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第十五話 剣術
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ラグナロクの生活にしっかりと慣れて、ラグナロクは梅雨をあけました。
私はテトの提案により、神力が常に空気に乗って流れているのだから、今のうちに神剣術をおぼえてみたら?と、夏に入ったばかりで暑いのに……なんて思いながら言われたまま庭に出る。
「ホッホッホッ。アリア様や、神剣術は簡単には使いこなせませんぞ?特に人間となりますと身体に神力をおまといではないですからのう」
「こらじぃ!僕の嫁なのだから神剣術如き簡単に取得できるに決まっているだろう?僕の嫁なのだから!」
「テト?二回言っても何も変わらないわよ……?ほんとにアホなのかなんなのか……」
「えぇ!なんか僕、アリアに冷たいこと言われた気がして胸が痛いんだけど!?」
テトは庭で、うわぁ!とか、アリアに限ってそれは……とか、独り言ばかり呟いていて呆れたので私と、じぃと呼ばる護衛兵一の神剣術使いの方にさっそく教えてもらうことに。
まずはじめは、神経を集中させて空気とコネクトして神力を感じるというもの。
私はさっそく目を瞑り、全神経を集中させて空気を感じるとってみた。
「なんと!テト様!アリアは神力をもう気に体内に持つ神聖加護種ではありませんか!」
「あれ?おー!アリアは人間界で唯一のステルス使いなのを忘れてた!僕としたことが……!クソッ……!」
「すいません。そうなんですよ、私、治癒の加護、正式にはアマテラスの加護を持って生まれているので……ってテト?!なんで自分を責めて頭を地面にぶってるの?!血!血!額から血出てる!」
「ホッホッホッ!それならお話は早いですのう!それでは次に、神剣を出してみましょう。右の手の平に力を溜め、空中で〈神力開放〉と言いながら、一気に外に溜めた神力を押し出してください」
「やってみます……。……、〈神力開放〉!!」
私が神力を押し出しながら大きな声で、詠唱をすると、私の手元に現れるはずの神剣が……、
「ぐはぁっ!……僕は、もう……ダメだ。うっ……」
「きゃーー!なんで私の神剣が手の上に落ちているの?!そもそも、私の剣じゃなくて杖じゃない!……はぁ!テト大丈夫?!ちゃんと死んでる?!」
「いや、アリア……。さすがに、生きてるか聞いてほしかったかな……アハハ」
「アリア様は剣ではなく杖ですか……。珍しい形ですのう。やはり神力の能力がアマテラスの加護ときますと魔法使いと同じ形に神剣もなりましたのう」
「イシス様も杖をお持ちでした」
「イシスはね、あれは特別なんだよアリア。イシスは水魔能力の持ち主だからね、世界中のありとあらゆる水を使いこなせるからあの杖なのだよ」
「よくごぞんでしたのう。テト様」
何も言っているのか私にはわからなかったけど、イシス様と似たていることはすぐにわかった。
ただ、私の杖が……。
テトの上から退けた時、杖が思っていた以上に重く、また地面に落としてしまい……。今度は、地面にめり込み取り出せなくなりました……。
「私の神剣。これある意味、なくても良くないですか?」
「まさかここまで重いとはね。よし!アリア、その神剣に考えをおくり、テレパシーで浮かしてみよう!神力が同じだから簡単だよ?」
「やってみる!……地面からまず抜けてください、そしてテトに何かしてみてください」
「アハハ……アリアまた僕を実験台にしようとしてるな?悪い子だぞ?」
テトはとてものんきに笑っているけど、私の言葉を聞いた神剣は浮き上がり、テトに落雷を落としまくっている。
私とじぃ様はお腹を抱えて大爆笑してしまった。
テトおもしろーい!もっとすごいのも試してみよう!なんて、テトに言ってしまうと、テトが訳もわからずしょげてしまう可能性があるので言えない。
「アリア様、身体の力をお抜きになってから神剣に撤退とご命令ください」
「え!あ、はい!……ふぅ。撤退!」
ブォン……。
これで神剣を引き出すことには成功したことになり、あとはその神剣で神魔法をどこまで使いこなせるかとなっていくいくところが、私の場合はテトがいるので使う必要ないかもね?となり、神剣修行はおあずけとなりました。
私はラグナロクに来てからステルスを使っていないため、神力が体内で溢れだすほどの量が湧き上がっていると言われました。
「アリア、安心しろ。僕が君を、指先一つで守ってみせる!(キランッ!)」
「テト?あなたの指先には助けは求めてないわ……。そこは身体すべてはって守りなさい?あと、キランッ!って効果音は似合ってないわよ?ププ!」
その後テトは、夜まで部屋にて抜け殻のように勝手に死んでいました。
私はテトの提案により、神力が常に空気に乗って流れているのだから、今のうちに神剣術をおぼえてみたら?と、夏に入ったばかりで暑いのに……なんて思いながら言われたまま庭に出る。
「ホッホッホッ。アリア様や、神剣術は簡単には使いこなせませんぞ?特に人間となりますと身体に神力をおまといではないですからのう」
「こらじぃ!僕の嫁なのだから神剣術如き簡単に取得できるに決まっているだろう?僕の嫁なのだから!」
「テト?二回言っても何も変わらないわよ……?ほんとにアホなのかなんなのか……」
「えぇ!なんか僕、アリアに冷たいこと言われた気がして胸が痛いんだけど!?」
テトは庭で、うわぁ!とか、アリアに限ってそれは……とか、独り言ばかり呟いていて呆れたので私と、じぃと呼ばる護衛兵一の神剣術使いの方にさっそく教えてもらうことに。
まずはじめは、神経を集中させて空気とコネクトして神力を感じるというもの。
私はさっそく目を瞑り、全神経を集中させて空気を感じるとってみた。
「なんと!テト様!アリアは神力をもう気に体内に持つ神聖加護種ではありませんか!」
「あれ?おー!アリアは人間界で唯一のステルス使いなのを忘れてた!僕としたことが……!クソッ……!」
「すいません。そうなんですよ、私、治癒の加護、正式にはアマテラスの加護を持って生まれているので……ってテト?!なんで自分を責めて頭を地面にぶってるの?!血!血!額から血出てる!」
「ホッホッホッ!それならお話は早いですのう!それでは次に、神剣を出してみましょう。右の手の平に力を溜め、空中で〈神力開放〉と言いながら、一気に外に溜めた神力を押し出してください」
「やってみます……。……、〈神力開放〉!!」
私が神力を押し出しながら大きな声で、詠唱をすると、私の手元に現れるはずの神剣が……、
「ぐはぁっ!……僕は、もう……ダメだ。うっ……」
「きゃーー!なんで私の神剣が手の上に落ちているの?!そもそも、私の剣じゃなくて杖じゃない!……はぁ!テト大丈夫?!ちゃんと死んでる?!」
「いや、アリア……。さすがに、生きてるか聞いてほしかったかな……アハハ」
「アリア様は剣ではなく杖ですか……。珍しい形ですのう。やはり神力の能力がアマテラスの加護ときますと魔法使いと同じ形に神剣もなりましたのう」
「イシス様も杖をお持ちでした」
「イシスはね、あれは特別なんだよアリア。イシスは水魔能力の持ち主だからね、世界中のありとあらゆる水を使いこなせるからあの杖なのだよ」
「よくごぞんでしたのう。テト様」
何も言っているのか私にはわからなかったけど、イシス様と似たていることはすぐにわかった。
ただ、私の杖が……。
テトの上から退けた時、杖が思っていた以上に重く、また地面に落としてしまい……。今度は、地面にめり込み取り出せなくなりました……。
「私の神剣。これある意味、なくても良くないですか?」
「まさかここまで重いとはね。よし!アリア、その神剣に考えをおくり、テレパシーで浮かしてみよう!神力が同じだから簡単だよ?」
「やってみる!……地面からまず抜けてください、そしてテトに何かしてみてください」
「アハハ……アリアまた僕を実験台にしようとしてるな?悪い子だぞ?」
テトはとてものんきに笑っているけど、私の言葉を聞いた神剣は浮き上がり、テトに落雷を落としまくっている。
私とじぃ様はお腹を抱えて大爆笑してしまった。
テトおもしろーい!もっとすごいのも試してみよう!なんて、テトに言ってしまうと、テトが訳もわからずしょげてしまう可能性があるので言えない。
「アリア様、身体の力をお抜きになってから神剣に撤退とご命令ください」
「え!あ、はい!……ふぅ。撤退!」
ブォン……。
これで神剣を引き出すことには成功したことになり、あとはその神剣で神魔法をどこまで使いこなせるかとなっていくいくところが、私の場合はテトがいるので使う必要ないかもね?となり、神剣修行はおあずけとなりました。
私はラグナロクに来てからステルスを使っていないため、神力が体内で溢れだすほどの量が湧き上がっていると言われました。
「アリア、安心しろ。僕が君を、指先一つで守ってみせる!(キランッ!)」
「テト?あなたの指先には助けは求めてないわ……。そこは身体すべてはって守りなさい?あと、キランッ!って効果音は似合ってないわよ?ププ!」
その後テトは、夜まで部屋にて抜け殻のように勝手に死んでいました。
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