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第二十六話 ロキ
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いつも通りの何も事件もなく平和なラグナロクは、夏を迎えた。
初夏祭りをきっかけに、アマテラス様とクシナダヒメ様は、たくさんの男性から人気を浴びて、「ラブリラス」が本格的には活動を開始し、とうとう神様がアイドルになる時代となってしまった。
活動を始めた「ラブリラス」のお手伝いとして私は今日、コロシアムに来ている。
テトは、後でヘルを連れて裏に行くよ!アリア頼んだよ!と私に任せて屋敷で寝ている。
そもそも、ラグナロクでなんでアイドルグループ?と思った。
全然神様らしくなくて理解できないけど親族のためなら嫌とは言えない。
「アリアちゃんごめんね?手伝わせちゃって……」
「いえいえ!全然大丈夫ですから!」
「本当に……?迷惑だったら言ってね?アリアちゃんに迷惑かけたくないから……うぅ」
アマテラス様なんで泣いてるの?!いい人すぎませんか?!いい人なのは知っているけど!
アマテラス様はいい人すぎて、人のことを考えると感情がその人よりも大きく影響されてすぐに泣いてしまったり、怒ったりと扱いが大変な方である。
もう一人いる神様、クシナダヒメ様は……
「アリたーん!一緒に踊ろう?ね!ね!」
「私はお二人のように全く可愛いくも綺麗でもない凡人ですし……」
「アリたんが踊ってくれたらクシちゃん嬉しいのに……」
もっと扱いが大変な人なんですよ。
私のことをアリたんと呼び、私にだけとってもベタベタしにしくる変わった神様。
アマテラス様とはとても仲がいいみたいだけど、私が視線に入ると目が変わって飛びついてくる。
だいぶと変な神様、いや、変質者だ。
「アリアちゃん……ブフッ!い、い、今……クシナダのことをブフォッ!」
「えー!アリたん何おもたん?言ってみー?」
「変質者だって思われてるで……キャハハハハハ!」
「アリたんそれひどいでー!クシちゃん変質者やなくて変人やで!」
「何って変わっていないぞ?クシナダヒメ」
奥から素早く簡単なツッコミを入れたのはテトの弟にあたる神様、ロキ様だった。
正直のことを言うと、神様同士の繋がりがややこしくて覚えきれていない。
ロキ様はテトの弟にあたるからさすがに覚えている。
しかもテトと似ている。髪の毛は水色で後ろ姿の骨格が似ている。
そしてハッキリ言うと、ロキ様ほうがテトより何倍もイケメンだ。
そして……
「ロキ様、お久しぶりです」
「アリアちゃん!久しぶり!挨拶のハグね!」
アメリカンなお方なのだ。
ロキ様は人間界にある、アメリカという王国に長年人間に化けて過ごしていたために挨拶と一緒にハグすることは普通といい、いつも挨拶とハグは欠かさない。
そしてこれをテトが見ていると……なんて思うと絶対にテトの前でロキ様には会えない。
「ロキ!僕の可愛いアリアになんてことを!そこに座れ!」
「兄さん!クソッ!従うしかできない……」
ロキ様は、テトの言う通りにその場に座り正座をする。
そしてテトは、正座して下を向いているロキ様に早口で説教を始めるも待って待っても終わらないのに腹が立ち、
「テトーー!!おすわり!」
私はテトを静かにするために奥の手を使かった。
私のおすわりで勢い良く地面に叩きつけられたテトを見ていたみんなが大笑いした。
「テトくんざまぁないねー!キャハハハハハ!お腹痛いたよー!」
「テッつんヤバよーー!フハハハハハ!もうその格好やめーややめーや!ハハハハハハ!」
「兄さんその姿似合ってるよ!アハハハハハ!もう兄さんその格好は笑っちゃうから立ってよ!アハハハハハ」
「お前らー!」
「おすわり!」
私は心を鬼にしてテトにおすわりを連呼した。
そしてみんなで大笑いしているとライブ開演の案内が始まり、アマテラス様とクシナダヒメ様は慌てて走っていく。
私達は2階の観客席に座りはじまりを待つ。
コロシアムといえば天井のないボロボロのイメージだったけど、天井があり、未来の電化製品エアコン完備で、観客席はとてもキレイな席が用意されていた。
ふと私はここで気づいた。
ショッピングモールに行って以来、この時代に無い物を平然と気にせず使っていたり、誰かが使っていても気にしなかった。
慣れとは怖いものだなと思った。
「みんなー!今日は来てくれてありがとうー!」
と、クシナダヒメ様の挨拶から始まったライブは無事成功で終わり、握手会なども何事もなく終わり、ロキ様はアメリカへと帰った。
私とテトとヘルは3人で夜ご飯をお店で食べてからヘルの両手を私とテトと手を繋いで家族仲良く帰った。
だけどやっぱり私は、神様アイドルは罰当たりだと思います。
初夏祭りをきっかけに、アマテラス様とクシナダヒメ様は、たくさんの男性から人気を浴びて、「ラブリラス」が本格的には活動を開始し、とうとう神様がアイドルになる時代となってしまった。
活動を始めた「ラブリラス」のお手伝いとして私は今日、コロシアムに来ている。
テトは、後でヘルを連れて裏に行くよ!アリア頼んだよ!と私に任せて屋敷で寝ている。
そもそも、ラグナロクでなんでアイドルグループ?と思った。
全然神様らしくなくて理解できないけど親族のためなら嫌とは言えない。
「アリアちゃんごめんね?手伝わせちゃって……」
「いえいえ!全然大丈夫ですから!」
「本当に……?迷惑だったら言ってね?アリアちゃんに迷惑かけたくないから……うぅ」
アマテラス様なんで泣いてるの?!いい人すぎませんか?!いい人なのは知っているけど!
アマテラス様はいい人すぎて、人のことを考えると感情がその人よりも大きく影響されてすぐに泣いてしまったり、怒ったりと扱いが大変な方である。
もう一人いる神様、クシナダヒメ様は……
「アリたーん!一緒に踊ろう?ね!ね!」
「私はお二人のように全く可愛いくも綺麗でもない凡人ですし……」
「アリたんが踊ってくれたらクシちゃん嬉しいのに……」
もっと扱いが大変な人なんですよ。
私のことをアリたんと呼び、私にだけとってもベタベタしにしくる変わった神様。
アマテラス様とはとても仲がいいみたいだけど、私が視線に入ると目が変わって飛びついてくる。
だいぶと変な神様、いや、変質者だ。
「アリアちゃん……ブフッ!い、い、今……クシナダのことをブフォッ!」
「えー!アリたん何おもたん?言ってみー?」
「変質者だって思われてるで……キャハハハハハ!」
「アリたんそれひどいでー!クシちゃん変質者やなくて変人やで!」
「何って変わっていないぞ?クシナダヒメ」
奥から素早く簡単なツッコミを入れたのはテトの弟にあたる神様、ロキ様だった。
正直のことを言うと、神様同士の繋がりがややこしくて覚えきれていない。
ロキ様はテトの弟にあたるからさすがに覚えている。
しかもテトと似ている。髪の毛は水色で後ろ姿の骨格が似ている。
そしてハッキリ言うと、ロキ様ほうがテトより何倍もイケメンだ。
そして……
「ロキ様、お久しぶりです」
「アリアちゃん!久しぶり!挨拶のハグね!」
アメリカンなお方なのだ。
ロキ様は人間界にある、アメリカという王国に長年人間に化けて過ごしていたために挨拶と一緒にハグすることは普通といい、いつも挨拶とハグは欠かさない。
そしてこれをテトが見ていると……なんて思うと絶対にテトの前でロキ様には会えない。
「ロキ!僕の可愛いアリアになんてことを!そこに座れ!」
「兄さん!クソッ!従うしかできない……」
ロキ様は、テトの言う通りにその場に座り正座をする。
そしてテトは、正座して下を向いているロキ様に早口で説教を始めるも待って待っても終わらないのに腹が立ち、
「テトーー!!おすわり!」
私はテトを静かにするために奥の手を使かった。
私のおすわりで勢い良く地面に叩きつけられたテトを見ていたみんなが大笑いした。
「テトくんざまぁないねー!キャハハハハハ!お腹痛いたよー!」
「テッつんヤバよーー!フハハハハハ!もうその格好やめーややめーや!ハハハハハハ!」
「兄さんその姿似合ってるよ!アハハハハハ!もう兄さんその格好は笑っちゃうから立ってよ!アハハハハハ」
「お前らー!」
「おすわり!」
私は心を鬼にしてテトにおすわりを連呼した。
そしてみんなで大笑いしているとライブ開演の案内が始まり、アマテラス様とクシナダヒメ様は慌てて走っていく。
私達は2階の観客席に座りはじまりを待つ。
コロシアムといえば天井のないボロボロのイメージだったけど、天井があり、未来の電化製品エアコン完備で、観客席はとてもキレイな席が用意されていた。
ふと私はここで気づいた。
ショッピングモールに行って以来、この時代に無い物を平然と気にせず使っていたり、誰かが使っていても気にしなかった。
慣れとは怖いものだなと思った。
「みんなー!今日は来てくれてありがとうー!」
と、クシナダヒメ様の挨拶から始まったライブは無事成功で終わり、握手会なども何事もなく終わり、ロキ様はアメリカへと帰った。
私とテトとヘルは3人で夜ご飯をお店で食べてからヘルの両手を私とテトと手を繋いで家族仲良く帰った。
だけどやっぱり私は、神様アイドルは罰当たりだと思います。
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