元姫だった私、魔法適正値10000オーバーの冒険者〜勘当された姫は、冒険者の夢を叶え旅をする〜

永遠ノ宮

文字の大きさ
7 / 42
一章〜ギルド設立を目指して〜

六話 冒険者適正①

しおりを挟む
 マスターは考えていた。
 私の魔法適正値の高さとはまた違うことを、一人真剣に、顎に手を添えて考える姿はーー様になっている。
 
「冒険者適正ーー」

 マスターはボソッと、呟いた。
 ーー冒険者適正。
 そう言ったように、私には聞こえた。

「冒険者……適正?」

「お嬢ちゃん、知らないのかい? 冒険者には、冒険者になるための適正値があるか、それが大事になる。適正値が無ければ、ギルドは作らないこととか」

「冒険者適正が無ければ、ソロプレイになるの? なんでなの?」

「そりゃあお嬢ちゃんーー」

 マスターは髭を触りながら私に振り返る。
 
「冒険者適正は強さじゃないんだよ。強さは魔法適正、行動力やコミュニケーションが冒険者適正」

 行動力やコミュニケーションを冒険者適正と言うらしい。
 
「へえ~」

 適当に返事をしながら、私は自分の冒険者カードを見つめる。
 やっとなれた冒険者ーー。
 たった一つの、冒険者カード。

 冒険者カードには、名前、住所、冒険者ナンバー、そして魔法適正値が記入されている。
 何かがあって、誰かが拾えば、これが事件なり事故なり、落とし主に辿り着く。
 例えばモンスターに食われた際に落ちた私のカードが、騎士団に渡れば元姫が胃袋で消化されていることが分かる。
 大体は食われたらカードごと無くなるけど。

「お嬢ちゃんは、可愛いねえ、本当に。カードばかり見つめて」

「馬鹿にしないでよ、マスター。私はこう見えて十八歳よ~」

「それは失礼。で、どうするかね? 行ってみるかい?」

「……ん?」

 首を傾げると、

「聞いていなかったのかい?」

 マスターが苦笑する。
 カードに気を取られ過ぎて、何もマスターの言葉を聞いていなかった。
 行くかと聞かれて、「うん」と頷けないまで、意識は冒険者カードにいっていた。

 そもそも何に行くのかーー初クエスト? 

 マスターにジュースのおかわりを貰いながら、カードを財布にしまい、話をちゃんと聞くことにする。
 咳払いしたマスターに申し訳ない気持ちを抱きながら、もう一度話してもらうことになった。

「お嬢ちゃんに冒険者適正があるかを確かめるべく、クエスト前の参加自由型試験に出るかどうかって話だよ。冒険者適正をそこで確かめることが可能だよ」

「それに出たら、何か報酬はあるの?」

「あるといえばある。そこで冒険者適正がある者は、すぐに仲間ができて試験後にはギルドを設立しているからねえ」

「ギルド……そうなんだ。じゃあ、マスターに今頼めば私は試験参加できるの?」

「ああ、できるとも。私はマスターだ、頼まれれば参加させてあげられるからね。それに、お嬢ちゃんは話しやすいからギルド設立を狙うならメンバー探しの場にもなる。ただーーある一つのクエストを参加者全員で達成するまで終わらない試験だから何日掛かるかは私も予測不能だけどねーー」

 とは言いながらも、マスターはスッと参加用書類をカウンターに出した。
 つまり、参加したほうが良いーーと、私に勧めている。いや、もう最初から、勧めてくれていた。

 マスターの言うことだ。
 ここまで集会場の頭が、新人の駆け出し冒険者に良くすることはまず無いと思うーー。
 つまり、マスターが親切に試験のことを私に教えてくれるのは珍しいことのはず。

 私は、ジュース一杯から繋がったこの縁を忘れないためにも、マスターの勧めに乗ることを決める。
 書類の参加に丸をして、マスターに返す。

「お嬢ちゃんなら、良い友達を作れるはずだ」

「友達なら居るわよ? 影縫って忍者」

「……『忍』のメンバーだね、その子は。影縫ーー懐かしい、彼女もまた、私とカウンターを挟めみながら幼少期、ギルドのリーダー厚成と来ていたかい。お嬢ちゃん、彼女の知り合いとはこれまた珍しい」

 マスターは厚成さんと、影縫を知っていた。
 それどころか、ギルドの名をほとんど知られていない(いや、知られていないのではなくあえて広めていない)『忍』を知っていた。
 人の縁も何とやらーー。世界は案外、狭いのかもしれない。

「お嬢ちゃん、影縫ちゃんと厚成がギルド『忍』を結成した場は、その試験でのこと。あの時影縫ちゃんは、小さかったからまだ冒険者でもなかったけど、その他の睡蓮、白夜がメンバーになった際、ちょうどマスターと試験監視官を務めていた私の記憶には新しい。君は厚成に似ている、人を引き寄せる力があるーーだから、期待しているよ」

「マスターに言われると、照れるわねえ……。じゃあ、もし私が一人でも友達作ってギルド設立したら、ご褒美くれる!?」

 子供じみた発想と、自分ですら思った。
 だけどマスターは、笑ってから頷いてくれた。
 
「良いとも! そうなったら、お嬢ちゃんのギルドメンバーのみ、ここでの飲み放題無料としようかあ」

 マスターは拭いていたグラスと布を置くと、小指を立てて、私の顔の前に手を持ってくる。

「約束ーーね! 見てなさいマスター! 私がギルド作ったら、そりゃもう世界がひっくりかえるんだから!」

 私も小指を立てて、前に出す。
 マスターと私の小指が絡まり、

「「嘘ついたら針千本のーます! 指切った!」」

 二人で仲良く、指切りで口約束を交した。
 その直後の事だった。
 ここ、集会場では鈍くさいーーいや、注意力散漫な冒険者は損することがを分かる事案が発生した。

 一人の可愛らしい私と似た年齢程度の女性冒険者が、あたふたしながらあっちこっちを何か探し回っている。
 物を落としたか、失くした……そんな感じ。
 私とマスターが温かい目で、見つかることを祈りながら見守っていると、膝から崩れ落ち泣き出したのだ。

「うへぇーん! お金取られちゃいましたですよー!」

 どうやら、布巾着に入れていたお金が根こそぎ盗まれたようだった。
 幸い布巾着は無事だったらしい。
 でも、大事な中身は見知らぬ冒険者に綺麗さっぱり、頂戴された後だった。

「はあ……。マスター、冒険者ってあんなのも居るのね」

「みたいだねえ……しかし、ああいった子に限って、実は強かったりするから不思議なものでね」

「どうしましょうですよー! 今月の生活費が失くなったですよー!」

 「マスター……あの子の分も飲み放題払うから呼んでも良い?」

「もちろん」

 マスターが笑顔で頷くで、もう一人分の飲み放題代を払って、私は泣き叫ぶその冒険者を無理矢理隣に座らせた。
 泣き叫んでいた冒険者の、叫びの内容が、お金を盗まれたことから私に強引に席に座らされたことへと変わったのはーー非があり、申し訳なかった。

 さて、隣に座らせたは良いもののーー。
 とりあえず五月蝿いから、飲み物で黙らせる。なんて、最近の餓鬼でも騙されない手法をとった訳のだが、これまた影縫に似た馬鹿なのか。オレンジジュースを目にするなり泣きやんだ。

「見苦しいところをお見せしてしまい、ごめんなさいです。お金、ちゃんと返しますですよ」

「いや、そんなの良いんだけど……幾ら入っていたの?」

「10000ギルなのですよ……」

 10000ーーそう聞いて、並の冒険者ならこの子をお金持ちと思うのかもしれない。
 ただ、昨日まで自分で言うと自慢なのか親への僻みなのか分からなくなるけれど、事実お金持ちだった私には海に落ちも惜しくない金額でしかない。

 手持ちはそこそこある訳でーー通帳を入れたら、十八歳にしては持ち過ぎてもいる。
 ので、私はこの子に10000ギルをポンと、普通に今渡してみせた。

「はい、あげる」

「ええええ!? だ、ダメなのですよ!? 10000ギルなんて返せないですよおおおお!」

 冒険者Aは固くなくに、私からお金を受け取らない。

「……人の親切は大切にしなさい。そういえば、名前は?」

 とりあえずお金はしまって、世間話に持っていくことに。
 仲良くなれば、ギルド設立に一歩近づくかもしれない。

「ネネです。アーシャネーコ・ネネ。ネネは猫族なので、この通りーー」

 ネネは、被っていたフードを取り、可愛らしい猫耳を見せてくれる。
 自由自在に動く猫耳が、ペコペコと頭を下げるように何回か折れる。

 フードが取れてようやく分かったが、髭も付いている。
 口と鼻の間から、六本の髭が左右に三本ずつ。私は初めて猫族と知り合いになった。
 そもそも、猫族がまだ居たなんてーー。
 猫族は、百年前に絶滅危惧種族として国際連盟環境省の保護観察対象となっていた。

 ーーなのに普通に冒険者できるんだ。

「アハハハ……ですよ。冒険者している理由は、逃げているからなんですよーー私は猫族のメス。猫族のメスは貴重ですよ。なので、奴隷商人が欲しがるのですよーー性処理の道具として……なので、冒険者に交じることで今まで逃げてきているですよ」

「誰も聞いてないのに、そう言う事はペラペラ話したらダメよ?」

「あれ? あれれ!? 本当なのですよ!」

 マスターは「君は傑作だね!」と、大笑いするが何処かーーいや、身近に似た馬鹿の傑作が居ると思うのだけど。

 私がため息を吐くと、ネネはしゅんと縮こまってしまう。
 
「どうしたの?」

「いえ……私、実は人見知りですよ……」

 人見知りの割に、自分の事をペラペラと話していた気がする。
 話し出したら止まらないタイプらしい。
 にしても、猫族は高い戦闘能力を秘め魔力の力を何倍にも向上させることを得意とするーー『強化魔法』を主な武器としている。

 欲しい存在ではある。でも、見た目からして、弱そうで頼りない。
 全くーー誘う気になれない。
 
「ーーどうかねお嬢ちゃん。この猫族の子を守りながら、二人で冒険者適正試験を受けてみては」

「……マスター、この子大丈夫に見える? 戦場に出したら泣いて逃げそうな勢いよ」

 小声でマスターにそう返した。
 しかしマスターは、

「大丈夫大丈夫。猫族を何人か見てきた私が言うんだ……あの子は、一見気弱に見えるけど戦えばかなりやる子だよ」

 と、小さな声で返してきた。
 それを言われては、何も私は言い返せない。
 仕方なしに、ネネを誘ってみることとする。

「ネネ、私と試験受けない?」

「……試験ですか? えーと……お嬢様が良いのなら良いですよ」

「お嬢様って……私はリリー」

「あ、はい! ごめんなさい……リリーさんが良いのでしたら私も行くですよ」

 何だか曖昧な返事をしてきたので、とりあえず勝手だと思ったけどネネの分も書類に参加を示してーー。
 また明日ここで集合することとなった。
 私は今日は、寝床が無いのでとりあえずマスターの家に置いてもらうこととなり、ネネは親戚の家に泊まりに戻っていった。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした

月神世一
ファンタジー
​「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」 ​ ​ブラック企業で過労死した日本人、カイト。 彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。 ​女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。 ​孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった! ​しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。 ​ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!? ​ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!? ​世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる! ​「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。 これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~

北条新九郎
ファンタジー
 三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。  父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。  ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。  彼の職業は………………ただの門番である。  そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。  お気に入り・感想、宜しくお願いします。

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

処理中です...