今、この瞬間を走りゆく

【第2回きずな児童書大賞 奨励賞】
 皆様読んでくださり、応援、投票ありがとうございました!


 小学校五年生の涼暮ミナは、父の知り合いの詩人・松風洋さんの住む東北に夏休みを利用して東京からやってきた。同い年の洋さんの孫のキカと、その友達ハヅキとアオイと仲良くなる。洋さんが初めて書いた物語を読ませてもらったミナは、みんなでその小説の通りに街を巡り、その中でそれぞれが抱いている見えない未来への不安や、過去の悲しみ、現実の自分と向き合っていく。

 「時あかり、青嵐が吹いたら、一気に走り出せ」

 合言葉を言いながら、もう使われていない古い鉄橋の上を走り抜ける覚悟を決めるが──

 ひと夏の冒険ファンタジー
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