かつて神の僕だったボクへ

 必ずしも、それが正解だとは思わないけれど、ボクは恐らく人類という分野に於いては見てきた中でも知識だけなら今の年代の子達には恐らく何に対しても引けを取る事はないと思う。
 しかしながら、ボクがこの存在である以上、誰かの導き手にもなる事は無いわけだ。
 この星、地球という地に降りて早16年。ボクは高校生になろうとしていた。
 降りた地、日本の春の象徴でもあると言える桜の儚さと鮮やかさには何度驚かされただろう。
 ——気がつくと、16年生きてきて、自分でも驚く程に人間らしく、感情が豊かになった気がする。
 今から書くのは、そのボクが、たったの16年という若さで大きな病を患ってしまって未来を失った、そんな唯一の『友達』との日記を残そうと思う。

 この物語はちょっぴり辛いけど、たまにほっこりできる細やかなものがたり。
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