のために猛訓練を重ねてきました」
「まだ生ぬるいと言わざるを得ない。高射機関砲も射撃を開始せよ」
「少し遠くは…」
「敵兵は一兵たりとも逃してはならない。ここで殲滅せよ。石原閣下のご命令だ」
「承知いたしました」
47mm徹甲榴弾は敵戦車と敵装甲車を一撃で破壊した。これ以上に木端微塵に変える兵器が10cm榴弾砲と75mm野砲である。前者は専ら後方を叩いて後退を許さない。後者は徹甲弾を直接照準で叩き込んだ。75mm以上の大口径砲は需要が高くて沢山は用意できずに少数にとどまる。運用法を工夫して数的劣勢を補った。すでに敵戦車隊は総崩れの様相を呈しているが指揮官は容赦を知らない。
「25mm高射機関砲も対戦車に丁度良い。敵兵に当たれば一刀両断で壮観なもの」
「君も染まって来たね。石原閣下は『情けは人の為ならず』と容赦を捨て去った」
「はい。我々が誰よりも尊敬してやまない大戦略家です。勝利の大戦果を以て花束を贈ります」
「その意気だ」
10cm榴弾砲の猛砲撃によって後退を封じられた。左右に展開すれば旧式化した37mm歩兵砲が速射で迎える。敵兵の脱出まで許さないとして高射機関砲が配置された。本来は対空戦闘に用いるはずの大口径機関砲を平射で用いる。普段の高初速から一定の貫徹力を発揮した。
フランスのオチキス社製25mm高射機関砲(兼対戦車機関砲)が射撃を開始する。高射機関砲としては大口径で威力十分だが、弾倉式で持続性に欠ける点に憂慮が集中してしまい、威力は劣れど持続性に勝る20mm高射機関砲に競争の末に負けた。それでも25mm徹甲弾は軽装甲相手には十分以上である。非装甲どころでない生身の人間は一刀両断にした。もっと良い物があると言われても、今ある物で勝たなければならず、贅沢は言えないため簡素な改造を施してから引っ張り出す。
「これより掃討戦に入り…」
「やめておけ。どうせ大口径の榴弾砲に吹き飛ばされるだけだ。敵の完全な離脱を確認次第に撤収する。この後は航空隊に任せる手筈で進める。敵の陣地を逆探知して空襲してくれる」
「かしこまりました」
この戦いでソ連軍は戦車と装甲車を多く失った。
ノモンハンの戦いは日ソ双方に対戦車戦闘の教科書となる。
続く
「あれだけ苦労して敷設した地雷原をこうも易々と突破されてはかなわない。野砲をやたらと撃っていたのは地雷の効率的な除去だったか。ソビエト連邦は恐ろしい国だ」
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日中軍はソ連軍機甲部隊の大進撃に後退を重ねざるを得ない。このままではジリ貧というところで頑強な防御線が間に合った。敵軍の進撃に遅延を強いたことが功を奏した。地雷原を幾重にも敷いて直接的な損害は出ずとも除去に時間を費やす。その他にも対戦車障害物に古典的な落とし穴が立派な時間稼ぎを果たした。工兵が必死に築き上げた遅滞の甲斐あって対戦車陣地が完成する。
「はっきり言って、下手くそであります。あんな照準で撃って来るなんて素人です」
「それだけ数を過信しているわけだ。航空部隊が来る前に平らげる。対戦車戦闘用意!」
「対戦車戦闘用意! 弾種は原則として徹甲榴弾! 急げぇ!」
「山砲は敵歩兵の肉迫に備えよ。野砲は直接照準で叩け」
敵戦車隊の接近は履帯の音を聞くまでもなかった。敵砲兵隊による野砲の支援砲撃から察知できる。直近に登場した152mm榴弾砲の威力は凄まじい。日本軍指揮官は「我が方を質も量も上回る」と述べた。それも当たらなければどうということはない。圧倒的な制圧砲撃も素っ頓狂な方へ飛んでいる。日本軍の擬装技術は世界最高峰に達した。これに中華民国軍の人海戦術を組み合わせてダミー陣地を短期間で拵える。敵戦車隊は砲兵の女神に微笑まれていると自信を抱いて突撃した。彼らを五体満足の対戦車陣地が歓迎する。
「まだ撃つな! 十分に引き付けてから一挙に叩く!」
「10cm野砲は敢えて敵後方を狙わせて後退を絶ってはいかがでしょうか。左右に展開すれば思う壺です」
「10cm野砲は数こそ少ないが運用で補える。それを採用しよう」
「山砲が対戦車戦闘の参加を求めていますが…」
「状況に応じて認める。敵歩兵はどこかに行ってしまったらしい」
このように会話している間も制圧砲撃は続いた。45mm戦車砲は対戦車と対地、対歩兵を兼ね備える。世界に衝撃を与えたT-34-76が登場して尚も現役を務め上げた。それも野砲同様に当たらなければどうということはない。これだけ榴弾を撃ち込まれると感情的に反撃を命じたくなるが冷静を欠かさなかった。
敵戦車が軽装甲と知っていても必中距離まで引き付けて一挙に撃滅する策を採る。日中軍が運用する対戦車砲は37mm対戦車砲ではない。最新の47mm機動対戦車砲(又は速射砲)である。九四式37mm対戦車砲を基に47mmまで拡大した。37mm級の対戦車砲は各国の主流だが、ソ連軍は45mmの一回り大きな口径を使っているため、これに対抗して47mmまで拡大する。
もっとも、最大の変更点は車両による牽引を想定してゴムのタイヤを履いた点だ。トラクターなど車両牽引による迅速な展開と撤収を可能にしている。日本陸軍は機動戦を重視して兵器開発を行った。37mm対戦車砲は対戦車砲と旧式化したが、歩兵砲に転用して現役を続行しており、敵兵の突撃に榴弾と榴散弾を投射して迎えよう。
「まもなく!」
「対戦車戦闘始めぇ!」
「撃てぇ!」
47mm対戦車砲から次々と砲弾が撃ち放たれた。砲弾はズンズンと敵戦車に突き進んでいる。47mmの長砲身は高初速を誇った。37mm対戦車砲から初速向上に伴い命中精度も向上して「当てやすい」と評判である。これを証明するように敵戦車と敵装甲車に命中し、爆散するか、炎上するか、擱座するか、多種多様でも一様に一撃で撃破された。
それもそのはず、砲弾は徹甲弾は徹甲弾でも徹甲榴弾を装填している。徹甲榴弾は中に炸薬を詰め込まれた。目標を貫通した際は内部から破壊をもたらす。対戦車の砲弾の中でも貫徹時の破壊力に優れた。弱点は純粋な徹甲弾に比べて貫徹力に劣る。重装甲には無力で砕かれた。
したがって、最近は徹甲榴弾をやめて徹甲弾への移行を模索する。柔らかい鋼鉄を纏った被帽付徹甲弾や先が鋭い鋼鉄を纏った仮帽付徹甲弾、双方を兼ね備える仮帽・被帽付徹甲弾を研究した。これらと別に旧式化した短砲身の山砲、歩兵砲、野砲向けにモンロー・ノイマン効果の対戦車榴弾も鋭意開発中である。
「敵戦車はブリキのようです。10cm榴弾砲の活躍も目覚ましい。75mm野砲もこの時のために猛訓練を重ねてきました」
「まだ生ぬるいと言わざるを得ない。高射機関砲も射撃を開始せよ」
「少し遠くは…」
「敵兵は一兵たりとも逃してはならない。ここで殲滅せよ。石原閣下のご命令だ」
「承知いたしました」
47mm徹甲榴弾は敵戦車と敵装甲車を一撃で破壊した。これ以上に木端微塵に変える兵器が10cm榴弾砲と75mm野砲である。前者は専ら後方を叩いて後退を許さない。後者は徹甲弾を直接照準で叩き込んだ。75mm以上の大口径砲は需要が高くて沢山は用意できずに少数にとどまる。運用法を工夫して数的劣勢を補った。すでに敵戦車隊は総崩れの様相を呈しているが指揮官は容赦を知らない。
「25mm高射機関砲も対戦車に丁度良い。敵兵に当たれば一刀両断で壮観なもの」
「君も染まって来たね。石原閣下は『情けは人の為ならず』と容赦を捨て去った」
「はい。我々が誰よりも尊敬してやまない大戦略家です。勝利の大戦果を以て花束を贈ります」
「その意気だ」
10cm榴弾砲の猛砲撃によって後退を封じられた。左右に展開すれば旧式化した37mm歩兵砲が速射で迎える。敵兵の脱出まで許さないとして高射機関砲が配置された。本来は対空戦闘に用いるはずの大口径機関砲を平射で用いる。普段の高初速から一定の貫徹力を発揮した。
フランスのオチキス社製25mm高射機関砲(兼対戦車機関砲)が射撃を開始する。高射機関砲としては大口径で威力十分だが、弾倉式で持続性に欠ける点に憂慮が集中してしまい、威力は劣れど持続性に勝る20mm高射機関砲に競争の末に負けた。それでも25mm徹甲弾は軽装甲相手には十分以上である。非装甲どころでない生身の人間は一刀両断にした。もっと良い物があると言われても、今ある物で勝たなければならず、贅沢は言えないため簡素な改造を施してから引っ張り出す。
「これより掃討戦に入り…」
「やめておけ。どうせ大口径の榴弾砲に吹き飛ばされるだけだ。敵の完全な離脱を確認次第に撤収する。この後は航空隊に任せる手筈で進める。敵の陣地を逆探知して空襲してくれる」
「かしこまりました」
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続く
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