晩夏光、忘却の日々

【青春×ボカロPカップ】エントリー作品

 夕空が、夜を連れて来るのが早くなった。
 耳を塞ぎたくなるほどにうるさかった蝉の鳴く聲が、今はもう、しない。

 夏休み直前、彼氏に別れを告げられた杉崎涼風は交通事故に遭う。
 目が覚めると、学校の図書室に閉じ込められていた。

 自分が生きているのか死んでいるのかも分からずにいると、クラスメイトの西澤大空が涼風の存在に気がついてくれた。
 話をするうちにどうせ死んでいるならと、涼風は今まで誰にも見せてこなかった本音を吐き出す。
 大空が涼風の事故のことを知ると、涼風は消えてしまった。

 次に病院で目が覚めた涼風は、大空との図書室でのことを全く覚えていなかった……

 孤独な涼風と諦めない大空の不思議で優しい、晩夏光に忘れた夏を取り戻す青春ラブストーリー☆*:.。.
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