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1、事の始まり
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ここはΩとαの集う学園。
彼らはバース性の検査結果に戸惑いながら、この学舎へと足を踏み入れる。
同じ境遇の者同士、中学・高校合わせて最長6年間を共に過ごす。
その中で、時には意見を衝突させながらも、自分の性を受け入れて生きる術を学んでいく。
朝。
校内は登校する生徒達で賑わっていた。
その中でも、一際目立つ2人のΩがいた。
剣道場から朝練を終えた部員たちが出てくると、出待ちをしていた生徒が1人の男子生徒に駆け寄ってくる。
「王子谷先輩っ!おはようございます」
「おはようございます!お疲れ様です」
「おはよう、王子谷くん、昨日の試合かっこよかったよ!」
王子谷と呼ばれた男子は、爽やかに微笑んだ。
「おはよう。いつもありがとう。みんな、遅刻しないようにな」
微笑みを受けた生徒たちは「はーい」とよい子の返事をしてそれぞれの教室へ去っていく。
「さっすが、王子サマ。ひと微笑みで言うこときかせたな」
「俺は何にもしていない。それと、その呼び方はやめてくれ」
黒曜石のように艶やかな黒髪と端正な顔立ち、凛とした佇まいや誠実な人となりが、彼を“Ωの王子様”と呼ばせているのだが本人に自覚はない。
王子谷は、周りが自分のことを揶揄って王子様と呼んでいるのだと信じて疑わない。
一部始終を見ていた長内は、王子谷のファンを不憫に思った。
「姫様だ、おはようー!」
「姫様。今日も綺麗ですね」
「おはよう、わぁ~!姫の髪型素敵~」
透き通るような白い肌。
ゆるく編まれた輝く金色の長髪。
ドールのように華やかで整った顔と、モデルのようにスレンダーな体型を持つ姫野は、歩くだけで人々の注目の的になる。
絵本の世界から出てきたような姿と名前から“Ωのお姫様”と呼ばれるようになるまでそう時間はかからなかった。
本人はそれを楽しんでいるようで、遠巻きに挨拶する生徒たちににこやかに手を振る。
「おはよ、ありがと~。君もそのピアス似合ってるよ」
褒め返された生徒は顔を赤らめて耳に手を当てた。
姫野はその様子を見て満足気に微笑むと、自分の教室へ向かった。
姫野が教室に入ると、途端にクラスメイトが集まってきた。
「SNS見たよ、姫~!めちゃくちゃ可愛かった」
「あれって自分の服?それともマジで番の?」
「ふふふ。さぁ~?どっちでしょう♪」
そこへ隣の席の王子谷と幼馴染の長内がやってきて、盛り上がる姫野たちに声をかけた。
「おはよう」
「おーす、なんかあったん?」
「あ、おはよう、王子谷、長内」
「おはよ~、2人とも姫の写真見た?」
クラスメイトたちは、姫野がSNSに投稿した画像を見せてくる。
それは色とりどりの服が敷き詰められたベッドの上に、枕を抱きしめて眠る姫野の写真だった。
まるで、巣作りしているΩを上から撮影しているような構図に、長内が感心したように声を上げた。
「へぇ~、すげぇな。これどうやって撮ったん?自撮りだろ?」
姫野に恋人がいないことを知っている長内は、興味津々で聞いてくる。
「ふふん、秘密。ね、かわいいでしょ?」
「うんうん、可愛いく撮れてる」
長内が他の写真も見ながらほめる。
その画像にちらりと目をやった王子谷は、これみよがしにため息をついた。
「お前、またそんな写真あげて。恥知らずな」
「素直にかわいいって言ってくれる?」
「不特定多数の人間に見せびらかすような奴に、かける言葉などない」
王子谷の反応は予想通りだったが、実際に言われると腹が立った。
「まぁ、そう言うなって~。雑誌の表紙みたいに綺麗に撮れてんじゃん。
だんだん写真の撮り方上手くなってるよなぁ~」
昔から姫野と王子谷の仲裁役をしている長内は、不穏な空気を感じ取って話を逸らそうとする。
「これは人に評価されたいだけの見せ物の巣だ。本来、こういうものは番だけに見せるものだろう。それをこんな風に安易にネットにあげるなんて」
お前の品位を落としてしまうぞ、といささか古めかしい考えを持つ王子谷が眉を顰める。
「自分の魅力を伝えるための方法の一つでしょ?
こんな素敵な巣を作れますってアピールして何が悪いわけ?」
その考え方があり得ない、と姫野は携帯を操作しながら鼻で笑った。
「そんなことばかりしているから番ができないんだ」
「はぁ?僕は自分に相応しい相手を選んでるの。
できないんじゃない、選んでる最中なの!」
「あの巣を見て盛っている連中から選ぶつもりか?」
「ちょっと!邪な目で見るのやめてくれない?
そんなやらしいこと考えてんのは王子谷だけだよ、むっつりスケベ!」
ヒートアップしてくる2人のやりとりに、姫野を称賛していたクラスメイトたちは、また始まった、と自分の席に帰りはじめる。
長内だけが取り残され、どうしたもんかと2人を交互に眺めていた。
「あ、わかった」と姫野が嫌な笑みを浮かべる。
「自分が巣作り下手だから、そんなに突っかかってくるんでしょ?」
「俺の巣作りが上手いかどうか、わかるのは世界で一人だけだ」
「自分の番にしか見せない」と言われて、姫野の怒りが爆発した。
「自分だって番いないじゃんか!!」
「はいはい、そこまで~。もうすぐ授業始まるぞ」
本格的に喧嘩に発展しそうなところで、長内がストップをかけた。
タイミングよく担任が入ってきて、言い争いは強制終了となる。
姫野はイライラした気持ちを抱えながら席についた。
******
結局その日は、王子谷も姫野も一言も会話することなく過ごした。
放課後。
生徒会副会長をしている姫野は、生徒会室で黙々と仕事をこなしていた。
が、朝の一件を思い出し、突如叫び出す。
「本当っ!心狭いってゆーか、頭硬いってゆーか!」
「・・・王子谷くんのことか」
突然声を上げる姫野に対して、同じ部屋にいた生徒会長の会永#__あいなが__#は動じることなく問いかけた。姫野が情緒不安定なときは、大抵王子谷が原因だと、経験則から学んでいた。
姫野は朝の一件を簡単に説明した。
「会永は僕のSNSみた?」
「ああ、かなり多くの“いいね“がついていたな」
「かわいいと思った?」
「上手に作ったなとは思ったな」
「・・・興奮した?」
会永は作業をしていた手を止めた。
「すまないが、俺は長内くんにしか反応しない身体なんだ。
性的魅力についての質問は他を当たってくれ」
質問する相手を間違えたな、と姫野はため息をついた。
24時間365日、長内に愛を叫び続けては袖にされているこの男にとって、長内の巣以外は雑巾の山と同じだろう。
「・・・もっと平等な意見が欲しい」
姫野は机に突っ伏した。
王子谷に一度も褒められなかった。
そのことが、姫野の心に暗く影を落としていた。
あんなに言い争うつもりはなかったのだ。
あまりに否定的な王子谷の言葉に焦って言葉が強くなってしまった。
それに、王子谷もいつもの彼らしくない言動だった。
ーーー俺の巣作りが上手いかどうか、わかるのは世界で一人だけだ。
王子谷の言葉が反芻される。
その“一人“が自分ではないことを姫野は理解している。
それでも、姫野は見たいと思った。
あの清廉潔白、欲情なんて致しませんという澄ました顔でどんな巣を作るのか。
どんな風に番に甘えるのか。
なんとか王子谷の巣を見る方法はないだろうか。
すでに目的が変わっていることに、姫野は気づいていない。
「そうか、いっそのこと巣の品評会したら!?」
不特定多数から意見が聞けるし、イベントごとなら王子谷も巣を見せてくれるかもしれない。
閃いた姫野が会永の方を見る。
「学園祭で手一杯だ。諦めろ」
対する会永は、ノートパソコンから目を離すことなく一蹴する。
だが、ここで諦める姫野ではない。
「長内の巣、見たくないの?」
「誰が好き好んで番(予定)の巣を見せびらかしたいと思うんだ。見るのは俺だけで十分だ」
「会永が見れるのは番になった後の長内の巣でしょ!
番じゃない長内の巣は今しか見れないよ?」
「そんなの・・・」
どこが違うんだ、と会永は反論しようとした。
しかし、その瞬間。
会永の脳内に巣作りする長内のイメージ映像が流れてきた。
部屋の中を見渡しながら、会永を連想するものを手に取ってはベッドに並べていく。
しかし、会永の私物は剣道の練習後に差し入れされたタオルだけ。
巣というにはお粗末すぎる巣。
タオルをギュッと抱きしめて、わずかな残り香に縋るように鼻を押し付ける。
会永を求める手が行き場をなくして彷徨い、最後には下半身に触れる。
会永の名前を遠慮がちに呟きながら、自分を慰める長内の姿。
今すぐ抱きしめて安心させたい気持ちと、自分を求める姿をもっと見ていたい気持ちが入り乱れ、会永は頭の中で葛藤した。
「・・・やろう」
会永は上を向き、目頭をおさえた。
「やったぁ、ありがとう!どんな想像したか知らないけど、とりあえず涙拭きなよ」
姫野は箱ティッシュを差し出した。
こうして、生徒会協力の元、【巣作り品評会】の開催が決定した。
彼らはバース性の検査結果に戸惑いながら、この学舎へと足を踏み入れる。
同じ境遇の者同士、中学・高校合わせて最長6年間を共に過ごす。
その中で、時には意見を衝突させながらも、自分の性を受け入れて生きる術を学んでいく。
朝。
校内は登校する生徒達で賑わっていた。
その中でも、一際目立つ2人のΩがいた。
剣道場から朝練を終えた部員たちが出てくると、出待ちをしていた生徒が1人の男子生徒に駆け寄ってくる。
「王子谷先輩っ!おはようございます」
「おはようございます!お疲れ様です」
「おはよう、王子谷くん、昨日の試合かっこよかったよ!」
王子谷と呼ばれた男子は、爽やかに微笑んだ。
「おはよう。いつもありがとう。みんな、遅刻しないようにな」
微笑みを受けた生徒たちは「はーい」とよい子の返事をしてそれぞれの教室へ去っていく。
「さっすが、王子サマ。ひと微笑みで言うこときかせたな」
「俺は何にもしていない。それと、その呼び方はやめてくれ」
黒曜石のように艶やかな黒髪と端正な顔立ち、凛とした佇まいや誠実な人となりが、彼を“Ωの王子様”と呼ばせているのだが本人に自覚はない。
王子谷は、周りが自分のことを揶揄って王子様と呼んでいるのだと信じて疑わない。
一部始終を見ていた長内は、王子谷のファンを不憫に思った。
「姫様だ、おはようー!」
「姫様。今日も綺麗ですね」
「おはよう、わぁ~!姫の髪型素敵~」
透き通るような白い肌。
ゆるく編まれた輝く金色の長髪。
ドールのように華やかで整った顔と、モデルのようにスレンダーな体型を持つ姫野は、歩くだけで人々の注目の的になる。
絵本の世界から出てきたような姿と名前から“Ωのお姫様”と呼ばれるようになるまでそう時間はかからなかった。
本人はそれを楽しんでいるようで、遠巻きに挨拶する生徒たちににこやかに手を振る。
「おはよ、ありがと~。君もそのピアス似合ってるよ」
褒め返された生徒は顔を赤らめて耳に手を当てた。
姫野はその様子を見て満足気に微笑むと、自分の教室へ向かった。
姫野が教室に入ると、途端にクラスメイトが集まってきた。
「SNS見たよ、姫~!めちゃくちゃ可愛かった」
「あれって自分の服?それともマジで番の?」
「ふふふ。さぁ~?どっちでしょう♪」
そこへ隣の席の王子谷と幼馴染の長内がやってきて、盛り上がる姫野たちに声をかけた。
「おはよう」
「おーす、なんかあったん?」
「あ、おはよう、王子谷、長内」
「おはよ~、2人とも姫の写真見た?」
クラスメイトたちは、姫野がSNSに投稿した画像を見せてくる。
それは色とりどりの服が敷き詰められたベッドの上に、枕を抱きしめて眠る姫野の写真だった。
まるで、巣作りしているΩを上から撮影しているような構図に、長内が感心したように声を上げた。
「へぇ~、すげぇな。これどうやって撮ったん?自撮りだろ?」
姫野に恋人がいないことを知っている長内は、興味津々で聞いてくる。
「ふふん、秘密。ね、かわいいでしょ?」
「うんうん、可愛いく撮れてる」
長内が他の写真も見ながらほめる。
その画像にちらりと目をやった王子谷は、これみよがしにため息をついた。
「お前、またそんな写真あげて。恥知らずな」
「素直にかわいいって言ってくれる?」
「不特定多数の人間に見せびらかすような奴に、かける言葉などない」
王子谷の反応は予想通りだったが、実際に言われると腹が立った。
「まぁ、そう言うなって~。雑誌の表紙みたいに綺麗に撮れてんじゃん。
だんだん写真の撮り方上手くなってるよなぁ~」
昔から姫野と王子谷の仲裁役をしている長内は、不穏な空気を感じ取って話を逸らそうとする。
「これは人に評価されたいだけの見せ物の巣だ。本来、こういうものは番だけに見せるものだろう。それをこんな風に安易にネットにあげるなんて」
お前の品位を落としてしまうぞ、といささか古めかしい考えを持つ王子谷が眉を顰める。
「自分の魅力を伝えるための方法の一つでしょ?
こんな素敵な巣を作れますってアピールして何が悪いわけ?」
その考え方があり得ない、と姫野は携帯を操作しながら鼻で笑った。
「そんなことばかりしているから番ができないんだ」
「はぁ?僕は自分に相応しい相手を選んでるの。
できないんじゃない、選んでる最中なの!」
「あの巣を見て盛っている連中から選ぶつもりか?」
「ちょっと!邪な目で見るのやめてくれない?
そんなやらしいこと考えてんのは王子谷だけだよ、むっつりスケベ!」
ヒートアップしてくる2人のやりとりに、姫野を称賛していたクラスメイトたちは、また始まった、と自分の席に帰りはじめる。
長内だけが取り残され、どうしたもんかと2人を交互に眺めていた。
「あ、わかった」と姫野が嫌な笑みを浮かべる。
「自分が巣作り下手だから、そんなに突っかかってくるんでしょ?」
「俺の巣作りが上手いかどうか、わかるのは世界で一人だけだ」
「自分の番にしか見せない」と言われて、姫野の怒りが爆発した。
「自分だって番いないじゃんか!!」
「はいはい、そこまで~。もうすぐ授業始まるぞ」
本格的に喧嘩に発展しそうなところで、長内がストップをかけた。
タイミングよく担任が入ってきて、言い争いは強制終了となる。
姫野はイライラした気持ちを抱えながら席についた。
******
結局その日は、王子谷も姫野も一言も会話することなく過ごした。
放課後。
生徒会副会長をしている姫野は、生徒会室で黙々と仕事をこなしていた。
が、朝の一件を思い出し、突如叫び出す。
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姫野は朝の一件を簡単に説明した。
「会永は僕のSNSみた?」
「ああ、かなり多くの“いいね“がついていたな」
「かわいいと思った?」
「上手に作ったなとは思ったな」
「・・・興奮した?」
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「すまないが、俺は長内くんにしか反応しない身体なんだ。
性的魅力についての質問は他を当たってくれ」
質問する相手を間違えたな、と姫野はため息をついた。
24時間365日、長内に愛を叫び続けては袖にされているこの男にとって、長内の巣以外は雑巾の山と同じだろう。
「・・・もっと平等な意見が欲しい」
姫野は机に突っ伏した。
王子谷に一度も褒められなかった。
そのことが、姫野の心に暗く影を落としていた。
あんなに言い争うつもりはなかったのだ。
あまりに否定的な王子谷の言葉に焦って言葉が強くなってしまった。
それに、王子谷もいつもの彼らしくない言動だった。
ーーー俺の巣作りが上手いかどうか、わかるのは世界で一人だけだ。
王子谷の言葉が反芻される。
その“一人“が自分ではないことを姫野は理解している。
それでも、姫野は見たいと思った。
あの清廉潔白、欲情なんて致しませんという澄ました顔でどんな巣を作るのか。
どんな風に番に甘えるのか。
なんとか王子谷の巣を見る方法はないだろうか。
すでに目的が変わっていることに、姫野は気づいていない。
「そうか、いっそのこと巣の品評会したら!?」
不特定多数から意見が聞けるし、イベントごとなら王子谷も巣を見せてくれるかもしれない。
閃いた姫野が会永の方を見る。
「学園祭で手一杯だ。諦めろ」
対する会永は、ノートパソコンから目を離すことなく一蹴する。
だが、ここで諦める姫野ではない。
「長内の巣、見たくないの?」
「誰が好き好んで番(予定)の巣を見せびらかしたいと思うんだ。見るのは俺だけで十分だ」
「会永が見れるのは番になった後の長内の巣でしょ!
番じゃない長内の巣は今しか見れないよ?」
「そんなの・・・」
どこが違うんだ、と会永は反論しようとした。
しかし、その瞬間。
会永の脳内に巣作りする長内のイメージ映像が流れてきた。
部屋の中を見渡しながら、会永を連想するものを手に取ってはベッドに並べていく。
しかし、会永の私物は剣道の練習後に差し入れされたタオルだけ。
巣というにはお粗末すぎる巣。
タオルをギュッと抱きしめて、わずかな残り香に縋るように鼻を押し付ける。
会永を求める手が行き場をなくして彷徨い、最後には下半身に触れる。
会永の名前を遠慮がちに呟きながら、自分を慰める長内の姿。
今すぐ抱きしめて安心させたい気持ちと、自分を求める姿をもっと見ていたい気持ちが入り乱れ、会永は頭の中で葛藤した。
「・・・やろう」
会永は上を向き、目頭をおさえた。
「やったぁ、ありがとう!どんな想像したか知らないけど、とりあえず涙拭きなよ」
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