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売り上げを伸ばしながらクエスト
生成を披露
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私とアキラさんは、買った素材を半分ずつ持ちながら私達の薬屋に戻った。
お昼時を過ぎたお店は、また人で溢れ返っている。
長蛇の列ができ、待っている人達はみんな暇をしているように見えた。
そうだ! 今から作る新薬を、みんなの前で披露すればもっと人も集まって暇を解消してもらえるかも。
そう考えた私は、アキラさんに相談した。
「私達で待っているお客様の暇を解消させるために、生成を披露しませんか? イベントとして」
「それなら人が集まってくるかもな。やるか!」
裏口から店内に入り、私はフラスコとビーカー、アルコールランプをダンボールに放りこんでまた裏口を使って外に出る。
裏路地を通って、テリヌさんと私達のお店の間から霧ちゃんとルルさんが客寄せをしている店前に出た。
霧ちゃんとルルさんにイベントをすることを伝えた私は、列に並ぶお客様に呼びかけをするアキラさんの服を引っ張り、「いつでもできるよ」と、声を掛けた。
すると、店内から沢山のお客様が出てきてイベント参加を申し出てくれた。
列に並んでいたお客様、店内で買い中だったお客様、そして私達7人でイベントは始まった。
ちなみに、可憐さんは治癒ボランティア中に数学担当の猿鳴先生に呼び出しを受け、一足先にログアウトしている。
「それでは今からイベント、生成披露をはじめます!」
「よっ、薬師ちゃん頑張れ!」「いいもの見せてくれよ!」「SNSアップで有名になってくれよ!」と、お客様からの応援の声でイベントは始まり、私はフラスコ、ビーカー、アルコールランプを取り出した。
「ではまず、このフラスコに水を入れ、アルコールランプで加熱していきます。ちなみに、ビーカーは体液を入れるためまだ使いません」
説明を交えながら、フラスコに水を入れてアルコールランプで加熱する。
つぎに、モルデルさんところで仕入れてきた素材を私はお客様に見せる。
「レバデス草、そして経験値スライムの体液です! フラスコに入れた水が沸騰したら、レバデス草8枚を千切って入れていきます。そしてまた加熱します」
レバデス草8枚を千切り、沸騰したお湯に草を浸けていく。
そしてまたアルコールランプの火で加熱する。
「おー! これは凄いな!」「お宝シーンだ!」「ポーションって理科の実験みたいに作るだな」と、お客様の興味をしっかりと掴んでいる私のポーション生成披露。
お客様に喜んで貰えるてる! 絶対に成功させなくちゃ!
「次に、体液をビーカーに入れ、加熱したフラスコの中身を全てビーカーに移します。これで手順1、手順2が全て終わりました! 次は──」
と、私が手順3へ移ろうとした時、イベントの一部の仕込よように思えるタイミングで、アクアドラゴンの群れが超低空飛行で街の上をクルクルと回りだした。
お客様はイベントの一部だと勘違いしているのか、「薬師ちゃんやってまえー!」「倒すところ動画にさせて!」などと、戦わざる終えない状態に。
うぅ……。アクアドラゴンだったらリーフサイクロンで終わりなんですけど……。
「どうしましょうか……?」
「やったらいいと思うよ?」
「うんうん! やってしまえー!」
「と、言うことで……予定外ですがアクアドラゴンを一撃で仕留めて見ようと思います。これは草属性、リーフポーションです。リーフポーションは指示一つであらゆる形に変えれますので今回は竜巻を起こそうと思います」
私は軽く説明を最初にし、リーフポーションの素晴らしさを伝えた。
お客様は、「おー!」と、目を輝かせてくれている。
しっかりと興味は引けているから、あとは私が倒せるかだよね。
ここで倒せなければ、ゲーム内唯一の薬師は欠陥品となってしまう。
しっかりと倒さなければいけない、そう思った瞬間体の内側から力が溢れだしてきた。
これなら絶対に大丈夫!
私は溢れだしてきた力を信じてアクアドラゴンの群れの真ん中にポーションを投げ、唱えた。
「ポーション効果起動! 鋭く吹き荒れなさい……草竜巻!」
一体のアクアドラゴンの羽が瓶を割り、中に入っていた緑の液体が光を放つと……無数の草が刃のように光沢を放ちながらアクアドラゴンの群れのに襲いかかる。
アクアドラゴンの群れのが作りだした渦状の気流に草の刃が見事に乗り、草の竜巻が完成するとアクアドラゴン達が渦の中で光となって消えていく。
草の竜巻が消えると、アクアドラゴンは一体残らず消え去っていた。
「おー! これはやっぱりスゲーな!」
「薬師ちゃん! やっぱり薬師ちゃんの凄さは天下一だ!」
予想外のモンスターの襲来を見事にイベントの一部として取り込んでしまった私に、お客様からの歓声と拍手があがる。
私は苦笑いをお客様に見せ、手早く手順3に移った。
手順3は経験値スライムの体液とレバデス草の出汁を混ぜて加熱するだけの簡単作業。
最後が肝の最終手順。
ここを見せることが私にとっては一番の目的だった。
でもこれには、アキラさんの手伝いがいる。
みんながいる前で「アキラさん!」なんて呼んだら……恥ずかしいな……。
「あ、アキ……アキラさん」
「手伝えばいいんだろ? ほらやるぞ!」
「は、はい!」
アキラさんは私が言わなくても察してくれたのか、自ら私の横にささっと立ってくれた。
そして、私とアキラさんはグツグツと煮詰まった黒い液体の上に手をかざして置き声を揃えて──
「「ポーション生成!」」
生成の合言葉を唱えた。
黒い液体は黄金になり、金箔混じりのサラサラの液体へと変化した。
お昼時を過ぎたお店は、また人で溢れ返っている。
長蛇の列ができ、待っている人達はみんな暇をしているように見えた。
そうだ! 今から作る新薬を、みんなの前で披露すればもっと人も集まって暇を解消してもらえるかも。
そう考えた私は、アキラさんに相談した。
「私達で待っているお客様の暇を解消させるために、生成を披露しませんか? イベントとして」
「それなら人が集まってくるかもな。やるか!」
裏口から店内に入り、私はフラスコとビーカー、アルコールランプをダンボールに放りこんでまた裏口を使って外に出る。
裏路地を通って、テリヌさんと私達のお店の間から霧ちゃんとルルさんが客寄せをしている店前に出た。
霧ちゃんとルルさんにイベントをすることを伝えた私は、列に並ぶお客様に呼びかけをするアキラさんの服を引っ張り、「いつでもできるよ」と、声を掛けた。
すると、店内から沢山のお客様が出てきてイベント参加を申し出てくれた。
列に並んでいたお客様、店内で買い中だったお客様、そして私達7人でイベントは始まった。
ちなみに、可憐さんは治癒ボランティア中に数学担当の猿鳴先生に呼び出しを受け、一足先にログアウトしている。
「それでは今からイベント、生成披露をはじめます!」
「よっ、薬師ちゃん頑張れ!」「いいもの見せてくれよ!」「SNSアップで有名になってくれよ!」と、お客様からの応援の声でイベントは始まり、私はフラスコ、ビーカー、アルコールランプを取り出した。
「ではまず、このフラスコに水を入れ、アルコールランプで加熱していきます。ちなみに、ビーカーは体液を入れるためまだ使いません」
説明を交えながら、フラスコに水を入れてアルコールランプで加熱する。
つぎに、モルデルさんところで仕入れてきた素材を私はお客様に見せる。
「レバデス草、そして経験値スライムの体液です! フラスコに入れた水が沸騰したら、レバデス草8枚を千切って入れていきます。そしてまた加熱します」
レバデス草8枚を千切り、沸騰したお湯に草を浸けていく。
そしてまたアルコールランプの火で加熱する。
「おー! これは凄いな!」「お宝シーンだ!」「ポーションって理科の実験みたいに作るだな」と、お客様の興味をしっかりと掴んでいる私のポーション生成披露。
お客様に喜んで貰えるてる! 絶対に成功させなくちゃ!
「次に、体液をビーカーに入れ、加熱したフラスコの中身を全てビーカーに移します。これで手順1、手順2が全て終わりました! 次は──」
と、私が手順3へ移ろうとした時、イベントの一部の仕込よように思えるタイミングで、アクアドラゴンの群れが超低空飛行で街の上をクルクルと回りだした。
お客様はイベントの一部だと勘違いしているのか、「薬師ちゃんやってまえー!」「倒すところ動画にさせて!」などと、戦わざる終えない状態に。
うぅ……。アクアドラゴンだったらリーフサイクロンで終わりなんですけど……。
「どうしましょうか……?」
「やったらいいと思うよ?」
「うんうん! やってしまえー!」
「と、言うことで……予定外ですがアクアドラゴンを一撃で仕留めて見ようと思います。これは草属性、リーフポーションです。リーフポーションは指示一つであらゆる形に変えれますので今回は竜巻を起こそうと思います」
私は軽く説明を最初にし、リーフポーションの素晴らしさを伝えた。
お客様は、「おー!」と、目を輝かせてくれている。
しっかりと興味は引けているから、あとは私が倒せるかだよね。
ここで倒せなければ、ゲーム内唯一の薬師は欠陥品となってしまう。
しっかりと倒さなければいけない、そう思った瞬間体の内側から力が溢れだしてきた。
これなら絶対に大丈夫!
私は溢れだしてきた力を信じてアクアドラゴンの群れの真ん中にポーションを投げ、唱えた。
「ポーション効果起動! 鋭く吹き荒れなさい……草竜巻!」
一体のアクアドラゴンの羽が瓶を割り、中に入っていた緑の液体が光を放つと……無数の草が刃のように光沢を放ちながらアクアドラゴンの群れのに襲いかかる。
アクアドラゴンの群れのが作りだした渦状の気流に草の刃が見事に乗り、草の竜巻が完成するとアクアドラゴン達が渦の中で光となって消えていく。
草の竜巻が消えると、アクアドラゴンは一体残らず消え去っていた。
「おー! これはやっぱりスゲーな!」
「薬師ちゃん! やっぱり薬師ちゃんの凄さは天下一だ!」
予想外のモンスターの襲来を見事にイベントの一部として取り込んでしまった私に、お客様からの歓声と拍手があがる。
私は苦笑いをお客様に見せ、手早く手順3に移った。
手順3は経験値スライムの体液とレバデス草の出汁を混ぜて加熱するだけの簡単作業。
最後が肝の最終手順。
ここを見せることが私にとっては一番の目的だった。
でもこれには、アキラさんの手伝いがいる。
みんながいる前で「アキラさん!」なんて呼んだら……恥ずかしいな……。
「あ、アキ……アキラさん」
「手伝えばいいんだろ? ほらやるぞ!」
「は、はい!」
アキラさんは私が言わなくても察してくれたのか、自ら私の横にささっと立ってくれた。
そして、私とアキラさんはグツグツと煮詰まった黒い液体の上に手をかざして置き声を揃えて──
「「ポーション生成!」」
生成の合言葉を唱えた。
黒い液体は黄金になり、金箔混じりのサラサラの液体へと変化した。
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