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二章〜冒険者は時に、資金稼ぎとして依頼も受ける〜
三十一話 教訓『人を疑え』
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ゲット・アポンス・シティーに着いた。
と、ここまでの旅路を話すと実に何も無く過ぎたのでした。
て、私達いつも何かしら事件に巻き込まれたりしているのにおかしい。
そう思いながら歩き続けた。しかし、本当に何も起きなかった。
シュートに危険を察知したら逃げろとまで、私達との行動を共にすることを警告されていたベリアルは、拍子抜けしたように街につくとすぐに喫茶店へと向かったり。
何も起きないことが不思議で、この後何が起こるのかビクビクする私達は余所に置かれた。
「ーー何食べるですう!?」
「……食べる気にならないわね」
「長旅だったのにな、腹がすかねーんだよな」
「えー! 何でですう!?」
「「ーーだからいつも通りじゃないから……色々と」」
私とシュートが二人頭を抱えると、ベリアルはとても困った表情を浮かべる。
「ええ……」
「もうね、普通のことが当たり前じゃない私達からしたら、その反対なの。だからここへすんなり辿り着けたってことは、これから何かあるかもーーなの」
「無いと思うでーー」
「あるから、いや絶対あるからっ!」
シュートが何故か逆ギレした。
「座って落ち着きなさい、恥ずかしいわね本当にあんたは」
立ち上がったシュートは、見られた。
他の客から視線を強く集め、浮きに浮いていた。
私が座らせると、シュートへの視線は消えたが、恥ずかしいたらありゃしない。
シュートは座り直すと大人しくなり、私はとりあえず店内をぐるりと見渡す。
ーーここは、何て言うお店なのかしら。
「どうしたのですう?」
「この店の名前は?」
「ビヨンドなのですう」
次は私が立ち上がった。
椅子が大きく音を立ててから倒れ、今度は私が視線を集める。
「……ここ、本当にビヨンドなのね?」
「そう……ですよ? どうしたのですう?」
「それなら話は早いわ。いつもの私達の普通が訪れる前に、依頼人を探せるーー」
依頼人ーーロッド。
彼は多分いや絶対ーーこの店にいる。
自ら手紙に『ビヨンド』で毎日待つとまで、記しているのだから。
「あのお客様ーーどうかされましたか?」
「ちょっとあんた! ここにロッドって呼ばれる男っている!?」
「え……あ、えーと、あの人……ですが?」
「ありがとう! はい、これ御礼として受け取って!」
教えてくれた可愛い店員さんに、ギルコイン十枚を握らせて私は指を差された男の元へ向かう。
男は私の近づいてくる気配に気づくと、立ち上がった。
「ーーロッドさんね?」
「ええ、そうです。可愛らしい方が、私に何か御用でも?」
「御用も御用よ。『純愛結晶』の件で依頼、くれたでしょ? まあ、あんたが送ったのはアルラーネにだと思うけど」
「……そうですか。アルラーネさん、あなたに依頼を投げたのですか。それはそれはーー通りで、待てど暮せど、アルラーネさんとアルバータさんがお見えにならなかったのですね」
ロッドはすぐに理解すると、私の横を通り抜けていく。
長い黒髪を結び、眼鏡を掛けて、金持ち臭撒き散らす真っ白なスーツ。
この喫茶店の中では、見立っている。
私達が変装して目立とうとしたこと以上に、自然に目立っていて、この街ではそれがむしろ目に付けられないのだろうか。
ロッドは私が座っていたところに勝手に座ると、足を組んだ。
ーーレディーに対して、何も思わない野郎だった。
「おいおっさん、そこはリリーの席だ」
「おや失礼。しかし私は、あなた方の依頼人です」
「……知るか、退けや」
顔を上げたシュートが、ロッドを睨む。
「狂犬ですねあなたはーー」
「んだとーー!?」
「悪いことは言いません、静かに私と計画を練ることにしませんか?」
机に掛けていた大剣に手を伸ばしたシュートが動かなくなった。
慌ててシュートの元へ向かうと、ロッドが額に銃口を当てていたのだ。
それで動けなくなったららしい。
私はゆっくりと、銃に手を当てて下ろさせる。
ロッドは胸に銃をしまうと、静かに眼鏡を直す。
「シュート、依頼人よ」
「分かったよ……大人しくしてるよ」
「飼い犬でしたか」
「ーーんだと!?」
「だーかーらー! ロッド! あんたもシュートを挑発するなって言ってんの! 馬鹿なの、あんた達馬鹿なの!? どこの国の喜劇ですか!? ループお笑いですか!?」
「その例え良いですね、いただきます。私も少し口が過ぎました、昔からこう言う性格でしてーー特に、自分へ殺意を向けていないのに強気なだけで前に立とうとする者には」
ロッドの目つきが一瞬変わった。
シュートを狂犬と例えたくせに、ロッドの方がよっぽど狂犬だった。
だから私はあえて、下手な手出しを互いにできないようシュートの膝に座ることにした。
「とりあえず、計画を寝る前に『純愛結晶』を取り返すのに私とシュートが適任と言われたのだけど、何故なの?」
「それは多分ーーそうですねえ。そもそも『純愛結晶』とは、愛の形を物体で表現したとされる秘宝。まあ、もっとも簡単に言えば古代プロアクトン大国ーーゲット・アポンス・シティーの一万年前の姿ですね、その時にローレン神とハートゥ神が恋をして、その恋を未来永劫の物とする為に具現化したとも言われています。つまり、あなた達のような両想いの人間二人が触れる方が、秘宝を安全に扱えるのです」
「そんな物が何であんたの家に?」
「さあ、過去のことは知りません。私は家のことについて何も興味を持っていませんので。ただ、うちはこの街にある教会を長年守り続けてきているーーと、だけ知っています」
「それであんたの家に秘宝がある訳ね。それで、盗んだ相手について何か掴めているの?」
ロッドは頼んだコーヒーを一口飲むと、私に一枚の紙を渡してきた。
折り畳んであるそれを広げると、指名手配書だった。
指名手配書には、『アンボス』と名前が記されている。
そして描かれている顔は片目に傷を負い閉ざしている髭の濃い男。
「コイツで間違いは?」
「ないですね。しかし……困りました。あれを取り返してこいと親が五月蝿くて」
「まだ親の母乳吸って、脛でも齧ってんのか、笑えるぜ」
「シュート、黙って。それで、その男は何処に?」
「噂ではーー郊外の森に拠点を置いているとか。何でも盗賊団の頭らしくーーこの街には騎士団なんてありませんからね、指名手配犯には住心地が良いのでしょう」
「そう。じゃあ丁度良いわーー最悪そいつが死んでも良いってことになる。取り返すにはそれくらいしないとね……って、郊外の森?」
ベリアルを見ると、頷いたのでロッドに私からお願いすることにしてみる。
「ロッド、この子を見て何か思わない?」
「最初から思っていましたよ。鬼族ーーその少女ですね。ただ、訳ありのようです角が小さい。私は構いません、連れて行くことは」
「じゃあーー」
「ただーーその少女が死なないか心配ですね。……リリーさんでしたか? 丁度良いです、あそこに座っている男は殺し屋で名の知れたビームスが居ます。あれに気づかれず私の銃をこめかみに当ててきてください。そして、周りのお客様にも気づかれないように」
ロッドはベリアルを連れて行くことと引き換えに、私が彼女を守れるか確認することを見せて欲しいとお願いしてきた。
ロッドに銃を持たされ、シュートを見ると嫌そうな顔をしたがーーしかし、仕方ないと一瞬開けた口を閉した。
私は銃を右手に、空中にしか出したことのない魔法陣を床に出してそこへ姿を消す。
異空間移動でロッドが指差した男の背後に回り込み、私はこめかみに銃口を当ててみせる。
ビームスと呼ばれる殺し屋の男は、こめかみに銃口が当てられたことを、金属音かなにかで反応したらしく両手を上げた。
「何の真似だ」
「……あんた、ロッドに雇われたのでしょ? あんな大胆に指を差されて、殺し屋が気づかない訳がない」
「お見事だ娘。銃を下ろしてくれ」
「そうねーーうん、良いわ」
私が銃を下ろすと、ビームスはテーブルに置いていた黒帽子を被って金貨を置き店を出ていった。
「良く分かりましたね。これなら問題無いでしょうか」
「あんたも分からないわね? 殺し屋を雇えるなんて、貴族でお金持ちとはいえ普通じゃないわよ。はい、銃返すわ」
「ありがとう御座います。このまま銃を持たれていると、護身の糞も無いです。そうですね、まあ、今日リリーさんが得た教訓は『人はどこで普通じゃなくなるか分からない、だからこそ人を疑え』ですね。覚えておいてください」
ロッドがフッと笑うので、私も笑い返して見せた。
ロッドが「ではまた明日ーー街郊外にある湖で落ち合いましょう」とだけ言って、消えていくとベリアルが私の服を掴んで引っ張ってきた。
振り向くと、ベリアルが軽く震えていた。
なのにどうしてだろうか? ベリアルの表情は……鴨がネギを背負って自ら鍋に飛び込んできてくれたように嬉しそうだった。
と、ここまでの旅路を話すと実に何も無く過ぎたのでした。
て、私達いつも何かしら事件に巻き込まれたりしているのにおかしい。
そう思いながら歩き続けた。しかし、本当に何も起きなかった。
シュートに危険を察知したら逃げろとまで、私達との行動を共にすることを警告されていたベリアルは、拍子抜けしたように街につくとすぐに喫茶店へと向かったり。
何も起きないことが不思議で、この後何が起こるのかビクビクする私達は余所に置かれた。
「ーー何食べるですう!?」
「……食べる気にならないわね」
「長旅だったのにな、腹がすかねーんだよな」
「えー! 何でですう!?」
「「ーーだからいつも通りじゃないから……色々と」」
私とシュートが二人頭を抱えると、ベリアルはとても困った表情を浮かべる。
「ええ……」
「もうね、普通のことが当たり前じゃない私達からしたら、その反対なの。だからここへすんなり辿り着けたってことは、これから何かあるかもーーなの」
「無いと思うでーー」
「あるから、いや絶対あるからっ!」
シュートが何故か逆ギレした。
「座って落ち着きなさい、恥ずかしいわね本当にあんたは」
立ち上がったシュートは、見られた。
他の客から視線を強く集め、浮きに浮いていた。
私が座らせると、シュートへの視線は消えたが、恥ずかしいたらありゃしない。
シュートは座り直すと大人しくなり、私はとりあえず店内をぐるりと見渡す。
ーーここは、何て言うお店なのかしら。
「どうしたのですう?」
「この店の名前は?」
「ビヨンドなのですう」
次は私が立ち上がった。
椅子が大きく音を立ててから倒れ、今度は私が視線を集める。
「……ここ、本当にビヨンドなのね?」
「そう……ですよ? どうしたのですう?」
「それなら話は早いわ。いつもの私達の普通が訪れる前に、依頼人を探せるーー」
依頼人ーーロッド。
彼は多分いや絶対ーーこの店にいる。
自ら手紙に『ビヨンド』で毎日待つとまで、記しているのだから。
「あのお客様ーーどうかされましたか?」
「ちょっとあんた! ここにロッドって呼ばれる男っている!?」
「え……あ、えーと、あの人……ですが?」
「ありがとう! はい、これ御礼として受け取って!」
教えてくれた可愛い店員さんに、ギルコイン十枚を握らせて私は指を差された男の元へ向かう。
男は私の近づいてくる気配に気づくと、立ち上がった。
「ーーロッドさんね?」
「ええ、そうです。可愛らしい方が、私に何か御用でも?」
「御用も御用よ。『純愛結晶』の件で依頼、くれたでしょ? まあ、あんたが送ったのはアルラーネにだと思うけど」
「……そうですか。アルラーネさん、あなたに依頼を投げたのですか。それはそれはーー通りで、待てど暮せど、アルラーネさんとアルバータさんがお見えにならなかったのですね」
ロッドはすぐに理解すると、私の横を通り抜けていく。
長い黒髪を結び、眼鏡を掛けて、金持ち臭撒き散らす真っ白なスーツ。
この喫茶店の中では、見立っている。
私達が変装して目立とうとしたこと以上に、自然に目立っていて、この街ではそれがむしろ目に付けられないのだろうか。
ロッドは私が座っていたところに勝手に座ると、足を組んだ。
ーーレディーに対して、何も思わない野郎だった。
「おいおっさん、そこはリリーの席だ」
「おや失礼。しかし私は、あなた方の依頼人です」
「……知るか、退けや」
顔を上げたシュートが、ロッドを睨む。
「狂犬ですねあなたはーー」
「んだとーー!?」
「悪いことは言いません、静かに私と計画を練ることにしませんか?」
机に掛けていた大剣に手を伸ばしたシュートが動かなくなった。
慌ててシュートの元へ向かうと、ロッドが額に銃口を当てていたのだ。
それで動けなくなったららしい。
私はゆっくりと、銃に手を当てて下ろさせる。
ロッドは胸に銃をしまうと、静かに眼鏡を直す。
「シュート、依頼人よ」
「分かったよ……大人しくしてるよ」
「飼い犬でしたか」
「ーーんだと!?」
「だーかーらー! ロッド! あんたもシュートを挑発するなって言ってんの! 馬鹿なの、あんた達馬鹿なの!? どこの国の喜劇ですか!? ループお笑いですか!?」
「その例え良いですね、いただきます。私も少し口が過ぎました、昔からこう言う性格でしてーー特に、自分へ殺意を向けていないのに強気なだけで前に立とうとする者には」
ロッドの目つきが一瞬変わった。
シュートを狂犬と例えたくせに、ロッドの方がよっぽど狂犬だった。
だから私はあえて、下手な手出しを互いにできないようシュートの膝に座ることにした。
「とりあえず、計画を寝る前に『純愛結晶』を取り返すのに私とシュートが適任と言われたのだけど、何故なの?」
「それは多分ーーそうですねえ。そもそも『純愛結晶』とは、愛の形を物体で表現したとされる秘宝。まあ、もっとも簡単に言えば古代プロアクトン大国ーーゲット・アポンス・シティーの一万年前の姿ですね、その時にローレン神とハートゥ神が恋をして、その恋を未来永劫の物とする為に具現化したとも言われています。つまり、あなた達のような両想いの人間二人が触れる方が、秘宝を安全に扱えるのです」
「そんな物が何であんたの家に?」
「さあ、過去のことは知りません。私は家のことについて何も興味を持っていませんので。ただ、うちはこの街にある教会を長年守り続けてきているーーと、だけ知っています」
「それであんたの家に秘宝がある訳ね。それで、盗んだ相手について何か掴めているの?」
ロッドは頼んだコーヒーを一口飲むと、私に一枚の紙を渡してきた。
折り畳んであるそれを広げると、指名手配書だった。
指名手配書には、『アンボス』と名前が記されている。
そして描かれている顔は片目に傷を負い閉ざしている髭の濃い男。
「コイツで間違いは?」
「ないですね。しかし……困りました。あれを取り返してこいと親が五月蝿くて」
「まだ親の母乳吸って、脛でも齧ってんのか、笑えるぜ」
「シュート、黙って。それで、その男は何処に?」
「噂ではーー郊外の森に拠点を置いているとか。何でも盗賊団の頭らしくーーこの街には騎士団なんてありませんからね、指名手配犯には住心地が良いのでしょう」
「そう。じゃあ丁度良いわーー最悪そいつが死んでも良いってことになる。取り返すにはそれくらいしないとね……って、郊外の森?」
ベリアルを見ると、頷いたのでロッドに私からお願いすることにしてみる。
「ロッド、この子を見て何か思わない?」
「最初から思っていましたよ。鬼族ーーその少女ですね。ただ、訳ありのようです角が小さい。私は構いません、連れて行くことは」
「じゃあーー」
「ただーーその少女が死なないか心配ですね。……リリーさんでしたか? 丁度良いです、あそこに座っている男は殺し屋で名の知れたビームスが居ます。あれに気づかれず私の銃をこめかみに当ててきてください。そして、周りのお客様にも気づかれないように」
ロッドはベリアルを連れて行くことと引き換えに、私が彼女を守れるか確認することを見せて欲しいとお願いしてきた。
ロッドに銃を持たされ、シュートを見ると嫌そうな顔をしたがーーしかし、仕方ないと一瞬開けた口を閉した。
私は銃を右手に、空中にしか出したことのない魔法陣を床に出してそこへ姿を消す。
異空間移動でロッドが指差した男の背後に回り込み、私はこめかみに銃口を当ててみせる。
ビームスと呼ばれる殺し屋の男は、こめかみに銃口が当てられたことを、金属音かなにかで反応したらしく両手を上げた。
「何の真似だ」
「……あんた、ロッドに雇われたのでしょ? あんな大胆に指を差されて、殺し屋が気づかない訳がない」
「お見事だ娘。銃を下ろしてくれ」
「そうねーーうん、良いわ」
私が銃を下ろすと、ビームスはテーブルに置いていた黒帽子を被って金貨を置き店を出ていった。
「良く分かりましたね。これなら問題無いでしょうか」
「あんたも分からないわね? 殺し屋を雇えるなんて、貴族でお金持ちとはいえ普通じゃないわよ。はい、銃返すわ」
「ありがとう御座います。このまま銃を持たれていると、護身の糞も無いです。そうですね、まあ、今日リリーさんが得た教訓は『人はどこで普通じゃなくなるか分からない、だからこそ人を疑え』ですね。覚えておいてください」
ロッドがフッと笑うので、私も笑い返して見せた。
ロッドが「ではまた明日ーー街郊外にある湖で落ち合いましょう」とだけ言って、消えていくとベリアルが私の服を掴んで引っ張ってきた。
振り向くと、ベリアルが軽く震えていた。
なのにどうしてだろうか? ベリアルの表情は……鴨がネギを背負って自ら鍋に飛び込んできてくれたように嬉しそうだった。
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