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ここからが本気の営業
男の娘は事務職に
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「それで……事務職どうする?」
「カチーシェは、店員もしてくれて──大変ですよね」
「転送ショッピングも受けたいよね?」
「事務系得意な子なら知ってるぜ?」
お店が繁盛し、売り上げが鰻登りなのはありがたく、とても嬉しい。
けれど、肝心な売り上げの計算、給料計算、在庫管理に転送ショッピングの受付を一人でできる事務職プレイヤーが足りていない。
それで事務職をどうするか……学内のファミレスで相談をしていたら、遅れて来たアグナさんが知っていると言ってくれた。
「だーれー!?」
「カイトでいいなら呼んでくるぞ」
「あいつかー! なら呼んできてよ!」
来たばかりのアグナさん、本名はアキラさんがまた走ってカイトさんという方を呼びに行ってくれた。
その間に、頼んだピザやドリアが沢山席に運ばれてきた。
ミラノドリア、マルゲリータピザ、チョリソーにポテトグリルがテーブルに並んでみんなでつまむ。
「久しぶりに大人数でファミレスだねカチーシェ!」
「いっつも2人だからなー!」
「よく行くんですか?」
「……親の公認、同棲中」
付き合っているだけではなく、大学に上げると同時に両方の親の公認で同棲しているカチーシェさんとルルさん。
彼氏ができたことのない私は、誰かと同棲をなんて考えたことがなかった。
カチーシェさんとルルさんが毎日何を食べているのか、何をしているかと話をしているとアキラさんが可愛い女の子を連れて帰ってきた。
「コイツがカイト! 言っておくが、手は出すなよ? コイツは男だ」
「女性かと思いましたー! 可愛いですね!」
「「リミアちゃんの反応むしろ凄!」」
カチーシェさんとルルさんの絶妙な重ねツッコミで気づいたけれど、男の子で女の子より可愛い子が来てしまっていた。
世間では、男の子が女の子の容姿であると、男の娘と呼ばれる。
まさにカイトさんは、リアル男の娘。
本当に可愛い男の子……。
「か、カイトです。よろしくお願いします」
「マジで可愛い! やばーい!」
「ちょっとカチーシェ!? 私を可愛いって言ってくれたのに!」
「そこは黙ってろバカップル! カイトは、俺の義弟なんだ。母の再婚相手の連れ子で、一つ年下だからリミアちゃん、本名鼎ちゃんと同じだ」
一つ年下に、こんなに可愛い子を私は見たことがない。
私は、カイトさんに手を出して「よろしくお願いします!」と、笑顔で言ってみた。
おどおどしていて、とても人見知りに見えるカイトさんが握り返してくれてパァーッ! と、嬉しい気持ちになる。
「それで、カイトはここの大学で事務科に入っているから……多分役立つ」
「ゲーム内でも……事務はちゃんとやれます……」
「おどおどしすぎだよカイトちゃーん!」
「ここは言いたいように言って、普通に加わればいいところだからおどおどしなーい!」
2日前に組んだパーティーは、ゲーム内のみでなく現実でも活動をしている。
パーティーの約束、言いたいことは言うのみ。
ありすぎても意味がないと言う、カチーシェさんのサッパリした性格が出した最高の案だった。
「それじゃあ! ──【ドラッグ 一番屋】開店でーす!」
「よーし! 今日も売るぞー!」
今日もさっそく開店した私達の薬屋さん。
最近は、大学での授業が少なくて、早帰りのゲーム時間増加で沢山の種類のポーションが生成できるようになってきた。
私的には、早くレベル1の固定スキルについて運営に解明してもらいところだけれど、なぜかポーション追加ばかりで困ってます。
「昨日の売り上げ金が……77万ロトですね。一人分の給料は10万ロトですね。残りは経費に落とせます。在庫はしっかりと一定量あるのでオッケーですね。では、転送ショッピングを開設しておきます」
「凄いですねカイトさん!」
「カイトは情報、つまり数字を見れば一瞬で少数第二までの計算ができることから事務職の天才。だから事務職はカイトで決まりでいいよな店長」
「はい! カイトさんがいいです!」
カイトさんの活躍で、転送ショッピングが開設された途端に注文が殺到。
カイトさんが注文を受け、私が瓶に移し、ルルさんかアグナさんが転送する協力プレーでネットショッピングを始めることに成功。
お店が一日でかなり成長できて、とても嬉しい。
カイトさんにお礼を言わなければ。
「カイトさんありがとう──」
「モ、モンスターの群れだ!」
NPCの叫びが響き渡り、お店の外へカイトさんと慌てて出るとモンスターの群れが街へと進行してきていた。
緊急クエストの指令はまだメールに届いていない。
また何かがおかしいと私は思った。
「おかしい! 緊急クエスト来てないぞ!」
「もしかして……このゲームの運営陣って──」
「嫌な予感がしてきたよアキラお兄さん。これは明らかに運営側が放棄しているよこの世界を」
「カチーシェは、店員もしてくれて──大変ですよね」
「転送ショッピングも受けたいよね?」
「事務系得意な子なら知ってるぜ?」
お店が繁盛し、売り上げが鰻登りなのはありがたく、とても嬉しい。
けれど、肝心な売り上げの計算、給料計算、在庫管理に転送ショッピングの受付を一人でできる事務職プレイヤーが足りていない。
それで事務職をどうするか……学内のファミレスで相談をしていたら、遅れて来たアグナさんが知っていると言ってくれた。
「だーれー!?」
「カイトでいいなら呼んでくるぞ」
「あいつかー! なら呼んできてよ!」
来たばかりのアグナさん、本名はアキラさんがまた走ってカイトさんという方を呼びに行ってくれた。
その間に、頼んだピザやドリアが沢山席に運ばれてきた。
ミラノドリア、マルゲリータピザ、チョリソーにポテトグリルがテーブルに並んでみんなでつまむ。
「久しぶりに大人数でファミレスだねカチーシェ!」
「いっつも2人だからなー!」
「よく行くんですか?」
「……親の公認、同棲中」
付き合っているだけではなく、大学に上げると同時に両方の親の公認で同棲しているカチーシェさんとルルさん。
彼氏ができたことのない私は、誰かと同棲をなんて考えたことがなかった。
カチーシェさんとルルさんが毎日何を食べているのか、何をしているかと話をしているとアキラさんが可愛い女の子を連れて帰ってきた。
「コイツがカイト! 言っておくが、手は出すなよ? コイツは男だ」
「女性かと思いましたー! 可愛いですね!」
「「リミアちゃんの反応むしろ凄!」」
カチーシェさんとルルさんの絶妙な重ねツッコミで気づいたけれど、男の子で女の子より可愛い子が来てしまっていた。
世間では、男の子が女の子の容姿であると、男の娘と呼ばれる。
まさにカイトさんは、リアル男の娘。
本当に可愛い男の子……。
「か、カイトです。よろしくお願いします」
「マジで可愛い! やばーい!」
「ちょっとカチーシェ!? 私を可愛いって言ってくれたのに!」
「そこは黙ってろバカップル! カイトは、俺の義弟なんだ。母の再婚相手の連れ子で、一つ年下だからリミアちゃん、本名鼎ちゃんと同じだ」
一つ年下に、こんなに可愛い子を私は見たことがない。
私は、カイトさんに手を出して「よろしくお願いします!」と、笑顔で言ってみた。
おどおどしていて、とても人見知りに見えるカイトさんが握り返してくれてパァーッ! と、嬉しい気持ちになる。
「それで、カイトはここの大学で事務科に入っているから……多分役立つ」
「ゲーム内でも……事務はちゃんとやれます……」
「おどおどしすぎだよカイトちゃーん!」
「ここは言いたいように言って、普通に加わればいいところだからおどおどしなーい!」
2日前に組んだパーティーは、ゲーム内のみでなく現実でも活動をしている。
パーティーの約束、言いたいことは言うのみ。
ありすぎても意味がないと言う、カチーシェさんのサッパリした性格が出した最高の案だった。
「それじゃあ! ──【ドラッグ 一番屋】開店でーす!」
「よーし! 今日も売るぞー!」
今日もさっそく開店した私達の薬屋さん。
最近は、大学での授業が少なくて、早帰りのゲーム時間増加で沢山の種類のポーションが生成できるようになってきた。
私的には、早くレベル1の固定スキルについて運営に解明してもらいところだけれど、なぜかポーション追加ばかりで困ってます。
「昨日の売り上げ金が……77万ロトですね。一人分の給料は10万ロトですね。残りは経費に落とせます。在庫はしっかりと一定量あるのでオッケーですね。では、転送ショッピングを開設しておきます」
「凄いですねカイトさん!」
「カイトは情報、つまり数字を見れば一瞬で少数第二までの計算ができることから事務職の天才。だから事務職はカイトで決まりでいいよな店長」
「はい! カイトさんがいいです!」
カイトさんの活躍で、転送ショッピングが開設された途端に注文が殺到。
カイトさんが注文を受け、私が瓶に移し、ルルさんかアグナさんが転送する協力プレーでネットショッピングを始めることに成功。
お店が一日でかなり成長できて、とても嬉しい。
カイトさんにお礼を言わなければ。
「カイトさんありがとう──」
「モ、モンスターの群れだ!」
NPCの叫びが響き渡り、お店の外へカイトさんと慌てて出るとモンスターの群れが街へと進行してきていた。
緊急クエストの指令はまだメールに届いていない。
また何かがおかしいと私は思った。
「おかしい! 緊急クエスト来てないぞ!」
「もしかして……このゲームの運営陣って──」
「嫌な予感がしてきたよアキラお兄さん。これは明らかに運営側が放棄しているよこの世界を」
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